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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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怪兵と亜美 第3弾

4章

世界中から一人の男を誰の力も借りずに探し出す。
広大な砂丘から一粒のダイヤモンドを探し出すような仕事の為に、亜美が降り立ったのはやはり東京でした。
亜美はこれまでにも何度も東京でミッションを果たしてきました。
東京は、極東支部のテリトリーなのです。
ミッションのため、何年も東京に住んだこともあります。
ある意味、ホームタウンの土地であり、土地勘は備わっています。

庄次カノン。それに母親の名前は狩野恭子。
手がかりはこれだけです。
亜美は何故か、庄次カノンはこの日本に居ると狙いを付けていました。
これは、エージェントしての勘です。
そして、日本中の役所を探し回り、狩野恭子という同じ名前の女性を探し回ったのです。
リストから消去に消去を重ねて、ついにこれはと思う女性にたどりついたのです。
その狩野恭子は、東京の下町に一人で暮らしていました。今年68歳。
50歳の息子がいても不思議ではありません。

食品工場のパートタイマーとして今も働いていました。
彼女が、100%庄次の母親であるのか?
今でも息子と連絡を取り合っているのかは不明ですが、他に手がかりはありません。
狩野恭子を見張るしか差しあたって手段はありませんでした。
彼女の家は2階建てのアパートの2階。
小さな間取りの部屋です。
近所の人の話では、引っ越してきたのは5年前。
訪ねる人も少ないようです。

亜美は早速、彼女の留守中に忍び込み、手がかりを探しました。
部屋には、西洋人らしい男性と小さな子供を抱いた女性の写真がありました。
若い女性の顔は、間違いなく若かりし頃の狩野恭子です。
この幼子が、やはり庄次だと直感しました。
これもエージェントの勘ですが、確証はありません。
でも、手がかりはそれだけです。
余りにも所持品が少ないのです。
この写真だけが宝物なのでしょう。
亜美は、部屋に盗聴器を仕掛け、観察を始めました。

そして、同じアパートの同じフロアに部屋を借り、同じ食品工場にパートとして働き始めたのです。
実は、その食品工場こそ、裏窓怪兵が経営する工場そのものだったのです。
天文学的な奇跡と言ってよいでしょう。
探し求めている人物の母親が働く職場が、自分の祖母と28年前に因縁を持った人間が経営する会社だったとは。
亜美自身も、後でそのことを知りびっくりだったのです。

亜美は職場では変装し、同じアパートの住人が、同じ職場の人間と判らないように細心の注意をして、狩野恭子を見張り続けました。
しかしいつまでたっても、息子・庄次が母親と連絡を取る気配はありません。
狩野恭子には姉と妹が近くに暮らしているらしく、頻繁に姉妹は行き来しているようです。

亜美は、次の手を打つことに決めました。
亜美は、ある日、狩野恭子の昼食にあるクスリを入れたのです。
狩野恭子が病気になれば、親戚が集まることを期待したのです。

そのクスリは、急に呼吸が苦しくなり、意識が朦朧となるクスリです。
まるで危篤状態のような瀕死の重体に陥ったように見えますが、命に別状はありません。
フランス諜報部のエージェントが用いる特殊なクスリなのです。
そのクスリを会社の食堂で、狩野恭子に用いたのです。
危篤状態になり、救急車で狩野恭子は近くにある総合病院に搬送されました。
亜美は、仕事を休み、病院のロビーで、見舞客を見張り続けたのです。
そして翌日、年の頃は50歳前後のハーフらしい男が現れたのです。
その容姿、髪型から、亜美はその男こそ、探し求めていた庄次・カノンだと直感しました。
イザベルから聞いた容姿にピッタリです。
亜美は、早速、男を尾行しました。
彼は木更津に住んでいたのです。
郊外に小さなアトリエを構えていました。
本当に小さなアトリエで、住居兼用のようです。

亜美は、来日以来、信用出来そうな探偵会社をこの間ずっと調べていました。
そして、東京のDAMSEL探偵社が最も信頼できるし、仕事も確実と結論付けていました。
その探偵社を使うときが来たのです。
費用は嵩みますが、問題ありません。
ミッションを成功させた後のことを考えればいくらでも投資出来ます。
1000万の前金を渡し、24時間体制で絶対に庄次本人に気付かれないよう監視してもらったのです。
こうして、亜美はついに庄次・カノンを自分の射程圏に補足したのです。




怪兵と亜美 第3弾

第3章

イザベルはそこまで言うと、机から一枚のファイルを取り出したのです。
そこには、「フランス情報部の魔女」と恐れられているイザベルを捕らえ縛った男の事が書かれていたのです。
ただ、そのファイルは、イザベル自身が自筆で書いたものでした。
パソコンで書いたものではなく、直筆です。
パソコンのメモリーにすら内容が残るのを嫌ったのです。
つまり、イザベルはこの事実を誰にもしゃべらず、誰にも依頼せず、自分の胸の中に仕舞っていたのです。
「ここに、その男のことを書いているわ。これは、私自身がこの10年一人で調査したことよ。絶対に他人には知られたくないの。亜美。あなただから話すのよ。」

男の名前は、庄次・カノン。
父がフランス人、母が日本人のハーフ。日本とフランスの二重国籍。
年齢は今年50歳のはず。職業は一応画家。
身長170センチ、中肉中背。
そして、フランス印象派の贋作を作らせれば、おそらく歴史上ナンバーワンの腕を持つほどの模写の名手。将に贋作画家の究極。
ただし、気が向いた場合しか贋作は描かず、その作品はこれまで数作程度。
普段は、イラストを描いたり、婦人画を描き雑誌に載せ、小銭を稼いでいるらしい。
ただし、プライベートで女性の緊縛画を描く趣味有り。
ただし、そのプライベートで描く緊縛画は決して売らず、誰にも見せず、隠し持っているらしい。
イザベルを描いた問題の絵は、プライベート作品らしいのです。

庄次・カノンが、今現在、世界のどこに居るかは不明。
ただし、イザベルの緊縛絵を描いた直後に、日本に向け出国した履歴までは掴んでいる。
父親は早くに他界。
父親の名前はジャン・カノン。
母親は日本に生存していると思われるが、詳細は不明。
母親の名前は、狩野恭子。

イザベルが見せたファイルにはこれだけが記され、顔写真もなく、現在の所在地も不明だったのです。
「これだけしか情報はないわ。・・・・でも、お願い。この男を世界中から見つけ出し、絵を秘かに処分して欲しいの。・・・・・・あなたにしか頼めないの。・・・・・・・大した報酬は払えないわ。でも、生涯の汚点なのよ。もし、ミッションを果たしてくれたら、あなたを生涯自由の身にさせるわ。それから、世界中で何をやってもフランス政府の力をして、必ずもみ消してあげるわ。・・・・ねえ、お願い。助けて。これがスキャンダルになる夢を毎晩見るのよ。・・・・あの忌々しい恥ずかしい絵が世間に知れたら・・・・私はお終いなのよ。大統領になれなくなるわ」
「生涯自由って、エージェントを辞めてもいいと・・・・・」
「ええ、そして、民間人になっても出来うる限り援助するわ。約束するわ。フランス情報局のトップになって、ううん、フランス大統領になって亜美を一生守ってあげるわ。ねえ、助けて。・・・・亜美にしか信頼して頼めないのよ」
亜美は、イザベルが「約束」については信用出来る人間であること熟知していました。
彼女がこれほどまでに言うのです。
間違いなく約束は履行されるはずです。

「わかりました。御姐様は、私をここまで育てて頂いた命の恩人です。御姐様に見いだされなかったら・・・・・・それで、男の処分は?」
「もちろん、整理してもらわなければ困るわ。整理方法はあなたに任せるわ。・・・・とにかく脅威を排除して欲しいの。」
「それでお時間は?・・・・・一人で世界中から男を探すとなると、・・・」
「出来るだけ早く、3年がリミットだわ・・・3年以内に男と絵を処分して欲しいの」


亜美は、こうして単身、母の祖国・日本に帰ってきたのです。
何の手がかりもなく、探す相手が日本に居るのか それすら判らずに。
誰にも相談せず、力も借りず、たった一人で世界中から男を探し出すために。
それで、亜美は日本に来たのです。

亜美の父親は、フランス人と中国人のハーフ。(この中国人が、怪兵が死に水を取ったリン・チーリン)
母は白系ロシア人の血が入ったクウォーターでした。
つまり、3/8は西洋人の血が入っているのです。
ただ全員、すでに他界しており、兄妹もなく、亜美自身は天涯孤独な身の上です。
亜美自身はこの雲を掴むようなミッションを引き受けたのです。
自由になり、画商になるという夢を叶えるために。

怪兵と亜美 第3弾

第2章

「亜美、実はあなただけにお話ししたいことがあるの。絶対に他言無用よ。知っての通り、私は、必ず諜報部のトップになるわ。・・・・そこで力をつけて、・・・・それからその後に国民議会に立候補するつもりよ。・・・・・」
「ええ、そのことは以前から何度も・・・・・」
イザベルの野心は、最終的にフランス初の女性大統領にまでのし上がることなのです。
「でも、その前にどうしてもこの世から抹殺しておかなければならない過去があるのよ。
・・・・・・あなたを信頼して話すのよ。・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

イザベルは何度も逡巡する表情を浮かべた後、意を決して話だしたのです。
「実はね。10年前に私、お金である男を買ったのよ・・・・・いきつけのSMクラブでね。従順な東洋人のM男だという触れ込みだったのよ。自宅でしばらく飼ってみようと・・・」
「部長が男性を???・・・・・」
イザベルの「愛人」は女性一筋だったはずです。
男性とは、性交渉もSMプレイも関心がないものと亜美は思っていたのです。
それが「男の愛人???」。

「ええ、仕事に疲れていて・・・ちょっとした出来心だったのよ。自宅で縛ってから檻に入れて飼ったのよ・・・・・ほんとちょっとした気の迷いだったの。すぐに退屈したわ。・・・・手放そうと考えていた矢先だったのよ・・・・それが・・・・ある時、檻を破られて・・・・・」
「それから、どうなさったのです??・・・・」
「・・・・このことは誰にもしゃべったことがないのよ。・・・・・・・・・・・でも・・・思い切って言うわ。・・・・(逡巡)・・・・実はその男に縛られて逆に監禁されたのよ・・・・(また長い沈黙)・・・・・・思い出すだけで忌々しいわ。・・・・一瞬の隙を突かれて、檻から逃げ出され、そして、その男は、私を縛り、その私の姿を絵に描いたのよ。」
「・・・・・(絶句)・・・絵を・・・・・・・どんな絵なのです?」
「思い出したくないような絵よ・・・・・・」
それから、イザベルは描かれた破廉恥な姿の絵の内容を説明したのです。
もちろん、何度も言葉を飲み込み、忌まわしい過去のことを逡巡しながらです。

全裸で緊縛され、口にはスカーフの結び玉の猿轡を頑丈に噛まされ、何時間も床に正座させられて絵を描かれたようなのです。
その当時、簡単に動画撮影なんかできなかった時代だったから救われたのかもしれません。
プライドの塊のようなイザベルにとっては、耐え難き屈辱だったことは容易に想像出来ます。
イザベルが見た絵は、本当に精緻なまるで写真のような緻密さで描かれた本格的な油絵で、
イザベルの顔の表情や、体の特徴を捉え、筋肉の盛り上がりまでも見事に描かれていたそうなのです。
そして、本当に屈辱だったのは、緊縛猿轡のまま何時間も同じ姿勢を強要され逆らうと不思議な力で体のツボを押すのだそうです。
ただそれだけのことで、体に激痛が走り、屈服する以外仕方なかったことなのです。
「あれは、東洋に伝わる指圧術だわ・・・・昔、何かの本で読んだことがあるわ・・・まるで魔法のように私の身体を支配したわ・・・・」

「それでは・・・・お姐様が猿轡を噛まされたの????・・・・(絶句)」
亜美はイザベルのことを時折「御姐様」と呼ぶのです。
そしてイザベルは、猿轡に異常な興奮を覚えるサディストであり、反対に猿轡を噛まされることがもっとも屈辱恥辱と感じる女性だったのです。
真の猿轡マニアであり、本物のS女だったのです。

「ええ・・・・・本当に思い出すだけで腹が立つわ。・・・この私が・・・・、この私がよ・・・・男に猿轡を噛まされるなんて・・・・・・・」
実はイザベルは男の履いていたブリーフをねじ込まれた後、結び玉を作った布の猿轡を頬が歪むほど厳しくねじり上げられたと告白したのです。

長い間、誰にもしゃべらずにイザベルは心の中であの屈辱を仕舞い込んでいたのです。
最初は語ることを逡巡したイザベルも一度話し出すと堰を切ったように一気に語りだしたのです。
相手が自身の性癖のすべてを知り尽くした亜美だったことも、そして亜美自身が聞き上手だったことも要因かもしれません。
「本当に私、思い出すとハラワタが煮えくりかえるわ・・・・・・あの男は、私を服のまま縛りあげたのよ。・・・・それからナイフで服を切り裂いていったのよ。私の羞恥心を楽しむように、スケベ心を剥き出しにして、卑猥な笑いで服を剥ぎ取っていったのよ。下着の色や、ガードルの趣味がババア臭いとか・・・・・ブラのセンスが野暮ったいとか(マジで怒った顔のイザベル)ちくしょう!!・・・・・・そして、「ほら、口惜しいだろ、もっと暴れろよ、身体をねじる姿が色っぽいぜ!とか」私こんなこと男に言われたことなかったわ・・・・・ホント口惜しくて、猿轡さえ噛まされていなかったら・・・・そしたら、「おおおお、怒ったのかい、怒った顔の猿轡顔は最高だぜ、その顔を絵に描いてやるよ。」とか言われて・・・・・この私があんな虫けらみたいな男に猿轡を噛まされるなんて・・・・それもあの男の薄汚れたブリーフなんて、もう最悪・・・・」
イザベルは当時の事を思い返し、また怒りが込み上げてきたようでガタガタと肩を震わせながら憤ったのでした。
「それで・・・お姐さまは・・・・その・・・・大丈夫だったのですか」
「・・・・・・・」
イザベルは今度こそ意を決して告白したのです。
「聞きたいことはわかっているわ・・・・・ええ、最後はレイプされたわ。身体中を汚らしい舌で舐められたわ。毛虫が這うような気持ち悪さで・・・・それから・・・・後ろ手に縛られ猿轡を噛まされたまま・・・・{犯されのよ}・・・・・」

そして、イザベルの性格はそのことを他人に知られるなんてことが絶対に許せるはずがないのです。
それにしても、モダンで洗練されたパリの美女とはいえ、この「鬼のイザベル フランス情報部の魔女」をレイプするなんて物凄いことをやってのけた男がいたものだと亜美は内心びっくりしていました。





怪兵と亜美 第3弾

林亜美の真実

怪兵と亜美の第3弾のスタートです。
長くなりますがお付き合いお願いします。

第1章

ここで、小説の本筋から少し脇道に逸れることにします。
林亜美登場以来、彼女って一体どんな人物なのか?
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないか?と思います。
一人ですけど、ある読者から、そんなお尋ねも受けました。

彼女については、今後も謎に包んだまま、物語を続けることも考えましたが、
「ストーリーの背景が意味不明?」に思われてもいけません。
これはミステリー小説ではありません。謎を作ることは本意ではありませんから。
彼女の素性について、皆さんにのみお教えしようと思うのです。
怪兵はじめ他の登場人物もまだ知らないことばかりですから、あしからず(笑)

一体彼女って何者?
そうなんです。
実は彼女はフランス諜報部の人間だったのです。

話は、今から数年前に遡ります。
そこからお付き合い下さい。

皆さんは、フランス対外治安総局(DGSE)ってご存知ですか?
まあ、ひと言で言えば、アメリカのCIA、イギリスのMI-6に相当するフランスの諜報機関です。
そこの情報部部長、つまり事実上のナンバー2に就任したのが、42歳の女性キャリア・イザベル・マルソーです。
ソルボンヌ大学を首席で卒業した後、内務省に入り、エリート街道をひた走ってきました。
イザベルは、女優になっても可笑しくないくらいの美人パリジェンヌです。
魅惑的な顔立ちの上に、抜群のスタイルとファッションセンスがあり、パリの街を歩けば、周りから視線を総浴びになるほど魅力的な美人です。

そして42歳の異例の若さで、DGSEのナンバー2に就任したのです。
当然次期DGSEの長官の座が約束された地位です。
そんな彼女が、就任早々に極東支部のトップエージェントであり、フランスの北京大使館に勤務する林亜美(リン・ヤーメイ)を呼び寄せたのです。

このイザベルこそが、亜美がパリに居た頃の「パートナー」だったのです。
私生活のイザベルは超が付く一級品のサディストであり、亜美はこのイザベルから徹底的に責め抜かれ、仕込まれた女性なのです。
日本語、中国語、フランス語が堪能なソルボンヌ大学芸術学部の優等生だった20歳の亜美を、イザベルが見い出し、トップエージェントに仕立て、もっとも信頼出来る側近として手足のように働かせてきたのです。
亜美は中国人の祖父からカンフーをみっちりと仕込まれ、格闘技の資質があった彼女は、語学や頭脳、そしてスパイに必要な性格とあらゆる面でエージェントとして最高のタレントに成長していったのです。
亜美こそイザベルの公私に渡る子飼いのメス犬だったのです。
その亜美を北京から呼び寄せ、パリの自宅に招き、ある事実を打ち明けたのです。


怪兵と亜美 第3弾

皆さんからいただいていた小説もすべて掲載が終わりました。
次回から、私の小説を掲載していきます。
もちろん、掲載期間中も皆さんから文章は大募集中ですから、何なりとお願いします。

それでは、またまた「怪兵と亜美」の続編です。
しばらく時間が経っていますので、過去の物語をお忘れの方も多いのでは思いますので、
出来れば、過去の作品をちょっとだけ読み返していただければ思います。
「怪兵と亜美」というところに過去の作品は残っています。是非再読のほど、宜しくお願いします。
では次回より「怪兵と亜美」の第三弾をスタート致します。

前作までのストーリーを覚えておられる方。
再読完了の方は拍手お願いします(笑)

奇人四十面相緊縛の館 鉄仮面VS少年少女探偵団 第二幕:令嬢警視の巻

第九幕:猿轡っ子たちの大逆転劇!?

大ッ嫌いな蛇に迫られる恐怖のあまり、江戸川探偵団リーダー鴻池詩織嬢は本日三度目の失神です。幼くも女の子特有の色香を醸し出す詩織ちゃんの気絶貌はなかなか妖艶でした。轡玉が輝き、頬肉に食い込んだところが哀れさを醸し出します。細く綺麗な素足をちゃぷちゃぷと、失禁の滴が流れ落ちます。四十面相に捕まって以降、縛られっぱなしでお手洗いにもいかせてもらえないのですから、それも無理からぬこと。しかし、捕まりっぱなしなのは、傍らで繋がれている、桂子お姉様も一緒です。相変わらず蛇責めにさらされ、妖艶かつ憐憫な表情を浮かべながら、子供らしく拷問の恐怖に屈して、生理現象の欲求に負けてしまった詩織ちゃんを微かに羨まし気な瞳で見遣ります。下腹部をうねらせるように身悶え、まるで褌のようになったシルク地のパンティを陰部に食い込ませながら、排泄の欲求を堪えます。しかし、稀代の変態仮面はそんな乙女の願望にいち早く気が付いた様子で…。

「フフフ、可愛い警視さん。君もおしっこをしたいんだろう? 言いたくても言い出せないよねぇ、でもその轡玉を噛まされていなければ、君はそんな恥ずかしい台詞を止むにやまれず、そのお上品な御口から発していたのかもしれないねぇ」
「ンンッ、ンンンンッ!!」
言葉に誘発されたか、桂子はつま先立ちになって「もう堪忍してくださいッ」という表情で、四十面相に生理的欲求の許可を求めます。
「いいだろう、君をもっと長い時間捕えておくためには、少し要求を聞いてあげなくてはねぇ」
四十面相は、薫君を捕えてきた部下に命じます。
「江頭桂子の排泄を許すッ。お前が連れてゆくのだ。その代わり、後ろ手に縛りなおし、絶対に縄を解くな。そして…轡玉も外すな。…むふふ、貞操帯はお前が外せ。そして、放尿の間、その姿をしっかり監視しろッ」
なんと変態的な命令でしょうか。
「フフフ、桂子くん。我が部下に帝都警察の要人令嬢が、排泄を眺められるなんて最高じゃあないか。しかも、もう一つの欲求に濡れそぼった、もう一つの御口からも轡を取り出されるなんて滑稽だねぇ!!」
この男どこまで女の人をいたぶれば気が済むのでしょうか。

高手小手に縛られた純白パンティ一丁の桂子お姉様は、その縄尻を持たれたまま暗い廊下を歩かされます。ひたひたという素足の足音が妖しく廊下に溶け込んでいきます。歩を進めるたびに、卑猥な貞操帯が花豆をいたぶり、不覚にも貞淑な理性を喪失してしまいそうな快楽にハマりかける桂子。
「あがァ――ッ、あぁッ、あぁッ…」
轡玉を噛まされていなければ、もっと卑猥に喘いでしまっていたことは間違いありません。固く結びあわされた手首に荒縄が食い込む痛みも忘れ、コリコリに膨らんだ乳首を恥じらう事もせず、悶える桂子嬢。
(嗚呼、いや!! この後お手洗い場でわたくしは、この憎い四十面相の部下に、排せつするところを眺められるなんてぇ!! いいえ、そればかりか、乙女の大切な場所に埋められた物をこんな獣の手下に引き出されるなんて!! も、もう、死んだ方がましだわッ)
桂子お姉様は口内に感じる冷たく重い轡玉が無ければ、きっと自ら命を絶っていたことでしょう。ああ哀れ、桂子警視。怒りと欲求と悦楽に震える脚で排泄場にたどりついた、桂子嬢が観念しかかった様子で縄尻を持つ四十面相の配下を振り返ります。しかし、そこに立っていたのは、なんと。
「よく頑張ったね、桂君。でも帝都警察の大幹部令嬢が早々に捕まってしまうことはいただけないなぁ」
名探偵氏のご登場に、桂子はくぐもった驚愕の声を漏らすのでした。

正義の救出劇は二人の高校生コンビにももたらされました。二階堂警部はじめ、帝都警察の面々が四十面相を捕えに踏み込んだのです。
「もう逃げられないぞ、四十面相!!」
「うぬぅっ、またしても江戸川にしてやられたか!! だが憶えていろ!! 私はこれからも帝都を騒がし惑わし続けるぞ!! そして、幾多の至宝を盗み出し、美女たちを略奪し、恐怖と責苦のどん底に落とし続けるからそのつもりで、さらばだ!!」
繋がれたままの詩織と薫を残し、取り囲む警官隊を前に煙と化す四十面相でした。

助け出されたパンティ一丁の二人の令嬢と少年を前に、微笑む江戸川探偵。
「まぁ、せんせいったら酷いわ。二階堂さんが偽物だと知っていて、私たちをこの洋館に潜入させたんですか?」
詩織は小さなおっぱいを手で隠しつつ、可愛くほっぺを膨らませました。
「いやぁ、すまない、すまない詩織君。でもね、桂君が捕まった以上、君たち二人にも四十面相の虜になって欲しかったんだよ」
「どういうことですか、先生?」
薫君の疑問はもっともです。
「桂君は本物のチャイナマドンナの在処を知らない。そのことに四十面相が気付けば、用済みの桂君が処刑されてしまう危険があっただろう。だが、私の部下でカラクリを知る薫君と詩織君が一緒に捕まれば、どうあっても口を割るべく拷問に時間をかける。その間に、チャイナマドンナを帝都銀行の地下秘密保管庫に隠すこともできたからね」
「まぁ、酷い! 私たちがこんな目に遭わされているのに、ねぇ桂子さん?」
詩織が、大きな乳房をやはり手で覆い隠し、恥じらう様に立ち尽くす美人警視に同意を求めます。
「え、ええ…。でも、江戸川先生は助けて下さったんですもの。感謝しておりますわ」
と、つい先だってまでの高飛車なライバル心は消え失せたかのような淑女ぶりです。
(女は自分を命がけで守ってくれた男の方を愛するもの…。キャッ、桂子ったら、まさかこれが恋なの!?)
と美人警視は、完全に名探偵氏に心奪われつつあるのでした。

心奪われると言えば、薫君は今回の一件で虜となったガールフレンドの艶めかしさに、男心にくさびを打ち込まれたご様子で…。
(捕まって虐められている時の詩織ちゃんってなんであんなに可愛いんだろう?)
と、これまた別の方向に目覚めてしまったご様子で。思い出すだけで、ブリーフの膨らみがまたもや大きくなります。
「それにしても薫君…」
となにか言い出しかけた詩織ちゃんは、薫君の反応に赤面します。
「もう、いやらしいんだからッ!」
「ご、ごめん。それにしても詩織ちゃん、今回は四十面相にも江戸川先生にもヤラレッパナシだったね」
ごまかし気味に、取り繕う薫君。ですが、詩織ちゃんは澄ました貌で返します。
「そうでもない、かもしれないわよ」
と、詩織ちゃんは、首筋でワインレッドに光り輝く小さな首飾りを誇示しつつ、薫の耳元で囁きます。
「実はね、これが本物のチャイナマドンナ! 気が付かないなんて、江戸川先生も、四十面相もまだまだよね」
最期に嗤ったのは、今回も詩織ちゃんだったのかもしれません。 『完』

奇人四十面相緊縛の館 鉄仮面VS少年少女探偵団 第二幕:令嬢警視の巻

第八幕:世にも妖しい拷問 詩織、桂子、そして薫に三者三様の責め苦が…

「詩織責め」の名の如く、処女、いえ少女らしいパンティ一丁にされ、手首を縛められた無防備な美少女探偵助手は、柔肌に走る鞭の乾いた痛みに轡玉に押し殺された喘ぎを漏らし、育ちの良い端正な貌を激しく歪めます。
ピシ――ッ、パシ――ッ。鉄仮面の振り下ろす革鞭がうなります。
「うう―――ッ、んん―――ッ、くう―――ッ」
口内の鉄球を噛み締めつつ、喉の奥から悲痛の叫びにならぬ呻きを漏らします。痛みに打ち震える思春期の美少女の白い裸体が、残酷な拷問者をさらに狩り立てます。
(耐えるのよ、詩織。耐え忍ばなくっちゃッ)
どこまでも純粋で気丈、真っ直ぐな令嬢です。しかし、そこは貴族のお嬢様。15年間蝶よ花よと可愛がられてきたお嬢様にとってこれほどの苦痛は生まれて初めて味わう辛いものでした。五分間も責められるとすぐに意識が遠のき、自分の手首を縛った荒縄をすがるようにつかんだまま、カクンと項垂れてしまいました。華奢ですが、少女らしい穢れの無い美しい肉体には、残酷な鞭の痕がくっきり刻まれていました。
「はっはっは…この程度で意識を失われては困るのだよ、美少女探偵くん。君を虐め苛むのはこれからが本番なのだからね…」

ライオン像の口からご丁寧にも失神した詩織の黒髪に冷水が滴ります。
「はうッ…」
意識を取り戻した轡玉を噛みこんだ美貌が、喘ぎを漏らします。
「それにしても良い猿轡顔だねぇ。今まで数々の帝都令嬢を誘拐しては轡玉を噛まして責めてきたが、君ほど猿轡の掛け甲斐のある娘は初めてだね。清楚さと言い、好奇心旺盛な瞳と言い、拘束具が頬肉に食い込んだ時の憐憫さと言い、そしてやや生意気な抗弁をするところと言い、猿轡好き冥利に尽きるといったところだね」
この稀代の変質者はよほど詩織の事が気に入ってしまったようです。無論変質者的な意味で、です。
「そんな轡に歪んだ貌を見せられては、もう少し虐めてやりたくなるというものじゃあないか。もう一度気絶するまで、打ち据えてあげよう」
(ま、まだ私を鞭打つ気なんだわ)
覚悟を決めた詩織が、やがて襲い来る痛みを堪えるべく轡玉を噛み締めたその時でした。四十面相に何事かを報告する配下の男が…。
「ふん…それは面白いことになって来たねぇ」
四十面相は心底愉し気な嗤い声を仮面の下からたてるのでした。

「んんッ!?」
「アンッ!!」
詩織と桂お姉様が同時に驚きとあきらめにも似た呻きを轡玉の下から発しました。それもそのはず、その視線の先には、四十面相の部下に引っ立てられてきた薫君の姿があるのですから。虜の姫君二人同様、美少年探偵助手も白いブリーフ一貫の裸です。しかも口には「お揃い」の轡玉まで噛まされて…。これで帝都警察の令嬢幹部、江戸川探偵団のリーダー二人が揃って捕まり、下半身の大切なトコロを隠すだけの下着姿で縛られ、口まで塞がれ、まるで誘拐された幼児のように扱われることとなったのです…。

或る意味、この中で一番惨めな思いをしているのは薫君でしょう。誤解を恐れず言えば、女の人が悪者に捕まってしまうことは当然であり、恥ずかしいことではないかもしれません。古今東西、英雄譚や伝説では魅力的な女の人は皆、悪者の手に堕ち人質に取られるのが「お仕事」です。しかし薫君は男の子。女の子のように捕まるのは屈辱と言えるでしょう。しかも憧れのお姉様を救出すべく、このアジトに潜入し、ガールフレンドの詩織が危機に陥った際には必ず助けると約束したばかりです。そんな詩織と桂子の前に、彼女たちと同じ格好で引き据えられた気恥ずかしさとバツの悪さと言ったらありません。変質者、四十面相に思春期真っ盛りのオトコノコの自尊心を弄ばれた紅顔の美少年は虜の令嬢たちと目を合わせられず俯くだけでした。

ライオン像に繋がれた乙女二人が身悶え、合計四つの乳房が激しく揺れ、その女体が艶めかしく美しいラインを描きます。
「あッ、んんッ!! んんんッ!! んんんん―――ッ!!」
「ンンンン――――ッ!! アンンン――――ッ!!」
詩織と桂子への拷問が再開されたのです。しかし、今度の責めは、か弱いレディに苦痛ではなく恐怖を与えるものでした。素足になった二人の足元にそれぞれとぐろを巻くのは四十面相が密輸入した一mはあろうかという、アナコンダです。緑色の鮮やかな二匹の大蛇は、ペロペロと舌なめずりをしつつ、白い艶めかしい美脚を持つ美女と少女を威嚇する様に鎌首を上げます。帝都令嬢の二人は蛇が大嫌いです。
「ああぁぁ――――んんッ、はぁッ、むむうう――――ッ」
大きな瞳から涙を零しながら、怖がって発育途中の綺麗な裸の身体をまるでダンスさせるようにくねらせる詩織ちゃんです。
「くううううう~~~ッ…、あううぅぅ~~~ッ」
一方、成熟した瑞々しい肉体を持つ桂子お姉様は、大人の色香むんむんの恥じらう様な身悶えぶり。同じ虐められ方なれど、轡玉の下から漏れる声は可憐と妖艶「二者二様」で刺激的です。

ですが、受難は薫君も同じこと。蛇責めを受ける二人の姿を真正面の柱に据え付けられた薫君はまざまざと見せつけられることとなりました。
「どうかね、可愛いガールフレンドと憧れのお姉さんがいたぶられる姿は? なかなか君には刺激的だろう? どうだね、詩織君の無邪気な恐がり方は? 翻って、桂子警視の憐憫な態度はいかがかな、帝都警察の要人の高飛車な態度などもう微塵も持ち合わせていないご様子だ、ハハハハ!!」
虜令嬢のくぐもった喘ぎを心底愉しむ様子で、四十面相は縛られた薫の肩を叩きます。
「それにしても轡を噛まされた女の子というのは哀れなものだね。怖くとも泣きたくとも助けを求めたくとも、そして秘密を打ち明けたくともその声すら発することができないのだから。さぁ、さぁ、もっと怖がるがいい、帝都貴族のお嬢さん方よ」
催促する様に、薫の耳元で二人のレディを詰るのです。

轡玉を見事なまで見噛みこまされた詩織ちゃんの引き攣った瞳と、薫君の視線が絡み合います。これは最高に気まずいものでした。
『ごめんね、詩織ちゃん。助けてあげられなくて』
少年探偵助手は視線で謝ります。そこは優しい詩織ちゃんです。労わる様な瞳を向けてくれます。
『仕方ないわ、薫君…。相手は四十面相ですものね。私の方こそ、捕まってしまってごめんなさい。でも頑張って、宝石を守ってお姉様と一緒にここを脱出するチャンスを待ちましょう』
そんな健気な視線を向けてくるのです。しかし、そんな詩織ちゃんの瞳がある部分を観た瞬間、驚きに大きく見開かれました。それは、薫君の下腹部…。
『し、鎮まれ―――ッ、僕のアソコぉ―――ッ、お願いだから、これ以上膨らまないでくれぇ―――ッ』
稀代の悪者に捕まった詩織ちゃんが可愛ければ可愛いほど、健気ならば健気なほど、怖がれば怖がるほど、その猿轡を咥えこんで身悶える様は、薫君のオトコノコの部分を刺激するのです。大好きな女の子の危機に「反応」してしまうのも、また古今東西男の子のサガなのでしょうか。

いろいろな意味でピンチの高校生コンビですが、桂子お姉様はまた別の意味で危機を迎えていました。
「アァッ、ハアァァ…ムッ、ムゥッ」
詩織ちゃんとは比較にならぬ、艶めかしい喘ぎと悶え。なぜならば、桂子の「口」に嵌められた轡玉は一つではないためです。そう、女性ならば持っているもう一つの御口、桂子のシルク地のパンティに覆い隠された恥唇の間には奇妙な秘具が埋め込まれていたのです。開膣をした挙句、女体が微かな動きをするたびに陰核を的確に嬲る魔の貞操帯、その魔道具も奇人四十面相の趣向を凝らした人質歓待の術でした。
「ンン、ンンンン~~~ッ」
ムチムチとした太腿をこすり合わせ、素足の踵を床から離して、少しでも大蛇の舌なめずりからその身を遠ざけようと試みるたび、桂子警視の美貌が甘く歪み、轡玉の下から甘い吐息交じりの呻きが漏れます。
(ダ、ダメよ、桂子ッ。どんなに辱められても淫らな姿を見せてはダメ。ましてや、この子たちの前で…)
他の二人には知られては困る責め苦に、一人耐え忍ぶ桂子嬢。かくして、三者三様の苦悩は続きます…。

奇人四十面相緊縛の館 鉄仮面VS少年少女探偵団 第二幕:令嬢警視の巻

第七幕:とある猟奇的猿轡譚

洋館の大広間―――。立派な暖炉の左右の太い柱に作り付けになったライオン像。その大きく広げた口に光る牙に結び付けられた細く頑丈な荒縄。その縄に硬く手首を頭上で縛められた美女と美少女…。
ポタポタポタ…。大和撫子然とした黒髪に滴る水滴の冷たい感触に、気を失っていた鴻池詩織はその大きな瞳に虚ろな色を湛えたまま、自分の置かれた状況を確かめようとしました。…すると…。
「んん…?」
身体の自由がありません。なぜならば頭の上で白く細い手首は、固く硬く、荒縄で結わかれているのですから。いくら手首をこすりあわせても、荒縄が柔肌に食い込むばかりで、この状況から逃れる術はないようです。そして、詩織が受けた仕打ちはたんに縛られたことにとどまりませんでした。すぐに、その愛らしい少女の貌を赤面させ、死んでしまいたいほどの気恥ずかしさに俯いてしまいました。そう、詩織は来ていた高校のセーラー服も、程よく膨らみ始めた旨の膨らみを隠すブラジャーも、白いハイソックスも、革靴もすべて取り去られ、女の子らしい白いパンティ一貫の裸にされていたのですから。
(そうだわッ!! 私は奇人四十面相に捕まってしまったんだわッ!! いやッ、こんな格好で縛られるなんてッ、助けて、江戸川先生ッ!!)
尊敬する江戸川探偵に助けを求めようと声を出しかかった詩織ちゃん。しかし、受難がもう一つ…。
「あぁッんん―――ッ!!」
そう、詩織の上品で可愛らしい口には、四十面相の捕虜になった証、髑髏のイニシャル入りの轡玉が厳しく噛みこまされているではありませんか。
(く、口まで塞がれているわ―ッ)
声を出そうにも、口いっぱいに硬く差し入れられた鉄轡は楕円形で、詩織の喉の入り口まで冷たい金属の異物が侵入し、微かな呻きを漏らすのが精一杯です。

「お目覚めだね、詩織君…」
仮面の下で低く嗤い声を立てながら、文字通り虜の身の詩織に歩み寄るは、奇人四十面相です。鉄仮面が片手を上げると、どこからか配下が操作したのでしょうか、ライオンの口から零れ落ちる詩織の頭髪を濡らしていた水滴が止まりました。どうやら、このライオンの柱は捕えた相手を拷問するための場所のようです。そう察した詩織の恐怖はいやがうえにも高まります。
「帝都一の大悪党の私に戦いを挑んでくるなんて、勇敢な娘さんだ。実のところ、私は君が可愛くて可愛くて仕方がないのだよ。詩織君は囚われの身…嗚呼、なんて素敵な言葉だろうねぇ!! 君が私に捕まっているという事実に、我ながら興奮が冷めやらないのだよ!!」
奇妙な言い回しで詩織のお人形のように端正な貌を形容する鼻筋を撫でながら奇人は言います。
「だが、私もお仕事をしなくてはいけないのだよ。つまりは怪盗業だ。そこで君に聞きたいことがある」
四十面相は単に、女の子を攫うだけが目的ではなかったのです。
「麗雲閣で展示されている、秘宝チャイナマドンナは偽物なのだろう? 君はその在りかを知っている、そうだろう?」
「―――!!」
図星です。この悪の鉄仮面が、建物を爆破する事だけを目的とするはずはありません。江戸川探偵氏は爆破予告警備と同時に、秘宝を狙ってくることを見越して四十面相と対峙していたのです。しかし、四十面相は裏の裏をかき、見事、その有能な助手である詩織を捕えたのでした。


「さぁ、詩織君…。チャイナマドンナはどこに隠してある? 江戸川は聡明で可愛い君には教えているはずだよ、知らないとは言わせない…」
四十面相は、轡玉の拘束バンドが食い込む詩織の貌に手をかけ、冷徹な声で言い放ちます。図星を突かれ続けた乙女は、精一杯の抵抗を表すように、大きな瞳を恐い鉄仮面からそらします。
「これが一度目のチャンスだ…。君を厳しい拷問にかけてあげよう」
予期していたことですが、詩織の貌から血の気が失せます。
「でも、君を白状させたいのに、なぜ轡玉を噛ませていると思う?」
確かに詩織も不思議でした。以前、四十面相に捕まった時も猿轡を噛まされていたことを思い出しました。
(口を塞がれていたら、秘密を打ち明けたくっても、打ち明けられないじゃない)
詩織の疑問はもっともです。しかし、稀代の悪党は、サディスティックな計画を打ち明け、詩織を精神的に追い詰めるのです。
「私は君のように愛らしい少女が責め苦に怯え、震え、悶え、くぐもった悲鳴をあげるのを見るのが大好きなんだよ。私のあげたチャンスを拒めば、私は気のすむまでその相手を責め問いにするのを止めない…。つまり、君が責め苦に負けて、私に屈服する気になろうが、君は口を塞がれたままいたぶりを受け続ける羽目になるわけだ…」
奇人は変質者と名を変えるに相応しい台詞を淡々と述べます。
「さぁ、どうする? もう一度だけ訊くよ? チャイナマドンナはどこにある? 言わないと…お隣のお姉様のように何度も何度も気絶を繰り返して、惨めな姿をさらすこととなるのだよ、フフフフ」

詩織が不自由な身体を捩って、左に貌を向けると、そこには…。詩織同様に頭上で両手を縛められ、唇の間で髑髏イニシャルの轡玉を輝かせ、虚ろな表情を浮浮かべる、警視、江頭桂子お姉様の姿がありました。桂子は虜の身となり、やや高飛車で凛とした様子は消えかかっていました。代わりに拷問でやつれた様子が憐憫な雰囲気を醸し出し、女の人の色香むんむんです。
(嗚呼、詩織さん、貴女まで捕まってしまったのね)
美女は美少女に瞳で語り掛けます。
(桂子さん、おいたわしいわ。お辛い目に遭わされたのね)
詩織も労りの瞳で、美人警視を慮ります。
(秘宝の在処を知っているのならば、早く打ち明けておしまいなさい。奇人四十面相は凶悪な犯罪者よ。貴女をひどい目に遭わせることを何とも思わないわ。いいえ、そればかりかそれを愉しむつもりよ)
同じ帝都貴族令嬢、そして同じように悪者に捕まり苦境に立たされた二人は以心伝心のご様子です。
(心配なさらないで、桂お姉様。私も江戸川探偵団のリーダーです。帝都を惑わす奇人四十面相にこのまま服従してしまうなんて惨めで嫌だわッ。頑張れるところまで頑張ります。そうすれば江戸川先生や薫君だってきっと…)
そんな健気な詩織の心を見抜いた様子で、四十面相は手にしていた鞭で床を打ち鳴らします。
「どうやら、決心は揺るがないようだね。それでは待ちに待った‘‘詩織責め’‘を始めるとしようか、フヒヒヒヒ」
無類の拷問好きの奇人ににじり寄られた詩織は、お上品な口いっぱいに押し込まれた轡玉の冷たい感触を舌に感じながら、震えるのでした…。

新しいメルアドです。

tysdb387@tmail.plala.or.jp

新しいメルアドです。
悪戦苦闘でやっと作りました。
上手く繋がるといいのですが・・・・。
フリーメール作るのも家族が疑問を持たれずにする必要があって、
隠れてコソコソやっていて・・・・
自信がありませんが・・・・

奇人四十面相緊縛の館 鉄仮面VS少年少女探偵団 第二幕:令嬢警視の巻

第六幕:罠にかかった詩織、そして薫までが捕まって…

洋館の中に足を踏み入れると、何やらカビ臭いにおいが充満し、怪しげな空気が充満しています。大きな階段の下に小さな蝋燭がともるだけの暗い室内です。
「洋館は二階建てのようだね。お姉様が捕まっている場所を特定しなくちゃ。僕は二階を観てくる。詩織ちゃんはここで待っていてよ」
しかし、そこは明朗活発な江戸川探偵団のリーダーのお嬢様。一人待っているわけがありません。
「ね、二階堂さん。私たちは一階を捜索しましょ」
「え、ちょッ、ちょっと詩織さん」
お嬢様警視からは解放されても、もう一人の帝都貴族令嬢に振り回される哀れな警部殿です。

まるで貴族会館のように広いお屋敷の廊下は途切れることもなく続きます。そこを好奇心旺盛な瞳を輝かせ、それでいて心細そうにゆっくり歩を進めるセーラー服姿の探偵助手美少女です。
「ホントに広いお屋敷ね…。どこまで続くのかしらこの廊下…?」
ふと、江戸川探偵団携帯の小型ランプの電池が切れました。真っ暗になる洋館の廊下。
「きゃッ、二階堂さん、詩織、怖いッ」
傍らの二階堂警部に抱き付く詩織ちゃん。いくら聡明で勇敢でも、そこはまだ15歳の女の子です。
「し、詩織さんッ、こんなところを誰かに見られては、本官、異性不純交遊にぃ…。ましてや、鴻池家のご令嬢が相手では免職は免れずぅ~~ッ!!」
貴族の美少女に頼られてデレデレ状態の二階堂警部。
「もう、頼りないんだから。しっかりしてくださいッ。予備の電池を入れますね」
すっかり冷静さを取り戻した詩織ちゃん。ポーチの中に常備している電池を入れ替えます。
「あ、点いたわ。これでもう大丈夫」
ほっとしたのも束の間、二階堂警部に微笑みかけたつもりの詩織の美貌が強張ります。

目の前にあったのは稀代の鉄仮面の黄金のマスク。
「フヒヒヒヒ、やはり来たねぇ、鴻池詩織ちゃん。君を待っていたよ。この前は君に一杯食わされたからねぇ」
そう、その相手は奇人四十面相ではありませんか。悪党は前回一泡ふかされ、宝物を奪い損ねたうっぷんを晴らすべく、詩織を捕えたがって手ぐすねを引いて待っていたのです。
「相変わらず可愛いお嬢ちゃんだ…。私は君の様な快活で勇敢なお嬢様が大好きでねぇ、必ずもう一度我が緊縛の館に招待したいとかねがね考えていたのだよ」
「い、いやよッ。捕まるものですかッ」
詩織ちゃんも最低限の護身術は身に着けています。素早く、鉄仮面から身を放します。そして、なおもその細い手首を攫んでくる四十面相の脇の舌を潜り抜け、相手の腕をねじ上げます。しかし、大怪盗相手にそんなものは通じる筈はありません。
「あ、あら、なぜなの?」
鉄仮面は関節などないかの如く、詩織が掴んだ手首をクルクルと回して見せます。
「勇ましいお転婆お嬢ちゃんだ。本当にチャーミングで楽しくなる。でもこの続きは別のお部屋でしようか。少しだけ眠ってもらうよ」
言うが早いか、詩織の身体を抱き寄せるとセーラー服の上から、強烈な電流器を押し付けたのです。
「きゃッ、うッ、うううううぅぅ―――――ッ!!」
詩織は大きな瞳をさらに一瞬大きく見開き、ビクビクと痙攣した後、鉄仮面の腕の中で眠れる森のお姫様となるのでした…。

その頃二階の薫君。
「い、今、詩織ちゃんの悲鳴が聞こえた気がしたぞ…。まさか、詩織ちゃんが四十面相に捕まったんじゃあ?」
さすがに初恋に人とは心が通じ合うのか、その危機をいち早く察します。しかし、駆け出そうとしたその時、すぐそばのドアから、何やら怪しげな声が聞こえてくるではありませんか。
「アア―――ッ、アァァ――――ッ」
憐憫且つ甘く切ない喘ぎ声。真鍮製のドアノブには鍵穴があります。そこから中の様子を伺うと…。
「江頭桂子が意識を失いましたッ!! もう少し続けますか!?」
「いや、少し休ませてからまた責めを続ける」
四十面相の部下らしき、マスク姿の男たちが鞭打っていたのは誰あろう、桂子お姉様です。パンティ一丁裸で艶めかしく項垂れる憧れの女性の責め場に出くわした薫君、不覚にも心臓が高鳴ります。
「お、お姉さまが拷問を受けているんだ…」
部下たちは意識を喪失した桂子に、轡玉を噛ますと別のドアから退散していきました。
「た、助けなくちゃ…。でも詩織ちゃんももしかしたら捕まってしまったのかもしれないし。だとしたら早く行ってあげないと、今のお姉様と同じような目に遭わされちゃうかもしれない」
四十面相の猟奇ぶり、変態ぶりはよく承知しています。詩織が捕まれば、裸にされて鞭で打たれるくらいでは済まないでしょう。そう考えると、一刻も早く救出してあげねばなりません。ましてやさっき彼女が聞きに陥れば必ず助けると約束したばかりです。しかし、髑髏マークのギャグボールを艶めかしく唇の間に輝かせ、荒縄で吊るされている桂子嬢を前にすると、不覚にも男の子としての本能が鎌首を持ち上げるのです。
「お、お姉様を助けよう」
薫君は、ふらふらと監禁部屋に侵入してしまったのです。

「くぱぁ――ッ。か、薫君ね。きっと来てくれるって、お姉さん信じていたわぁ」
艶めかしく唾液に塗れる轡玉を吐き出すお姉様の甘い吐息にくらくらしながら、少年助手はその手首を縛った荒縄を解いてあげ、脱出を促します。
「さ、早く警視」
「かつらお姉さん、でいいわ。あ、眩暈が…」
ドギマギする薫君の腕を、助けを求めるように抱きすくめる桂子警視。
「や、やっぱり捕まっていたときにカラダを悪くしたんですね」
「え、えぇ。大分責められたものだから」
桂子嬢は薫君の腕を頼りにするようにぐっと顔を埋めています。柔らかーいオッパイの感触を感じ硬直する薫君。しかし、これは罠でした…。突如にっと微笑む桂子嬢は、薫君の唇を奪うではありませんか。
「お、お姉様ッ、ちょっ、ちょっと…」
囚われのお姫様のキスは、甘く蕩けるような味です。が、急激な眠気に襲われる少年探偵助手くん。そうそう甘い話はありません。この桂子お姉様は四十面相の部下の変装だったのです。不覚にも男性のくちづけで睡眠薬を飲まされた少年探偵助手はよろめきます。
「うう…ね、眠い…」
敢え無く、眠れる森の「王子さま」になった薫君。かくして江戸川探偵団は二人とも四十面相の手中に堕ちたのでした。

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