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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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老・女盗賊の悲劇

10章

怪兵と洋助の責めも夜になると、亜美の鶴の一声で中断になったのです。
「怪兵、今晩は、智子さんと話があるの。お楽しみは明日に持ち越しでいいでしょ?」
私たちはあきらめざるを得ません。
亜美が部屋に入ってきたのです。
亜美の命令には逆らえませんからね。
小島智子の身柄は亜美に渡ったのです。

その夜、智子は、亜美のおもちゃになったのです。
亜美の責めは、令子のときもそうであったように、怪兵や洋助のような生ぬるい責めではありません。
プロフェッショナルのDIDプレイです。

まるで女の身体の細胞の一つ一つを攻略するかのようなハードな責めなのです。
薄暗い夜の部屋で、耳元で催眠術を掛ける様に、厳しくきつく、そして手の平を返すように優しくしなやかに愛おしむように女同士が心の襞をこすり合わすように責めるのです。
肉体以上に女性の自尊心を攻め抜くのが本当のDIDプレイなのかもしれません。

亜美は、このとき、智子から自宅のマンションのセキュリティ番号とこれまで盗みの仕事の全貌を聞き出したのです。
話さずにはいられない様な巧妙巧緻な拷問なのです。

そして次の日、今度は亜美以外の私と宇佐美と令子、それからカノン庄次の4人による智子への責めは続きました。
亜美は「あとは宜しく!」
と言って外出していきました。
尋問に答える時と食事の時以外は、厳しい猿轡を噛まされたまま、怪兵と洋介とカノン庄次と令子が加わった執拗な責めは続きました。
特に令子の女の責めは陰湿でした。
若い時の因縁を語りながら、ネチネチと心と体をねっとりと責め抜くのです。

将に恋仇だった令子の意趣返しの三毛猫の釜茹でポーズでの撮影は圧巻です。
屈辱的なケモノ縛り姿のまま、女性の秘部への長時間の激しい責めは、女の恐ろしさ怖さを教えられるほどのものでした。
小島智子は口惜しさのあまり
涙を流し、猿轡を噛み縛り、もの凄い目付きで令子を睨み返して屈辱に耐えていました。
美人女優が猿轡を噛み縛り、本物の悔し涙を流して昔の恋仇の美人女優を睨む。
私たち男3人はその怒り狂う猿轡顔をみて逝ってしまうほど見事な猿轡顔だったのです。
もちろん、上から目線で、無抵抗の小島智子に対して思いっきり勝ち誇った表情で勝利宣言の笑顔を見せる田坂令子にも痺れるような魅力を感じたのも事実です。

そして天才画家・カノン庄次の正座姿で長時間のデッサンがダメ押しです
本当に辛く苦しい責めだったと思います。

智子の身体には傷一つありませんが、心を屈服するには十分過ぎるような折檻の連続だったのです。

三日目の夜、この二日間留守にしていた亜美が戻ってきました。

怪兵も洋介も庄次も、そして令子も責めつかれています。
智子は相変わらず、椅子に座り、手足を縛られ、今は庄次の精液付ブリーフを口に詰め込まれ厳しい結びコブ猿轡をお見舞いされていました。
もう智子もクタクタになっていたはずです。

部屋に現れたノースリーブのミニのワンピース姿の亜美は、一段と妖艶で、テレビの華だった令子も智子も気後れするような美しさです。
亜美が珍しく微笑を浮かべ、智子の傍らに膝まつき、耳元で囁くように話し始めたのです。
「どお、智子さん、もう騒ぐ元気もないでしょう?・・・・・猿轡は辛い?」

智子はしおらしく頷くしかありません。
「そう。そうよね。私たち猿轡好きには堪らない疲労感なんだけど、あなたにはどうやらDIDの素質はなさそうですもんね。眼を見ればわかるわ。あなたは、猿轡には快感を覚える女性じゃなさそうだから。残念だけど。仲間にはなれそうもないわね。・・・・・・・そお、これからどうするかだけど・・・・・あなたは大泥棒、私たちも見ての通り綺麗な体の人間たちじゃないわ。お互い日本の警察とは縁を持ちたくない方なのよ。・・・・ふふふ。・・・・・・・・・・。ねえ、ここらで手打ちにしましょうよ。どう?」
今度も智子はまた頷いた。
{条件なんてどうでもいい。とにかくお願い解放して!}

「この二日間、あなたのマンションに入って、全部調べさせてもらったわ。私、これでも
ある国の諜報部の人間なの・・・・・」
猿轡顔で「エッ!」とした顔をする智子。

「あなたがこれまでに盗んだ絵は全部で25枚ね。時価総額20億くらいかしら?・・・・そのうち10億はすでに現金化してスイスの銀行の入れてるようね。・・・・・」

どうしてそんなことがわかるのよ?・・・・私の部屋に入っても全部暗号化して記載しているはずよ・・・・そんな顔の智子を尻目に亜美が話を続けた。

「だから諜報部の人間だっていったでしょ!・・・・あれくらい訳ないわ。・・・・・残っている絵は5枚。モネとルノワールとゴーギャンが1枚ずつ。あとルーベンスもなんと2枚も。どれも、小さいけど最高級の絵だけが残っているわ。5枚で10億の値が付くような代物ね。わかるわ・・・ふふふ・・・・あの絵5枚は簡単には捌けないわ。・・・・・」
完璧な調査にやや呆然とする智子。
巧妙に隠したはずの盗品のデータがたった2日間で調べぬかれていた。
自宅のセキュリティを聞かれた時、預金の500万と貴金属を盗むつもりか?と思ったけど、どうして絵のデータがわかったの?・・・・そんな表情の智子。
彼女はパリの20歳離れた若い恋人とこれから楽しく遊ぶつもりの資産なのだ。
そこまで調べられたら覚悟を決めるしかない。

ここで、亜美は智子の猿轡を外してやった。
「ねえ。お願い・・・・水を飲ませて!」
亜美がペットボトルの冷えた水を飲ませてやると、智子は一息つきやっと話始めた。
「ええ、その通りよ、あの5枚を売れば足がつくもの。でもフランスのある場所に持ち込めば売れると聞いているわ。あなた、どうやって捌くつもり?」
「ふふふ、よく御存じね。通称アベ・デシャンのことね。・・・・でもあそこは素人が持ち込めるところではなくってよ・・・・・一歩間違うと、マフィア絡みになって、命がいくつあっても足りないところ。・・・・・・・ねえ、ここから取引よ。・・・・・スイス銀行の現金はそのままあなたのものよ。それまで欲しいなんて言わないわ。・・・・・・・・・まだ口座には8億7千万残っているわよね。それだけあれば十分でしょ??・・・・・残りの絵5枚を私に渡しなさい。それで今度の不始末はすべてチャラにしていいわ。・・・・あなたフランスに若いツバメが居るんでしょう?・・・・でも、その子堅気の子じゃないわ。マルセイユのマフィアが、あなたの預金を嗅ぎ付けて近づいてきただけよ。・・・・・・・あの男は、その男性版美人局よ。・・・・信じられない?・・・・それじゃ、今度電話で、「〇〇〇〇〇」単語を言ってみなさい。・・・・感づかれたと思って態度が急変するわよ。・・・・」「何言ってるのよ・・・・ピエールはちゃんとした人よ。・・・・・・」
「青年実業家と言いたいのでしょ?・・・・・それじゃこのファイルを見て・・・・・・」

写真は、亜美が元上司のイザベラから送って貰った資料である。

ピエールがマルセイユマフィアの一員である決定的証拠が記されていた。

「彼らはあなたの資産を全部奪い、あなたを消すつもりよ。・・・・・・・・あなたがその気なら・・・・この5枚の絵で取引する気があるのなら、あなたの安全はフランスの諜報部が守るわ。約束するわ・・・・・・信じるかどうかはあなた次第だけどね。・・・・・・・
私は諜報部の人間と言ったでしょ!・・・この3日間のことはお互い綺麗に忘れ、恨みっこなし。そうね。あなたはまだ8億の現金があれば、優雅にヨーロッパで過ごせるでしょ?!・・・・・どお?・・・・・悪くない取引と思わない?・・・・・それともまだここで延々猿轡を噛みしめていたいの?クスクス」

                                    完


老・女盗賊の悲劇

9章

「いやあ~、これはこれは小島さん、・・・・いいや今日は年上だけど智子ちゃんでいこうかな!・・・・・素敵なキャットスーツ姿ですね。相変わらず、スタイルも良くて服もブーツもお似合いですよ。・・・・・・え~もう猿轡噛まされているの?!・・・・」
「そりゃ~生け捕ったものの特権ですよ。早速私のブリーフをご馳走しましたよ。
「ええええ。そうか・・・やっぱりね。・・・・でもいいですよ。怪兵さんには感謝感謝大感謝ですよ。まさか大ファンの小島智子さんとこんな機会を設けていただけるなんて。・・・・夢のようですよ。いかがです智子ちゃん、今の気持ちは!」
「ははは。宇佐美さん、智子さんは言葉がしゃべれませんよ。なんなら猿轡をそろそろ替えましょうか?・・・・・撮影準備はバッチリですよ。・・・・お互い憧れのマドンナがどんな下着なのか、どんな身体なのかゆっくり拝見しましょうよ。」
「そうですね。いいですね。・・・・じゃ、今度は僕のブリーフをご馳走してもいいですか?」
智子は、怒りを通り越し、もう観念したかのように俯いてしまっている。
これから始まる地獄のような責めをどうやって耐えるべきかを考えていたのかもしれない。
そして、この落とし前をどうやってやろうか?その復讐を考え始めていた。

「宇佐美さん、まだ始まったばかりですよ。いろんな猿轡を噛ませますよ。それに、令子さんが、こんなイラストを送ってきましたから、令子さんもワクワクしているはずです。どうです?」
「わああー これ最高!! これは屈辱の極致のようなシーンですね。・・・・う~ん、これはいいや!!ははっは」
「それじゃあ、先に、キャットスーツを脱がせませんか?・・・・・私はブーツを脱がせてから足を舐めたいのです。スーツは切り裂き(RIP)で行きますか?・・・・・・・・RIPは宇佐美さんにお願いしてもいいですか?・・・・・ちゃんと撮影してますから、お互いビデオを見ながら、あとでビールで乾杯と行きましょうよ。」
「ははは、了解です。じゃ、轡は何に???」
「この涎たれたれになる金具はどうです?」
それは、スパイダーギャグです。

「いいですね。彼女の涎も飲んでみたかったです。ははっは」
「やはりね。お互いそうですよね。」
「でも怪兵さん、大丈夫ですか、こんなことして亜美さん嫉妬しませんか?」
「ううっ!!・・・・確かにそうですね。・・・・・・きっとあとでキツイ折檻が待っているかもしれませんが・・・・・仕方ありません。憧れの小島智子さんですから・・・・何十年来の夢想が叶うのですかね。亜美の折檻くらい我慢しないと。宇佐美さんも一緒にどうですか?はははは」
「ホントですか・・・亜美さんからの折檻なら大歓迎ですよ。宜しくお願いします!!」
実はこのとき、すでに亜美と令子は、部屋の鏡の反対側から私たちの様子を盗み見していたのですが、二人は気が付きません。
亜美には、亜美の策略があったのですが、手足である私には知る由もありませんでした。
私は所詮、亜美の手の平で踊るコマにすぎないのですが、目の前に生け捕った小島智子の猿轡顔に舞い上がってしまい、亜美の策略に思い抱かなかったのです。

その策略は、悪の上前を撥ねるという悪どいものでした。
亜美ってホント恐ろしい女なんです。

宇佐美洋助が、智子のうなじの結び目を解き、猿轡を外すと、智子は狂ったように話し始めた。
「何なのこれ!・・・・いい加減にしてよ。もうこんな目に遭うくらいなら警察に突き出されたほうがマシだわ。・・・・・・・さあ、もうやめて!・・・・・・・(急に豹変して)・・・・・ねえ、お願い、もうやめて、それに騒がないから、猿轡なんてやめて!!・・・・私こんなのいやよ。どんな償いでもするわ・・・・もう堪忍してください。・・・・」

懇願する憧れ女性の姿を満喫しながら、次の瞬間、宇佐美洋介がスパイダーギャグを嵌めたのである。
怪兵は、足の縛めを解き、黒のロングブーツを脱がせると、蒸れ蒸れの足を口に頬張り、舐めまわした。
「ムグググ・・・・」

そして、宇佐美は、小さな小さなハサミでキャットスーツの袖から、足の裾からレザーを裂き始めたのです。
切れ味鋭いハサミらしく、すう~っとレザーが切り取られていく。
「ほら智子さん、少しでも動くと肌が切れますからね。じっとしているのですよ。」
ハサミで裂かれる恐怖に智子は身を硬直させ慄いている。

切り裂き終わった時、智子の身体には、薄手で淡いブルーのいかにも高級そうなブラジャーと本当に小さなTバックのショーツを身に纏うだけになっていた。

ワナワナと恥ずかしさに耐える智子。
「いや~やっぱり歳は誤魔化せませんねえ。・・・・テレビでは相変わらずスタイルの良いスレンダーな肢体に見えるけど、やっぱり素肌は衰えていますねえ。横腹も少し弛みがあるし、もう、立派におばさんの身体じゃないですか?」
この言葉でなぶる楽しさこそDIDの醍醐味である。
「何を言っているんですか怪兵さん。智子さんは週3回ジムに通い、これでも立派に体型を維持してありますよ。五十路過ぎでこのボディは立派ですよ。若いころから体脂肪率は変わらないはずです・・・・・智子さんが可哀そうですよ。ねえ、智子さん・・・・・・でも、もっとも、ブラを外せば、乳房はだいぶ引力には負けそうですが・・・・・・」
「あははははは」
「あははははは」
男二人のこんな会話は楽しいものである。
それも言い返せない美女を前にしたセクハラ発言は、本人の顔を見ながら最高である。
「ほら、智子さん怒ってますよ。・・・・・智子さん、ごめんなさいね。とてもとても五十路には見えないくらいのプロポーションですよ。・・・・ただ、やっぱりお肌には張りがありませんけどね。はははは」
「さあ。下の髪の毛はどうですかね。もう白髪なんかが混じってますよねえ。それも中々の味わい深いもんなんですけどねえ。・・・・・じゃあ、始めましょうか?」

それから二人は、吊るされた智子の肢体を隈なく隅々まで舐めまわし、触りつくした。
まるで腹を空かせた猟犬が、獲物を貪るように、指と舌と電動如意棒を使い、ねっとりとじっくりと、ゆっくりとたっぷりと時間を掛けて。

怪兵と洋介は長年の想いをぶつける様に時間を忘れ、しゃぶり尽くしたのである。

老・女盗賊の悲劇

8章

目が覚めたとき、智子は、大きな部屋の真ん中でYの字の形に吊るされていることに気が付いた。
両腕を頭上から手を広げた形で縛られていたのだ。
服は脱がされておらず、侵入した時の黒いレザーのキャットスーツのまま、黒のロングブーツもそのままだ。
昨日の猿轡は頑丈に口に噛まされたまま、もう夜が明けてAM8:00のチャイムが鳴っていた。

「おや、お目覚めですか???・・・・思ったより早い朝なんですね。歳を取るとお互い目覚めが早くなりますね。・・・・・ははは」
智子の前には、裏窓怪兵が、満面の笑みを浮かべて笑っている。

「朝が早いので、まだ私だけですよ。宇佐美さんは、一刻も早く小島さんに会いたいといって、出張先の仙台から始発でこっちに向かっておられますか、追っ付け来られるでしょう。・・・・あとの3人は、その後で揃います。・・・・・そうそう、昨晩、田坂令子さんに、家に泥棒猫が忍び込んで、見事に罠に掛かり、生け捕りにしたと連絡したら、ずいぶん喜んでいらっしゃいましたよ。やっぱりそっちが泥棒猫だったといってね。ははは。・・・・
そうそう、さっきこんなスケッチを描いて送ってくださいましたよ。・・・・・田坂令子さんが描いた絵ですよ。あとでこんな姿にさと子さんをして記念写真を撮るって楽しそうでしたよ。あはははは・・・・・・」

怪兵は大きなタブレットの写真を智子に見せた。
そこに描かれているのは、令子が巧みに描いたスケッチだった。
素人絵とは思えないほど巧緻なタッチのイラストである。
一匹のイノシシくらいの大きさの三毛猫が捕らえられ、両手両足を前手で縛られ、その間に一本の棒に通されたケモノ縛りにされている。
生け捕りにしたケモノを搬送する際に、よく見かける棒に吊るされたケモノ縛りの姿である。
大きな三毛猫の口には猿轡が噛まされ、メス猫とわかるようにブラジャーをはめ、ブラの背中のバックベルトが弛んだ背中に食い込んでいる。
傍らで田坂令子らしきスレンダーな女の子が、巨大な電動こけしを持って、大笑いしながら股間にこけしを挿入しようとしている絵なのだ。
目を剝き、悶絶しそうな三毛猫。
三毛猫の下には、今から釜茹でにするらしく、大きな煮えた釜と焚き木が燃え盛っている。
まさに生け捕りにしたケモノの釜茹でのスケッチなのである。
そして、大きな表題が書いてある。
「老婆の泥棒猫、舌も噛めずに 生き地獄」

「どうです・・・・令子さんってユーモアのセンスありますよね。可笑しいでしょう?
智子さんも笑って下さいよ。・・・・・でも、必ず令子さんは必ずこれと同じ構図の写真を撮られますよ。・・・・どうです。昔の恋仇からこんな目に合わされる今のお気持ちは!!!
・・・・・・口惜しいでしょう?・・・その時は思いっきり口惜しそうな目で令子さんを睨んで下さいね。きっと痺れるような色気でしょうねえ。私なんか興奮で卒倒するかもしれませんよ。その写真は私の宝物にしますよ。はははは。そうそう、あと一人の中年の男性が、カノン庄次さんと言いましてね、有名な画家なんですよ。描いていただきましょうよ。」

「うぐぐぐぐ・・・・・・」
小島智子は、顔が血膨れするような憤怒の表情で睨み返していた。
女として最悪の痴態であることは間違いない。
これほどまでに屈辱的な仕打ちはないはず。
こんな醜い姿をあの田坂令子から物笑いにされるなんて・・・・。

そして、チャイムがなった。
「おお。もう、宇佐美さんが、見えたようですね。さあ、2人揃ったら、前祝にパーティを始めましょうか!!」





老・女盗賊の悲劇

7章

智子は、隣にあるシアタールームに移された。
そこの大きな椅子に縛りつけられたのである。
真正面に50インチの大型ビジョンが据え付けられている。

怪兵がスイッチを入れる。
最初に映し出されたのは、亜美である。
「これは、私の恋人の林亜美ですよ。・・・・・・。撮影場所はこの家です。実はこの家は、私の家ではなく、亜美が買った家なんですよ。・・・・・・・いいですか次に映るのは、あなたとはいわくのある田坂さんです。彼女も今は猿研会のメンバーですが、この時はまだ入会したての頃ですよ。はははは。・・・・顔にあなたも見覚えがあるでしょう。五十路を過ぎても抜群のスタイルで今でも凄くお綺麗でしょう?・・・・・こんな研究会を明日、この部屋でやりますから、どうか、智子さんもよくご覧になっていてくださいよ。
皆さんきっと小島さんのお姿を楽しみにしていますよ。」

この映像は、田坂令子が亜美に捕らえられ、この家に連れ込まれ、調教を受けた次の日のプレイを映像化したものなのだ。(前作の田坂令子編を読み返しください)
大きなキャリーバックが映し出されている。
撮影者は亜美のようだ。
部屋の中にはカメラが数台据え付けられているらしく、いろんな角度からキャリーバックを写した映像が編集されている。
亜美が、キャリーバックを開ける。

中には、白いブラジャーと白いスリップ姿で緊縛され、バックの中に手足を折りたたむように閉じ込められている田坂令子の姿が映っているのである。

映像は、亜美によって徹底的に嬲られる田坂令子の嬌態を流し続けた。
猿轡を頑丈に噛まされ、顔が変形している姿。
舌と指と男根の如意棒を駆使し、令子の細胞の隅々にまで染み込むような粘着質な責めの数々。
秘部をあらわに撮影され、肉汁が吹き出す姿まで鮮明の映し出されるのである。
{あの田坂令子とこんなところで再会するなんて・・・・・それになんなのこのビデオ、女が女を嬲って・・・・・????こんなことをまさか私にするつもりなの???}

実は、小島智子と田坂令子は、25年前、一人の俳優を巡って奪い合いをやった因縁の仲だったのだ。
渋い中年のイケメン俳優を巡って、若手人気女優の田坂令子とテレビ局の人気アナの小島智子が三角関係の泥仕合を演じたのだ
{あの田坂令子が・・・・思い出しくもない名前!!・・・・思い出すだけでハラワタが煮えくりかえるような気持ちが込み上げてくるわ。・・・・・最後にテレビ局のロビーで偶然会ったとき、私は、田坂令子に毒気のあるセリフを投げつけた。・・・・確かとっさに泥棒猫!女狐!だったかしら・・・・交際を始めたのは間違いなく自分が先だったはず・・・・あの女が、横取りしようとしたのよ。結局二人とも、その男優とは破局した・・・・・でも、なんて巡り合わせなの??あの憎らしい田坂令子とこんな風に再会するなんて・・・・}

部屋には南方系のハーブの香りが立ち込めてきた。
実はこれは麻薬の一種のハーブで、吸うと幻想を感じながら、眠りに落ちるのである。
智子は、目の前でエンドレスのように延々と見せ続けられる田坂令子へのDIDプレイと猿轡から聞こえる呻き声を聞きながら、眠りに落ちていったのである。
そして眠りながら夢うつつのように田坂令子の嬌態が夢の中に現れつづけ、
{いやよ・・・・こんな趣味は私にはないわ・・・・お願い・・やめて・・・・}
そう叫んでの厳しい猿轡で呻き声しか出ない夢を見続けたのである。


老・女盗賊の悲劇

6章

「では、猿研会の意味をお話しますよ。猿研会とは、猿轡研究会の略なんです。」
「さるぐつわ??????????ですか????」
「ははっは、そう、口に噛ませる猿轡です。この人たちは、全員、猿轡が大好きなんですよ。女性お二人ともうひとりの男性は、ご自分が噛まされるのもお好きなんですが、だいたいは、全員、美女にいろんな猿轡を噛ませたり、美女が猿轡を噛まされて悶える姿を見て楽しむ趣向があるんですよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「私が猿轡について書き綴ったブログを始めたのがきっかけになりましてね。ふふふ。
そこにコメントを寄せる人とお話する内に一度お会いしましょうということになって、お互い顔を合わせて話をすると意気投合しましてね。お互いの仲間を紹介する内に、仲間が増えたのですよ。お会いしてみると、全員好きな猿轡が微妙に違う。そんなことをストレートに会話する内に、研究会になったのですよ。」
「・・・・・・・その会に私を?????」
「ええ、ところで、智子さんは、猿轡はお好きですか?・・・・・ふふふ、私がメンバーの田坂令子さんから聞いた話では、智子さんは、昔、有名な俳優とお付き合いされていた頃、その男優を縛り上げ、猿轡を噛ませてムチ打っていたという話を聞いたことがありますけど・・・・小島智子はどSだと噂があるそうじゃありませんか?」
「そんな・・・・・・それは、相手が・・・・・・望んだことで、仕方なくお相手をしたことはありますわ。でも、それは20年も前の話ですわ・・・・それに田坂さんだって・・その噂だって田坂さんが流したに決まっています。」
「ほっほう、それはやはり本当のことだったんですね。男に猿轡を噛ませてムチ打つなんて、イメージ通りですよ。それは本当に楽しみだ。ははは・・・・・・では、智子さんご自身が猿轡を噛まされたことは?・・・・・どうです?」
「・・・・・・私、はっきり申しますが、そんな趣味はございませんわ。・・・それに田坂さんの方こそ、そんな変態趣味があるって伺いましたわ」
「ははは、変態趣味ですか!!!言われれば確かに変態ですね。まあ、いいでしょう。どうせ田坂さんもお見えになるんですから、その時はっきりさせましょう。」
{しかし、どうせ猿轡を噛まされていて反論なんて出来ないだろうけどね・・・・ふふふ}

「田坂さんとはお話なんてしたくありませんわ。・・・・本当に私はそんな趣味は・・・」
「そうですか??それは仕方ありませんね。・・・・・それでは、今日から、趣味を持っていただくことに致しましょうかね、ふふふふ」
「そんな・・・・・・・・・」
「智子さん、これはもちろん何だかお判りですよね」

裏窓怪兵が手に持っているのは、白地に千鳥の柄が入った日本手拭である。
「・・・・・・・・・・・・」
「これを、こうやって、捻ると真ん中に結びコブが出来るでしょう?ふふふ。それとこれは、私が昨日穿いていたトランクスですよ。どうです?」

裏窓怪兵自身、この瞬間を実は一番楽しみにしていたのだ。
智子のすぐ傍らの三脚には、撮影器具がセットされていて、すでに撮影を始めているのだ。

裏窓怪兵が作る結びコブと、その指先をじっと見つめる智子の微妙な表情をしっかりと捉えている。
裏窓怪兵自身、縛り上げた女性の前で、これから噛ませる猿轡の結びコブを作りながら、女性自身の表情を読むのが一番好きな瞬間なのだ。
この結びコブの意味を知っているのだろうか?
時代劇で、結びコブの付いた日本手拭の猿轡を噛まされた女優さんぐらい見たことあるはずだ。
当然、目の前の手拭が、今から自分自身に噛まされる猿轡であることを智子も認識しているはずである。
その複雑な怯えにも似た表情を見せる女性の顔が、ある意味最高のおかずなのである。

「そんな・・・・・・・お願いです。それはやめてください。・・・・・私、騒いだり大きな声を出したりしませんわ。・・・・・それにこんなに大きなお屋敷ですもの、大声を出しても誰にも聞かれたりしないじゃないですか?・・・・・そんなのいやよ」
「ふふふふ、あなたに厭なんて言う権利はありませんよ。・・・・・私はね、仲間が来る前にまずは私が一番乗りであなたを征服したいのですよ。それは、汚れた下着をあなたに噛ませることなんです。さあ、大人しく口を開けていただきましょうか?」
「いや!・・・」

でも、それは当然、無駄な抵抗であった。
小島智子の口には汚れたトランクスが丸められて押し込まれ、その上から唇を割り、結びコブの猿轡がしっかりと噛まされたのである。

「とうとう私は念願が叶いましたよ。私は、どれだけ若い頃から貴女に恋焦がれていたことか?いつか、あなたの口に、それも厭々と駄々をこねる貴女の口にパンツの詰め物を噛ませ、目の前で作った結びコブ付猿轡を頬に食い込むように噛ませることを夢想し続けてきたのです。いや~実に嬉しいですよ。このビデオは大事の保管しますよ。」
「むむむむむ・・・・・・・」

「今日は夜も遅いことですし、この辺でお開きに致しましょう。あなたをこれ以上、責めたら、小島智子ファンの友達から叱られてしまいますからね。・・・・・・お楽しみは明日に!ということで・・・・・今日はお休みなさいをするとしましょう。・・・・・そうそう、このままでは智子さんも眠れないでしょう。子守唄の代わりにオリジナルビデオをお見せしますよ。」




老・女盗賊の悲劇

5章

「ところで、智子さん、私は、あるコミニティを持っていましてね。男女5人の仲間でよくパーティをやるのですよ。夜が明けたら、その仲間の何人かがこの家に遊びにくるんですよ」
「・・・・・・・・・・・」
「その仲間の中には、智子さんがご存じの人間もいますよ。そいつも昔から智子さんの大ファンだったらしいのですが、ある会合で意気投合して話す内に、昔から小島智子さんが大好きだったということがわかりましてね。帝国テレビの宇佐美洋介というプロデューサですよ。ご存知ですよね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ、宇佐美さんなら存じ上げていますわ・・・・・・・??????」
宇佐美洋介は、30代後半の男で、智子は大の苦手の男である。
彼が、裏窓怪兵と同じように、若い頃から自分のファンであったことは知っている。
そのことを何度もテレビ局で話しかけてきたことも憶えている。
知的で端正な顔立ちのナイスガイなのだが、智子には、とこか粘着質な感じのするする男で、とても親しくする気になれない男なのだ。
仕事柄、邪険には出来ないが、時折、厭らしそうな目で見つめられると、鳥肌が立つような気持ち悪さを感じるのだ。
それは彼が、憧れの女性を見つめているだけなのだが、智子にはそうは見えず、相性が悪いのだ。
「でも、裏窓怪兵さんと宇佐美さんが????・・・どういうコミニティなんです???」
「ええ、実は「えんけん会」という会を持っていましてね。そうそう、この前みんなで北海道旅行に行った時の写真があります。・・・・・・・これですよ。・・・・みんな楽しそうでしょう?」
男女5人(男性3名・女性2名)が、ホテルの一室で楽しそうに笑っている。
その中には、裏窓怪兵と宇佐美も居る。
5人全員の身なりから裕福そうな男女の集まりであることがわかる。

女性2人は、20代後半と50代前半くらいのかなりの美人である。
「ここに写っている若い背の高い女性が、林亜美ですよ。昨晩パーティで挨拶したでしょう。」
「まあ、そうですわ。あの特別お綺麗なまるでモデルのような方ね。麻布のリン画廊の女性オーナーですわよね。裏窓さんとはお親しいと伺っていますわ。・・・・ほんと羨ましいですわ」
「もう一人のこの女性はわかりますか?・・・・・元女優の田坂令子さんですよ」
「・・・・・・・・・」
「ご存知ですよね」
「・・・・ええ、存じ上げていますわ。でも・・・もう何十年もお会いしていませんけど」
「ふふふ・・・・昔、恋人を巡って因縁がお有りだとか!」
「・・・・・・・・・・・」

「実はこの会は、えんけん会と言いましてね。数年前、亜美と私以外はネットで知り合いになり、お互い顔を合わせるようになったのですよ。みんな共通の趣味がありましてね。・・・・職業も社会的地位もバラバラなんですが、偶然、皆この東京に住んでいましてね。それでよくホテルやお互いの家に集まってパーティを開くのですよ。」
「まあ、素敵な集まり・・・・・なんですね・・・・・・そのえんけん会って、どういう言う意味なんですか???」
智子は、どうしてそんな話をするのか怪訝な気持ちを感じながら、顔が一層引き攣るのを自覚していた。
「えんけん会とは、猿の研究会という言葉を略したもので、猿研会という字を書くんでよ。」「猿の研究ですか??????・・・・まあ、面白い研究会なんですね・・・・・」
智子は、田坂令子の顔を思い出しながら不愉快になりながらも、えんけん会に不気味なものを感じ、もう一度メンバーの写真を見直した。
後の男性1人は、50歳くらいのハーフのような男性で身なりもしっかりしている。
猿を研究する趣味があるようには見えない。
「その方たちをお呼びになったのですね。」
「はい、明日のお昼には全員集まりますよ。智子さんにもご紹介いたしますよ。」
智子の引き攣った作り笑顔を裏窓怪兵は、ほくそ笑みながら見つめていた。



老・女盗賊の悲劇

4章

まさか、このまま警察に通報されずに済むと考えた途端、智子は自然とこみあげてくる笑みを抑えることが出来なくなった。
{早い話、私とエッチ出来れば満足なのよね。・・・・・確かにかなり歳をとってしまったけど、まだ、この裏窓怪兵という男は、私の事が好きなのよね。・・・・男は、大概、若い時に熱を上げた女性への憬れは一生消えずに持ち続けるっていうし・・・・・今までもそんな私のファンは何人もいたわ。・・・・・まあ、厭なタイプの男だけど、我慢しなきゃ。
少しは奉仕を要求されるでしょうけど、「あなたの事好きよ」って顔をすれば、すぐに騙されるわ。こんな間抜けな男を騙すくらい、私のテクなら訳ないわ}
智子のこんな思惑が、余裕になって微笑になって顕れていた。

「それでは、小島さん、もう一度うかがいますが、警察へは知らせない方がいいのですね。」
「ええ、もし本当にそうしてくださるのなら、本当にうれしいわ。・・・・もちろん、こんな悪事を働いたのですから、どんな埋め合わせも致しますわ・・・・もちろんよ。・・・・
私に出来ることならどんな償いもするわ・・・・・。ですから、警察への通報は・・・・本当にお願い。待ってくださらない?!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうですか。そこまでおっしゃるのなら、警察へは、連絡しませんよ。なんと言っても私にとっては日本一の美人女優の小島智子さんですからね。リスペクトしたい気持ちはやまやまですよ。」
「ほんとう!!・・・・・嬉しいわ。ありがとう。・・・・・・」
{ふふふ。まったくチョロい男ね。あとはこっちのものよ。・・・・私が、今までどれだけたくさんの男を手玉にとって、この芸能界を生きてきたのか知らないのよ。・・・・・・
私が、本気になれば、どんな男も寵落出来る自信があるわ}

「それでは、さっそく条件ですが、・・・・ふふふ、何、簡単なことですよ。しばらく、この屋敷で一緒に暮らしませんか?確か今日で番組を降板されたのですよね。明日からの仕事はすべて空白と聞きましたけど。・・・・・」
「そこまで、ご存じなのですか?」
「へへ・・・・ええ、ちゃんとチェックしてますよ。今でも貴女の大ファンなのですよ。
それくらいは?」
「{今でもファン???}・・・・・・そうなの、嬉しいですわ。・・・・・・ええ、確かに明日からは完全フリーですわ。ですから、何の問題はありません・・・けど。・・・」
「そうでしょう!!・・・・・・・・では、私と当分お付き合いしていただけますね?」
「ええ、もちろんですわ。新進気鋭の絵画コレクターの裏窓怪兵さんとお付き合い出来るなんてとても光栄ですわ。・・・・・・・・それで、私は、どうすれば・・・・・」
智子は、「お付き合い」の意味をはきちがえていた。
「まずは、智子さんに・・・・・・少し馴れ馴れしいですが、これからは、智子さんとお呼びしても、いいですか? お付き合いするのに、小島さんでは、他人行儀ですからね。」
「ええ、もちろんですわ。さん付けでなくて、サトでもサトコでも結構ですのよ。・・・でも、裏窓怪兵さんは、紳士なのですね。お若い頃から、そう思っていましたわ」
智子なり精一杯持ち上げてみた。
「紳士だなんて、そんな。・・・・でも、私も今ではそれなりに社会的地位を得たつもりですから、レディに対するお持て成しもそれ相応のものに致しますよ。ふふふ」
「そんな・・・・・・でも、そう言っていただけると嬉しいですわ。・・・・・・・・・・それと、こんなことが言えた義理ではないのですが、・・・・・決して逃げたりしませんから、このロープを解いて頂くわけには・・・・・・」
「ええ、でもいましばらくその事は待ってくださいよ。ははは。少し変わった趣向があるんですよ・・・・・・はははは。」
「変わった趣向??????・・・・・」
少し変に感じている智子は、ひきつった笑いを浮かべた。
その表情が、裏窓怪兵には、可笑しくて堪らないのだ。
この後の趣向を知ったら、智子はどんな顔をするだろう??
{ふふふ、今にお願いですから、助けて下さいと泣き叫ぶことだろう、もちろん、口の猿轡で呻き声しか出せないけどな!!}

老・女盗賊の悲劇

3章

「やっぱり、あなたがパープルキットでしたか? ふふふ。そうじゃないかと思っていましたよ・・・・・・・・・・・・縛られた心地はいかがですか、小島智子さん。ふふふ。こんな形で再会出来る事を夢見ていましたよ。ふふふ」
目の前に裏窓怪兵がソファに腰を下ろして、ワイングラスを片手に微笑んでいた。

小島智子は、背後から麻酔銃で撃たれたのだ。
目が覚めたとき、黒覆面は剥ぎ取られていて、黒のキャットスーツと黒のロングブーツ姿はそのままに後ろ手に縛られていた。
革の拘束具で、手首と合わせて縛られ、肘までも束ねるように拘束されている。
肩が固定されるようなその縛りは、胸が突き出るような姿勢になる。
キャットスーツの胸部が形よく前に突き出ている。
「ふふ、最後の最後にとんだドジを踏んじゃったわ。・・・・・さあ、早く110番したらどうなのよ?」
智子は、顔と声を聞いただけでも虫唾が走る裏窓怪兵の顔見ないように自らの完敗を認めるように唇を噛んだ。
「まあ、そんな急がなくてもいいじゃないですか?・・・・・何度も話しますが、私は、学生時代から、大ファンだったんですよ。ゆっくりお話しましょうよ。ふふふ」
「・・・・・・・・・・・{もしかしたら、警察には通報しないってことなの?}・・・・・・・・・・
これから私をどうするつもり?・・・・・もう正体がばれてしまったのだし・・・
今更悪あがきする気もないわ・・・・・」
開き直りながらも、交渉次第では、助かるかもと思った智子の態度に変化が見え始めた。
言葉遣いが丁寧になっている。
「ふふふ。警察ですか・・・・・・まあ、これからゆっくり考えましょう!・・・・何と言っても天下の名盗・パープルキャットですからね。・・・・・・・・生きたまま捕らえて、警察に突き出せば、世間は大騒ぎ、その上、犯人があの美人女優の小島智子だったなんて・・・・・・まあ、マスコミは大変な騒ぎでしょうねえ・・・・ふふふ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・悔しいけど私の負けよ!!・・・・・・・・・そうね!! さあ、早く警察に電話したらいかが?・・・・・・・・・・・・・」
「そんなに焦らなくてもいいじゃないですか?ふふふ。まだ夜は長いし・・・・・私はそれに慈悲の心を持ち合わせた男だと思ってますよ。ふふふふふふ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
裏窓怪兵の真意を探るように小島智子は、言葉を心の中で反芻している。
少し長めの沈黙が部屋の中に続いた。

そして、これまでの開き直ったような態度を改めるように智子が話し始めたのだ。
「・・・・・ねえ、お願い! ・・・・私、裏窓怪兵さんが、学生時代バイトで私のこと見詰めていたことを憶えているわ。それから随分たくさんの熱い思いのお手紙も・・・・・
全部大事にとっているわ。今でも・・・・・。お願いだから、この縄を解いて下さらないかしら・・・・・魚心あれば水心っていうじゃない!・・・・・・ねえ、だから警察にだけは電話しないで欲しいの!・・・・ねえ、お願いです!」
智子は、精一杯艶かしい表情で、{あなたさえその気なら、私を抱いてもいいのよ!}ということを匂わせながら、警察への通報中止を哀願したのである。

「ふふふ。確かに魚心あれば水心ですね・・・・・・」
裏窓怪兵は、さっき眠っている智子の覆面を剥ぎ取り、その素顔をマジマジと見た。
いくら芸能界で美人でも、本当の年齢は誤魔化せない。
確かに五十路を過ぎた女性の顔である。
でも、たっぷりお金を掛けて手入れし続けた女優の顔でもある。
五十路とは思えぬほど、艶やかで色気に満ちた素顔である。
四半世紀憧れ続けた肢体を今からたっぷりと弄べるのだ。
男にとって、若い時に一心に恋い焦がれた女性の存在は、永遠に変わらないものだ。
心の中から湧き上がる笑みを抑えることが出来なかった。
もうすでに、弄ぶ手法は考え抜いている。
そのことを知ったら、小島智子は何と言うだろう?
「本当に小島さん、警察には通報しないほうがいいのすね?・・・・・・後で、お願いだから、早く110番して!と騒ぎたくても、出来ませんよ。ふふふ」

その言葉を聴いた智子は、それが何を意味するのかを理解していなかったのだ。



老・女盗賊の悲劇

2章

その晩、時計の針が零時を過ぎたとき、突然、屋敷内すべての警報センサーが停止した。
どんなトリックかわからない。
でも、彼女は来る。
そして、高い塀を乗り越える黒い影があった。

「パープルキャット」は、この仕事を人生最後の仕事と考えていた。
若い頃と比べると身体のラインは随分変わった気がする。
芸能人として、精一杯ボディラインの維持に努めてきた。
それでも、贅肉が付いてきたのは否めない。
身軽ではなくなってきている。
それに、もう更年期が始まっているのだ。
いつまでも若くないことを実感していた。

今、21歳も年下のフランス人男性と交際していた。
恋人の心繋ぎとめていくには、お金しかないと思っていた。
お金の力で、20歳以上も年下の若い男性を囲い込むしかないと思っていた。
しかし、それに必要な十分すぎる資産を私は持っている。
名画の資産だけでも50億は下らない。
タレントとして稼いだ金も適当に溜まった。
夫も子供もいない自分には十分過ぎる金額である。

20代の頃から、数え切れない数の男とSEXしてきた。
その中には、有名なコメディアンも野球選手も数多く含まれていた。
ちょっと相手の眼を見詰めるだけで、どんな男性でも私に声を掛けてきた。
毎日男を代えても、男は次々の自分に言い寄ってきた。

でも40歳を過ぎた頃から、そんな生活を変えてみたくなったのだ。
もう今晩の仕事を最後に、日本を離れることを考えよう。
{キャスターの仕事も昨日の収録ですべて終わった。
芸能界も引退するのよ。
パリで30歳のカレと毎日楽しく暮らそう。
そのためのお金ならたっぷりあるわ。}

今日の裏窓怪兵の屋敷なんて、腋が甘いったらありゃしないわ。
こんな屋敷から絵を盗み出すことなど朝飯前よ。
それに、あの裏窓怪兵とかいう男のいやらしそうな目付き。
思い出しただけでも、ゾッとする。
以前TVでインタビューしたときから、生理的にあの男は気持ち悪いと感じていた。
今日も着物姿の私の傍で、鼻の下を伸ばしていやらしそうな目付きで嘗め回し、香水の匂いを嗅いでいたわ。
ふふふ。あの間抜けヅラが泣きべそかかせてやるわ。
頂く絵が盗まれたと知ったらどんな顔をするかしら。
吠え面を掻かせてやるわ。


玄関から侵入する。
どうせ中の人間はぐっすり眠っているはずだ。
ガス探知機は、しっかり家の中にガス濃度を示している。
1時間前に噴射したはずである。
もうガスマスク不要な時間である。
黒い覆面のまま、玄関の鍵穴にカギを入れた。
パーティで素早く鍵穴を調べていた。
懐中灯をかざして、屋敷の中に侵入する。
家人は裏窓怪兵だけのはずである。
あんな間抜けな男がどうしてこんなお屋敷に住めるのか理解出来ない。
セキュリティは完璧だから警備員は不要と豪語していた間抜け面が眼に浮かぶ。
馬鹿な男よね。学生時代から私の大ファンって言っていたわね。

ファンレターも随分書いたとか言っていたわね。
ファンレターなんて1通も読んだことはない。
全部読まずにゴミ箱に捨てた。
10坪近くある居間の真ん中にジョガールの絵は掛けたままになっている。
暗闇の懐中灯の先に絵が浮かび上がっている。
時価数十億の名画をこんなにあっさりと自宅の居間に飾るなんて、本当の馬鹿な男ね。
ふふふふ。
いただきよ!!
そう微笑んだとき、首筋に蚊が刺したような感覚が・・・・・・・。
次の瞬間、眩暈と同時に天上が揺れている感覚とともに、床に倒れこんだ。


メルアド

新しいメルアドを消してしまいました。

tysdb387@gmail.com

宜しくです。

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