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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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US様へ

本当に小説ありがとうございました。
US様による由美子奥様の描写を読むうちに、私自身が、「B‘s DID 囚われの妻」
の続編を書いてみたくなりました。
ただ、由美子奥様DID小説ではありません。
まったく趣向が違う内容の物語ですから、全然期待しないでください。
でも、登場人物の設定は同じですから、皆さん、完成後、掲載の節は、このUS様の投稿小説を是非再度ご確認下さいね。

そこでUS様に確認事項です。
【登場人物】
旦那様;US様(普通のサラリーマン)

奥様:由美子様
都内の幼稚園の教諭で、理事。
そして、裏ではドレサージュ組織の女首領
年齢は、20歳代後半(28歳にします)
背の高いスレンダーな美女。
高い教養。高学歴。厳格で躾の厳しい良家の育ち。
言葉づかいが綺麗。高潔。清廉。正義感が強い。度胸があって、肝が据わっている。
明るくて、陽気で、他人に思いやりがあって、とっても心優しい女性。
生真面目で、どこかひょうきん。厳格なキリシタンで博愛主義。
そして、きわめてノーマルな性癖であり、彼女自身、実はSMやボンデージ、猿轡などにまったく興味がない。(この部分だけは、整合性がありませんが。)
そして、旦那様のUS様をこよなく愛していらっしゃる。

女官:幼稚園の教諭であり、ドレサージュ組織の女首領の由美子奥様の秘書。
   知的なスレンダーな美女。

この3人を登場させたいと思います。

US様へ

今度の小説は、US様のご嗜好に沿わないかもしれませんが、何卒ご勘弁下さいませ。

また、宜しければ、由美子奥様の苗字を決めていただけないでしょうか?
よければ、US様のお名前もお願いします。

私が勝手に作ってもよいのですが、何かマンネリしそうで・・・・・。

また、由美子奥様の性格に追加や訂正があれば、是非お願いします。
ご連絡お待ちしています。

出来上がり次第、連載を開始したいと思います。


御礼

皆様、US様の小説ご堪能いただけたでしょうか?
私は、最初読んだとき、一番最後の夫婦の交わりのシーンが一番興奮しました。
シンジケートの女首領と知った上で、猿轡を噛ませて、征服する。
何かそのシーンが頭の中に浮かんできて・・・・・・。
それにしても、読み応え十分の大作でした。
US様の筆力もあるのでしょうが、
奥様を未だ拝見していないのも、想像を掻き立てるのかもしれません。
是非続編を期待したいものです。

由美子奥様が、普通の主婦ではなく、巨大な闇の組織のトップであり、人の命すら自由に出来る位の権力を持っている。
これに惹かれてしまいます。
そんな美女が、今度は敵対する組織に誘拐されてしまう。
「私が誰かわかっているの? 組織の人間が知ったら、あなたたち間違いなく消されるわよ」
こんなセリフを言いたくても、厳しい猿轡で、誘拐犯に意志を伝えられない。

こんな姿の由美子奥様が見たいものです。

ブラジャーとショーツ姿で椅子に縛りつけられ、猿轡を噛まされた奥様の姿を、ネット回線で、視聴させられるUSさんとMr、B他組織の人間。

今度は、同世代の綺麗な女性からの責めがゾクゾクしそうです。
同性からの責めですから、容赦なく陰湿な責めの数々。

口の中に詰められる詰め物や、噛まされる猿轡の形状。
身に着けていられる下着の詳細な描写などを、US様の名タッチ表現していただければ、どんなに素晴らしいだろう等々想像してしまいます。

勝手に物語を作ってしまい申し訳ありませんでした。
余りに由美子奥様が素敵に思えたものですから、色々と妄想してしまいます。


最後に、吉永小百合と滝クリの出演は正直意表を突かれました。
まったく想像外の美女の名前でしたし、逆に非常に興奮しました。
US様の芸能人を題材にした小説は、正直もっと読ませていただきたいものです。
正直、芸能人空想小説を期待してします。

本当にありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。

B’s DID 囚われの妻~18

最終章

 Mr.Bに促され教会を後にしかかったとき、彼は僕にあることを打ち明けた。
それは僕が驚愕する事実につながるとは知る由もなかった。
仮面を外した僕の前でやはり仮面を取り去ったMr.Bは神妙な面持ちで切り出した。
「US君…実はこの極秘の宴に君を招待したことには理由があってね・・・わが組織の総帥たる女神・・・ニンフとお呼びしているのだが、そのお方が君にお会いしたい、とおっしゃられてね・・・」
女神ニンフ?僕は少し怖かった。
表社会の人物ではないMr.Bの組織をつかさどる総帥なのだ。
どんな人物か分からない。
しかし、Mr.Bを前に僕も断ることはできないし、彼も僕を信頼したうえでこの宴に読んでくれたのだ。
彼の顔をつぶせない。小心なくせに、変な侠気を出した僕は軽く応じた。
「美人ですか、その女神さまは?」
「ハハハ、それは分からんがね いや実を言うと我らの組織も誰一人彼女の顔を見たためしがない・・・ だが絶世の美女だとは聞いているがね ともかく妻のDIDドレサージュを望んだ青年に会いたいということだ」
Mr.Bは僕が要求をのむことで、少し安心したように返してくれた。
だが、Mr.Bの部下で素顔をさらした女官の顔がひきつっているのが僕には気になった。
毒を食らわば皿まで…。ここまでくるとその絶世の女神ニンフとやらが、どんな女か見てやりたい気もする。
どうせ仮面をつけていて正体をうかがい知ることはできないのだろうが・・・。
それにしても女神ニンフという名前、僕には聞き覚えがあったが、思い出せなかった。
たしか、永遠の若さと美しさを兼ね備えたギリシャ神話に登場する要請の名前だと記憶していたが・・・。

東京K教会の地下にある一室に通された僕はMr.Bとともに、その女神ニンフを「お出迎え」した。
ニンフは全身黒装束でベールをかぶり、予想通り金色に輝く仮面をつけていた。
身長は164センチくらいだろうか。
黒装束の裾から黒いストッキングに包まれた長い脚がなかなか綺麗だった。
ニンフは言った。
「Mr.B…本日は御苦労でした・・・」
「ニンフ様、本日はわざわざお越しいただき恐縮です・・・」
ニンフは明らかにMr.Bより遥かに若い。
しかし、立ち居振る舞いが堂に入っているというか、貫禄に満ちているというか、物腰や口調は柔らかだが明らかに目上の人間のそれだった。
「こちらが、例のUS殿です・・・」
「そうですか・・・お会いできるのを楽しみにしておりました」
女神ニンフは僕の方を向き、軽く会釈するとじっと立ちすくんだまま僕を仮面の下から見つめている。
僕はこの光景がまるで宗教ごっこでもやっているみたいで滑稽に見えて、この女神さまとやらをからかってやりたい気分になった。
よくよく考えれば、僕は愛妻を引き渡したものの、その自慢の妻に最終ミッション不合格を告げられた哀れな被害者だ。
その首謀者はこの「女神さま」に他ならない。
「はじめまして・・・このたびはお世話になりました それにしても、ニンフ様、私どもは素顔をさらしているのに、そのお美しいであろうお顔をお見せいただけないのは何とも不公平のように思えますが・・・」
Mr.Bはなんていうことを言うのだ君は、という表情で僕を窘める表情で言った。
「US君、我ら組織にもしきたりがある、ニンフ様は素顔を世間にはさらせないのだ」
ところが、女神ニンフは呟くような小声で、しかしそれで言えてはっきりとした口調で済んだ声を発した。
「いいえ・・・こちらのおっしゃるとおりですよMr.B・・・お呼びした以上素顔でお話ししたいわ そうしなければならない理由も出来たことですし・・・ただし・・・私の素顔を見た後は貴方の人生も今までとは違うものになることを御覚悟を・・・」
女神ニンフはベールをまくり自ら仮面に手を掛けた。Mr.Bは茫然としている。
どうやら彼が女神ニンフの素顔を知らないのは事実のようだ。
そばに仕えていたMr.Bの部下の女官が恐怖に顔を引きつらせている。
仮面を外した女神ニンフは絶世の美女だった。
そして、それは僕が一番慣れ親しんだ美女・・・そう、我が愛する妻由美子・・・。

女神ニンフ、いや由美子は少しけだるそうに髪をすっとかき上げると、僕を見つめた。
その美貌は僕の知るそれだが、化粧は異常なまでに濃い。
まるで舞踏会に出席する貴婦人のように念入りなメイクを施された顔だが、僕は震えの来るような興奮を覚えた。
そして、いつもは一本たりとも染め上げたことのない漆黒の髪は薄く金色に輝き、うす暗い照明に照らされ妖しく光っている。
僕は目の前の美女が本当に自分の妻なのか、信じ難かった。これは現か幻か・・・。
そんな僕は疑問と驚きに我を忘れながら、普段からは想像もつかぬ妻の変貌にあっけにとられる。
「ど・・・どういうことだい・・・由美子・・・」
「ご覧のとおりですよ・・・」
由美子はどこかあきらめたような、それでいて何も理解できない亭主の間抜けぶりを慈しむ(?)ような表情を浮かべた。
しかし、驚いたのは僕だけではなかった。
Mr.Bの驚きようといったらなかった。
「あ、あなた様は!? US君の奥方が・・・女神ニンフ!? そんなバカな!?」
「Mr.B・・・あなたにはお手間をかけさせましたわね まさか、こういう形で貴方に素顔をさらすとはわたくしも思いもしませんでしたよ」
ソレは驚くだろう。ドレサージュした相手がなんと組織の総帥だったのだから。
傍らの女官は恐怖に身体を震わせている。
そう、その女官だけは知っていたのかもしれない。
ドレサージュを行っている最中から、由美子が女神ニンフであることを。
さらわれてドレサージュを受け続けている間、由美子がMr.Bたちにどこか高飛車な物言いだったことも合点が行った。
「な、なんとも・・・ご無礼の数々・・・!!」
Mr.Bは身体を震わせている。
そんな彼に由美子、いや女神ニンフは頬笑みを浮かべながら歩み寄る。
「いえいえ・・・それにしても私自身がドレサージュを受けるとは・・・」
由美子はどこか自嘲するような、それでいてどこかMr.Bを弄ぶかすかな皮肉めいた口調でささやいた。
「あなたたち、もう結構よ Mr.Bとともに今夜はお下がりなさい 私は彼とお話があります」
由美子は女官2人に命じた。
Mr.Bは僕を少し気遣いながらも、まだ目の前の事実を受け止められないという表情で出て行った。
残された僕の前に由美子はすっと立ち再び見つめ合った。
女神ニンフ・・・。
ようやく思い出した。
由美子が高校時代、はまっていたという新興宗教団体でのホーリーネーム。

「なんで君はこんなところに? ここはカソリック教会だぞ プロテスタントの君が出入りしていいのかい?」
僕はユーモアを交えながらも率直に尋ねた。
「男女の幸福のため・・・といえば聞こえがいいわ でも現実はシビアです・・・ 内戦やテロ、戦争で生活のままならない方々がどれだけいることか・・・ 同じ趣向を持った男女を結びつけ組織が生み出した利益をクリスチャンネットワークを通して分配すること・・・ それがこの組織の日本支部長たる私の使命・・・毎月幼稚園の理事会という名目で出かけるのも心が痛んだ あなたには隠しておきたい事実でしたけれど・・・何とも皮肉ね、貴方にこんな趣向があったとは」
僕は驚くとともに、由美子への罪悪感もよみがえってきた。
「す、すまない 由美子・・・」
自分を誘拐させ、あんなドレサージュを施させた亭主を許せる寛大な女房はいるだろうか?だが、由美子は少し呆れたようなそれでいて悲しむような表情で言った。
「私もね、最初は信じられなかった Mr.Bにドレサージュを施されている間、ずっと考えていた 何度もはずかしめられて・・・責められて…その時思ったの これは私を愛している誰かが仕組んだものだって・・・ 夜の生活の趣向からから考えても首謀者はあなたしかいないと思った Mr.Bに私のドレサージュを依頼した人をよんで欲しいと頼んだのはその確認のため でも不思議ね・・・ドレサージュを施されて貴方の愛を感じるなんてMr.Bに洗脳された証拠かしら ラストミッションは私の方からご辞退しましたけれど・・・ね」
由美子はクスリと笑った。
どこか僕にあてこする様な笑みだったが、女房の顔に半分は戻っていた。
「Mr.Bを君は罰するのか?」
僕は気になっていたことを訊ねた。
忠実な部下とはいえMr.Bは由美子をドレサージュしたのだ。
「どこの世界に上司を誘拐する部下がいるの?と言いたいところだけれど・・・」
由美子はいつもの大らかな表情で笑みを浮かべると、タイル張りの壁に身体をゆだね黒装束の上からでもよくわかる長い脚をすっと組んだ。
「今回のことは不問にいたしましょう・・・彼には今後とも、働いていただくことになりそうですし」
しかし、由美子は僕を再び見上げた。
いつもは柔和な瞳が再び妖しく輝いている。
「それよりも・・・貴方、どうします? 私の秘密を貴方は知ってしまった 言ったはずよ 私の素顔を見れば人生が変わると・・・」
「僕をころす気かい?」
僕は半分真面目に尋ねた。由美子の組織は相当に妖しくそして危険だ。秘密を知れば消されても仕方がないだろう。でも、目の前の妻の美貌を前に妻に命をそうなっても後悔はないと思ったのも事実だ。それくらい彼女は美しくそして愛しい・・・。
「まさか」
由美子は僕の心を一笑にふすように首を振る。
「建前上でも男女の愛を追求する組織の‘女頭目‘が旦那サマを手に掛けたとあっては沽券にかかわるでしょ・・・」
どこか古風な言葉遣いも由美子らしかった。
「でも、無罪放免とはいきませんねぇ~~ 私のためにも我が組織で働いてもらいましょうか・・・」
「それは、嬉しいかも、な Mr.Bと同じ仕事をできるのなら」
僕は半分本心で答えた。だが由美子は身体を寄せると、妖しげな瞳で、普段とは想像もつかぬほど派手などっとするような美貌に笑みを浮かべながら囁く。
「ドレサージュするのは、私一人で十分でしょう?」
僕が組織の一員になった瞬間だった。

「ああ~ッ!! ああぁ~~ッ!! はぁむうぅ~~~ッ」
きしむベッド。
妖艶な光を湛えた由美子の瞳が僕を見下ろす。
一糸まとわぬ美貌の妻は後ろ手に自由を奪い取ってある。
ピストン運動を繰り返すたびに由美子の聡明な表情が甘く歪む。
結合部分を中心にその快感は、快楽を超えて幸福感に変貌を遂げる。
夫婦の営みへの歓喜の表情。
そしてその形の良い口に加えこませられているのはDIDの象徴はもちろん猿轡・・・。
悶える囚われの妻の姿に僕は思う。
Mr.Bのドレサージュは成功だったと・・・。
               
               ~完~



B’s DID 囚われの妻~17

第17章

車は意外な場所を疾走した。
目白坂下の交差点を折れて目白方面に向けて急な坂を登り始める。
そして間もなく大通りの喧騒から隠れるように右に折れて素早く暗がりの駐車場に停車した。
僕はこの場所を知っていた。
白鳥が翼を広げたような美しいステンレス製の建築。
日本を代表する建築家が1960年代に設計したカソリック系の東京K教会マリア大聖堂だ。僕は建築にはまるで素人だが、造形美というものには興味があり、学生時代から都内の有名建築を眺めて歩く趣味があった。
ここは何度となく訪れている大好きな場所だった。
「本日は我が組織の女神はカソリックでね 大きな儀式を執り行う際はここを使う・・・」
Mr.Bは僕を促すと大聖堂を見上げる。
見ると周囲に停車した車からもタキシードと仮面をつけた男たちが大勢、それでいて音もなく車を降り入口へと滑りこんでいく。
「我々も行こうか・・・ US君これをつけてくれたまえ ここでは浮世の顔を隠すならわしだ」
Mr.Bはアルミ製の仮面を僕に手渡した。

室内に通された僕は驚いた。
通常世間に知られているマリア大聖堂には地下があり、まるで秘密の舞踏会でも催されるような妖しい、それでいて厳かなムードが漂っていた。
やがてどこからともなく皆と同様に仮面をつけた白髪の男がマイクの前に立った。
「今夜はようこそおいで下さいました 本日も皆様の至福の出会いをご紹介できますことを喜ばしく想います」
短い挨拶だが、「至福の出会い」という事情を知る者にはたまらなく刺激的な言葉がちりばめられている。
「さあ、お楽しみだよUS君 誰が出てくるかな」
Mr.Bは仮面の下で囁くように言った。
教会の天井からカラカラという音とともに十字架がおろされてきた。
そしてそこに架けられた一人の美女。
十字架に変えられた女は力なく項垂れている
。顔には仮面をつけられて表情はうかがいしれない。
純白のパーティドレスの胸元は大きく割れて大きな乳房が露わだ。
やがて、先ほどの視界の男が磔刑の女に歩み寄り仮面を静かに外す。
その女は僕には見覚えがあった。
むろん知り合いなどではない。
それでも僕は眼をみはった。
何年か前まで何度となく夜のニュースで目にした顔。
滝川クリスタルだった。
僕は目の前の事実に信じられない思いだった。
口には鉄枷がはめられ通常であれば苦しくてたまらないであろう彼女だが、どこか恍惚の表情を浮かべているように見える。
僕はクリスタルの美しさと、まさに囚われている女の哀れな姿に心を奪われる。
周囲の参加者から嘆声が漏れる。
「本日の出品一人目でございます」
司会の男はこの目の前で晒されている美女が誰なのかあえて話さない。
それもこの組織の流儀なのだろうか。
「とくとこの美女の素性をご覧になって金額をお決めくださいますよう・・・」
Mr.Bの配下の女官らしき女2人が再び仮面をつけて現れ、クリスタルの両脇に立った。自由を奪い取られているクリスタルに何か耳打ちする一人の女官。
もう一人はクリスタルの髪をつかんで会場の男性たちにじっくりと品定めさせるように端正な顔を引き上げる。
プライドの高いことで知られる女子アナ達。
こんな目に遭わされれば、自由にならぬ身体を捩りながら普段のイメージをかなぐり捨てて騒ぎたてるのが普通だ。
しかし、クリスタルはされるがまま・・・。
それどころか瞳を熱っぽく蕩ける様に瞬かせ、白い肌を紅くほてらせている。
ドレスの下では大きな丘の上にピンとそそり立つ2つのつぼみ。
Mr.Bが絡んでいるということはクリスタルのブラは取り去られているだろう。
やがて、女官の一人がクリスタルの首の後ろに手をまわし、鉄枷の結び目を解く。
やがて鉄枷がクリスタルの口元から大量の唾液を引きながら抜き出された。
クリスタルは異様なまでに淫微な顔つきを浮かべ会場の人々の前で積年の念願がかなった、というような口調で言葉を発した。
「みぃッ、皆様ッ・・・ クリスタルでございます た、滝川クリスタルでございますッ ど、どうか・・・私の願望をッ 虜囚の轡を噛ませて下さる御方に…身受けをお願いいたします・・・」
 あまりに妖艶なその顔つき、そしてニュース番組ではとても耳にできないほど甘い声に僕は、いや、多分その場にいた男たちはみなアソコがコチコチだっただろう。
 「皆様・・・本日のお品の魅力をとくとご覧のうえ、ご入札を…」
 司会の声とともにクリスタルのドレスの裾がまくられ、秘部までが公衆の面前にさらされる。
ショーツは無論、白い太腿までもぬるぬるに濡れそぼりアンダーヘアまでくっきりと浮かび上がっている。
観衆からため息が漏れた…。
 結局、クリスタルには3億円の値がつけられた。
とあるIT会社の社長がクリスタルを見受けすることになるようだ。
これから彼女はあのDID趣向を持った社長に飼いならされることになろう。
金のありあまる社長ならダイヤのちりばめられた鉄轡でも作成したやることだろうが…。一見、違法行為にしか見えない今夜の秘密の会だが、ドレサージュを受けたクリスタルも、そしてそれを欲する男たちもともに至福を味わうとしたらそれを否定する権利は僕にはない。
何にしても、あのクリスタルの切なさと歓喜の表情を目の当たりにしたことで僕はMr.Bの持論を否定することはできなくなっている。
DIDとは男女の幸福を追求するための行為なのか…。

B’s DID 囚われの妻~16

第16章
 
 Mr.Bの指定した高級ホテルのロビーで僕は落ち着かない時間を過ごした。
しかし、午後5時過ぎ見知らぬ女が僕の前に現れたのだ。
顔立ちは整っている。漆黒のスーツ姿。
 「USさまですね・・・」
僕はその女の立ち居振る舞いに見覚えがあった。
そう由美子へのドレサージュの映像で何度となく目にした女官・・・。
もしかして、いや僕には確信があった。
彼女の一人は間違いなく僕の目の前の女だと。
彼女は無表情だった。
秘密の組織の一員である以上、外部の人間と接する際は配慮するように命じられているのかもしれない。
でもその切れ長の瞳にどこか恐怖にひきつったような光がみてとれた。
僕は彼女の案内でホテルの地下駐車場に案内された。
そこに停車する大型リムジン。後部座席が開けられそこに乗り込むと、そこにタキシードを着込んだ紳士がいた。
「US君 ようこそ…」
そう、その紳士こそMr.B。

走り出すリムジンの中でMr.Bは優雅な、それでいて底知れぬスケールを感じさせる口調で僕に語りかけた。
思えば彼の素顔を見るのは今日が初めてだ。タレント風のイケメンというのとは違うが、想像していたよりも迫力のある男性らしい顔立ちだった。
初対面の僕らだが、しかし、彼のことだから、僕の方の顔はとっくに把握していたのだろう。
僕はこの自分とは別の世界に生きる謎の男を怖いとは思わなかった。
それは同じ趣向を持つ者同士の気脈が通じているとでも言えばいいのか、理由は分からなかったが僕は気安く話に応じた。
「素顔をさらしてよろしいんですかMr.B?」
「もう、そこまでの必要はなかろう」
Mr.Bは軽く応じた。
「僕に眼かくしやギャグを噛ませても愉しくはないでしょうしね」
僕も軽く応じるとMr.Bも声を立てて笑った。
「今日はどこへ行くんです?」
Mr.Bは直接それには答えず、神妙な口調で話しだした。
「US君 今回の件はすまなかった 許してくれたまえ」
僕は由美子のラストミッション不合格の話だとすぐにピンときた。
僕は今もって妻の美貌や品位を疑われたようで悔しかった。
「女房のどこか不足だったんでしょうね?」
僕は皮肉っぽく尋ねてみた。
「いや、私には分からない あえて言えば、私の視点から君の奥方にラストミッション落選の理由は見当たらなかった・・・ だが・・・」
「だが?」
僕は聞いてみた。
「・・・とある筋からストップがかかった、としか申し上げられない」
「とある筋?」
「ああ・・・その理由は私にも分からない」
僕は釈然としなかったが、それ以上尋ねるのは憚られ言葉を失った。
光り輝く東京の街をリムジンは快走する。

「今日はね、君を招待するつもりだ・・・DIDの宴に」
「DIDの宴?」
僕は怪訝な表情で尋ねた。
「これは他言無用だが・・・私の組織がドレサージュをただで引き受けているわけではないことは前にもお話しした通りだ」
その通りだ。
由美子のドレサージュは仲間の好(?)で無料だが、彼はビジネスとして通常は女性をドレサージュしている。
対象となる女性は地位の女が多い。
当然依頼者も金持ちばかりでそこには当然大枚が動く。
「通常は奥方や、付き合いのある女優・・・すべて依頼者あってのビジネスだ」
Mr.Bは手慣れた手つきで葉巻を取り出し、ダンヒルと思わしきライターで火をともす。
「だが、稀にだがね 破格の金が動く場合・・・ 依頼者なしでもドレサージュを行うのだ まあ、多くは会員制の高級クラブに群がる女優やアナウンサー、セレブ女性を合意のもとでドレサージュし、我々のような趣向の男性に引き渡すわけだ」
「それって、犯罪でしょ?」
僕は妖しい話に興奮を覚えながらも横やりを入れた。
「何を持って罪悪か、とは難しい話だがね 前にも言ったようにDIDの神髄は快楽にある つまり女性はDIDによって快感を覚える身体に変貌し、同じ欲望を抱くベストのパートナーに引き渡される つまり多くの男女が望む相手を見つける手助けともなるわけさ」
彼の意見に賛同はできない僕だが、Mr.Bの話はどこか動かさざるポリシーに基づいているのは間違いないと思った。
「そこで、今夜は美貌のDID癖を持つ女のオークションが開かれるわけだ 今夜の商品はとびっきり高額に落札されるだろうな たぶん君も知っている女性だよ」
「そんなところに僕を招待してくれるんですか?」
僕はワクワクした。
DIDドレサージュに成功した美女、とはいったいどんな表情をしているのか。
「見たくないかね?」
Mr.Bはやや怪訝そうに尋ねた。
見たくないはずはない。

B’s DID 囚われの妻~15

第15章
由美子の帰還は翌日の午後だった。
神奈川県のとある埠頭にあるコンテナの中。
僕は後ろ手に自由を奪われ、さらわれた時のブーツの脚首を縛められ、口に白い布でギャグを噛まされた最愛の妻と再会した。
返し方もMr.Bらしく喜ばしいもので、捕まっていた愛する女の身体を自由にしてやるという嬉しいおまけも付いてきた。
だが僕の心は釈然としなかった。
 
 当日の朝、Mr.Bから携帯に連絡があった。
昨晩、ドレサージュにより失神する妻の艶姿を目の当たりにして一睡もできなかった僕はぼーっとした頭で彼の声を聞いた。
「奥方をお返しする」
僕はほっとした。
しかし、Mr.Bの次の言葉に僕は耳を疑った。
「残念なのだが、君の奥様は我が組織の最終審判の結果、不適格者と判断された」
由美子が不合格!?どういうことか。
「私も意外だったよ 残念だが・・・ まあ、恨まないでくれ」
僕は愕然とすると同時に、怒りもわいてきた。
ならば、由美子を何のために彼らの組織に預けたのか。
ラストミッションを受けられないということは彼女はDID趣向を体得できなかったということだろう。
ということは大事な妻はさんざんいたぶられた挙句愉しまれてしまったのだ。
Mr.Bを僕は許せなかった。

それにしても由美子の落ち着きぶりに僕はさらに驚かされた。
白いギャグを外してやると安堵したような表情を少し浮かべた後、僕と抱擁を交わした。だが、囚われの生活から解放されたばかりなのに怯える様子もなく、やはり女は強い、と感じさせられた。
家に戻ってからもいたって普通だった。
といっても、僕を労わる様な表情だけは忘れない。わが女房ながら天晴れだ。
「とんだことに巻きこんでしまって…大変だったでしょう…」
大変なのは君の方だし、何より今回の仕打ちを仕組んだのはほかならぬ僕だ。
穴があったら入りたい心境だったが、僕は努めて平静を装った。
僕はMr.Bとの打ち合わせ通り、ミノシロ金を払って由美子を取り返したことを説明した。
払った、といっても由美子の財産の一部でそれも口座を動かしただけなので、今後うまく隠し続けられるかどうか・・・。
「そう・・・大変でしたね ありがとう、あなた・・・」
由美子は憂い顔でそれでいて弱弱しい表情で笑みを浮かべながら頷いた。
警察沙汰にしないという約束を条件に君を奪い返した、と説明すると由美子も同意した。
「そうですね・・・ 明らかにしない方が今はいいこともあるでしょうし…」

しかし、ラストミッションに進めなかったとはいえ、やはり我が妻は美しかった。
日常は無論のこと夜の生活でも…。
きしむベッドの上で目を潤ませながらもどこか余裕のある表情で僕を見下ろしながら、僕への愛の言葉を発する可愛い妻。
Mr.Bにあれだけの目に遭わされた由美子だが、そんな素振りはまるで見せない。
できることなら、Mr.Bに捕まっていた間のことを語らせてみたかったが、由美子は一切話そうとはしなかった。
ただ一言、
「ずっと囚われの身だったわ」
 翌日からは出社する僕を健気に駅まで車で送ると、小さく手を振って自らも出勤していった。

 Mr.Bから再び連絡があったのは翌週の水曜日のことだった。
 「会えないだろうか?」
 言葉は少なだったが、強い意志を感じる口調だった。
僕は正直Mr.Bを快く思っていなかった。
なにせ、愛する妻を自由に扱われたうえ、僕の願望はかなえられずじまいだったのだ。
どこか、由美子にケチをつけられたようで嬉しいはずはなかった。
 「今更用はないでしょう」
 僕は渋った。
これ以上彼にかかわることが僕たち夫婦のためになるとも思えなかったし、彼は裏社会の人間、という警戒心もあった。
 「君の身の安全は保障するよ とにかくお会いいただきたいのだ」
 Mr.Bはこちらの心情を透かしとるように静かな、それでいて有無を言わさぬ口調で結局、僕は折れてしまう。
会うのは土曜の夜…。確か、由美子も幼稚園の理事会で留守…。
いいだろう。僕はこれが彼とかかわるのは最後になるだろう

B’s DID 囚われの妻~14

第14章

やはり刺激が強すぎる、というMr.Bの配慮からなのか画面は再び消失した。
しかし、そうではなかった。
再び映像が送られてきたのは深夜零時を過ぎたころだった。
鞭責めは生意気な態度へのお仕置きだったのだろう。
Mr.Bが登場する。
彼の手にはあるものが握られていた。
そう、明らかに責め具。
つまりはバ●ブ…。
由美子のソレを使おうというのか!?しかも、彼は2本のソレを持っている。
一本は大きな男性のそれの形をした白いモノ。
もう一本は細長く小さな団子が連なったようなスティックタイプ。
そう、アソコだけでなく、ア●ルまで・・・。
僕は夜の生活でそういったものは使用しない。
いや、正確には使いたいのは山々なのだが、そういうところは由美子は潔癖なのだ。
音声こそ聞こえてこないが、Mr.Bは大の字の由美子に、左右の手に持った2本の器具を突き詰めるように眺めさせる。
由美子は相当に戸惑った表情がたまらなくソソる。
やがてカメラがズームされ再び由美子の端正な顔だけが映し出される。
Mr.Bがしゃがみこむ気配がする。
何が彼女の下半身で行われているか、誰にでもわかるだろう。
夫以外のものが見てはいけない部分、そしてしてはいけないことをしているのだ。
由美子はあっ、と一瞬、何が起きたのか分からない表情を浮かべた後、身を捩った。
聡明な眉間に皺をよせ自分が受けている仕打ちから逃れようと試みたのだろう。
しかし、理知的な瞳を観念したようにじっとああ~と呻く。
挿入が完了したのか。
由美子の秘所は昼間のドレサージュで存分に濡れたはず。
心では抗っても女芯はMr.Bの思うがままで、バ●ブもさぞかし受け入れやすかっただろう。
そして、由美子への試練はまだ続く。
彼女の瞳がくわっと見開かれる。
と、同時にうめき声が漏れだす・・・。

いきなり眉間に強く皺をよせた由美子の美貌が激しく揺れる…。
おそらくベッドに横たわらされているのだろう。
そしてその口には鉄製と思わしき口枷がはめられているではないか。
カメラは横たわる由美子の顔だけをアップで捕えているので何が由美子を悶えのたうちまわらせているのかはうかがいしれなかった。
しかし、パソコンの画面に耳を寄せるとかすかに聞こえるモーター音…。
「はぁあ・・・ はぁ・・・ あッ・・・」
頬肉に食い込む鉄轡の下から、何とも刺激的な声が漏れる。
由美子は恥辱感に耐え忍ぶような表情を浮かべながらも時折、責められている部分の疼きに耐えかねるようにビクンと身体を痙攣させたり、それまで以上に刺激的な喘ぎを漏らす。その瞳は熱を帯び涙までにじみ出ているが、それは哀しみによるものとは思えぬほど美しかった。
さらにカメラが徐々にアングルを下げていく。
Mr.Bのものと思われる大きな手が無防備な由美子の純白のドレスの胸元をモミしだく。瞬く間に、その2つのふくらみの上にツンとしたつぼみが浮かび上がる。
由美子の手首は後ろ手に固定されているようでなすすべはないようだった。
そして振動音が漏れる白いミニドレスが映し出される。
白く適度な太さの太腿がヒクついている。
清楚な印象の由美子だが,こうしてみるとこんなに女の妖しさ、美しさを兼ね備えた美女であることを再認識させられる。
やがて複数の手によって由美子の身体が引き起こされ、その鉄枷を口に噛まされた美貌が、白いシーツに押し付けられた。
腹這いにさせられたのだろう。
下半身をまさぐられる気配ののち、間もなく由美子の瞳がグッと見開かれた…。
そう、彼女の経験したことのない、壮絶な仕打ち・・・。

僕の最愛の妻、由美子はMr.Bの前に陥落した。
空が明るみをおびるまでの数時間の彼女の姿を僕は生涯忘れられないだろう。
日頃の美しさ、僕に向ける家族と肉親を見るような眼差し、地元名士の令嬢としての表情をかなぐり捨て、由美子は悶えのたうちまわり、全神経をまさぐられたように喘ぎ狂った。快感の源を操作しているであろうMr.Bの巧妙な責めに、我が妻は時としてむせび泣き、時として女官が取り押さえねばベッドから転落しそうになり、時としてその姿を見た者は由美子と思えぬほど、変貌を遂げた表情を見せた。
由美子は4時間のドレサージュの末、ついに失神した。
豪華なベッドの上で横たわる由美子の映像とともにMr.Bからの電話が僕の携帯に入った。
「ご覧のとおり、だ 大成功、といっておこう 今夜、我らがカリスマに最終審判を仰ぎ明日には彼女をお返しする」
鉄轡をはめられたまま意識を失った由美子の顔がアップにされる。
その表情は疲れ果て、黒魔術師のテクに翻弄されつくしたことは容易にうかがえるが、ぞっとするほど美しい寝顔だった。
僕は凄まじいまでの興奮を覚えるとともに、涙があふれるのを抑えられなかった。 

B’s DID 囚われの妻~13

第13章

僕は悦びと興奮で有頂天になりかけた。
我が妻は美しい。
日本の多くの美女をドレサージュし尽くしてきた男のお墨付きを頂いたわけだ。
だがMr.Bの言葉に僕は不吉なものを感じた。
「ただし、我々には快感でも、今夜のドレサージュは奥方にとっては相当な屈辱を覚えるものになるかもしれない・・・それでもよろしいか?」
僕は迷った。
「だが、ドレサージュが成功して最終審判に合格したならば、由美子嬢と君の間に愛ある生活が新たに生まれ、君の望む形の幸福が訪れることは間違いない」
彼の言葉を僕は良心の呵責にさいなまれながらも信じることにした。

午後8時、僕はMr.Bに指示されたとおり再びパソコンにかじりつく。
そこに映し出された画像にハッとなる。
まるでウエディングドレスのような白と薄い銀色が混じったようなミニのドレス姿の由美子がソファに座らされている。
やはりというか、モチロンというか後ろ手に縛られているらしく手首は背中に回されているようだ。
でもギャグは噛まされていない。
僕を惚れこませている端正な顔には憂いと少しばかりのあきらめも浮かんでいるが、何処か毅然とした表情が見て取れて僕は少し安堵する。
しかし、由美子の身につけているドレスはどこか変だ。
そう、透けて見えるのだ。
下着類は取り払われているのは間違いない。
バストアップの姿勢のため胸元の膨らみが浮かび、ツンとした2つのつぼみがドレスを押し上げたばかりか、そのものまでうっすらと確認できるではないか。
さらに、身に鹿のあスカート部分は太ももの横にスリットが入っているのが、彼女が身体を少し動かした時に見えてしまう。
つまり由美子の着せられているのは相当にヒワイなドレスということだ。
Mr.Bはいったい何を・・・。
その時、もはやなじみになった仮面をつけた女官2人が画面に現れ、由美子の手を取って立たせどこかへと連行する。
そこで画面が消失する。

5分後再開された画像に、僕は言い知れない興奮と、怒りと、そして強い嫉妬心を覚える。そこには大の字に開かれた由美子の姿が映し出されたのだ。
手首は天井から繋がる鉄枷に、そして長い美脚の先の脚首もコンクリの地面に備え付けられた枷に縛められている。
まるで巨大なクモの巣に囚われた美しき蝶といった風情だ。
ひどい、ひどすぎる・・・。
でも、ひわいすぎる・・・。
僕は口に出して呟いてしまった。
今までどれだけ憧れたであろう、妻の大の字磔絵図…。
一度この手で彼女をこんな姿にして愉しみたいという願望、それが他者の手で実現された。それは悔しいし、ひどすぎるという怒りも覚えたが、やはり興奮が勝ってしまう。
由美子の姿はほれぼれするほど美しい。
無防備になった脇の下のくぼみもたまらないし、身体を時折ゆするたびに揺れる胸元の2つの丘もフルン、と揺れる。
そして表情は厳しい。
「こんなことを・・・おやめなさい」
由美子はカメラの方角に向けて厳しい口調で言い放つ。
僕は又意外だった。
由美子はモノははっきり言うし、大人しいだけのお嬢さんではない。
でも、他者にこんな命令形でモノは言わないし、ましてや囚われている状況下で相手を刺激する発言をする迂闊な娘ではないのに。
しかしそんな僕の疑問を持つ余地などMr.Bは与えてくれない。
由美子の背後に男の人影が現れた。
その瞬間、由美子の美貌が歪んだ。
ビッ、という乾いた音が響く。
と同時に由美子は身体をビクンと震わせる。
そう、無防備な妻の背中への鞭の洗礼!!
「あッ、・・・ああッ、・・・い、嫌あァッ・・・」
由美子の口から洩れる短い悲鳴に僕は目の前の画面の中で起こっている事実が、本当に現実なのかと疑わしくなった。
愛する妻の拷問シーン。今まで何度憧れたことか。
僕は妻を責められる怒りも悲しみもなかった。
ただあるのは興奮だけ、いや、そうではない。僕は思っていた。
(どうだ!? 由美子)
僕に比べればはるかに上質な育ちの由美子。
はるかに偏差値の高い学歴エリートの妻。
代議士夫人としてでも通じるであろう才色兼備の才媛女房。
そしてそれを鼻にもかけず僕への不満はおくびにも感じさせない出来た女。
実家の親父にも、あんなできた若い娘はもういない、とまで言わしめた僕の人生に現れたマドンナ・・・。
そんな由美子が今、Mr.Bに捕まりなすすべなくいたぶられ普段のゆとりのある穏やかな表情を崩しただ責め苦に耐え忍んでいる。
十数発は打ちすえられたであろうか、由美子は疲れ果て参り虚ろな目で肩を震わせている。僕は非常な亭主だった。
(もっとだ、もっと打て 僕の可愛い妻が失神するまでやってくれ)
僕は亭主と思えぬことを心の中で思っていた。
しかし、由美子の顔がアップに映し出され、その口がかすかに動くのを見て僕は再び罪悪感にさいなまれた。
由美子の口は間違いなくこうつぶやいた。
「Uさん・・・・・・」

B’s DID 囚われの妻~12

第12章

Mr.Bはさも愉快そうに逆質問してきた。
またまた僕は分からなくなった。
山川監督について僕は特別な知識も関心もなかったが、彼にお気に入りの女優がたくさんいることは週刊誌などで読んだ記憶がある。
国民的フーテンの妹役で知られる日本的な母性を秘めた女優。
近年有名になり、山川作品に出ずっぱりの宝塚出身の美女
。そういえば、由美子の大学の先輩にあたり、お嫁さんにしたい女優の第一位に輝いたこともある才媛女優も山川作品の常連だった。
誰だろう・・・。
僕は思案を重ねたが思い浮かばなかった。
しかしMr.Bの一言に鳥肌が立った。
「吉澤小百合だよ…」
吉澤小百合。昭和、平成をまたにかける国民的な美女であり、女優というより文化人という表現がぴったりの日本を代表する賢女だ。
僕の年代には若い日の姿は馴染みがないかもしれない。
でも、昔の女優を眺めてはDID趣向を膨らませた僕にとって若き日の彼女の姿は己の欲望を妄想化する代表的な存在だった。
吉澤は早稲田大学卒業の才媛、やや左翼がかった思想を持っているし、平和運動にもかかわっている女性であることも、僕の妄想に拍車をかけた。
僕の妄想の中で吉澤は戦時中の女学生だった。
兵役拒否をした恋人を庇い特高に捕まる。
当然、凄まじい拷問の餌食となる。
壮絶な、はずかしめ・・・。
こんな目に遭うくらいならと、舌を噛み切ろうとする彼女に噛まされるギャグ。
そして一晩中そのまま放置。
そして再開される拷問。
くぐもった吉澤の悲鳴…。
何度妄想したことか。
特に吉澤の場合、日本国民の大半が好きと答えるであろう、人間性を兼ね備えていることも刺激的で、逆にそれほどの女性をいたぶるということが妄想ながら言い知れない背徳感となって逆に僕を興奮させるのだ。
その吉澤小百合をドレサージュした…。
「なにそんな大した話じゃない 知的美女だろうがご聡明な文化人であろうが、ドレサージュには抗えない」
Mr.Bはこともなげに言った。
「あなたはギャグを噛ませたのか・・・ 吉澤小百合に?」
僕は訊ねた。興奮で口が震えた。
「ああ、ギャグだけではないよ 一糸まとわぬ姿にし、後ろ手に括りあげた」
「そ、それで…」
僕は好奇心と興奮と、少しばかりの嫉妬心を抑えながら訊いた。
「いやあ、なにせ芸能界の貴婦人のような方でね まあ君がTVなどで抱いているであろう姿よりも遥に気位が高くてね 最初は末代まで呪うなどという恨み言を言われた記憶がある だが、囚われの身も悪くないと思い始めたらしくてね、私たちのドレサージュで一日持たず陥落したよ どんな貞操であろうと、知性を秘めていようと、われらのドレサージュに耐えられる女などいないが・・・いやむしろ貞操観念が強く知的な女性ほど、こちらの趣向には嵌りやすいがね」
「今日の由美子みたいな目に遭わせたのか・・・?」
僕がまるで自分の母親を貶められたような気持で尋ねると、Mr.Bはそれを見透かしたように余裕の口調で答えた。
「ああ、そうだよ 胸の上でツンと猛り立ったサクランボをくすぐって差し上げたらそれだけで狂喜なさったよ 今日の奥方のように ふふふ・・・」
僕は悔しかった。
妄想でさんざんはずかしめておきながら、憧れた女優が自分と同じ趣向を持つ男に陥落させられた事実。
それに加え、最愛の女も彼に捕まり同様の目に遭わせられたあげく、これから最後の仕上げとも言うべき過酷なドレサージュに晒されるのは間違いないのだ。
しかも、その事実に言い知れない歯がゆさを覚えながらも、激しい興奮を覚える僕。Mr.Bに捕えられたのは由美子だけでなく僕も一緒なのかもしれない。
Mr.Bはそんな僕にさらに追い打ちをかける。
「吉澤小百合はね、どうなったと思う?」
「知らない、でも山川監督は何が目的で吉澤を?」
僕はMr.Bの話を聞きたくなくなった。
でも知りたい!! 訊ねてしまう。
「サユリストという、とある政治家先生への貢物、とでも言えばいいかな 名前は伏せるが…」
「あなたに・・・罪悪感はないのか?」
僕は自分の趣向を棚に上げてMr.Bを問い詰めた。
本当に盗人猛々しいことは百も承知だが・・・。
「罪悪感? ないね、そんなものは・・・ なぜならば、最も至福の顔をしていたのは吉澤本人だからだよ」
僕は耳を疑った。
捕えられ自由を奪われ、死ぬほど恥ずかしいドレサージュを施され、最後は政治家にそんな姿を鑑賞される。
そんな事実を受け入れる女性などいるはずがない。
「君は分かっていないようだな 女性を自分の趣向に合わせさせるには女性自身も満たす必要がある それを抜きにドレサージュを完遂させることなど不可能なのだよ」
Mr.Bは静かに、それでいて熱く力説する。
「その証拠にね、刺激的な話をしよう 吉澤小百合にはね、政治家先生のご希望でクラシックパンツ姿で縄をかけた いわば褌姿でね 無論口にはコブつきのを噛ませだ。 快感だったね、あの当時吉澤もまだ30代で頬の肉が張った健康的な女だったから・・・ しかし、まあ、感じやすいというかなんというか・・・ 後ろ手に縛めただけで、あの知的な顔をああ、ああ~言わせて歪めてね ギャグを噛ませたときの切なそうな眼は忘れられない・・・ まあ、こっちも興奮していては仕事にならないから、政治家先生がご登場するまで、吉澤を見張っていたんだが、チ●ビは勃てるわ、くぐもった声は上げるわ、褌は濡らすわで・・・大変だったよ」
吉澤小百合が・・・縛られ、よがり、濡れる・・・。
僕は由美子のドレサージュされる姿を一瞬忘れかけた。
「その後ね、吉澤どうなったと思う?」
「政治家の餌食になったんでしょう? 責められたんですか?Mr.Bたちに?」
僕は興奮で悶モンの頭で答えた。
「まだ君は分かっていないな 私のドレサージュはSとかMではない 政治家は自由を奪われた彼女を称賛したのさ 囚われの君は美しすぎる、と・・・」
「そして…その後は?」
「吉澤小百合はね その間中、恍惚の表情を浮かべたよ そして・・・政治家の愛撫だけで、果てたよ」
にわかには信じられなかった。
「なぜならばね、吉澤は猿轡を噛まされるだけでもう、快感の極致に達する肉体になっていたからさ…それは女性に対する最高のご褒美であり賛辞にもなる、というわけさ」
吉澤小百合がそんな肉体に変貌させられていたなんて…。
「ゆ、由美子にはこれからどんなことを・・・」
Mr.Bはようやく本題にたどりついたという口調で声音を変えた。
「由美子嬢のお美しさと、君の奥方への愛に敬意を払って究極的なドレサージュを行う 吉澤小百合をはじめとした多くの美女たちが受けた‘仕打ち‘をね」

B’s DID 囚われの妻~11

第11章

こんな調子では由美子は敢え無く僕の望むDID趣向を持った女に変貌させられてしまうのではないか、と思った。
胸がときめく半面、Mr.Bのテクニックに敢え無く陥落する自分の妻の姿をまざまざと見せつけられるのは少し悔しい。
買い置きしておいた菓子パンをかじりながら、そんなことを考えていると電話が鳴った。早くもドレサージュ再開か、と思ったがよくよく考えればMr.Bに家庭用電話の番号は教えていない。
こんな大事な時に何だ、僕は少しふてくされながら電話に出た。
すると女性の声で由美子の勤務する幼稚園の事務員という。
由美子は休みだと伝えてあったはずなのに・・・。
僕は相手の連絡の悪さに少しいらだった声を出してしまった。
「そうですか・・・ インフルエンザを・・・ それでは由美子先生にお伝えくださいませ 来週の土曜の理事会は事務所で行いますので必ずご出席いただきますように・・・」
幼稚園の職員にしては陰気だし、聞きなれない声だと思った僕だが不審には思わなかった。毎月1回のペースで理事会に出席しているので、土曜日の夜は留守にする。
由美子はそのことを申し訳なく想っているらしく、その話題にはあまり触れない。
地元のお偉いさんとの会合に義父の代理として出席することも多い由美子だが、そういうときとは少し異なるどこか陰のある表情で理事会に出かけてくことを少し不審には思ったことはある。
しかし、今はそんなことにかまっているゆとりはない。
その電話を切ると同時に携帯が振動した。

「なかなか、いい反応だ」
Mr.Bは僕に律儀に報告してくれた。
「では、妻は僕好みに・・・」
僕は訊ねた。だがMr.Bは意外にもあいまいな言い方をした。
「それは確約できない なぜなら最終的なラストミッションを行うにはある方の許可が必要だからだ」
「ある方?」
僕はたずねた。
「我々もこれで信心深くてね まあ、我が女神とでも言っておこう その美女の許可がなければドレサージュを完結できない そのお方のお眼鏡にかなった女性だけがラストミッションを施すことができる選ばれた女なのだよ」
ラストミッションについては事前に説明を受けている。
Mr.Bの主導のもとで行われるドレサージュ。
それを経て一定の反応を示したいわば、DID趣向を体得し得る、資質のある女性だけを本格的なミッションにかけ、その肉体と趣向とを一致させる。それが彼らの組織の掟だと。由美子はまだ囚われて責めを受ける資格を得ただけで最終審判の対象にはなっていないのだ。
「由美子は…」
僕は由美子へのドレサージュの再開を暗に促したが、Mr.Bはそれには答えず、別の意味で僕の関心をそそる話を始めた。
「私の組織は・・・、といっても私も巨大な組織の手足の一人にすぎないがね・・・」
Mr.Bは切り出した。
そもそも彼らの組織は彼が若かりし頃、僕たちのような趣向を持った男たちの欲望を満たすため結成されたのだそうだ。
とはいっても、僕のような庶民のためではもちろんなく、女性に対する歪んだ欲求を抱いたそれなりに社会的な地位を持った上流階層の男たちのため、である。
無論巨額の金が動くし、組織にもたらされる利益は計り知れないという。
「一番最初に、依頼を受けた際の相手は誰だと思う?」
Mr.Bは訊ねてきた。僕には見当がつかない。
「とある有名な映画監督だ 君も知っているだろう? 国民的フーテン映画を作った男と言えば…」
それは僕にもすぐわかった。
毎年シリーズ化され、主人公を演じた俳優がなくなるまで48作も作られたまさに国民的映画の監督、山川洋三だ。
愚かだがどこか憎めない主人公、そして、哀しくも可笑しいコメディタッチの作風で知られる山川監督がDIDドレサージュを依頼?僕は人間というものが分からなくなった。
もっともおかしな奇癖を抱えた人物は、芸能界や芸術界には星の数ほどいるというので驚くには当たらないのかもしれない。
「彼は誰をドレサージュさせたのです?」
僕は訊ねてみた。
「当ててごらんよ?」

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