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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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US様投稿小説「三匹のおっさん」 外伝

第6章


ただ一人、完全失神している早苗だけは、力なく吊り下げられているが、彼女だけは特別ゲスト待遇(?)で、なんと可愛いブラパン姿!! しかも、電気ショックの拷問で失禁し、パンティに陰毛が張り付いた状態…。
へたなAVよりもはるかに刺激的・恥辱的な姿を曝し、悲惨な処遇を受ける乙女。
その口にも不必要ながらもちろん猿轡が噛まされている。
「ふふん、コイツも犯っちまいたかったんですがねぇ」
と拉致実行犯が、心底惜しそうに逆さ緊縛された早苗を子気味よく眺める。
「安心しろって、何にも知らないであの爺がここに入ってきた途端、こいつ等の姿に仰天し、パニくる。そこを俺らが急襲する。それで爺どもを片付けたら、ココで酒池肉林の宴、夜桜見ながらこいつらを犯そうって寸法さ!!」
と芸能プロ社長。
「一番は無理でも、最後はこの早苗っていう娘抱かせてくださいよ」
と、貧乏くじ引かされ部隊がごねれば…
「解ってるって、順繰りに愉しんでその様子を撮影しようぜ。この娘は素直だ、手籠めにしてそれをネタに脅迫すりゃあ、タレントデビューにだって応じる。それでまた一儲けだぜ」
「ま、それもこれも、あの爺どもを片付けてからですねーー」
とご機嫌の面々。と、そこに…

「やぁあるううと思えばぁ、どこまでええぇやるさぁ~~♪」
と、この小説を読んでいる方にはおなじみのテーマ。そう三匹のおっさんのご登場だ!! どこからかエコー交じりの歌声に、夜桜が舞う。三匹の登場に狼狽しまくる犯罪者の面々。
「あ、あの爺ども、どうして俺らの作戦を呼んでやがる!?」
当然である。
早苗との通話中、奇妙な切れ方を不審に思った祐樹がひと働きしたのだ。
と、いっても、この場の早苗の逆さ緊縛猿轡&下着姿を目の当たりにしたら、ある意味、その後の二人の関係が心配だが…。
ともかくもこの話の犯人はいつも間抜けだ。
「いくら古女房と、不出来な嫁でも、ここまでされちゃあ、男として黙っていられないねぇ」
とキヨが怒りを滲ませれば
「どうせ縛るんだったら、もっと愛情深く縛ってもらいたかったねぇ」
と、ユーモラスな怒り方をするシゲ。
「うちの娘に…なんてことをしてくれたんだい」
と、ノリの怒りは最高レベルに達している。
いずれにしても猿轡美女五人衆が吊るされる道場が、戦場に姿を変えたことは間違いなかった。
その結果は読者の御想像に任せるとしよう。
怒りに燃えた三匹が、男達ににじり寄る…。
【THE END】

US様投稿小説「三匹のおっさん」 外伝

第5章

ここはキヨの道場。一足早い宴会の肴にされるが如く、三匹のおっさんの二家族の女たちがすでにここに「連行」されていた。
「ンン~~ッ(登美子さんまでぇ!?)」
と、芳江が喘げば、立花家の嫁理恵子が法被姿で緊縛された身体を捩って、貴子に寄り添う。
「はむむむむ~~?(私たち、共通の恨みを持つ人にさらわれてしまったみたいです)」
この面々の中では最も利口で常識人の理恵子は、事態を飲み込めている様子だ。
「んんんん!!(大丈夫、うちの亭主がきっと助けに来ます)」
貴子は相変わらずピンボケな喘ぎ声を漏らし、猿轡を噛みこんでいる。
理恵子の予想は当たっている様子で、四人を攫ったのは、いずれも三匹のおっさんに怨みを持つ輩。
地上げ屋&芸能プロダクションのオヤジ&年寄り相手のいかさま販売師の面々だ。
もともと頭を使うことが苦手なこの番組の悪役たちは、またも集結し、三匹に復讐すべく、ここに人質たちを集め、放課に見せかけ、三家族の殲滅を図ったのだ。

「はむうん」
励まし合い、鼓舞し合う猿轡4男人組を蹴り倒しつつ、リーダー格の芸能プロダクション社長が言う。
「コイツラじゃあ、人質と言ってもいまいち盛り上がらねぇ」
「もうすぐ、目玉商品が届きますよ~~」
と商売っ気が抜けないのは、いかさま販売師だ。
「その目玉商品も少しいたぶってから、始末したいねぇ」
と地上げ屋は、四人を適度にいたぶりつつ心底愉し気だ。
そこに現れた元警官。
その腕に抱きかかえられるお姫様は、そう早苗だ。
その姿を前に、熟女猿轡四人衆は愕然。三匹の家族は全滅した…。

「こりゃあ、ちょっと趣向を凝らし過ぎなんじゃあないですかね、ボス!?」
統領格のプロダクション社長の命令で、同乗の天井の梁に伝わされた荒縄に吊り下げられる、四人の熟女&小熟女と、乙女一人の計五人。
しかも全員逆さ吊りだ。
神聖なはずのキヨの剣道を磨く場は、たちまち女たちの通らぬ悲鳴が交錯し、縄の軋む音と相まって妙に淫靡な空気が充満した。
それにしても、五人の女が逆さになったまま、猿轡の下で呻く様はどうだ。
『昔の美女』芳江と、『若女将』理恵子はなかなかの色気を醸し出しているモノの、貴子は健児以外、いや健児でも引いてしまうほど鬼気迫る様子の悲痛に満ちた猿轡顔で宙に浮いている。
(ああ~~ッ、どうしてこんなことに!? 貴子さん、縛り上げられているからってあんまり不気味な貌よ)
と、芳江が喘げば、
(お義母さんだって、お義父さんが見たら、その恐ろしい形相に失神しちゃいますよぉ~~)
と、憎まれ口を返し、
(あ、あんたぁ~~)
と登美子が涙と鼻水に塗れたナンバーワン熟女の貫録を見せつけて緊縛された逆さの肢体を捩り、
(皆さん、しっかり~~)
と、理恵子だけは『虜仲間』を慮るように、くるくる回転しながら、周囲の女を見遣り喘ぐ。

US様投稿小説「三匹のおっさん」 外伝

第4章

「んん…んんンンーーーーッ!!」
カーディガンの上からでもわかるほど、固くバストアップするような姿勢で縛られた早苗の胸元に、意外なほどおっきなオッパイの形が浮かびあがる。
あるいは、前回この男にレイプされかかったときよりも絶望を感じる状況だろう。
そしてその可愛らしい口元に妖しく食い込む猿轡。
捩じりの入れられた瘻つき手ぬぐいは、その恐怖に満ち満ちた声を遮断した。
目は口ほどに物を言う。涙も滲みつつあるチャームポイントの黒目を剝きながら、左右に頭を振って身悶え、この男の魔手から逃れようとする早苗。
しかし、固く縛られた身体は言う事を聞かず、投げ出された大きな作業台の上で甘い体臭を振りまき、変態男の欲望を掻き立てる始末だった。
「さぁ、早苗ちゃん…だったねぇ。君が御口に挟んだ猿轡をぎゅう~~ッと噛み締めて、その可愛い貌が醜く歪むところを見せてもらうよ」
自己陶酔しつつも、この男が早苗にギャグを噛ませたのは、助けを呼べなくすること以外に理由があった。
「フフフ…これこれ…いきなり最強レベルじゃあ、愉しめない…。まずは弱いショックから始めてあげようか」
男が手にしたのは、そうかつて父が愛用していた『ノリオ・エレクトニカル・アタック』の決め道具、高圧スタンガンだ。
「んんッ、んんんんーーーッ(い、いや、止めて、助けてお父さん!!)」
作業台の上で声ならぬ声を漏らしつつ、にじり寄る男恐怖の眼差しを送り、悶える早苗。しかし、その暴挙から逃れる術などあろうはずもなく…。

バチバチバチンッ!! バチバチバチバチーーーーーーーーーッ!!!!
「んんあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛むむう゛う゛う゛う゛う゛~~~~~~~~~ッ!!」
胸元の大きな膨らみに、かつて自分の愛する父親が悪漢を懲らしめてきた魔道具を当てられた早苗。
噛み込まされた瘻つき猿轡を、まさに噛み切らんばかりに咥えこんだまま、ビクンビクンと浜に打ち上げられた人魚の如く痙攣する。
ドラマの描写表現を借りれば、早苗の身体に電流が駆け巡り、その骸骨が透けて見えんばかりの責め苦に苛まれるのだから、溜まったものではないだろう。
嗚呼、哀れ早苗!!
「ふふん、キミのオヤジは俺もっと過酷なお仕置きをしてくれたんだぜェ、これくらいでネを上げられちゃあ、困る。さぁ、ボリュームを最大にあげていくぞおぉ~~ッ」
残酷な男は、早苗をいたぶりつつ、さらにそのボリュームを操作して、その苦痛のレベルを引き上げていく…。
「ううううあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛―ーーーーーッ!!!!」
「ハハハ、良い表情だ、もっとその猿轡を噛み締めるほど苦しみを味わえ。その可愛い貌が醜く歪むところを見せろ。そしてくぐもった喘ぎを聞かせろぉ~~ッ、堪らなくそそられるぜェ!! 舌を噛み切る心配もないし猿轡っていうのは便利だねぇ」
そうギャグを噛ませた理由はそこにもあったのだ。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~~~~~ッ!!!!」
(助けてッ、お父さん!! そして…祐樹クン!!)
そんな声ならぬ声を上げつつ、意識を遠のかせる早苗は、猿轡を噴き出す泡で濡らし、やがて白目を剥いて意識を失った…。
「ふん、案外脆い娘だぜ…。おや…コイツ」
男がほくそ笑む。早苗の春らしい、水色のスカートから伸びる健康的な生足。
散々暴れたせいでサンダルすら脱げ、文字通り素足になった爪先は作業台から力なく垂れている。
太腿の付け根から、滴る温かな液体が湯気を立てつつ、素足を濡らす。
「ふふん、失禁かよ。こりゃあ良い、美少女の放尿まで拝めて今日はラッキーだぜ。それにしても良い猿轡顏だねぇ」
男は心底愉し気に、早苗の足首も結わき始めた…。


US様投稿小説「三匹のおっさん」 外伝

第3章

有村電機では、夕食の後かたずけを終えた早苗が一息ついたところだ。
「はぁ…お父さんたちもたまには夜回りを休んだらいいのに。もう若くはないんだし身体を壊したら大変なんだから…。あ、そうだ。あったかいほうじ茶用意しとこぉっと!」
と、相変わらず家庭的な孝行娘。父親が愛着を持つ作業場の机にいそいそと茶碗を並べる。
「きっとキヨさんとシゲさんも一緒だよね。3人分用意しなくっちゃ」
古風で控えめだが飛び切り可愛い早苗、そんな性格ゆえにファザコンぶりが抜けず、ノリもぴったりと寄り添っているわけだが…。
そんな彼女にぞっこんな男から、今、愛の通知が届く。
「あッ、祐樹クンからだ…」
振動したスマホに手を伸ばした早苗。
『もしもし、祐樹く…』
恋する乙女の弾んだ声。しかし、それはすぐに途絶えた。
背後から突如抱きすくめる大きな人影…。

「ごめんねぇ、カレシからのラブコールを邪魔してさぁ。でもこっちも急ぎの要件なんだよねぇ。もっとも、お嬢ちゃんのピンチを察して助けにきてくれるかなぁ?」
早苗の白い手からスマホを奪い、通話を切った男の声には聞き覚えがあった。
第一シリーズの初回で早苗は暴漢に捕まり、レイプされかかったことがあった。
そう、まさしくその犯人だった。
「君の優しいパパとそのお友達には、痛ああぁぁ~~い目に遭わされたからねぇ。そのお礼は娘の君のカラダにたああぁぁ~~っぷりとさせてもらうよおぉぉ~~」
自己陶酔したような声に、早苗の恐怖は最高潮を迎える。
「ど、どうして…? 刑務所にいるはずじゃあ…」
「ふふふ、キミの件に関しては起訴猶予。ほかのレイプ案件は証拠不十分で無罪! 日本は法治国家だからねぇ。執行猶予とはいえ、無罪同然自由の身だよぉ」
男は、ポンと早苗の春物のクリーム色のカーディガンに包まれた肩を馴れ馴れしく、そして卑しげに叩く。
「さぁ、まずは逃げられたり抵抗されたりしては困るから、その華奢な身体をキッチリと縛らせてもらおうかねぇ。そうそう、前に君を襲った時はガムテープだってけど、今日はちゃあぁぁんとその可愛い御口に捻じ込むための猿轡も用意してきたから安心してよ」

男は、早苗を向き直らせると、強烈な膝蹴りを鳩尾に打ち込む。
「あううぅぅッ!!」
美少女から大人の美人へと変貌を遂げつつある端正な貌を歪ませ崩れ落ちる早苗。
そんな彼女を引きずり起こした男はSM用品店で購入した荒縄で、手早く早苗の細い手首を後ろ手に纏め上げ、緊縛する。
「あぁッ、痛いッ…こ、こんなことは止めてッ、折角起訴猶予になったんでしょう。真面目に人生をやり直して…」
優等生で純粋まっすぐな早苗らしい忠告だが、そんな台詞を愉しむ様に男はその潤んだ瞳を見返す。
「フフフ、良い声だ。その声を聴けなくなるのは残念だけど猿轡を噛まさせてもらうよぉ~~。君を拉致するのが目的だけど、その前にあの糞オヤジにされたことを、最愛の愛娘にもお返ししてやりたいと思ってねぇ」
男は不敵に嗤う…。


US様投稿小説「三匹のおっさん」 外伝

第2章

ところ変わってここは『酔いどれ鯨』。
今日はシゲの息子、康生は娘の奈々と幼稚園のお泊り会で外泊しており、シゲの妻、登美子と嫁、理恵子で切り盛りしていたのだが…。
まだ11時だというのに、店の外にはもうすでに『営業終了』の看板が出ている。
店内は妙な殺気に満ち満ちている。それもそのはず…。
よいどれの法被姿の登美子は腫れ上がった顔面を引き攣らせて、助けを求めようとするが…。
「おらおら、くそババアッ、舐めてんじゃあねえぞ!!」
熟女真っ盛りの登美子に労りの感情を微塵も見せず。ドスドスと鳩尾に拳を叩きこむ、明らかにカタギでない御仁。
「あううう~~~…」
「お義母さんッ!!」
悶絶しながら地面に這いつくばる姑を庇う、酔いどれ鯨看板娘の理恵子。
しかし、理恵子もただで済むはずはない。
文字通り親の仇をキッと睨む、美人の嫁さんは男たちに捕まり、羽交い絞めにされ、その頬を徹底的に張り飛ばされる。
「きゃッ、いやッ、ああッ」
と、理不尽な暴力描写で恐縮だが、このドラマ、庶民的なアットホームストーリーでありながら、リンチシーンは結構ひどいのである。
鼻血を流しつつ、カックンと項垂れる理恵子。
「よし、ババアも嫁も縛り上げろ!!」
法被姿の熟女と若奥さんの緊縛絵図がたちまち完成だ。

「だ、誰かァ、たすけてぇっ、むぐぅ~~!」
登美子は往生際悪く、助けを求めようとしたが、テーブルにあった手ぬぐいをググッと突っ込まれる。
醜く歪む登美子の顔面をせせら嗤う男達。
さらに登美子の口の上から粘着テープをべっとりと張り付けた。
完全熟女の醜くも卑猥なギャグフェイスが完成した。
「この街の救世主のおっさんが、テメェの家族は守れねぇなんて滑稽だねぇ…。おっと、嫁さんの口にもキッチリ猿轡、噛ましとけッ!!」
「あぁ…お、お義母さ…ああんッ」
姑を労わるように見遣る、出来物の嫁さんには、普段シゲが俎板に向かう時使うであろう鉢巻きが捩じりを入れられ、理恵子の背後から前歯にカキッと噛みこまされる。
やがて、こちらはなかなか艶めかしい猿轡顔が完成した。
「倅の嫁の方はともかく、とんだババアまで誘拐とは貧乏くじ引かされたぜ!! よし、連れてけ!!」
かくして立花家の女二人、シゲの古女房と可愛い自慢の嫁も襲撃を受け緊縛され、キヨの妻と嫁に続き謎の男たちに捕まってしまったわけだ。
メンバーの中ではボスらしき男が呟く様に言う。
「それにしても、あの剥げた親父の家に行った奴は得だよなぁ、羨ましいぜ、あの女子大生を…グフフフ…」

賢明な読者の皆様ならお判りであろう。
この番組の華、といえば、ノリの愛娘にして女子大生、有村早苗である。
キヨとシゲ二人の女家族がさらわれた以上、彼女もまたターゲットにされることは当然だった。
嗚呼哀れ早苗ちゃん。その状況を実況していくこととする…。

US様投稿小説「三匹のおっさん」 外伝

第1章

桜吹雪の舞い散るある夜の事。いつものように夜回りを続ける、
キヨ、シゲ、ノリの三人。
例によって「人生劇場」を口ずさんでおり、ノリが「わわわわー♪」とコーラスを入れ、シゲが両手でリズムをつける。
「なぁ、シゲ、今日も平和だな~~♪」
キヨが、上機嫌で夜桜を見上げる。
「おうよ、こちとら三匹のおっさんが夜回りしてるんだ。この街の平和を乱そうなんて輩は、もう現れねぇって!!」
と、シゲが応じる。
「でもねぇ、天災は忘れた頃にやってくるっていうからねぇ、気をつけないと…」
バーコードの頭髪を夜風になびかせつつ、眼鏡の奥でノリだけが細い目を皿に光らせ、警戒心を怠らない。
「不吉なこと言うな、ノリィ。あ、そうだ、明日は日曜だろ。ウチの道場で、早苗ちゃんや、シゲの家族みんなと庭の桜でも眺めながら宴会やらないか?」
「お、そいつは良いねぇ。いつでも‘酔いどれ鯨’ばっかじゃ芸がねぇからな」
と、シゲは諸手を挙げて大賛成だ。
「それは良いけど…でもねぇ。キヨちゃん家ってことは祐樹クンもいるんだろ。また、早苗に不埒な真似でもしたら…」
と、大学三年になった愛娘と、キヨの孫祐樹の恋路をいまだに邪魔し続けているノリだけは、いまいち乗り気でない様子だ。
ともあれ、望むと望まざると、この三人の家族が一堂に会する機会は、否応なく訪れることとなる。
ただし、それは少々早まりこの晩の事だが…。

キヨの家。二世帯住宅だが、不仲のようで仲の良い姑と嫁は、仲良くTVの刑事ドラマに熱中している。ちなみに健児は帰宅していない。
「あ、あ、危ないわ。後よ!!」
と芳江が拳を握る。ドラマでは刑事役の女優が、敵のアジトに専有したものの、背後から襲われる場面を映し出していた。
「アア~~ン、捕まっちゃったわ。でもお義母さん、でもこういうヒロインがピンチに陥るシーンってドキドキしません。私も学生時代は、悪者にさらわれて健児さんが助けに来てくれる場面に憧れてたんですよ」
と、貴子はいまだに年甲斐もなく恋する乙女のようにぽわーんとした表情を浮かべる。
「貴子さんは、気だけは若くていいわねえ。男の人に助けてもらえるなんて、若い娘だけの特権でしょ。貴子さんがさらわれても世話が焼けると思うだけで、お姫様を守るみたいに、胸をときめかすわけないでしょ、オホホ」
「ま、愛する女が悪漢に捕まって縛られてる姿って艶っぽいんですから。お義母さんには、もう縁がないでしょーけど」
「あ~~ら、いくら健児が特殊な好みだとしても、そんなようなヘンタイに育てたつもりは無いけど! うちの人だったら、私が危機に陥れば一目散に助けに来てくれるでしょーけどね」
と、奇妙な意地の張り合いをする嫁姑。
まさか、そんなスチュエーションが現実のものとなろうとは知る由もない、
芳江と貴子。二人のいる一階リビングに忍び寄る無数の影・影・影…。

数分後。謎の侵入者によって、作り用のビニール・ロープで見事に緊縛された嫁姑二人。
「んんんッんんんん~~~~んんん~~~??(誰ッ!? あなた達は誰なの!?)」
貴子はか細い貌を猿轡で引き絞られ、驚きに目を向きつつ、後ろ手に、そして両脚を纏めて縛られ横たわったまま声ならぬ声で問い質す。
「はむむむむッ、むむむむぅ~~~~~ッ(目的は何なの!?)」
今度は芳江が、かなり皺の目立つ厚化粧で取り繕ったかつての美顔を恐怖に慄かせつつ、還暦にしては綺麗な歯で、噛みこまされた白い布地を必死に噛みこんで喘ぐ。芋虫状態の二人はリビングの床に横たえられたまま、黒服の五人の男たちを鎌首を上げるようにして見上げるだけだ。
「よっしゃ、女房のババアと、嫁の雌豚をワゴン車にぶち込め!! 飲み屋の方も上手くやってるだろ」
男の一人が命じる。
「ンン――――ッ(雌豚って何よ!?)」
『ムムーーーーッ(ババアですって、失礼な!?)
かくして、数分前言い争っていたネタの囚われの身という危機に陥った二人だが、恐怖にも女のプライドは勝るご様子で・・・。



ギャグフェイスコレクション外伝 洋助の回想録 我が愛しの百合子嬢篇

第11章

―――奥多摩の榎本産業産廃投棄場。殺風景な錆びた看板以外は人っ子一人いない山中の、そのまた奥に作られた薄暗いこの場所には、スクラップにもならない鉄屑や、30年前のバスが駐留し、廃墟の雰囲気満点だ。後続の古株連中が到着するのを待って、俺たちは自分の車から降ろされる。
「へへへ、宇佐美。言っただろう、道中気をつけろと」
俺たちに遅れること三十分、大久保工場長はニマニマと残忍な笑みを浮かべ、俺と百合子嬢を交互に眺める。
「さてと、コイツラどうやって始末します?」
中堅どころの社員、古林が言う。
「宇佐美は榎本社長を裏切った重大犯罪人ですぜ。普通の殺り方じゃあ、みんなが納得しねぇ」
大久保の俺に対する恨みは半端じゃない様子だ。こりゃあ、俺の死にざまは相当無様になりそうだな。
「それにつけても許せないのはこの小娘だ。俺たちの恨みの大きさを感じながらあの世へ行けるよう、ちょっと残酷な方法を考えてみました」
平田は徹底的に百合子嬢を目の敵にしている。百合子嬢は覚悟を決めたのか、俺の傍らで毅然と佇んでいる。大久保は平田の計画に残忍な笑みを浮かべ頷くと毛命じた。
「さすがに泣き叫ばれたりしては始末が悪いし、苦しみがゆっくり続くよう、美しすぎる社長殿に猿轡を噛ませてやれぃ!!」
どこで準備したのか、手にはピンポン玉に穴の開いた革製のボールギャグを持っている。
そのボールギャグを百合子嬢の口に嵌めこむと、頬が洋梨のように醜く歪むまでストラップを絞り上げたのだ。


投棄上の片隅には雨水や、産廃から流れ出した誘導な液体がかなり深い沼を形成している。その畔に、小ぶりなクレーン車が横付けされた。ブイーンブーン・・・。大きなモーター音とともに、後ろ手に緊縛され、両足をピシーッと揃えられ縛られた我が可愛い女社長、成宮百合子嬢が逆さに吊り上げられていく。生足が眩しい、なんて言っている場合では無い。
「ンンッ!! ンンッ!! ンンンンン〜〜〜ッ!!」
百合子嬢はさすがに恐怖にボールギャグフェイスを引き攣らせ、喘いでいる。
「ようし、美人社長殿にゆっくり産廃エキスの風呂に浸かって戴け!! 俺たちの汗と涙が生み出した工場の廃棄物の沼地で窒息死するなんて、ハイエナファンドのお姫様にお似合いの死にざまだぜ!!」
大久保は狂喜している。もう普通じゃあない。
「や、やめろッ、その娘を殺すのは!! 俺なら殺してもいいから!! その娘だけはぁ!!」
俺はマジで叫んでいた。無論本心だ。だが、狂人と化した暴徒たちを止めることはできない。重機を操作する古林は徐々にクレーンを嬲る様なスピードでじわじわと下げてゆく。身悶えする可愛い我が女社長が、徐々に沼地へと吸い込まれていく様を俺は見せつけられるわけだ。
 「安心しろッて、宇佐美。もうすぐテメェも同じ方法で後を追うことになるんだ。あの世で身分違いの姫さんに可愛がって飼い犬にでもしてもらいな」
連中の間から爆笑が起きた。だが縛られている俺になすすべはない。

徐々に下げられてゆくクレーン。百合子社長の逆さになった美貌から垂れる黒髪が、ついに油の浮き立つ産廃池に浸った。そして聡明さを象徴するような白い額のを左右に振り、綺麗な瞳で俺を見つめる。目の前で愛する女が処刑されようっていうのに俺には何の手立てもないのだ。大久保はわざと逆さになった彼女のボールギャグフェイスが水没する寸前でクレーンを止めさせる。
「へっへっへっ、言い様だな、ハイエナお嬢さん。何か言い残すことがあるかい? まっ、そんなに無様に顔が歪むほど猿轡を噛まされてりゃあ、言うに言えねえか、さぁ、死出の旅路を愉しんでくれや!!」
ガクンとクレーンがまた動き出す。
「止めろおおおおおぉぉぉぉ――――――ッ!!!!」
俺は叫んだ。その時だ。遥彼方からパトカーのサイレンが聞こえてきたのは・・・。
「け、警察、誰が呼んだ!?」
大久保は狼狽した様に右往左往したが、すぐさま、山道を駆け上ってくる警察車両を目に、百合子嬢の処刑の中止を命じ、その場にへたり込んだのだった。

「危なかったですねぇ」
百合子嬢は猿轡を外してあげると、縛っていた手首の縄の痕を撫でつつ、俺に微笑みかけた。
「警察を呼んだのは誰です!? まさか、大久保の仲間が」
「まさか、あれほどの決意で私たちを殺そうとしたんですよ」
「じゃあ誰が?」
「このわ・た・し・ですよ。そしてその立役者は、宇佐美さん、あ・な・た・です!」
百合子嬢は革コートのポケットから見慣れたものを取り出した。そう、それは俺が車の中に置きっぱなしにした携帯電話だ。
「で、でも社長は電話では話なんてしていなかったでしょ?」
俺はマジックでも見せられた気分だが、彼女の優秀さや状況判断力に驚かされるのはココからだった。
「メールを出したんです、私の部下に、ね」
そうか、縛られた手首をこすりあわせていたのはメールを打っていたからだったのか。それにしても、である。俺が疑問をさらに投げかけた。
「でも、キーを見ないで携帯なんて操作できるんですか?」
「慣れれば案外簡単ですよ。電卓をボタンを見ずに叩ける人と同じ要領です。仲間や友人のメルアドは頭に記憶していますしね」
驚くような頭の良さだ。百合子嬢は今度は悪戯娘が甘えるような表情で俺の胸に顔を当て囁く。
「宇佐美さん、私忘れませんよぉ。貴方は私のヒーローです。社長としても、女としても、貴方は私にとって特別な人になりましたから」
百合子嬢は惚れ惚れするような表情を見せ、妖しく微笑んだ。


―――――と、まぁ、これが二年前に俺が体験した百合子嬢との「馴れ初め」だ。俺のドジをことごとくカバーした上でそれを反撃に利用し、俺がたまたま持っていた僅かな『運』まで自分に引き寄せる我がオンナ社長の鮮やかな逆転劇で、俺はこうして生き延び、その美人上司と恋人関係にあるわけだ。BMWは港街の巨大なブリッジを見渡す
「今でも俺の事、英雄って思ってます、百合子社長?」
俺は改めて聞いてみた。
「ええ、思っていますよ」
男心をくすぐられた俺は、彼女を赤レンガに押し付け、壁ドンした。
「でも、英雄だったのは、あの日だけ…。今は私が貴方のスーパーガールかな?」
百合子嬢はくるりと体位を変えると、俺を赤レンガに押し付け、逆に壁ドンした。
「こっちの方が、ぴったりくるでしょ、洋助クンッ」
と、小首をかしげ、微かに挑戦的に妖しく微笑むのだった。  『end』

ギャグフェイスコレクション外伝 洋助の回想録 我が愛しの百合子嬢篇

第10章

「ふん、間違えても抵抗しない方がいいぜ、お嬢さん。この銃は露助から仕入れた本物だ。こういうこともあるかと工場長が用意していたんだよ」
コイツラはマジだ。俺は体の芯から震えが来た。
「待って、宇佐美さんは私を助けようとしただけで、チェンジの計画に賛同しているわけでは無いわ。お願いですから、彼はここで下してあげて」
百合子嬢は、日頃の経営哲学とは相反してどこまでも部下に優しい。
「ハイエナのくせにうだつの上がらねぇ男庇うなんて、割に合わねぇことをするねぇ、お嬢さん。悪いけど、こいつを降ろすとなれば、ロシアからヤバメの薬を仕入れていたっていうことがばれて、拳銃自殺したってことにさせてもらう、そういう筋書きもできているんだぜ」
大久保工場長はかなり本格的に黒い社会に通じているらしい。
「こんなことして、警察に逮捕されるのがおちだろッ」
俺は声を震わせつつ、抗弁する。
「ヘン、どうせ俺は傷害でネンショにはいったこともあるし、再就職なんて出来ねぇよ。榎本社長や大久保さんが香港に高飛びさせてくれる手筈も整ってるから、後悔はねぇよ」
いや、コイツがネンショに入ったことは知っているが、傷害ではなく、傷害致死だともっぱらの噂だ。
「さぁ、一緒に奥多摩まで行って仲良くゴミに埋もれて死ぬのがいいか、ここでコイツの頭を打ち抜く様を間近で見るのがいいか、選びな、お嬢様!?」
百合子嬢は、観念した様子で俺に詫びると、奥多摩まで車をこのまま運転するように頼んだ。
「おい、早くもう一度この女を後ろ手に縛り上げろ。」
俺は仕方なく百合子社長の手首を後ろ手に縛る。
百合子社長は珍しく後ろ手に縛められた腕を交差させ、じりじりと悶えた。
相当口惜しいのだろう。
俺に彼女を守ってやる術はない。俺の脱出劇はやっぱり最悪の形で終焉を告げようとしていた・・・。

ギャグフェイスコレクション外伝 洋助の回想録 我が愛しの百合子嬢篇

第9章

「大久保工場長、成宮百合子が逃げようとしていたので捕まえました」
「おお!? 宇佐美、お前どうしてこんな時間に社にいるんだ!?」
一階事務室にいた大久保たちは、突如可愛い女捕虜同伴で姿を見せた俺に目を白黒させる。
確かに、残業をほとんどしない俺が朝方近くなった今、ここにいるのは不自然すぎる。
「あ、ああ、ええ、あの…印刷室で残業してたら、寝ちゃいまして…。それで帰ろうと職員通用口に行ったら、この女が縛られたまま逃げようとしていたので捕まえました。
「そうか、そうだったのか・・・」
以外にもあっさり納得した様子の大久保は、俺の弁明を追求することなく、納得した。
おまけに今までにないほど、俺に親近感を覚えた様子で、チェンジから送り込まれたハイエナ姫抹殺のクーデター計画全容まで打ち明けたのだ。
「それにしても平田の奴どこ行っちまったんだ?」
大久保たちは口々に平田の失踪を怪しんでいる。
「なら、工場長、この女を奥多摩の投棄場まで護送するのは俺にさせてください。俺も、皆さんと一緒に自決するつもりで頑張ります。罪は一緒です。ムショに行くときは一緒ですよ!!」
俺は何時になく調子を合わせ、奴らに取入るふりをした。
団塊世代はこの手の言葉に弱い。早く朝になれ。
そうすれば、俺は自分の車に百合子嬢を乗せてこの殺人集団の巣窟からオサラバし、愛の大脱走劇のヒーローになれるのだから! 俺の願いが通じたのか、間もなく室内にも朝の光が差し込んでくるのが分かった。
大久保はあっけなく俺を信用すると、百合子嬢を処刑場に連行するという大役を任せてくれた。
こうも単純に引っかかると多少の良心の呵責は感じるが、こっちは、計画がばれれば、俺は八つ裂きにされるだろうし、何よりこの可愛い女社長の命はないのだ。なんとしても脱出せねば。
「じゃあ、宇佐美。頼んだぞ、現地で落ち合おうや。まぁ、道中気をつけてな。」

大久保の言葉に深く頷いた俺は、百合子嬢を縛った縄尻を握りしめ、職員通用口に向かう。

俺はキーを挿したままの中古のトヨタ車の助手席のドアを開け、愛すべき助手を座らせ、俺は運転席に身を沈める。
そして、すぐさま、百合子社長の猿轡を張須してあげた。
ホントは外したくなかったが。だってそれくらい、我が女社長の美貌は猿轡が似合うんだから。微かに、その轡を吐き出す時の甘い吐息に勃然としつつ、俺は声を殺して笑う。
「や、やりましたね、百合子社長!」
「ふふふ、そうですね。さっすが、宇佐美さん」
後ろ手の縛めを解く。
衣服の乱れを直す間に、黒革のハーフコートを肩から優しくかけてあげると、我が新社長も笑顔を輝かす。

だがそれも束の間、俺は背後から何かを突き付けられた。
冷たーい感触のする異物。それはモデルガン、いやホンモノの銃かもしれない。そしてそれを握りしめるのはなんと平田!!
「お、お前、なんでここにッ!?」
「へへへ、お前が深夜まで残業なんてするわけねーだろーが!! 工場長だってとっくに気が付いてたんだよ、お前がこのお姫さんにぞっこんで、飼い犬になっているって事くらい。たぶんどっかで現れるって踏んでいたんだ」
平田は俺が百合子嬢を連行した時には、既に入れ替わりで助け出されていたのかもしれない。
あるいは俺の車が駐車場に残っていることに不信を抱いて、俺の事をマークしていたのかも・・・。
車のキーを挿しっぱなしにしていたのは不覚だった。
まさか自分の車を運転しながら、処刑場へとデートすることとなるとは・・・。




ギャグフェイスコレクション外伝 洋助の回想録 我が愛しの百合子嬢篇

第8章

扉が壊れた拍子に室内に投げ出された俺は、横たわる百合子嬢を抱き起してあげる。そして硬くきつく噛まされた猿轡を外してあげた。
唾液で濡れた黒いブリーフの詰め物を取り除く。
「社長、大丈夫ですか!?」
「宇佐美さん、ど、どうしてここに!?」
百合子嬢は甘い吐息交じりに、オクターブの高い声を上げて、まだ自分が監禁されていることを思い出したのか肩をすくめた。
そんな仕草も途轍もなく愛らしい。
まずは、勇んだ俺は平田の野郎と対決を、と意気込む。
「平田、てめぇ!」
「ひ、平田さんは・・・宇佐美さんが入っていたロッカーに・・・」
百合子嬢は潤んだ瞳で、俺を促す。
その先には見事ロッカーの角に頭をつぶされた平田の失神した姿があった。
労せず俺は白星を挙げた。

しかし、である。百合子嬢、いや俺たち二人が監禁状態であることは違いがないのだ。
平田が戻らなければ大久保たちが不審に思うだろう。
だが、この社屋には多分間違いなく、奴らの監視の目がある。
裏通用口には大久保の息のかかった連中がいるだろう。
警察を呼びたいところだが、俺は車の中にケータイを置いたままだ。
おまけにキーを挿しっぱなしだったことまで思い出す。
このまま朝を迎えれば、非力な俺が彼女を守り抜いて脱出することは不可能だろう。ここは一か八か、だ。
「社長、逃げましょう。今、縄をほどきますので」
俺は、百合子嬢の背後に回り、妙にマニアックに縛められている手首に指を掛けた。
「いいえ、脱出はできません。もし見つかれば、宇佐美さんがどんな目に遭うか」
ハイエナファンドの幹部でありながら、意外にも百合子嬢は情に厚い性格の様子だ。
「でもこのままじゃ」
突如急く俺をぐっと抱き寄せた百合子嬢。鼻
先に惚れ惚れするような女優、女子アナ、顔負けの美貌が妖しく輝く。
「貴方様は私を助けてくれました。それだけで十分。あとは私に任せて」
「で、でも」
「社長命令に逆らうつもり、宇佐美クン?」
勝気娘の表情に戻った百合子嬢もまたまたチャーミングだ。
「ここは私の命令に従いなさい、うふふ・・・・もう一度私に猿轡を噛ませなさい。」

俺はこの夜のことを一生忘れないだろう。
そう、俺は百合子嬢の美貌が変形するほどの猿轡を噛ませたのだ。
百合子嬢の真っ白なうなじに猿轡を絞り上げた時の一瞬は鮮明に記憶に残っている。
「そう、遠慮なくね、宇佐美さん・・・ンン、そ、そうです・・・、ンンンッ」
もう一度詰め物を噛ませ、瘤を噛みこんだ時の百合子社長の艶めかしい喘ぎ声。瘤が唇の間に侵入する際の百合子嬢の甘い吐息に俺はくらくらしたものだ。
「い、痛くないですか・・・」
百合子嬢は、コックリと頷き、俺を促す。
そう、これは古株連中を攪乱し、脱出するための作戦だ。
俺は脱出しかけた百合子嬢を偶然みつけて捕え、大久保の前に連れ戻し、奴らと同盟関係を結んだふりをするという計画だ。
騒ぎを大きくするべく、平田は行方をくらましたように見せかけるため、俺が潜んでいたロッカーに縛り上げ、猿轡を噛まして閉じ込めて置いた。
まぁ、まるで興奮しなかったが・・・。


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