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Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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スーパーヒロイン危機一髪・9章

第2部9章

ホックだけが外されたブラジャーの姿の佳乃の後ろ姿を夢中で撮影していた時だった。
部屋の外から、男の呼ぶ声が聞こえてきた。
「ベストさん!、姐さんが、早く来るようにお呼びですよ!」
手下のボディーガードの男のようだ。
その声に、ベストはハッと我に返った。
言いつけを破っている事を思い出して、心臓が止まる程、どっきりした。
高鳴る心臓で、我を忘れてしまったのである。
「はあーい!すぐ行きます!」
と大きな声で慌てて返事をすると、急いで佳乃のブラのホックを嵌め直し、ホッグタイにするための特性フックを探した。
慌ててフックを見つけると、床に転がすように佳乃を横倒しにして、手首と足首の縛めを乱暴にお尻の上で合わせるようにフックで留めた。
柔らかくしなやか佳乃の肢体が大きく弓反りになるように締め上げた。
ホッグタイでしなやかな佳乃の肢体が、海老のように美しく反り返った姿を慌ててカメラにおさめると、ベストは急いで撮影機材を纏めるて部屋を飛び出していったのだ。
3つ目の言いつけである、部屋に鍵をかける事も完全に忘れてしまっていたのだ。

ベストが居なくなった部屋で、佳乃とゆり子は直ぐにアイコンタクトをした。
2人はホッグタイと座禅転がし姿で床に転がされている。
2人の距離はせいぜい2メートル程度である。
すぐに2人は眼と眼で「今がチャンス!」と会話したのである。
まず、佳乃が強靭なバネで床を這うようにゆり子に近づき出したのだ。
ホッグタイの姿勢ながら、佳乃の鍛え抜いた強靭な肉体はバネのように躍動し必死に身体を這わせ、顔をゆり子の背中に持ってきたのである。
ここで、もう一度2人はアイコンタクトで言葉を交わすと、後ろ手に縛られているゆり子の手首に、佳乃が猿轡された自分の顔を近づけて、ゆり子の手のひらに猿轡の結びコブが触れるようにした。
ゆり子が指先の感覚で、佳乃の猿轡のコブを掴むと、少し乱暴だが、何とか口から外すことに成功した。
猿轡が口から外れた佳乃は必死にベストのブリーフを吐き出し、ペッと唾を吐いた。
「ふうー」と大きく息を吐く佳乃。
「ゆり子!大丈夫!直ぐ猿轡外してあげる!」
そう言うと、今度は自分の顔を床に転がっているゆり子の顔の方まで這って持って行き、口でゆり子の噛まされている白い猿轡の結びコブを噛んで引っ張ったのだ。
かなりキツク噛ませてあった為、中々器用には外せなかったが、そこは息の合った2人。
必死に呼吸を2人合わせて何とか結びコブを引き抜く事に成功した。
猿轡を半日ぶりに外されたゆり子は、瞳のショーツを吐き出すと、痺れた口を開いた。
「佳乃ゴメン!ホントゴメン!助けに来てくれてありがとう!」
「ゆり子こそよく頑張ったわね!そんな事より早く縄をほどきましょう!」
「でも、どうやって!プロが縛ってるわ!簡単には解けないわよ!」
「ねえ、手首を私のブーツの方に持ってきて!右足のブーツのヒールを掴んで左に捻って頂戴!中に小さなナイフが仕込んであるわ!それで、先にゆり子のロープを切って欲しいの!。時間がないわ!さあ、早く!あいつらが帰って来る前に!気をつけて切ってね!」
特殊訓練を警察で受け、危険な任務の多い佳乃に抜かりなかったのだ。
靴のヒールには必ず小さなナイフを仕込めるようにしていたのだ。
それからは、無二の親友の2人である。
息の合った間合いで瞬く間に、ゆり子の手首の縛めを切り落すと、素早く足のロープも解き、次ぎに佳乃の縛めもゆり子が手際良く解いた。

2人は縛られて痺れた二の腕を摩りながら、「話はあとでゆっくりしましょう!今はここをどうやって脱出するかよ!警察庁刑事局長が悪の黒幕だもの、警察に迂闊に応援は頼めないわ!でも、絶対あの瞳って女だけは、身柄を確保しなくっちゃ、あいつの身柄さえ押さえれば絶対の証拠になるもの!」と佳乃。
「もちろんよ、百倍にしてお返ししなきゃ気が収まらないわ!たっぷりと復讐してやるわよ!」というゆり子。
「もちろん私もよ!それにあのベストもね!。私に考えがあるの!」
そう言うと佳乃はゆり子に素早く耳打ちした。
ゆり子はひとつ笑ってうなずいた。
「さあ、たっぷりお返し出来るわ!さあ、行きましょう!地上には男が10人位いると思うけど、さっき一回私が痛めつけてるから大したことはないと思うわ。今度はこっちが奇襲攻撃で、滅茶苦茶にしてやるわ!」
2人はランジェリー姿のまま、地下室を飛び出すと、階段を駆け上がった。

2人が縄抜けに成功するちょっと前、ちょうど地上1階の部屋では、佳乃から預かった証拠写真を持って訪問してきた片平いづみが、騙されたと気付いて逃げ出そうとしていた。
しかし、あえなく男たちに取り押さえられて椅子に縛りつけられていたのだ。
「まったく馬鹿な女ね!あなたって!」
という瞳のからかいを聞きながら、平片なぎさは反論すら出来ないまま、その大きな口に赤いボール猿轡をがっちり噛まされ、後ろ手に縛られていた。
一見有能なキャリアウーマンを思わせるきちっとしたスーツ姿のいづみを縛り屋の男2人が高手小手に縛り上げ、黒いパンプスを履いた足も、くるぶしと膝上を白いロープで縛り上げていたのだ。
「ううーん」と呻き声をあげるいづみに、瞳が「猿轡された顔が一番お似合いって、警視庁で評判らしいわよ!。こうやって間抜けに捕まえられて猿轡されるのあなた何回目?全く馬鹿な女ね!。ほほほ」とからかっていた。

丁度のそのセリフを言い終わった時だった。
佳乃とゆり子の2人の怒りに燃えたライオンがドアを蹴破り襲撃してきたのだ。
10人近い男たちは、いずれもボディガードを務めるほどの猛者ではあった。
が、佳乃の恐ろしさを先ほど知らされており、初めっから闘争心が萎えて思わず後ずさりしたのである。
女ながらも2人とも空手の達人であり、怒りに震えていて獰猛になっていては、勝負の結果はあっけなかった。
瞬く間に男たちは、散々に殴りまくられ、口から血を流して床に崩れ、ある者は呻き声を上げながら、うずくまってしまった。
2人は狂暴そのものだったのだ。
男達全員が、将に瀕死の重傷で無残な姿を晒す事になってしまったのである。

瞳は慌てて室外に逃走しようとした。
しかし、逃げ切れないと思ったのか、壁に掛けてあった中国刀を持って応戦してきた。
瞳にも一通りの中国武術の心得があったのだ。
「貴方だけは怪我させないわよ!その代わりたっぷりとお礼をしなくっちゃならないもの!。それに消えた女性たちのことも全部話してもらうわよ!…………ふ-ん!瞳さん、あなた少しは武芸の心得が有りそうね!面白いわ!かかってらっしゃい!」
佳乃とゆり子の挟み撃ちに遭いながらも必死に瞳も戦った。
しかし、やはり最後は刀を持つ腕を払い落されると、ゆり子に背後から羽交い締めされ、口を手のひらで塞がれた。
「さあ、おとなしくなさい!眼が覚めたら素敵なところに招待されてるわよ!」
と佳乃が言うと同じに、瞳のみぞおちに当身が入った。
「ウッ」とい呻き声と同じに瞳が失神した。

2人は、次ぎに憎っくきベストの姿を探した。
部屋に入って来た時から姿が見えなかったのである。
実は丁度2人が襲撃してきた時、ベストはトイレに行っていた。
トイレの中で2人が縄抜けして反撃してきた事に気付いたベストは今日1日撮影した瞳・ゆり子・佳乃の緊縛猿轡写真という宝物を持って、外に逃げ出していたのだ。
2人が気付いた頃は、すでに屋敷の外に脱出していた。
(ここでベストを捕り逃した事が、後日また新たな災難をもたらす事になる。)

佳乃とゆり子は瀕死の重傷の男たちを、屋敷にあった金属の手錠で数珠繋ぎに結んでから、1室に閉じ込め、頑丈に鍵をかけた。
縛られている平片なぎさの処置に困ったが、のんびりしている暇はなかった。
何と言っても警察庁刑事局長・朝見洋一郎の屋敷であり、屋外に逃走した人間もベストの他にいるかもしれない。出来るだけ早く脱出する必要があった。
しかし、裏切りの罰は必要である。2人は屋敷の中にある折檻用のバイブレータに眼をやった。
にやりと視線があった佳乃とゆり子は、これを平片なぎさの股間に噛ませる事で一致した。
この後、いづみは警察に助け出されるまで、全身に脂汗を流しながら、ボール猿轡を噛み縛って絶叫することになってしまったのである。




それから、30分後、佳乃は隣でハンドルを握るゆり子の車の助手席から携帯で会話をしていた。
都心の土曜の朝が東の空から明けようとしていた。
車はもちろん、オロシャ屋敷から拝借したワンボックスカーである。
後部座席には、生け捕りにされた木黒瞳が縛られて転がされていた。
もう意識が戻っている。
白のノースリーブシャツにフレアミニスカートのまま後ろ手に縛られており、口にはもちろん屋敷にあった折檻用の巨大ボール猿轡が頑丈に噛まされていた。
呻き声すらまともに出せないような厳しい猿轡があごを頑丈に固定していた。
その厳しさに呻こうとする瞳に向って、運転席のゆり子が「静かにしなさい、ふふふ!。今からたっぷりお返ししてあげるわ!どんな折檻が待ってるか想像出来る?ふふふ。
今度は貴方に、生きたまま捕らえられた事を後悔させてやるわ!辛くて辛くて死にたくなるわよ!本当に私達怒ってのよ!徹底的になぶり者にしてやるわ!覚悟なさいな!」
とバックミラー越しに話かける。
助手席の佳乃は微笑を浮かべながら後部座席を振り返り、瞳にウインクしながら携帯を続けていた。
電話の相手は、東京地検・特捜部長の坂松慶子である。
昨日からの事の顛末を話して、匿って欲しいとお願いしたのである。
坂松慶子の指示は素早かった。
直ぐにそのオロシャ屋敷は危険であるから、直ぐに脱出する事。
自分のマンションに、木黒瞳だけを連行してくる事。
マンションの地下駐車場から自分の部屋まで専用エレベータがあり、誰にも見られずに緊縛された瞳を連れこめる事、を話すとすぐに地検特捜部のメンバーをオロシャ屋敷に急行させて男たちと、平片なぎさの身柄を確保するように指示すると伝えて来たのだ。

坂松慶子は部下に警視庁刑事局長・朝見洋一郎と実弟のフリーライター・朝見満彦の居場所を他のLRPメンバーに探らせる事も佳乃たちに伝えたのである。
しかし、敵は強大であり素早かった。
すでに朝見兄弟の姿は何処にもなく、3日後、東京湾で2人とも溺死体で発見されるのである。
更に背後に大掛かりな誘拐組織の存在があったのである。
その組織に朝見兄弟は口を封じられたのである。
その事は坂松慶子のマンションに連れ込まれて尋問された木黒瞳が全てを自白した内容からも顕かであった。
背後にはロシアン・マフィアと呼ばれる世界的規模の犯罪組織が存在しており、朝見兄弟はあくまでも日本支社長に過ぎない事が判明したのである。
しかし、小悪党のベストだけは、その行方が判ら終いに終わった。

瞳は、連行後3日間、慶子、ゆり子、佳乃から昼夜を問わず女の折檻を受けたのである。
3日間、有りとあらゆる種類の猿轡を間断なく噛まされ続け、寝る時も外されなかった。
自供の時も、手の縛めだけを解かれての筆談で行われた。
何度も瞳は猿轡を外して欲しいと、眼差しで哀願したが、その度に3人は逆に尚一層、猿轡を強く締め直したのである。
そして、佳乃とゆり子もこの時知ったのであるが、ボスの慶子が何より他人に猿轡を噛ませて遊ぶ事が大好きな女だったのだ。
それは、彼女の青春時代のトラウマだったのであるが。


瞳には、もうひとつ木黒瞳とは別の名前があった。
実は彼女はシンガポール系中国人で、本名「メン・タンピン」という。
日本には密入国である。日本での前科はないが、香港では、国際麻薬シンジケートの運び屋として、世界中を飛び回っていた。
「猿轡折檻は」3日後に許された。
瞳は、「猿轡折檻」を許された後、自分の生い立ち、過去をすべて話した。
瞳自身、幾多の罠に嵌められ悪の世界に引きずり込まれたかを、涙を流して語ったのある。
坂松慶子は「瞳の存在」を日本で煙にする事にしたのだ。

瞳は3人の前で正座をして、これまでの悪事を全て謝り、涙を流しながら改心したのである。
瞳は特捜部長・坂松慶子の密偵になる事になったのである。

刑事を辞めた佳乃と、カメラマンを辞めたゆり子、それに罪を許され、密偵になった瞳。
この時、後に悪党たちから「鬼の慶子」すなわち「鬼慶犯科帖」と呼ばれる伝説が始まったのである。
この3人は新たに「パープル・キャッツ」を結成し、坂松慶子の秘密警察になって悪と闘う事になる。もちろん、闘う相手はロシアン・マフィアであり、誘拐され行方不明になった女性たちの探索であった。
                             第2部完


その活躍はまた別の機会のお話。長い文章お付き合いありがとうございました。
                          

スーパーヒロイン危機一髪・8章

第2部8章

佳乃は親友のゆり子が、アシスタントのベストを決して嫌っていないことを知っていた。
好意を持っているとかではなく、放って置けない本当の弟のように何かと気を使ってあげていたのだ。
オフィスに遊びに行く度に、厳しい態度とは裏腹に、すごく目をかけていることがわかったのである。
ところが、そのベストが、ゆり子のその厚情を裏切り、密告して悪に加担して罠に嵌め、ゆり子を縛り上げて遊んだのだった。
佳乃はベストを絶対に許せない男だと思った。
世界中で最も穢らわしく、最も軽蔑に値するべき男である。
ベストの甘ったるい声を聞くだけで、全身に鳥肌が立ち、吐き気を催すくらい汚らしく最低の男だと思った。
そのもっとも軽蔑する男の、もっとも不潔なモノを口の中に押し込まれるなど、考えてもいなかった。
佳乃にとっては想定すら出来ない最悪の拷問だったのだ。
猿轡を噛まされた瞬間、本能がそれを吐き出そうとした。
身動き出来ない身体を必死にくねらせ、あごと舌と唇でブリーフを吐き出そうとした。

しかし、ベストはその姿を待ち構えていたかのように顔の撮影を始めたのだった。
猿轡された女性が、何とか猿轡を外そうと首を振り、身体を動かす姿、悩ましげに憎らし気に向ける視線の艶めかしさはもちろんだが、詰め物を吐き出そうとする唇と顎の動きがまた魅力なのである。
噛まされた豆絞りの手拭の結びコブは、小ぶりに絞まり、硬く大きなクルミのように皺を作って、口の中にすっぽり嵌め込まれている。
唇と舌と僅かに動く歯で、ブリーフを吐き出そうとする度に、大きめのクルミのような結びコブが微かにに回転するように動くのをフォーカスするのだった。
ベストにとって、口の中の結びコブと唇の動きは見飽きることのない代物なのであった。
そして、ベストは常日頃から、緊縛猿轡された女性が発する臨場感溢れる音を、もっとじっくり聞きたいと思っていた。
レンタルビデオの安っぽい大根役者の喘ぎ声や、安直に出される呻き声ではなく静寂の中に微かに聞こえる女性の耐える音をもっと聞きたかった。
それは、例えばミススカートの女性のパンプスが擦れる音や、太股のパンティストッキングが擦れあう音をもっとちゃんと聞きたいと思っているのと同じようにである。
やっと今、最高のモデルの佳乃の発する音を集めるチャンスがやってきた。
猿轡越しの呻き声をベスト達に聞かれまいとして、必死に耐えている佳乃は、逆に口中に詰められたブリーフの息苦しさから、時折鼻孔から大きな鼻息を吐き出すのだ。
洩れそうになる呻き声を我慢する時や力を込めて猿轡を吐き出そうと噛むたびに聞こえる熱い大きな鼻からの息遣いをきれいに集音したかったのだ。
天井から吊るされたロープが軋む音、そしてべストの大好きな革のロングブーツとレザーパンツがキュキュッと擦れあう音、そして鼻孔からの熱い熱い息遣いのハーモニーを聞くと、いかなる官能的な音楽より、ベストは快楽を覚えるのだった。

佳乃は間近で撮影するベストを力を込めて睨んでいた。
(あなた、こんな事して恥ずかしくないの?)そんな眼差しである。
どこか西洋的な顔立ちの佳乃の顔に、純和風の豆絞りの手拭のミスマッチが逆に一層被虐的に見えるのである。
ふっくらした頬を厳しく割られ、銜え込まされた結びコブが唾液で濡れているのが、佳乃を一層屈辱的に感じさせていた。

そんな佳乃の口惜しそう視線を楽しみながら、次ぎにブラジャーフェチのベストは、指先を佳乃の白いブラジャーに伸ばすと、毛虫が這うような手付きでそっと触れだしたのだ。
上胸部のストラップから白い刺繍のハーフカップをそっと触り、バストの弾力を指先で味あうと、乳房を下からそっと持ち上げる。
指の腹でワイヤーの手触り、カップの刺繍の指触りを感じたあと、腋の下のサイドベルトのツルツル感を味わい、バックベルトに沿って撫で、ホック部の盛りあがりを舐めるように指先を這わすのである。
鍛え抜いた佳乃のキュッと引き締まった上半身の硬い筋肉と乳房の柔らかさ、ブラジャーの素材の感触をねっとりと指先で堪能する。
その粘着質な行為に佳乃の表情が、気持ち悪そうに顔を歪めるのをじっくりと楽しむのである。
これまで、じっと呻き声を出すまいと堪えていた佳乃も、思わず「ムムンンン」と声を出し、大きな鼻息が「ふーん!」と洩れた。
「佳乃さん、今のご気分はどお?へへへ。気色悪いって顔だね。僕みたいな男からこんな目に遭うとは思ってもいなかったって顔かな?へへへ。」
それから、佳乃を挑発してからかうかのように、そっと指を延ばして、ブラジャーの肩ヒモを摘まむと、チョンと引っ張ってから弾いてみた。
肩ヒモはパチンと小気味好い音を肩で立てた。
この音こそブラフェチには堪らない音なのである。
面白がって数回弾くと、佳乃がからかわれている悔しさを噛み殺すかのように、何度も鼻息を洩らすのである。
更にベストは、今度はバックベルトに指を入れ同じように弾いた。
佳乃の眼は明かにとんでもない変質者を見る眼に変わった気がした。
しかし、このブラの音もブラフェチのベストにとって絶対に集音したい音だったのである。

(さあ、これから最後のシーンの撮影を始めることにしよう!)
そう独り言を言うベスト。
この時のベストは美しく艶かしい佳乃の姿に完全に舞い上がっていた。
もう、誰の声すら耳に入らない程,撮影に夢中になっていた。
猿轡とブラジャー大好きの自分が以前から撮影したいポーズにさせるのである。
いつかはたくさんのモデルに同じポーズをさせて写真集を出版したいとすら考えているポーズの撮影である。

ベストは、傍でアシスタントを務めてくれている縛り屋2人に天井のロープを外し、佳乃を床に座らせるように指示した。
床に尻持ちをつかせ、膝を立てるポーズに座らせたのだ。

その時、傍らでベストの撮影をじっと見ていた瞳がソファから立ちあがり、ベストに言った。
「もうしばらくしたら、平片なぎさっていう女がこの屋敷を訪ねてくるわ、その準備をしなくっちゃいけないの。残念だけど、私とそこの縛り屋2人は席を外すわ。ベストも撮影終わったら、上の部屋にいらっしゃい!。平片なぎさの緊縛姿をいいかもよ!。」
それから、2人の縛り屋には聞こえないようにベストにそっと近づき耳元で囁いた。
「ねえ、ベストちゃん、女3人をそこに並べて、目の前で私を縛って!。思いっきり猿轡をしてから、それから私を玩具にして!。ふふふふ。きっと物凄く感じるわ!。ねえ、ベストちゃん、私達が愛し合うのを、この女達がどんな顔して眺めるのかしら。想像するだけで、ゾクゾクするわ。」
年増女が思いっきり、甘えた言葉でベストを誘ったのである。
それから、また普通の声に戻って命令を始めたのである。
「それと、ねえ、ベスト、決して、女達の縛めを弛めちゃダメよ!。縛め解いたら、手に追えない猛獣が2匹もいるんだからね!。いいこと。部屋出るときは、そこの佳乃をホッグタイにするのよ、そこに手足をフックする金具があるでしょ?。それを留めるのよ!。動けないようにして!。部屋を出るとき外から鍵をかけてね!。いいこと!。この3つ、言いつけよ。わかったわね!それと最後に組織の掟をもう一回言うわよ!。決して許可なく女の下着を取っちゃだめ!。ここでは、裸はご法度なの。裸の品定めはボスだけが許されての。じゃ、後お願いね!」
そう言い終わると、瞳と縛り屋の男2人が部屋を出ていった。
しかし、ベストは真面目に聞いて頷いてみせたが、心は上の空だった。
自分の世界にのめり込んでいたのである。言いつけも心に刻んではいなかったのだ。

部屋には、ベストと佳乃とゆり子の3人が残された。
この時も、佳乃とゆり子がアイコンタクトで会話していることなど、ベストは気付いてはいなかった

床に尻餅をついて座らされた佳乃の縛めはそのままである。
揃えて縛られた足の膝を立てさせられて、太股が腹部に近づく形になった。
腕の縛りが相変わらず肘の辺りをキツく束ねるように拘束している為、胸を張る形のままである。
一層佳乃の背中は窮屈になった。
胸を張った分、背中の筋肉は緊縮する。
肩甲骨と肩甲骨が近づきあい、背骨が埋没して河を作り、鍛え上げられた背筋が窮屈そうに縦に皺を刻んで、波を打って、背骨の尾根を隠していた。

胸を張れば、背中には、背骨が沈んで河が出来、前屈みになれば、背骨が隆起して丘が出来る。
今度は、その盛上がった丘で自己主張するブラジャーのバックデザイン姿を撮るのである。
ベストは、丘を作った背中に映えるブラジャー姿での、緊縛写真が撮りたかったのである。
ベストは、まず一つ目の言いつけを破ったのである。
肘を束ねるように縛ってある腕の縛めを解いたのだ。
肘の縛めを解くと、肩の張りが取れ、緊張から解き放たれたように、佳乃の背中は伸張して、丸みを帯びて丘になった。
縛めは手首を拘束するだけになった。
背中に背骨の尾根が首筋から腰の辺りまで縦に見え、肌の美しさや艶やかさが眼に眩しくなった。
一瞬身体の締め付けが緩んだ佳乃はふーと鼻から息を出した。
ベストは佳乃の真後ろにカメラを廻して、後ろ姿を撮り出したのだ。
ゆり子から「もっと美しい背中」と言われ、マッスル雑誌の表紙を飾った綺麗な背中。
「日本一美しい背中」と読者から賞賛された綺麗な後ろ姿が今ベストの目の前にあった。
腰の後ろで、手首だけを白いロープで縛られている。
縛りのプロが縛っただけあって、縛めはまったく緩んではいない。
4重に縛られた上に、手首の間に縦縄が噛まされている。
親指には革の拘束ヒモが締められ、シンプルな縛りでも決して縄抜け出来ないよう工夫が施されている。。

ベストは佳乃の背中に見惚れた。
おそらく縛りとしてはもっともシンプルで何のテクニックも要らない、ある意味、縛り好きのマニアにはまったく物足りない縛りであろう。
しかし、故に背中のブラジャーの艶かしさと綺麗な背中の美しさが心行くまで堪能出来るのである。
首筋から縦に伸びる背骨の尾根。
その上から1/3辺りで横に横断するブラジャーの白いバックベルト。その交差する所で自己主張するかのように盛り上がって見える2段2列の四角いホック部。
鍛え抜かれた肩から背筋に吸い付くような肩ヒモと肩甲骨。
光沢のある生地で糸の縫い目まで綺麗にわかり、ブラフェチなら生唾を飲みたくなるような艶かしさである。
ベストが何より嬉しかったのは、佳乃のブラジャーが新品ではなく、勝負の時に身につけるような高級なものでもない、普段佳乃が着けていると思わせる普通の白いブラジャーだったことである。
結構長く使っているのだろうカップの辺りの刺繍の糸が1本解けているのがわかる。
何回も洗濯したブラジャーだとわかった。そんなブラこそベストは見たかった。
捕らえた獲物の匂いが伝わってくるような感触なのである。
アーティスト・ビューティと呼ばれるスポーツ選手の鍛えられて美しい背中の筋肉にぴったりと張りついた背中のブラジャーのバックデザイン。
この魅力こそ、ベストの背中への美の憧れそのものなのであった。
そして、その背中の上には、綺麗に結い上げて銀製のバレッタと留められた碧の黒髪と細く長い綺麗な襟足があり、柔毛(にこげ)が女の色香を漂わせている。
その綺麗な襟足に無粋な豆絞りの猿轡の2重の米結びの結び目がしっかりと厳しく締められている。
縛めを解いたらまるで赤いアザが残るのではと思わせるくらいの厳しさである。
ほんのちょっとだけ顔を横を向かせた佳乃の後ろからのアングル。
横顔が見え、頬に猿轡が割れるように食い込んでいるのが見える。
唇を割って口に結びコブがすっぽりと嵌め込まれているのがわかる。
いかに無慈悲に容赦なくキツク噛まされているかがわかる横顔なのである。
上半身のみがブラジャー姿で、このアングル、このポーズでの撮影をベストはしたかったのである。

この1枚こそ、ベストにとってもっとも興奮させられるアングルなのである。
腰の後ろで、シンプルに手首だけを縛った拘束、縛り好きには絶対物足りない縛りだが、背中の美しさが堪能でき、ブラジャーが燦然と自己主張する姿勢なのだ。
そして、綺麗な襟足。
成熟した女性の色香がもっとも漂う襟足に締められた厳しい猿轡の結び目。
人はよく「首筋に哀愁が漂う」といい、「後ろ姿は誤魔化せない」ともいう。
「怒りで肩が震える」とも言う。後ろ姿は正直なのだと思う。

古来から日本には「縄目の恥辱」という言葉があり、人前に縛られた姿を見られることは非常に恥ずかしいという概念があった。
ならば、きっと話す事も舌を噛んで自害することも許されない詰め物を施した猿轡はそれ以上の恥辱であったのであろう。

猿轡されて恥ずかしいという感覚は、素直に後ろ姿からオーラが発散されて、正直に現われるのである。
佳乃の口には,今、パンパンに詰め物がされて、その上から白黒の豆絞りの手拭の猿轡を噛まされている。
詰め物の有無など、後ろ姿には関係ないと思われるかもしれないが、そうではないのだ。
本当の詰め物がされた猿轡の恥辱と、ただ、撮影の為の詰め物の無い見せかけの噛ませ猿轡での心の恥辱が違うのである。
その違いが,ベストにレンズ越しにはっきりとわかった。
ベストが履いていたブリーフを口に詰められた猿轡を噛まされるという最高に屈辱的な猿轡。佳乃の後ろ姿は見事に恥辱に耐える猿轡を噛まされている事を表現していた。

佳乃の美しい背中に見惚れたベストは、2つ目の言いつけを破ってしまった。
思わず指が佳乃の背中に伸びたのである。
そして、ブラジャーのホックを指でそっと摘み上げると、堪らず外してしまったのである。ベストの心臓は口から飛び出す程の勢いで高鳴っていた。
ブラの締めつけから解放された背中には、ブラのバックベルトの赤い型がくっきりと残っている。
ベストは夢中で撮影し続けた。






スーパーヒロイン危機一髪・7章

第2部7章

そこに居る人間達全員がすぐにその言葉の意味を悟った。
佳乃も、そして床に転がされているゆり子も、同性の瞳を悪魔を見るような眼で一瞬睨みつけた。
「ねえ、ベストちゃん、あなた、パンツの中で今日何回発情した?。隠してもわかってるのよ。横で見てて可笑しかったわ!若いって凄いわ!昼っから何回も射精したでしょ?ねえ何回?」
遥かに年下の男の子に回数を尋ねる瞳の顔は綻んでいる。
30過ぎた女の恥らいにも見えた。
ベストもほんのちょっと顔を赤らめて「え!・・そうだな?確か5.6回だと思うな!でも、瞳お姉様、それは堪忍です。可哀想過ぎます。だって僕、2日もパンツ変えてないんですよ!その上、もうビチョビチョなんですよ!汚な過ぎます!」
ベストは瞳の言葉の真意を知っていながら、あえていかに不潔なブリーフかを強調し、佳乃の方をニタリと見やった。
〈冗談じゃないわ!やめてよ!嫌よ絶対!〉そんな顔を一瞬した佳乃の顔をベストは見落とさなかった。
「さあ、脱ぎなさい!ダーリン!遠慮は要らないわよ。あなたみたいな若くてイケメンの男の子の「熱情」が味わえるのよ。こんな30近いババアにはもったいないくらいよ!きっと泣いて悦ぶわ!」
そう命令して、更に「ねえ!ベストちゃん!クツワはどれにするの?」と聞いてきた。
ベストはズボンを脱ぎながら「あ!それは考えてます。次ぎは豆絞りの手拭にします。ほら、そこにある濃紺と白の豆絞りの手拭です。それ取って下さい。丸玉咥えの猿轡にしたいんです。じゃ、ほんとに佳乃さんに食べさせてもいいんですね。へへへ」

佳乃は全身から身の毛がよだつ思いで2人を見ていた。
佳乃自身、警察の特殊訓練で拷問に対する心構えは受けたつもりだった。
例えばムチ打ちや股裂きの拷問にあっても、自白に耐えられると思っていた。
しかし、他人からは、勝気な凄腕刑事と思われていても、まだ、結婚前の若い女性に違いないのだ。
さすがに、こんな猿轡を噛まされる事は想像もしていなかった。
想いを寄せている憧れの男性のではないのだ。
ベストという、男として最も穢らわしく最低の男。
もっとも軽蔑するべき男の最悪のものを口に詰め込まれるのだ。
絶対に口を開けずに抵抗しなければならないと思った。
眼の前の床に転がされているゆり子も涙目になりながら、佳乃の方を見つめている。
2人はアイコンタクトでさっきからずっと意思の確認を取合っていた。
〈ごめんさい!佳乃!私がドジ踏んじゃってこんな事に巻き込んで!ホントゴメン!〉
〈ゆり子大丈夫?随分ひどい目にあったのね!きっと助けるから!負けないで!〉
そんなことをお互いに目で話し合っていた。
2人は子供の頃から、互いに目を見るだけで会話が出来るほどの心が読めた。
今もゆり子が必死に〈佳乃耐えて!ホント私のせいでゴメン!〉と言ってきている。
さすがに、佳乃が可哀想だった。
そして、瞳とベストに対して八つ裂きにしたい憎しみをもった。

瞳が豆絞りの手拭を両手に持ち、2.3度しごきながら、佳乃に近づいてきた。
そして、佳乃の目の前で、手拭を器用に廻し、真ん中に結び目を作ると、見せ付けるように、キューと絞り、小ぶりな結びコブが出来あがった。
口の中での収まりが良い様に、綺麗な指先で少しコブの形を整えながら、佳乃の目の前に手拭を見せながら、「ねえ、覚悟は出来てる?。今からこの手拭があなたの顔の一部になるまでずーっと噛まされるのよ!あごが痺れて感覚が無くなっても外してもらえないのよ!。わかってるの?ふふ」。
それから、ベストに対して「準備出来た!?。小さく折りたたんで詰め易くするのよ!」。ベストは丁度脱ぎ終わり、ズボンを履きなおしている。
ベストは、ハサミでブリーフの一部切り取り、エキスの染み込んだ部分だけの大きさにした。ベストには猿轡に対する美学・美意識があった。
ベストは猿轡は絶対に赤い唇が見える猿轡であることにこだわった。
詰め物が口からはみ出して噛ませる猿轡が美的に好きではなかった。
詰め物が綺麗に口の中に収まり、結びコブをしっかり噛ませる猿轡がもっとも好きなのである。ベストは佳乃の口に収納出来る大きさにブリーフを切り取ったのだった。

そして、2人の縛り屋の男達に目配せをした。
1人が佳乃のあごを下から持ち上げ、もう片方の手で竹轡を噛まされている唇の端の頬を親指と人指し指で割るように押さえる態勢になった。
さらにもう1人が、佳乃の鼻を摘まみ上げようと待ち構えている。
「瞳お姉様!瞳お姉様が僕のブリーフを詰めて、猿轡を噛ませて上げてやってくれませんか?綺麗な女の人から猿轡を噛まされる美しい女性の表情が僕大好きなんです。そのシーンを撮りたいんです。きっと男性マニアなら、みんな見たいシーンですよ」
ベストは全てのビデオカメラのアングルを佳乃の顔に集中させて、2人の女性の対照的な表情を逃すまいと待ち構えた。

瞳がうなじの竹の猿轡の結び目を解き、口から竹を抜くと、佳乃の口から唾液が糸を引いて白い歯がこぼれて見えた。
佳乃は竹の猿轡が外れると、首を左右に揺すろうとした。
しかし、2人の男によって顔を押さえつけられてはいくら佳乃が抵抗してもまったく無駄である。
首を振ることも出来ず、唇を閉じる事も出来ず、口を上下に開かされ、さすがの佳乃も「ウグゥゥー」と声を立てた。
ベストのブリーフはかなり使い古したようにくたびれた黄ばんだ不潔なもので、異臭がしている。
それを、佳乃に良く見せて、「さあ、これを召し上がって頂戴!」
そう言うと、満面の笑みを浮かべながら、瞳がベストから受け取った汚らわしいブリーフを口に丹念に押し込んだ。
綺麗にすっぽりと口の中に収まり、吐き出せないよう指で押さえている。
そして、豆絞りの手拭の小ぶりな結びコブをその上から当て付けて、これも唇の中に嵌め込むと背後に廻り、ギュギュと2回手拭を絞ってから、佳乃のアップにした綺麗な襟足で縛った。
ベストの集音マイクは猿轡を噛まされる時の、佳乃の「ううんんん」という微かな呻き声を逃さなかったのだ。
やはり、猿轡を噛まされる瞬間の女性の顔の表情、眼光の強さ、首の振り、唇の動きと噛む歯、歪む頬と洩れる呻き声は、猿轡好きにとって最大の見せ場だと思えるのだ。
そして、噛ませる側が美しい女性であり、その行為を楽しんでいる。
そして、噛まされる側は恍惚の悦ぶ顔や泣いている顔ではなく、屈辱・恥辱または無念の悔しそうな表情であれば、一層この時のシーンは昇華されるとベストは以前から思っていた。
今2人の美女の絡みは、ベストは胸の動悸を抑えられないほど,最高のエクスタシーを感じる瞬間だった。
結びコブをしっかりと口に噛まされ、頬が歪んでいる佳乃は、息を止めて必死に吐き出そうと首を振っている。
それをまた楽しむかのように、「ほらほら、無駄な抵抗はおやめなさいな!」と言って、瞳がもう一度手拭を絞り直して、一層キツく噛ませ直している。
恐ろしい女の情念の深さを感じた。
ベストには、その執拗さは、自分より若くプロポーションの優れた佳乃への瞳の嫉妬に見えたのだった。

再び佳乃の目の前に位置取りした瞳は、「いかが?お味は?ホホホ。佳乃ちゃんのふっくらした頬には豆絞りの猿轡がとっても良く似合ってよ!。それに、「若い男性の熱情」はどうかしら。ご満足いただけたかしら。その猿轡は当分外さないわよ。ほら、そこのゆり子ちゃんには私のショーツを食べさせて上げてるのよ。もう半日くらい美味しいっていってくわえ込んだままよ!佳乃ちゃんもベストちゃんの「愛情」を味わい尽くして欲しいわ!ほほほほ!」
そして、急に声色が変わり、少し低音の声でトドメをさしたのだった。
「本当に【屈辱を味わう】ってこう言う事をいうのね。美味しいでしょ?ク・ツ・ジョ・ク・の・お・あ・じ!」
そして、最後に思いっきり佳乃の頬を平手で「パシッ」と弾いたのだった。



スーパーヒロイン危機一髪・6章

第2部6章

中谷佳乃は夢を見ていた。それは高校時代の通学途中の電車の中だった。
痴漢にあった時の事が夢に出てきたのだ。
痴漢は大学生の男だった。
そっと近づき佳乃のスカートの中に手を入れてきたのだった。
だが、数秒後、痴漢の大学生はあごを押さえ、口から血を出しながら床に倒れ込んだ。
佳乃の右の拳があごを砕いたのだった。
その大学生は痴漢の現行犯で逮捕された。
ところが、夢の中でまたその男が現れ、制服姿の佳乃の胸を触ってくるのだ。
(懲りない野郎だ!)と殴ろうとしたが、手が動かない。
男は大胆にもセーラー服の中に手を入れ、ブラの上から乳房を揉みだしたのだ。
(てめえ、ふざけんな!)と喋ろうとしたが、男の拳が口の中に入ってきて、言葉が出せない。
手も足も動かず、声も出せない。電車の廻りの人間がこっちを見て笑っている。
大学生の顔を睨んでいるうちに、男の顔がゆり子のアシスタントのベストに見え出してきた。
(この野郎!なめんなよ!)そう叫んだ瞬間、眼が覚めた。

顔の真下で、ベストが胡座を掻きふざけた顔で見上げながら、両手で佳乃のバストをブラジャーの上から愛撫していた。
咄嗟に蹴りを入れようとしたが、身体が動かない。直ぐに自分が縛られているとわかった。そして口にも硬質な棒のような物を噛まされていると気付いた。
「あ!佳乃サン。目が覚められましたか?」
そう声をかけられて、はっきりと覚醒した。
咄嗟に身体を反転しながら、ベストの手を振り解いた。
振り向いたほうには大きな鏡があり、今自分がどんな姿で緊縛されているかがわかった。それは、2日前にゆり子から聞かされたポーズにそっくりであった。
すると後ろから女の声が聞こえた。
「素敵な格好でしょ?気に入っていただけたかしら?村木佳乃さん!それとも「パープル・キャット」さんとお呼びすべきかしら?ふふふ」
声の方に振り返ると、すぐ目の前の大きなソファに身を委ねて、ワイングラスを持った飛びっきりの美人が座っている。
30歳くらいに見える女性で、まるで女優のように優雅で洗練された美しさのオーラを身体中から発散させている凄い美人だ。
カールのかかった黒髪に白いノースリーブシャツにフレアミニスカート姿で、綺麗な足を組みながら、唇の両端を上に上げて微笑んでいる。

気を失う前に佳乃が見た女性である。
声を聞いて電話をかけて来た瞳と名乗る女だとわかった。
そして、瞳のソファの足元の床に胡座を掻いた状態で縛られたゆり子がいた。
ゆり子は必死に目を覚ました佳乃に向かって何かを言おうとしているが、厳しい猿轡を噛まされており、小さな呻き声が聞こえるだけだった。
その姿はまるで猿回しの小猿が親方に折檻されるために小突かれているような屈辱的な姿に見えた。
ゆり子の綺麗な顔には、厳しい結びコブ噛ませ猿轡が噛まされたままである。
口は開かされたままで、頬が歪み、キュートで可愛いゆり子の顔が滑稽なくらい変形させられているのだ。
ピンクのブラジャーとショーツ姿のまま胡座縛りという若い女性にとって恥辱的な姿でぶざまに縛られ、股間には数センチ間隔で結びコブを作った股縄が食い込むように噛まされている。
化粧は崩れ全身に油汗が光っており、かなり憔悴しているように見える。
長い時間折檻されたことがうかがえるのだ。
自分の無二の親友のあまりに変わり果てた姿を見せ付けられ、佳乃に怒りの表情が浮き上がってきた。
「親友の涙の再会ね。ふふ、身の危険を顧みず救出に来た麗しき友情にはうっとりきたわ!ほほほほ」
瞳の挑発的な言葉と、ゆり子の屈辱的な姿に佳乃は顔が真っ赤になる怒りが込み上げてきた。恐ろしいほどの眼光で瞳を睨みつけた。
「あら!悔しいのかしら!ふふ」そう言うと、ソファから瞳は立ち上がり、佳乃の方に近づき、佳乃の顎を細くて白い綺麗な指先でグイッと持ち上げ、話出した。
「ゆり子ちゃんにも言って聞かせたけど、そんな生意気な眼を、私の前では今後2度とさえないわよ。覚えてらっしゃい。いいこと。いい子ちゃんになるまできっちりしつけてあげるわ!覚悟なさい。今日一日、ゆり子ちゃんもしつけてあげたら、随分いい子になってよ!ほら、今から「ワン」って鳴かせてみせるわ。」
瞳はゆり子の前にしゃがみ込むとゆり子に話し掛けた。
「ほら、お友達の前で子犬みたいにクンクン言って聞かせてあげるのよ」
そう言うと、縛られたゆり子を床に横倒しにさせた。
胡座縛りのゆり子はバランスを崩して、床に倒れた。
座禅転がしの姿で横たわったゆり子の股間は、立ち縛りの佳乃の目の前で丸見えになり、小さなハイレグのピンクのショーツが可愛そうなくらい股間に食い込んでいた。
その上から、まるで秘部を隠すかのようにコブ付き股縄が二重に食い込んでおり、憐れな親友の姿を見せつけた。
「そーれ!」と言って、右手が股間の股縄をクイックイッと引っ張ると、ゆり子はたまらず、「ウウウーン!」と呻き声をあげた。
鍛え上げられ、贅肉のまったくないゆり子の太股の筋肉のすじがピクピクと動くのが、瞳には面白いらしい。
「ほほほほほ!相変わらずいい声で鳴くわ!」勝ち誇ったように瞳が笑う。
「ねえ、ゆり子ちゃん。まるでメス犬がお尻の穴を丸出しにして、オス犬を誘っているようよ!憐れな姿ね!。ホホホ。佳乃さんももう直ぐしたら、同じ格好にしてあげるわよ!
お尻の毛を丸出しにして、佳乃ちゃんも、クンクン言って鳴くのよ!クツワを噛まされた子犬の鳴き競う大会になるわね。楽しみだわ!。」

部屋にベストの他に、縛り屋の男2人が、ベストの指示に従って、カメラを廻している。
1台は二人の美女を代わる代わるいたぶる瞳の優雅な表情を、1台は、屈辱的な座禅転がしにされたゆり子の下半身を、そしてベストの手には、真赤な顔で怒りに震える佳乃の表情を追うカメラが廻っていたのである。

そこで、瞳は再びソファに戻り、高級そうなワイングラスを持ち直しながら、佳乃に向って再び話出したのである。
「ねえ、佳乃ちゃん!もう日本ともお別れでしょうから、正直な話をしてあげるわ!。本当にあなたの親友のこのゆり子ちゃんって大した玉よ!これだけ私が折檻しても、ネガの在りかを話そうとしなかったもの!首を縦に振らないのよ。あなたを売ったのは別の人間よ。ねえ、ネガの事、私達にバラしたの誰だと思う?ふふふ。…………実はあなたの上司の平片なぎさって言う女なのよ!どお?驚いた?」
佳乃は思わぬ話に目を見開いたまま見つめ返している。
今日の夜、佳乃の報告を聞いた後、直ぐに警察庁刑事局長であるボスに、連絡を取り、仲間に入れて欲しい。お金と出世を要求してきたのだ、と聞かせた。
呆然と聞く佳乃の反応に満足するかのように瞳が話を続けた。
「その平片なぎさって女も馬鹿な女よ!。ふふ。私達のボスが本当に警察官の裏切りモノを信用するはずがないって事に気付かないの。仲間に入ったら好い暮らしが出来るとでも思っているのよ。可哀想に!もう直ぐしたら、この屋敷にボスが居ると思って、ノコノコネガを持って現われるわ。ネガを取り上げたら、捕まえて、外国に売り飛ばすのよ!まあ、ロシアは無理でも、中東辺りならいい値で売れるわ。年増だけど、中々の美人って聞くしね!……あ!、そうそう、佳乃ちゃんとゆり子ちゃんは中東じゃないのよ。ロ・シ・ア!
ウフ!聞いたことあるでしょ、ロシアの石油王でとってもハンサムな「ア・ブラひも・ビッチ」さんという飛んでもないお金持ちのこと。その方の持ち物になるのよ、2人とも!
凄い金額できっと売れるわ。正直,私でも嫉妬するくらい2人とも魅力的ですもの!。
特に佳乃ちゃんの身体みてビックリしたわ。まるでハリウッドのアクション映画に出てくる美人女優だって真っ青なくらい美しいもの!素敵な身体ね!あとはどうやってあなた達を屈服させるかよ!お手とお回りを躾なきゃならないんですもの!」
そう言うと、もう一度立ちあがり、佳乃に近づき、ブラの上から乳房を撫で廻した。
それから、盛りあがった上胸部の白いブラジャーのストラップと小さなアジャスターを指でなぞりながら話かけた。
「どお?今の気持ち!?。フフ。口惜しい?何とか言ってみなさいよ!。天下の「パープル・キャット様」が猿轡で顔が歪んでマヌケな顔をさせられてるのよ!まったく可笑しな顔よ!ほほほ!。竹のクツワだったら少しは声が出せるでしょ?悔しいって言って御覧なさい!口に詰め物しなかったのは、あなたとお話ししたかったからなのよ!ほほほ。」
確かに少し太めの竹を噛まされているとはいえ、詰め物をされていない舌は微かに動くし、声を発すれば、不明瞭だが、くぐもった声が出るはずだった。
しかし、佳乃はベストと瞳が猿轡フェチの変質者だと悟っていた。
この変質達はここで、くぐもった声を出す事を期待し、その声を聞いて一層喜ぶ事を感じ取ったのだ。
口惜しそうな呻き声を出す事が、こいつら変質者達を悦ばすことになるのが,直感的にわかったのだ。
佳乃は縛られている事を悟ってから全く身悶えせずに、唯、竹轡を強く噛み縛っているだけであった。
佳乃はグッと瞳を必死に睨みつけた。
予想以上の反抗的態度に少しムッとした瞳は、口調が厳しくなり「ほら!、何か言いなさいよ!私の命令が聞けないの!」
と言うと、前屈みに吊るされて、少し俯き加減の佳乃のあごをグッと持ち上げて、瞳も睨みつけた。
傍で見ていたベストには、この時2人の女の間に激しい火花が音を立てたように見えた。勝気な女同士の「眼差しのバトル」を息を殺して撮影していた。
佳乃は、あごを持たれた瞳の指を振りほどくかのように、首を振って、顔を背けた。
しかし、しつこく瞳は、もう一度佳乃のあごを強い力で持ち返して、「聞こえないの!」と言って自分に向けさせたのだ。
そして、佳乃は今度は目線を外し、反抗した。
佳乃の眼には恐ろしいほどの力がこもっている。
ベストはきっと、瞳の平手打ちがあると思った。
それがこれまでの瞳の調教方法だと思っていたからだ。
しかし、3秒後、瞳は佳乃のあごから手を離すと、何かを思いついたように、微かに微笑み、「それじゃ、決して話せないようにしてあげるわ!生け捕りにされた自分の立場を解からせてあげる!。あなたには、死ぬ自由も与えられてないってことをきっちり教えてあげるわね!」
と話し、そして、ベストに向ってこう言ったのだ。
「ベスト!ブリーフを脱ぎなさい!」

スーパーヒロイン危機一髪・5章

第2部5章

完全に佳乃の意識がなくなったことを確認して、ベストたちは投網を外した。
170chのスレンダーな佳乃のしなやかな肢体が床に横たわっているのを、ベストは丹念に撮影し始めたのだ。
ぴったりと身体にフィットしたレザースーツはボディラインがはっきりとわかり、格闘家とは思えない程、キュートでスマートな肉体である事をうかがわせた。
今から縛り上げる獲物の「素」の魅力を始めに十分に表現するのは、ビデオ製作者の義務だとベストは考えていた。
縛られる前のあらゆる身体の部位の魅力を見せなければならないのだ。
床にうつ伏せに倒れている佳乃の姿、顔をゆっくりと撮影する。
まず、黒いロングブーツの先端から撮影しだした。
黒いレザーパンツの光沢、光って見える小ぶりなお尻と順に映していくのだ。
黒いレザージャケット越しに盛り上がるバスト、柔毛が光る襟足と銀製のバレッタで纏め上げられた緑の黒髪。黒くてくっきりとした眉、丸みを帯びたふっくらした頬、そしてこれから猿轡を噛ませるやや大きめの口が半開きになっているのを見て、ゴクリと生唾を飲み込んだ。

フレアミニスカート姿の瞳が傍に立ち、腕を組んで、男たちに話し掛けた。
「さあ、ベストちゃん、あなたの思い通りに縛り上げてみなさい。映画監督になったつもりで、好きなように責めて御覧なさいな。ゆっくり見物させてもらうわよ」
ベストは嬉しそうにうなずくと、作業に入った。
ベストはレザージャケットのファスナーをそっと下ろす。
2人掛で抱き起こしてジャケットを脱がせると、ジャケットの下には裾の短い黒のタンクトップシャツを着込んでいた。
硬くて丸く白い肩と上腕部が艶めかしく汗で光り、鍛えた弾力のある肢体をうかがわせている。
ジャックナイフで黒のタンクトップをすそからゆっくりと切り裂いていく。
真っ白な滑らかな素肌が見えて来た。
格闘の激しさを物語るようにシャツの下には汗が噴き出して、健康な若い女性の体臭が鼻腔を貫き心地良い。
恐ろしいまでに鍛えぬいた腹筋の筋が見えたあと、オフホワイトのブラジャーが姿を顕してきた。
身体には全く贅肉の無い、将に美筋ともいうべき肉体である。
白いブラジャーにベストの表情が一気に恭悦の表情に変わっていった。
ベストの構想では、ブラは白でなければならないのだ。
1/2カップのブラで寄せて上げているのがわかる。Cカップだろう。
ふくよかな乳房が半分見え、大きな谷間ができている。
鎖骨が大きな窪みを作り、彼女特有の少し盛り上がった上胸部の艶かしさを確認した。
ベストは成熟した大人の女性の色気を何故かこの鎖骨と上胸部に感じるのだ。
真っ白なブラの肩ヒモと小さなストラップが眼に眩しいのだ。
縛り屋の男たちが思わず感嘆の声をあげた。
「すげえ身体してやがる!まったくいい女だぜ。これだけの上玉縛りあげるのは初めてだ。いかにも身体がしなやかそうだし。おい!見ろよ!この肌の弾力!それに贅肉なんてまったくないぜ!すっげえ!へへへ」
すると、そばから瞳の叱責が飛んできた。
「いったいいつまで眺めてる気?息吹き返さないうちに縛りあげてお終いなさい!。これからたっぷりと調教してロシアに売り飛ばす大事な玉なのよ。間違っても舌なんか噛まれて死なれたら元も子もないのよ!さあ、早いとこ猿轡噛ませなさい!」
瞳はそう言い放つと、部屋の中央に置いた高級そうな1人掛けのソファにどっかりと座り、ミニの足を組んで見物始めた。

縛り屋は手分けして、ベストの指図通り縛り始めた。
一人は黒いロングブーツの上から足首を揃えて白いロープで縛りあげた。
その後、レザーパンツの上から膝下と太ももを二重にロープを掛けると、それぞれ縦縄を噛ませて絞りあげた。
細い足首を思わせる細身のブーツ。足首部が細い事がいい女の条件である。
その細い足首を揃えて白いロープが革の上からギュッと食い込んでいる。
日本人離れしたように長い足。膝下の脛部も膝上の太股も細くて長い。
そして、材木を結わえるかのように白いロープが膝の関節の上下を締め上げ、連動したように縦縄を噛ませてある姿は、まるで猪が猟師に捕らえられ、獣縛りに丸太棒ぶら下げられた姿を連想するのである。
美脚であるが故に黒いブーツとレザーパンツを締め上げた白いロープのコントラストが美しくもあり官能的に見えるのである。
白と黒のコントラストはベストの美の価値観そのものであった。
この後、彼女が覚醒して悶える時、革と革が擦れあう音、白いロープが軋みあう音は、美しい旋律を奏でて、ベストの視覚と聴覚を満足させてくれるはずである。

もう一人の男はまずご丁寧に後ろ手に手を廻して、掌を腰の後ろで合掌させると、親指と親指を合わせて細い革の紐で結わえたのである。
万一に備えて縄抜けできないようにである。ベストはシンプルな縛りを要求してきた。
親指を抑えることによって、縄向け出来ないように万全を期したのだ。
それから、後ろ手に合わせた手首の腹と腹を合わせて丁寧に手首にロープを巻いていった。手首に縦縄を噛ますと、次は肘を近づけて、肘上を幾重にもロープを掛けて、合わせるように縛り上げ、縦に留め縄を噛ませた。自然と肩が後ろに引かれるような姿勢になり、バストが大きく前に突き出した。
2人の男達の縛りは、シンプルで不必要なロープが全くないにも関わらず、佳乃の手足の関節をきちっと抑えており、身体をくねらす以外に自由が全くない完璧な拘束を思わせた。
光沢のある白い素材で作られたブラジャーのカップには、花柄の刺繍が施され、中央にピンクの小さなリボンのついた、意外にも清楚なブラだ。
張った上胸部にブラの肩ヒモが吸いついている。
ハーフカップのブラからは真っ白な乳房の上部が盛り上がり、大きな谷間を作っている。
バストが前に突き出した分、後ろに寄せられた肩は固定されたようになり、肩甲骨同士が背骨の方にグッと近づき、鍛えられた背中の筋肉が、縦に大きく窪みを作った。
乳房の下からわきの下へはブラのサイドラインが張りついている。
白いブラのサイド部は横皺がきれいに見え、指で触るとツルリとした手触りが心地良い。腕が後ろに伸びた分、わきの下がはっきり見え、白い肌と白いブラ、下胸部のあばら骨の浮き上がりもベストには特別新鮮に見えた。
女性のわきの下のブラのサイドラインをじっくり見る機会など、ベストのように恋人のいない若い男には、滅多にないのだ。
ブラのサイドラインの艶かしさを表現したボンデージビデオなどベストは見たことがなかった。
どれもこれも、日本のビデオはバストのカップ部ばかりがフォーカスされているのだ。
張りのある肩から背中の筋肉にはブラヒモがピチッとフィットしていて、ちょうど白いロープで縛られた肘の上辺りにはブラジャーのバックベルトと2段のホックが自己主張するように見える形になった。
まだ、彼女の意識は戻っていない。
「さあ、今日の為に準備した、コレを噛ませなくっちゃ!」そう言ってベストはポケットから竹製の猿轡を取り出した。
佳乃のやや大きめの口幅よりも、少し長めに切られた竹筒に手拭を裂いて通したベストのオリジナル猿轡である。
「さあ、抱き起こして」と男達に命じて、一人に佳乃の顎に手のひらで下支えさせながら、もう片方の手で眠っている佳乃の口を開かせた。
ベストは背後から竹の猿轡を、唇を突き出すように開かされた口にねじ込み、強くうなじに引き絞った。
佳乃の口は大きく割れ、まるで奥歯で竹を噛み締めているかのように、口に装着された。

「へへへへ、こいつはいいや!さあ、早く吊るして下さい。」
佳乃の身体は抱き起こされ、後ろ手首の縄尻が天井から吊るされた。
肩の高さよりやや低い位置まで手首が吊るされると、長身の佳乃の身体がやや前屈みにつんのめり、首が垂れている。
黒いロングブーツ、黒いレザーパンツに眼に眩いほどの真っ白なブラジャー。
背が高く、鍛え抜かれた筋肉の鎧を纏った抜群のプロポーションの美女が、白いロープで手足をシンプルに縛り上げられ、竹の猿轡を奥歯までしっかりと噛まされている。
後ろ手に吊るされたしなやかな肢体は、まるで冬の湖に一羽だけ羽ばたこうと翼を広げた白鳥のように美しく神々しい姿に思えた。
将にベストが以前ゆり子に語り、ゆり子は50時間前に佳乃に言って聞かせた風景そのものが出来上がったのである。

瞳はソファに腰おろして、眼の前でベストたちが佳乃を縛り上げるのを楽しんでいた。
目の前には、隣の部屋からゆり子が連れてこられて、ソファの前に胡座を掻いて座らされていた。

ゆり子と佳乃。
組織がこれまで取り扱った世界中のどんな美人と比較しても全く遜色のない2人の美女。
そして、丁度今ロシアの大富豪から入っているオーダーは,「スタイルが良く、若くて綺麗なサムライ娘。武士道の心得のある強い日本女性を調教して連れてきて欲しい。金に糸目はつけない。数十億だしても構わない」
というものだった。
オーダー主はロシアの石油王でイングランド・プレミアリーグの名門クラブ『チョルシー』をポケットマネーで一昨年買ったことで有名な「ア・ブラひも・ビッチ」氏なのである。
とにかく桁違いの大金持ちなのである。
この2人ならきっと大満足してもらえると思う。
自分の手で屈服させられたら、ボスからどんな褒美が貰えるのか、と考えたら瞳は胸がときめいて仕方なかった。
そしてゆり子は可哀想に、昼間噛まされた猿轡のままである。
相変わらず、瞳のショーツを詰め込まれ、白い布で大きな結びコブを作った猿轡を口一杯にがっちりと噛まされていた。
白い布の結びコブは,ルージュと唾液が交じり合いピンク色に変色するほどに濡れていた。必死に吐き出そうとしたらしく、唇の端から瞳の白いショーツのフリルが少し覗いている。
昼間から一度も瞳はゆり子の猿轡を外すことを許そうとはしなかった。
ゆり子が何とか猿轡を外そうと必死に詰め物を吐き出そうとして、ほんのちょっとでも猿轡が緩むと、瞳が目敏く見付け、「ちょっと!、私のショーツがお嫌い?吐き出そうなんて何様のつもりなの?可愛くないわよ!」と言いながら、厳しく締め上げるのである。
中国の媚薬を股間にあれほど塗り込んでも、反抗的な眼差しを変えようとはしない。
恐らく全身が沸騰するように熱く、内臓が煮えたぎるほどの苦しみだったはずだが、猿轡を噛み縛り、獣のような声を上げながらも、服従しようとしないゆり子が、可愛げのない女に見え、折檻の為に猿轡だけは締め続けたのだった。
ゆり子の口の唾液はカラカラに渇き、その辛さから、首を小さく振って必死に耐えていた。
ピンクのブラジャーとショーツ姿も相変わらずで、後ろ手に手首の腹と腹を合わせて縛られて、肘から胸の上下にも胸縄がしっかりと縛られていたのである。
足は胡座を掻いて座らされ、足首を交差した状態で縛られる胡座縛りにされ、さらに股間には数センチおきに結びコブを作ったロープを秘部に食い込むように噛まされていた。

瞳はこの可愛げのないゆり子と目の前で眠り続ける猛獣をいかに調教して服従させるかも思案していたのだった。

スーパーヒロイン危機一髪・4章

第2部4章

電話から1時間後、佳乃は「オロシャ屋敷」の前に着いていた。
「オロシャ屋敷」に着いた佳乃は隣のマンションの非常階段の踊り場から、屋敷内を覗った。
高い木立に囲まれた屋敷内には、意外にも監視カメラや侵入者センサーの仕掛けはされていないようだ。
庭内にも人の気配はない。
「パープル・キャット」の佳乃は、塀をよじ登り、木立伝いに屋根上に侵入した。
そして天井裏から中の様子を覗ってみた。
建物の全ての灯りが消されている。
近くを走る車の音も意外なほど聞こえない静寂である。
闇の中からゆり子を探したが、ゆり子の姿は見えない。
朝見兄弟も女性の姿も天井裏からは確認出来ない。
ただ屋敷内には5人程度の男達がてぐすねを引いて待ち構えているように徘徊して廻っていた。
明らかに佳乃を罠にはめて誘き出し、捕らえるつもりらしいことが、わかった。
実は佳乃の性格分析からすぐに襲撃してくると、読まれていたのだ。
しかし、佳乃には何の躊躇もなかった。
たとえどんな多勢が相手でも倒せる自信があった。
佳乃は男達の位置を確認してから、床に飛び降りた。
そして、闇の中で慎重に位置取りしながら、ひとりずつ男達の背後に忍びより襲撃した。
閃光のように繰り出される彼女の突きと廻し蹴りが確実に急所をヒットし、屈強な男達が気絶していった。
顎を外し、肩の関節を外す。覚醒した時に動けないように、声が出せないようにするのだ。その激痛から一端覚醒した男達に、再び当身を食らわせて再度気絶させるのだ。
いずれの男達もそれなりの格闘技を習得しているはずの大男ばかりなのだが、佳乃の敵ではなかった。
そして、4人の男を気絶させて、最後の一人と思われる男を倒してから、その男の背後から羽交い締めして、ゆり子の居場所を聞き出したのだ。

「地下の広間のような部屋に閉じ込めている。」
と男が喋った瞬間に、その男を気絶させてから、慎重に地下に降りていった。
各部屋を慎重に見まわしてから、最後に奥の部屋に辿りついた。
その部屋には薄明かりが漏れていた。
微かな物音が聞こえた時に不意に部屋から新たに2人の男が飛び出してきて佳乃に襲いかかった。
しかし、この男2人も佳乃の敵にはならなかった。
襲い掛かった次ぎの瞬間、佳乃の当身が男の腹部にのめり込んでいた。
あっけなく男2人は床に崩れ落ちた。
そして、広間の部屋に入った佳乃の目に部屋の奥の椅子に縛られているゆり子の姿が目に入ってきた。
白いノースリーブシャツにミニフレアスカート姿で縛られていて、顔には鼻までの被せ猿轡をされている。
眠らされているのか、首が垂れて意識がないようだ。
ゆり子に近づこうとする傍には、まだもう一人の男がナイフを持って立っていた。
180ch以上の屈強な熊のような大男だ。白人で金髪の男である。
鍛えぬいた筋肉の山が盛り上がっている。ロシア系に見えた。
男はナイフをゆり子に近づけながら、「待っていたぞ」とばかりに佳乃に微笑かけてきた。
武道では達人の域に達している佳乃には一目で、男が尋常な使い手でないことがわかった。
只者ではないのだ。身体中から発散している「気」が違うのである。
この男がおそらくボディガード達のリーダーだろう。
佳乃は、男との距離を測りながら黒のフルフェースのヘルメットを静かに脱ぐと、男に向って素手での闘いを誘うような姿勢をとった。
「格闘家らしくナイフを捨てて、勝負しなさい!」、と身体で言ったのである。
長いにらみ合いの後、男はニヤリと笑うとナイフを捨てたのだ。
男は1歩前に出て、佳乃との間合いを詰めて来た。
そして、何か聞いた事もない言葉を呟くと、闘いを挑んできたのである。

地下室の中で、壮絶なバトルが始った。
警視庁広しといえども、この男ほどの格闘家は滅多にはいない程、男は強かった。
極度に緊張を強いられるバトルになった。
佳乃は全神経を集中して、男を倒す事に専念した。数分間に及ぶ鍔迫り合いが、とてつもなく長く感じられた。
そして、最後にギリギリの勝負を制したのは佳乃だったのだ。
佳乃のハイキックが男の顎を砕いたのである。
口から血を噴き出して、男が床に崩れ落ちた時、佳乃も全身から汗が噴き出し、興奮の絶頂に達していた。

闘いに勝ったという解放感から、さすがの佳乃も心に一つの隙が生じていた。
目の前に縛られている女が親友とは別人である事をうっかり見過ごしてしまったのである。
廻りには、もう人がいないという安心感から、不用意に椅子に近づき、「ゆり子大丈夫!」そう言って、眠っているゆり子の被せ猿轡を外した瞬間だった。
ゆり子の眼が開いたのだ。それはゆり子ではなく、瞳だった。
瞳は口の中に含んでいた液体を霧のように佳乃の顔に至近距離から吹きつけた。
目潰しのように目を塞がれた佳乃が堪らず2.3歩後ろに後退した時、瞳を縛っていたロープが床に落ちて、椅子の後ろに隠し持っていたネット銃が佳乃めがけて発射されたのだ。
ネットランチャと呼ばれる銃で、3メートル四方の網が投射される。八方には重りが付けられており、一端被せられると、もがけばもがく程に、重りによって身体が締め付けられて身動き出来なくなってしまうのである。
佳乃が「しまった」と思った時はもうすでに、拘束網の中に入ってしまっていたのだ。
部屋の明かりが急に明るくなり、隣の部屋に隠れていたベストが入ってきた。
瞳が「いくらもがいたってもう無駄よ。大人しくなさい」と叫ぶ。
筋書き通り、獲物が罠にかかったのだ。
勝ち誇ったように瞳がフレアミニスカートの腰に手を当てて、高笑いをし始めた。
「本当にあなたって強いのね!ビックリしたわ!。噂通りとんでもない女ね!罠を見破られたどうしようってハラハラしてたわ!でも、もうおしまい!。観念する事ね!ホホホ!。
これから、こんな猛獣を調教出来るなんて、考えただけでゾクゾクするわ!」
猟師の罠に掛かり、もがく獣のように佳乃は床の上で暴れていたが、ますます網が身体に食い込み自由を奪っていった。
「上手く行きましたね。瞳お姉様!。」
そういいながら、ベストは網の中でもがく佳乃の姿を早速撮影し始めていた。
ゆり子を縛りにきた宅配業者姿の縛り屋2人も無傷のまま、隠れていた隣の部屋から瞳たちの傍にやってきた。
一人の男が網の中の佳乃を背後から羽交い締めにすると、もう一人の男がたっぷりとクロロフォルムの染み込んだ布を用意している。
「さあ、早いとこ眠らせておしまいなさい!パープル・キャットさん、目が覚めたらゆっくり楽しませてあげるわよ。演出家のベストちゃんが初めて書いた脚本通りに、貴方を調教して上げたいんだって。お楽しみよね。ほほほほ、ではごきげんよう!」
いくらもがこうとしても、既に佳乃の手足は自由を失うほど、網が食い込んできている。
さすがの佳乃もどうする事も出来ず、嗅がされたクロロフォルムによって深い眠りに落ちていったのである。




スーパーヒロイン危機一髪・3章

第2部3章

早速翌日から佳乃は、女性ニュースキャスターの失踪事件について調査を開始した。
早速、テレビ局を訪ねて聞き込んだところ、確かに女性キャスターは失踪していた。
番組では病欠という事になっているが、実際は1週間前から行方不明になっていたのだ。丁度彼女と男が二人ずれで民家に入っていったのを、ゆり子が目撃した同じ日からである。
テレビ局の責任者によれば、所轄の警察署には翌日失踪届けを提出しているが、全くと言っていいほど、手掛かりはなく、身代金の要求も目撃者情報もない。
今は公開捜査のタイミングを検討している最中だったようだ。
その後、その足で所轄署に出向いたが、本当に捜査は何の進展もしていなかったのである。これまでの美女失踪事件同様に、現代の神隠しのように忽然と消えた、という事で捜査は暗礁に乗り上げていた。
やはりゆり子が睨んだとおり、あの日車のトランクに押し込められて拉致されたと考えるのが自然である。

そして、今日は朝から写真の車の後部座席に写っている35歳くらいの男の捜査を行った。
佳乃には男に見覚えがあったのだ。
以前読んだ旅雑誌にフリーのルポライターとして投稿していた男だと思った。
小さな顔写真が載っていたのだ。
調べてみて、将にその男だった。男の名前は朝見満彦。
2枚目の優男で雑誌社の人間によればルポライターとしては売れている部類らしい。
佳乃は雑誌社の人間から、朝見がまだ独身で女子アナマニアである事を聞き出してから、住まいを教えてもらい、その男の住まいを尋ねて行って仰天した。
そこはなんと警察庁刑事局長の朝見洋一郎の自宅だったのだ。
二人は歳の離れた実の兄弟で、兄・洋一郎は東大出のキャリア官僚であり、現在日本警察の最高幹部にまで昇り詰め、次ぎの総選挙では立候補が噂されているエリート警察官なのである。将に刑事たちにとっては雲の上の存在そのものである。
もうすでに両親は他界しており、洋一郎も3年前に妻と離婚、今は男兄弟2人で暮しているらしい。
曽祖父の代から続く高級官僚の家柄らしく、都内の一等地に広大な屋敷を構えている。
調べてみると、他にもいくつか都内に家屋を所有している事になっている。
かなり裕福な家柄らしい。そして、女性ニュースキャスターが失踪した例の民家もやはり朝見洋一郎の所有になっているのだ。
今は空家であり、普段は人の出入りは全くない、と近所の住人の聞き込みからわかった。更に写真に写っている黒塗りの高級セダンもそのナンバープレートから朝見洋一郎の私用車であることがわかり、佳乃は誘拐組織が存在するのなら、朝見刑事局長が事件に多いに関与していると判断した。
いきなり事件の本丸にガツンとぶち当たったという感じである。

佳乃はこの事を、どう報告するべきかを迷った。
そして、まず、LRPのチームリーダである平片なぎさに相談することにした。
同じ警視庁からの出向刑事で、若い頃から捜査中に何度も犯人一味に捕らえられ、緊縛監禁され危機一髪という修羅場を何度も潜り抜けてきたという経歴の持ち主で、その体験談は伝説になっている程の、場数を踏んだ経験豊富なチームリーダーである。

そして夕刻、東京地検内の一室で二人きりになってから報告した。
佳乃がこの3日間で調べた内容を報告すると、平片なぎさもさすがに動揺した。
警察の最高幹部が誘拐事件に深く関与している事が真実なら、警察の信用は回復不能なくらい地に落ちることが明白だからだ。
「佳乃、わかってるでしょうけど、これは絶対に他言無用よ。とにかく本当なら大問題だわ。月曜日の朝、松坂部長が出勤してみえられたら、二人で報告に行きましょう。それまでは、そのお友達にも話さないで!とても私達だけで判断できる事件じゃないわ。とにかく今日はもうこれで帰りましょう!」
そう言って平片は深刻に考え込んだ表情になった。
佳乃はとにかく今日は帰ることにした。
部屋を出て、佳乃は帰宅の途につくのであるが、平片なぎさはそれを見送ると、部屋から直ぐに携帯電話で誰かと長々会話し始めたのだ。
時折薄ら笑いを浮かべながら携帯している彼女は,自分の人生を変える決断をしていたのである。
彼女の裏切りなど、佳乃は夢にも思わなかったのである。

そして、佳乃は夜の9時過ぎ、都内のマンションの自室に帰り着いた。
佳乃の帰宅を見計らうかのように携帯が鳴ったのだ。
発信者はゆり子の携帯である。
そして、聞き覚えのない女性の声が聞こえてきたのだ。
「村木佳乃さんかしら?はじめまして。ゆり子ちゃんとは今日お友達になった瞳って言うの。ちょっとパソコンのメールを開いて下さらないかしら。ふふふ。親友のゆり子ちゃんが素敵にメイクアップしている写真を送ったわ。」
「………」
佳乃は無言のまま黙って自室のパソコンのメールを開いた。
そこには何と椅子に縛りつけられたゆり子の姿が写っていたのだ。
綺麗なゆり子の顔には鼻が覆うような猿轡が被せられてはいるが、目許や鼻筋は間違いなく親友のゆり子である。
服装もゆり子が普段好んで着る白いノースリーブシャツにチェックのフレアミニスカートという若々しいいでたちであり、スレンダーな体躯はゆり子本人であるように見えた。
怒りに震えながら「てめぇ、・・」そこまで言いかけた佳乃に
「あなたが預かっているネガと写真を持っていらっしゃい。交換しましょうよ。あなたが警視庁の刑事とわかっての交渉よ。覚悟を決めて電話してるの。変なマネをしたらお友達がどうなるか、わかっているわよね。明日の朝6時ちょうどに、一人で港区の××番地の通称「オロシャ屋敷」にいらっしゃい。来なかったらお友達の手足が一本ずつなくなっていく事になるわ。誰かに話そうなんて考えたらゆり子さんは本当に死ぬわよ」

その『オロシャ屋敷』とは、以前「サルバト―レ・クツワノフ」というロシア人の貿易商が住んでいた洋館で、高い塀と木立に囲まれた大きな屋敷である。
1年前から朝見洋一郎の名義になったと今日調べたばかりの家だったのだ。
佳乃は全く迷わなかった。
坂松部長にも平片リーダーにも相談する気などなかった。
相談すれば行動が遅れるだけだ。直ぐに飛んでいってゆり子を救出する。
またその自信もあった。躊躇している間にもゆり子の身に危険が迫っていると思った。
そして、最悪、捕らえられたとしても、髪留めの銀製バレッタに仕込んであるGPSで、必ずLRPの仲間が異変に気付いてくれると思ったのだ。

佳乃は黒一色の衣装に紫のスカーフを巻いた「パープル・キャット」に変身して、大型バイクにまたがったのである。

スーパーヒロイン危機一髪・2章

第2部2章

「今度の撮影は、ワンフレーズで何か『物語り』が浮かんでくるようなものに出来ないかなぁ、と考えてたところに、今噂になってる『パープル・キャット』のことを聞いて、構図を思いついたの。いい?ゆっくり話すから目を瞑って頭の中で想像してみて!お願い!じゃ話すわよ!正義のスーパーヒロインが捕らえられたってイメージの写真にしたいのよ。
佳乃自身が「スーパーヒロイン」になったつもりになって、地下室のようなコンクリートだけの部屋に後ろ手に縛られて手首を天井から吊るされて立たされている自分の姿を想像してみて!。どお?イメージ出来た?。まず佳乃のファッションなんだけど、真っ黒な光沢のあるレザーのパンツに膝まである細い黒のヒールの高いロングブーツを履いてるわ。
細身のロングブーツがぴったりと脚にフィットして膝下の長くて綺麗な脚線美を強調して見せる事が出来るわ。ぴっちりのレザーパンツだと、お尻の形の良さもはっきりわかるし、ハイレグのショーツのラインがかすかに浮き上がって見えてたりして(笑)。ブーツの上から足首と、レザーパンツの上から膝下と太股を真っ白いロープで2重にキュキュッと縛って、縦縄を丁寧に噛ませるわ。革とロープの擦れ合う音が聞こえてくるくらい絞り上げちゃうわよ!白と黒のコントラストが、色鮮やかで美しいようにね。それから怒らないで聞いてね。上半身は裸よ。」
「エェー!、ちょっと、もう私裸なんて絶対いやよ!」
佳乃は心とは別に帰るそぶりを見せた。
「ちょっと待ってよ。裸といっても、もちろんブラはしてるわよ。純白のブラなの。私ね以前から佳乃のような綺麗な筋肉質のキューと引き締まった美しくて硬い背中には真っ白なブラが一番良く映えると感じているの。特に佳乃みたいに色白で線が細くて肌がなめらかな綺麗な背中にはシンプルな白が良く似合うと思うわ。オフホワイトのハーフカップでバックベルトの少し細い2段ホックのスポーツブラを着けて欲しいのよ。今回は「美しい後ろ姿の拘束美」を強調したいから、背中の美しさがポイントなのよ。だから手首に革の拘束具だけ使うわ。手首の腹と腹を合わせて締め上げて、白いロープで手首を天井に吊るす。手首が肩の高さよりちょっと低い位置まで吊るして、身体が少し前屈みになる位ね。
肩の関節が柔らかい佳乃だったら一段と身体のラインが綺麗に見えると思うわ。胸の谷間のV字がはっきりとわかる姿勢よね。わきの下から肋骨にかけて、あばらが浮き上がってみえて、白いブラのサイドベルトが眩いの。肩から背中の筋肉の逞しさと肌にピチッとフィットしたオフホワイトのブラとのコラボレートが引立つように。肩から背筋、肩甲骨、それと二の腕の筋肉の美しさや肌の弾力がきれいにわかるように撮りたいの。白いブラの肩ひもやホックって背中の艶かしさの彩りを添えると思うの。それから、襟足。髪はアップにして白くて長い襟足の色気、細い柔毛の妖艶さなんか今度も撮りたいな。佳乃の襟足の美しさは前回の写真でも評判だったし!想像しただけで美しいと思わない?どお?」

佳乃は身体中の血液が逆流しているかのように、全身が熱くなるのを感じていた。
佳乃は、親友のゆり子に自分が『パープル・キャット』である事を完全に見抜かれていると感じた。
その事にも確かに動揺したが、それ以上に自分の心の奥底に眠っている「身動き出来ないくらいの厳しい緊縛と一声も発せられない猿轡をされてみたい」という誰にも気取られていないと信じていた願望まで見透かされていることを感じて、顔中が真っ赤になっていた。佳乃は、子供の頃から、よく時代劇や刑事ドラマでヒロインが捕らえられ、ピンチなるシーンを見るだけで、胸がドキドキと高鳴るのだった。
大人になるに従って一段とこの趣向は強くなっている。

普段のクールな佳乃とは違うオドオドした声で聞きなおした。
「本当に顔は見せないのよね?誰か判らないように撮るのよね?顔を見られたら職場に行けないないわ!」
それから佳乃は一度言葉を飲み込んでから思いきって聞いてみた。
その言葉は口に出すのがとても恥ずかしいと思っている言葉である。
「口に猿轡はしないのよね?それだけは絶対にいやよ。恥ずかしいもの。」
「何言ってんのよ。もちろんするわよ。佳乃のその可愛いほっぺがくびれる位きつく噛ませるわよ!(笑)だいいち、猿轡のないボンデージなんて魂の入ってない仏像みたいで、まったく絵にならないわ!あ!それとも佳乃は男性に猿轡噛ませる専門かしら(笑)。
それに、綺麗な後ろ姿には、猿轡のうなじの結び目もとっても重要なポイントなの。2重に米結びされた厳しい結び目をキチンと作って鮮明に撮るわ。髪もアップに結い上げるように後ろで纏めていて、佳乃の細くて白い襟足に、ほんの少し汗が光ってる方が艶かしいかしら。顔はよく仮面舞踏会なんかで貴婦人が使ってるみたいなマスクを考えてるわ。目や鼻はちゃんと見えるけど、誰かはわからない。正義のヒロインって感じのマスクを探すわ。これならいいでしょ?仮面と猿轡でどこの誰かなんてわかりっこないって!それで猿轡なんだけど、最初は白黒の豆絞りの手拭が佳乃には良く似合うって思ってたんだけど、今迷っているの。竹製の猿轡なんかどお?」
「竹??」佳乃は本当に意外そうに聞き返した。
「そう。竹。良く時代劇で舌を噛んで自害するのを防ぐ時に使う猿轡で、まあ、自害防止の定番ね。それだと、見る人が「あぁ、自害防止の為に噛まされてるんだ」ってわかるように、まあ、私の勝手な解釈なんだけど、この世界の決まり事だと思っているわ。テレビ時代劇で見たことない?口の幅よりちょっと長めの竹筒に手拭のような布を通して作ったオリジナルの猿轡にするわ。捕らえられた佳乃の肉体をみれば、一目で只者じゃないって身体だから、女コマンドとか諜報部員なんかをイメージ出来るわ。そんな屈強なヒロインが狡猾な敵の罠に嵌り、生け捕りにされてしまった。これから受ける女としての辱めや恥辱から逃れる為に、舌を噛んで自害出来ないように竹製の猿轡を噛まされている。正義のヒロインは生け捕りにされたことが悔しくて堪らない、一声も反論出来ず、舌を噛み切って自害することも出来ない事が無念で仕方ないって感じで顔を背けてて、耐え難き恥辱に必死で耐えてるって感じを強調したいの。悔しくって竹を歯噛みしている音が聞こえそうなくらい、噛み締めて欲しいの。赤く引いたルージュの唇が左右に引き伸びて、佳乃のふっくらした頬が二つに割れるように竹に通した布が食い込んでるの。竹を奥歯で噛み締めてるって感じにキツク噛ませるから、少し顎が痛いかもしれないけど、我慢してネ。佳乃のブーツの足元には黒のタンクトップのシャツが引き千切られてるの。竹の猿轡からは飲み込めない涎がたくさん垂れ落ちてる床も被虐感を強調するわ。無機質なコンクリートの部屋が、静寂を創っている。革のブーツが擦れあう音と猿轡越しに洩れる佳乃の辛そうな吐息、軋みあうロープの音しか聞こえない。「最強のスーパーヒロイン」が地下室に押し込められてるって感じに撮りたいのよ!ねえ、佳乃どお?佳乃のその最高に美しいボディラインがキリキリに縛られて猿轡されて吊るされてる写真って最高に綺麗だと思うんだけどなあ。」

普段いくら酒を飲んでも顔色ひとつ変わらない佳乃が、この時は耳まで真っ赤になっていた。更に真っ赤になった顔をゆり子に見られた気がして、更にドギマギしてしまった。
(ここは何かを言ってゆり子に反撃しなければ)
そう必死に思い返して、やっとの思いで言葉が出た。
「よくもまあ、そんな変態みたいな写真の事が思いつくわねえ!いつからブラなんかにそんなにこだわるようになったの?何か変!それって本当にゆり子が考えたことなの?(笑)。これまで聞かされてたゆり子の趣向とは何か違う気がするんだけど?」
「へえーやっぱり気がついた!そう!実はこの話半分以上はアシスタントのベストの理想図なの(笑)
以前、佳乃の事を見て、「佳乃さんみたいな女性をモデルにして撮ってみたい写真がある!」って言って話し出した時があるの。それが今話した構図なの。
聞いてて男の子の憧れっていうか、憧れのヒロインを自分のものにしたいっていう支配欲みたいなものが理解出来たような気がしちゃったわ!
やっぱり男の子の心の中には、子供の頃から、強い女性を征服してみたい願望があるのね。聞くうちに、私が男性向けにそんな写真を撮ってみたいと思うようになっちゃた。だから半分は私の理想!どお!」
「あのガキ!私見てそんな事想像してたの!クソ!今度一回たっぷりいたぶってやるわ!」
「やめなさいよ!そんなことしたら、あの子泣いて喜ぶわよ!一度佳乃からパープルキャットみたいに猿轡されたい!と話してたもの。!」

しかし、この50時間後、今語りあったシーンが、実際ベストによって実現されることなど、夢を語ったベストはもちろん、ゆり子も佳乃も知る由もなかったのである。





















スーパーヒロイン危機一髪・1章

第2部1章

村木佳乃を捕らえる為に悪の陰謀が語られていた同じ時刻、そのような事は夢にも思わず本人の佳乃自身は帰宅の途にあった。
佳乃は車のハンドルを握りながら、この3日間のことを思い返していた。

一昨日、子供の頃からの親友の田石ゆり子から、「ちょっと気にかかることがあって、相談したい事があるの。事件じゃないか?と思うのよ。久しぶりに遊びにこない?。お酒でも飲みながら、話を聞いてよ!」と連絡があった。
ゆり子は,佳乃に向って1週間前、浮気調査中に偶然見かけた人気女性キャスターの失踪?事件のことを話だしたのだ。
「誰かに誘拐されたんじゃないかしら?」そう言ってから目撃した当時の経緯と車の中に男達だけ3人が写った写真とネガを見せられたのだった。
佳乃は話を聞いてすぐに、この1年間で都内で連続して若い美人ばかりが、神隠しにあったように失踪する事件と同じじゃないかと感じた。
もうすでに10人近くの女性が失踪している。
いずれの女性も廻りからはかなりの美人と評判の女性ばかりで、家出などする理由が思い当たらない事などから、誘拐事件ではと言われている。
しかし、死体も見つからず身代金の要求もない事などから刑事事件にはならず、失踪事件扱いなっていたのだ。
「ねえ、ゆり子。この事は明日から私がちょっと調べてみるわ。だから、絶対にこの事は他言しないで。アシスタントのベスト君にも口留めしててネ。もしかしたら大掛かりな誘拐組織が存在するんじゃないかしら。写真撮られた事がわかったら、ゆり子にだって魔の手が伸びるかもしれないわよ(笑)。もっともゆり子なら返り討ちにするでしょうけど(笑)。でも、ホント身の回りには気をつけてネ。写真とネガはちょっと預からせて!。この後部座席の男には見覚えがあるわ。事件解決の糸口になるかも知れないわ。今日はわざわざ教えてくれてありがとう」
そう言ってネガと写真をバックに仕舞い込んだ。


それから2人はお酒を飲みながら、1ヶ月前に撮影した写真の事で盛上がった。
それは、ゆり子が、あるマッスル雑誌の編集長から「日本で一番美しい女性の後ろ姿」を撮って欲しいとの依頼から始った事だった。
トレーニングで鍛え抜かれた綺麗な背中の写真を創刊号の表紙にしたいからとの要望に応える為、ゆり子はスポーツ選手をはじめ色々とこれまでにモデルとして知り合った女性を思い浮かべた結果、最後に親友の佳乃に白羽の矢をたてたのだった。
常々佳乃の後ろ姿の美しさに見惚れていたゆり子が、「今まで、いろんな女性を見てきたけど、佳乃の後ろ姿が一番綺麗なの。絶対綺麗に撮るから、1回モデルになって!」
と再三懇願したのだった。
「裸なんか絶対いやよ!!」と拒む佳乃に「顔は絶対写さない。乳房もヘアーも見えない。ただ美しい後ろ姿を撮るだけ!ねぇ、一生の記念になるように絶対綺麗に撮るから!お願い!!」と哀願して撮影したのだった。

170chの長身にモデルのような見事なスレンダーな肢体。
ムチのような細くしなやか肢体は空手とカンフーで鍛え上げられた筋肉の鎧を纏っており、ストレートの黒髪を両手で持ち上げるように後ろに掻き揚げている真後ろからの撮影である。
モノトーン調で全身を写した佳乃の写真。
何も身に着けていない佳乃の後ろ姿は健康的な若い女性のエロスが発散していた。
細くて長い襟足には柔毛が艶かしく光ってみえ、突起した肩甲骨と肩から背筋にかけて縦に割れる筋肉のすじが綺麗な陰影を醸し出している。
細く縊れを帯びたウエストと、贅肉が削げ落ちてキュッと引き締まりツンと上を向いた固い若桃のような小ぶりなお尻。
股下85chの足は細く長く引き締まっており、最高の脚線美であった。
特に鍛え抜かれたしなやかな背筋のラインと滑らかな肌のハーモニーの綺麗な後ろ姿は「美筋・美肉・美肌」が強調され、パーフェクトな佳乃の背中の表紙は、その美しさから発売後、大変な反響を呼んだのである。
その肢体は一目で厳しいトレーニングで鍛え抜いたアーティストの肉体であることがわかり、将に『アーティスト・ビューティ』と言う雑誌のタイトルに相応しい肉体美であった。
雑誌社には各方面からモデル名を教えて欲しい等の賞賛の声が殺到して、佳乃の自尊心を多いに満足させたのである。

2人でお酒を飲みながら、その話題で盛り上がった頃、今度はほろ酔い加減のゆり子が突然切り出したのだった。
「ねぇ、最近世間で評判になってる『パープル・キャット』ってあれ、佳乃じゃないの?」
突然の質問に虚を突かれた形の佳乃は必死に持ちこたえながら、
「まさかぁ、私の訳ないじゃないの。仮にも法を守る警察官よ。『パープル・キャット』っていくら正義の味方でも非合法な犯罪行為なのよ」そうなんとか答えた。
「そおぉ、私、噂を聞いて、すぐに佳乃の顔が浮かんだんだけどなぁ。でも、『パープル・キャット』って男に猿轡噛ませて恥掻かせるなんて、何か洒落てるわよね。どんな人かしら?一度会ってみたいわ。ふふ。」
ゆり子は何か見透かしたかのように笑いながら、佳乃の顔を覗き込んできたのだった。
「まぁいっか。それより佳乃さ、今度私に一度縛られてみない?」
ともう一度突っ込んできた。
「ちょっと、何馬鹿なこといってんのよ!冗談やめてよ。この前の裸だって、すっごく恥ずかしかったんだから!第一私縛られるなんてそんな趣味ないわ!」
またも虚を突かれた佳乃の顔は珍しく真赤になった。明かに動揺していた。
「ふーん、そお?私、前から佳乃には興味あるのかって思ってたけど。だって私が話すボンデージの話、興味ありそうに聞いてたと思ってたわ。でも私、実はもうすでに佳乃をモデルにして、撮影したいシーンの構想がバッチリ固まってんだけど!ちょっと話聞いてみない?今度もモデルが誰かは絶対にわからないように撮るから!佳乃のような綺麗な肉体美をしたモデルじゃないと意味がないの。衣装も構図を全部決めてるのよ!」
ゆり子は、佳乃の反応を楽しむかのようにチラチラ顔を覗きこみながら、話を続けていく。
佳乃は嫌悪そうな顔をしながらも、席を立たずに最後まで聞く姿勢になった。



スーパーヒロイン危機一髪・プロローグ

第2部『スーパーヒロイン危機一髪』

プロローグ

今から30年近く前の昭和50年代、世は「ロッキード事件」などの政治家の黒い霧で庶民の怒りは頂点に達していた。
しかし、当時の司法はすべての悪を白日のもとにさらけ出すことが出来ずにいた。
そんな時、『正義のヒロイン・紫頭巾』と名乗るひとりのスーパーヒロインがいるとマスコミがはしゃぎたてた。
法で裁けぬ悪の自宅に深夜侵入し、悪党を縛り上げたあと、お灸を据えて立ち去る、という話だった。
紫の頭巾を被った人物が立ち去ったあとには『正義のヒロイン・紫頭巾参上』なる張り紙が残っていたらしい。
しかし、被害者全員が恥ずかしさと警察の関与を恐れて、公表しなかった為、真相はすべてわかった訳ではない。
ただ、『紫頭巾伝説』として人々の口に語り継がれただけである。

それから約30年、平成の時代になった今日、また同じような伝説が庶民の間で語られるようになったのだ。
今度のヒロインの名前は『パープル・キャット』。
まるで2代目紫頭巾推参とも言うかのように、巨悪と呼ばれる人間たちに天誅を下しているという噂が語られはじめたのだ。
庶民達が内心、憎々しく思っている悪党達の寝室に深夜突如現われ、今回も恥辱を与えて帰るというのだった。

噂では最近彼女が現れたのは、1週間前。
多額の賄賂を受け取りながら不起訴になった元首相宅に侵入した。
高い塀に囲まれた広い屋敷に、忍びこみ私設秘書や家人たちに当身を食らわせて気絶させ、寝室で就寝中の元首相を全裸にしてから縛りあげたのだ。
口には厳重な猿轡を噛ませた上で、股間のイチモツに紫のリボンをつけ、さらに頭からは紫のブラジャーを被せた屈辱的な姿にさせて、正面から写真を撮る。
そして、その写真を派閥の国会議員宅や支援者宅に送りつけたとの噂がこの1週間、永田町では持ちきりになっている。
しかし、今回も警察には被害届は出されず、関係者には厳しい緘口令が敷かれた為、噂の域を出ないでいた。
この半年間で、政治家や暴力団幹部、高級官僚等々すでに5人目、いや6人目だ、などと週刊誌は拍手喝采調に書き立てて盛り上げている。
これも噂の域を出ない話なのだが、先月、ある広域暴力団総長宅を襲撃した時は、寝込みを襲ったとはいえ、10人近いやくざの若い衆を瞬く間に気絶させるほど、『パープル・キャット』は際立った武道の達人ででもあるらしい。
当然『パープル・キャット』は誰なのかが今巷の最大の関心事になっていた。


監視カメラに残った映像や目撃者たちの話を総合すると、『パープル・キャット』は170chくらいな大柄な女で、黒いブーツに上下供黒のレザースーツに身を包み、黒のフルフェースのヘルメット。首には紫のスカーフを着け、大型バイクで風のようにやってくる。
身体にぴったりフィットしたレザースーツのシルエットはスタイル抜群のモデルのようなプロポーションをした女性であることは間違いなかった。
そして、今度も最後に『天に代わって悪を討つ・パープルキャット推参』という書置きが残されているらしいとの事である。

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