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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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回想 避暑地の夜の出来事 その8

第8章

あぁ・・・くッ・・・うぅッ」
室内に妖しげな奈緒子さんの喘ぎ声が漏れる。
正座させられた奈緒子さんの一糸まとわぬ裸身に、縄が掛けられてゆく。
首に縄を巻き付け、左右それぞれに分けて二の腕に巻き付け、その縄尻で手首を背後で締めあげる。
「これはね、坊や 罪人縛り、捕縄菱と言ってね 昔悪いことをして処刑される人を縛る方法なんだ・・・」
男は自己陶酔したように続ける。
縛られてゆく奈緒子さんは完全にあきらめたように、時折、ああっと喘ぐだけだ。
「君はお姉さんに恥ずかしい姿を見られた それだけじゃ不公平だから、お姉さんの恥ずかしい姿を見せてもらおう」
「や、やめろ、奈緒子さんに!」
僕は叫んだ。
「そうかな、坊や? おじさんは君がオチンチンを膨らませていたことを知っているよ お姉さんが苛められ裸にされ、そして縛られ・・・囚われの姫君になる姿に興奮していた! そうだろう?」
男の言葉は僕の心の闇に密かに潜行していた。
言い逃れのない事実だった。

奈緒子さんの緊縛が終わった。
同じように捕縄菱にされた僕も向かい合う様に正座させられた。
縛られた姿をお互い見せ合う格好だ。
奈緒子さんの緊縛はさらに手が込んでいて、後ろ手に縛った縄の残りで脚首もまとめ上げられ、文字通り正座した格好から姿勢を崩すことができないのだ。
しかも、両脚をかなり開いた状態で緊縛されているので、恥毛すら隠せないポーズだ。
さらに正面から見ると乳房を縄が菱形に這い、彼女が今抗いようのない囚われ人であることを認識させられる。
裸にされてから長い時間が経過しているとはいえ、身体を縛られそれを弟以上に年の離れた11歳の少年に見られる彼女の気持ちはどんなものだったか、今は推察するしかない。
奈緒子さんは文字通り処刑される罪人のように項垂れている。
奈緒子さんはもう一つ辱めを受けていた。
男から、異物を女の部分に挿入されていたのだ。
奈緒子さんは必死に抗った。
でも僕を盾に取られた彼女は言うがままだった。
それにしても男は上手い。
時には僕を人質にし、逆に奈緒子さんを盾に取り、巧みに一人で僕たち2人を虜にした。

「あッ、ああッ、あああッ!!」
男が秘部に挿しこんだモノに向けてリモコンを向けるたびに、か細い裸身を捩り、眉間にしわを寄せた奈緒子さんの喘ぎが響く。
白い柔肌は紅潮し、乳首は開花寸前の桜の如く大きな蕾となり、食い込んだ縄が、いかに悶えようとも獲物を逃がすまいと檻の様に彼女を拘束し続ける
。後年知ったことだがカソリックでオナニーはご法度だ。
それを人前で強要させられた彼女はまさに処刑される思いだっただろう。
しかし、僕の方も無事では済まなかった。
愛する女性の清楚な姿をかなぐり捨てた艶姿は11歳の少年には刺激が強すぎた。男は僕の背後から手を伸ばし、僕の半ズボンのジッパーを下ろし、そして猛り立ったモノをブリーフの放尿口から取り出した。
今にも射精寸前の性器はビンッと勢いよくそそり勃ち、正座した自分の顎を狙う様に先端がヒクついている。
「さあ、坊や もう我慢の必要はないよ お姉さんの縛られた姿に感じているんだろう ほらほらこんなに大きくなって」
男は正座した僕腰回りに腕をまわし、抱きすくめるようにペニスに手を伸ばし、カウパー液のにじみ出る先端を摩擦する。
「ひゃううッ!」
僕が今度は身悶えた。
性感を弄ばれる姿を好きな女性に見られる屈辱感…。
「お、お願いです…あぁ…その子には…やめてあげて…」
奈緒子さんは哀願するように僕を慮る言葉を漏らす。
「君も感じているんだろう? さぁもう少し刺激を強くしようか」
男は僕のペニスを弄びながら、奈緒子さんに挿入したバイブをさらに強く振動させる。
陰毛の奥で淫微な音が漏れ始める。
「さあ、どちらが先にイクのかなぁ?」
男は僕たち2人を徹底的に弄んだ。
奈緒子さんのヨガリ狂う声に僕は爆発寸前だった。奈緒子さんは身悶え、官能的に喘ぎながらも、僕に後ろめたそうな表情を見せた。
「お、お願いです…声を出したく…ありません」
「んん? どういうことかな?」
男は僕のヒクつく性器をまだいじりながら、奈緒子さんを詰る。
「こんな声を、聞かれたくない…」
奈緒子さんの羞恥心に満ちた声が逆に官能的だった。
僕がオナニーを他人に見られたくないように、彼女も性感を弄ばれる姿や、意に反して漏れ出る声を聞きたくはないのだろうと僕は思った。
「どうしてほしい?」
「さ、猿轡を!猿轡を噛ませて下さい!!」
奈緒子さんは口から一筋の唾液を垂らしながら、大きな声で哀願した。
僕はこの時奈緒子さんから発せられた猿轡という言葉に、異常な興奮を覚えた。
縛られ猟奇的な責め苦を受けているときに口に噛まされた詰め物、アレが猿轡なのだ。
「いいだろう」
男は僕の性器嬲りを中断すると、床に落ちたままの手ぬぐいを拾い上げ、奈緒子さんの顎を乱暴につかむと、小さい口にねじ込んだ。
小顔の彼女の美貌が猿轡で引き絞られる様子を目の当たりにした僕は、また新たな興奮がペニスに伝わるのを感じた。
再び口を塞がれた奈緒子さんが艶めかしく喘ぎ、身を捩り、手ぬぐいをねじ込まれた口を引き絞る。
その痴態ならぬ、恥顔に僕の股間がシャックリを起こしたようにヒクついた。
「うっ、うはぁ!!」
尿道口をどどっと熱い液体が流れ出て、僕の亀頭から弧を描いて床に流れ落ちた。

射精をしてしまった後の記憶はまるでない。
意識を失ったのだと思う。翌朝目を覚ますと、きちんと衣服を身につけた奈緒子さんが僕を抱きしめ、しばし、涙にくれたことを覚えている。
手首や足首に刻み込まれた縄の痕が昨夜の体験が夢でないことを物語っていた。
その後、奈緒子さんは気丈な声でこういった。
「昨日の夜のことは2人だけの内緒にしましょう…あってはならないことだわ…」
辱めを受けた少年の心をこれ以上傷つけないための配慮だろう。
でも僕は被害者意識よりも、人が人を捕え、自由を奪い、辱めることへの妖しい興奮を覚えるコケティッシュな思い出となっている。
奈緒子さんが僕が失神した後、どんな辱めを受け続けたかも知る由もない。
でも、その後、彼女は性的スキャンダルに事欠かない社会学者と結婚をしたのだが、彼女に会うたびに、奈緒子さんの瞳が妖しく美しさを増していったことだけは確かだ。
何かに目覚めたのかもしれない。
それと、もう一つ付け加えておく。あの事件の数週間あと、一人のぺドフィリアが逮捕された。その男は夏合宿に来ていた少年に性的たずらを目論んでいたという。
そう、どうやら、あの男の目的は奈緒子さんを嬲ることよりも僕を弄ぶことにあったらしい。       完 

回想 避暑地の夜の出来事 その7

第7章

僕は奈緒子さんを想い、一時的にでもこの苦痛から解放してあげたかった。
そのために僕はあることを申し出る。
「お、お手洗いに行かせてください」
しかし、そんな僕の提案は逆に僕自身を苛むこととなる。
「坊や・・・縛られていちゃあ、オシッコもできないよな」
男はそう言うと嬉々とした表情で、対照的に意識を失いかけている奈緒子さんの脚首の麻縄をほどきにかかる。
次いで、両手の縛めも解き終えると、奈緒子さんを引きずり起こしとんでもないことを命令したのだ。
「お嬢さん、坊やをオシッコに連れて行ってやれ」
僕は全身が縮こまる気持ちだった。
11歳にもなって小便をする姿を恋する相手に見られるのだ。
そんなことは死んでもされたくない。
しかも無様に縛られているわけだから、当然半ズボンのジッパーを下ろすのも、ブリーフの放尿口から皮被りの性器を取り出すのも彼女の仕事となるわけだ。
僕は叫んだ。
「い、いやだ!!」
でも対照的に奈緒子さんは観念したように俯きながら、立ち上がる。
よろめきながら僕を気遣う様に抱き寄せてくれる。
この悪漢から少しでも距離を置きたいのだろう。
それとも気丈な彼女のことだから、機転を利かせ、事態を打開する機会を狙ったのかもしれない。
でもその彼女の望みも残忍な一言で打ち消されてしまう。
「お嬢さんには、裸になってもらうよ」

トイレまでの短い距離を僕は自分のそそり勃つ性器に気づかれないよう、できるだけ時間をかけて歩く。
しかし、一度目覚めた興奮が冷めることなどあろうはずもない。
なにせ傍らには一糸まとわぬ恋する相手、伊東奈緒子が寄り添っているのだから。
半ズボンの下でブリーフを突き破らんばかりに猛り立つ性器は彼女の吐息を感じるだけでさらなる膨張を続ける。
「大丈夫?裕太君・・・歩ける?」
全裸に剥かれるという屈辱にも、奈緒子さんは気丈に僕を気遣う。
僕は縛られた上半身を捩ることができないふりをして、できるだけ奈緒子さんの裸身を見まいとしていた。
だが、二の腕を撮ってトイレまで歩く奈緒子さんの温かい肉体の感触に、僕は身を固くする。
それが、やや貧乳ともえる乳房だと知った時はもうどうにかなりそうな心境だった。
トイレのドアを閉めた奈緒子さんは少し戸惑う様に、僕の半ズボンのジッパーを探す。
やがて、それをジーッと下ろされる感覚に僕は屈辱と妖しい胸の高鳴りを覚えた。
「ごめんね・・・」
耳元で囁く奈緒子さんの声。何を詫びるのか、そう僕の性器を触るよ、というメッセージだろう。
いやが上にも縛られた僕には、為す術がない。
ブリーフの放尿口からおずおずとした手つきでそれを抜き出される。
「ああ・・・」
僕は思わず悶えた。
言いようもない快感と恥辱。
そう、濡れそぼった性器を彼女のやや冷たい手でつかみだされる感触。
それは奈緒子さんが縛められ、恐怖に慄く姿に興奮した証を見られることに他ならなかった。
奈緒子さんは僕の背後から抱きすくめるようにしてそれをつかみ、便器に向ける。彼女の肉体の感触が背後から伝わり、僕のペニスはなおも猛り、放尿もままならない。 
縛られたまま想いを寄せる女に性器を攫まれ、排泄をするという屈辱を僕は忘れないだろう・・・。

長い排泄を終えると、僕たち2人を虜の身にした張本人はにやりと笑う。
「坊や? どうだい? お姉さんにおしっこをさせてもらう感覚は?」
この男は人に苦痛を与えるだけの変態ではなく、精神的恥辱を与えることに悦びを覚える男のようだった。
「坊や、おじさんはそろそろお暇するけれど、最後に坊やにご褒美をあげよう」
男は麻縄を取る。



回想 避暑地の夜の出来事 その6

第6章

しかし、そんな僕の屈辱はその後、体験した事の前には些細な出来事となる。
縄を打たれ、正座させられた僕の前に、今度は後ろ手に縛られた奈緒子さんの肢体が投げ出されたのだ。
彼女は僕ほど凝った縛られ方はしていない。
でもスリップの肩を二の腕部分まで下げられ、細く白い腕、そしてささやかな膨らみを帯びる胸元に縄が食い込む様を目にしたとき、僕は見てはいけないものを目にした、そんな妖しい興奮を覚えたのも事実だ。
男であれば、誰でも女性を征服してやりたい、そんな気持ちは少年でも持ち合わせている。
僕自身、それまで縛られた女性に強い関心がなかったわけではない。
テレビや映画でか弱い女性が悪役にさらわれる、そんなシーンではたいてい縛られた彼女たちの姿を目にすることになる。
僕もそういうシーンに胸を熱くする少年だっだ。
その僕の目の前に憧れた奈緒子という女性が遠慮会釈なくきつく縛られ目の前に転がっている姿を前にすると、自由を奪われ相手の意のままになるしか手立てを持たない女性の憐憫さに言い知れない興奮を覚えるのだった。

「ん、んん…ッ」
奈緒子さんは詰め物を噛まされた口の下で、呻き声を発し、首を左右に振る。
男は奈緒子さんのカモシカのように細い脚首にも麻縄をからめ、その自由を奪う。
「さて、お嬢さん・・・見せてもらうよ、あんたの恐怖にひきつる姿を そして聞かせてもらうよ、澄んだ悲鳴を・・・もっとも、手ぬぐいを噛まされてちゃ、声は出せないだろうが」
男は奈緒子さんのまだシャワーを終えて乾ききっていない、綺麗な髪をわしづかみにした。
彼女が身悶えると形の良い美脚が擦れ合い、スリップの裾に刺繍されたローズの柄が揺れる。
「坊やにも口枷を噛ませたいところだが、生憎と一本しかちょうどいい手ぬぐいが見つからなかった でも坊や、わかっているだろう?下手に声を出せばどうなるか・・・」
「な、奈緒子さんを・・・放せ」
自己陶酔したような男の言葉に僕は恐怖を覚えながらも、憧れの人を気遣った。
「お姉さんを守りたければ、おじさんの言うことをよお~~くきくんだ、良いね」
男はテーブル上に置いてあったサイダーの入ったグラスを手にすると、縛めを受けて横たわる奈緒子さんの肢体に満遍なく振りかけた。
「んんンッ!」
奈緒子さんが肌に伝わる冷たさに、グッと口にいれられた詰め物の手ぬぐいを噛み締める。
その表情がとてつもなく艶めかしく、普段の母性を感じる顔でなく、翻弄される一人のか弱き女という趣で、僕自身何度も妄想に描いた表情そのままだった。
しかし、僕の興奮はさらに昂ぶる。
気の抜けたサイダーに濡れた彼女の肉体がスリップの布地を透して透けて見えるのだ。
徐々に目を凝らしてゆくと、胸元でツンと2つの蕾が白い布地から確認できる。
ブラジャーはすでにはぎとられて、彼女の背後に無残な残骸をさらしている。
(な、奈緒子さんの・・・乳首だ・・・)
そればかりではない。
濡れた下着は彼女の細身の肉体にまとわりつき、抱きしめれば折れてしまいそうな華奢なボディラインを露わにしているではないか。
そんな彼女の首筋にアイスピックがつきたてられる。
ビクンと肉体を強張らせる奈緒子さん。
男は彼女の肌にややもすれば凶器ともなりうるそれを突き立てる感覚に酔いしれたような口調で言い、アイスピックを徐々に首筋から右肩にずらしてゆく。
白い肌に傷こそつかないものの、尖った先端が突き立てられたその部分だけ、丸く窪みができる。
男は愉しむように、時折アイスピックを強く奈緒子さんの柔肌に突き立て、その窪みを大きくする。
その度に、奈緒子さんは痙攣を起こしたようにビクンと悶え、詰め物の下でくぐもった声を発した。
「さあ・・・もっと悶えろ、もっと喘げ、そしてもっと怖がれ・・・ふふふ」
「んあぁッ!!」
奈緒子さんが観念したように、呻く。
アイスピックが小さな乳首にグッと突き立てられたのだ。
僕の喉はからからに乾ききり、喉の奥だけに塊のような何かがつっかえた様な感覚にとらわれた。
奈緒子さんが可哀相だったし、何としても守りたかった。
でも正直に告白するとこの時の彼女の姿はたまらなく美しかった。
恐怖と苦痛をこらえるように、口に噛まされた手ぬぐいをギュウと噛みこむ、奈緒子さんの口元から洩れる音は今でも耳に残っている。





回想 避暑地の夜の出来事 その5

第5章

真新しいブリーフとグレーの半ズボンだけを身に付けて、バスルームを出た僕は怯えきり憔悴しきった奈緒子さんを前に愕然とした。
テーブルの上には2人分のサイダーが用意されているのだが、その片方が床に落ち、グラスが砕け散っている。
奈緒子さんが立ちつくし、恐怖に慄く理由、それは彼女の傍らでアーミーナイフを突きつける男の存在。
「だ、ダメ、裕太君…に、逃げるのよ…」
辛うじてそれだけを口にした奈緒子さんの首筋に男はナイフを突きつける。
「ぼうや・・・騒がない方がいいよ このお姉さんの綺麗な顔を切り刻まれたくなければ・・・」
男は猟奇的なセリフを何でもないことのようにつぶやいた。
光るナイフの横で奈緒子さんの美顔が引きつっていた。
男は別に何の変哲もない中肉中背の男だった。
この界隈を散歩していましたと言っても通じそうな…。
しかし、その表情は狂気に満ち満ちている。

「こ、こんなことをして・・・どうなさるおつもり・・・です お金なら底の戸棚に少しは・・・」
しっかり者で芯の強い奈緒子さんは声を震わせながら、荒縄を手にし戸惑った表情を浮かべる。
ここは軽井沢。
富裕層が避暑に使う場所だ。
そこに侵入すれということは金目当てと考えるのが常識的だ。
聡明な彼女は金銭で解決し、身に迫る危険を回避しようとしたらしい。
「余計な詮索はしないで良い 言われたとおりにしなさい」
男は奈緒子さんの言葉など耳に入らぬ風で、あることを彼女に命じた。
「坊やをその縄で縛りなさい」
男は静かだが有無を言わさぬ口調で命じる。
「さあ、まずは首に縄を回して!」
奈緒子さんの白い手の感触とともに、麻縄が腕に巻きつけられる感覚が僕を何処か惨めな気分にさせる。
「そうだ、そして腕にも巻きつけて・・・うまいぞ、お嬢さん」
男のゴツリとした手の感触が、奈緒子さんの遠慮がちの手とともに僕の裸の上半身を伝うたびにその屈辱感は増してゆく。
僕の上半身を縄が這う。
「ごめんね、裕太君」
奈緒子さんの心底申し訳なさそうな声が追い打ちをかける。
時代劇にしろ特撮にしろ、勧善懲悪の世界では主人公に絶対的な強さが与えられている。
僕はその強さが好きだった。
しかし、時にヒーローが敵の罠にはまり捕えられたり、緊縛をされたりする姿を目にするのはどこか屈辱的で嫌いだった。
恥ずかしさと屈辱感が我が事のように全身を駆け巡るあの感覚、まさしく今の状況はそれに匹敵するものだ。
この男の目的は分からない。
でも想いを寄せる女性を窮地に立たせていることは間違いない事実だ。
恐怖におののく彼女を守るどころか、男の自分が真っ先に捕まり、あろうことか、守るべき女性に縛られていく。
少なくとも幼心にも、男は女の子を守るもの、という僕の感覚を突き崩すに十分な仕打ちだった。


回想 避暑地の夜の出来事 その4

第4章

そうこうしているうちにシャワーを終えた奈緒子さんが、美しい黒髪をタオルでぬぐいながらバスルームから現れた。
「気持ち良かったよ、裕太君も早く入りなさいね あ、お洗濯するのがあったら出しておきなさい お姉さん、洗っておいてあげる」
囁きながら僕に微笑みかける奈緒子さんは、文字通り天使のように美しかった。
彼女は何と純白のスリップ姿で、天女のようにふわりと僕の真横を通り過ぎてゆく。
甘い化粧水の匂いが鼻孔を突く。今思えば、僕を完全に子供扱いした振る舞いだったのだろう。
入れ替わりにバスルームに入り、胸を高鳴らせながらも放心状態で半ズボンをおろした僕は、経験したことのないほど膨張したペニスに戸惑った。
熱いお湯を全身に浴びながら、直近の問題に頭を悩ませる。
そう、カウパー液に塗れた純白のブリーフをどうするか。
昨夜も入浴した際、僕はパンツを代えていない。
すでに、昨日の午後の段階で奈緒子さんの華奢な身体に欲望を覚え、勉強中も太腿をこすり合わせ性欲をこらえていたのだが、幼い性の目覚めはブリーフに液体を滲ませていた。
しかし、今日は2日目だ。しかも、テニスコートの遊戯でブリーフは汗と、そして初めて目にした奈緒子さんの下着への興奮でねちょりとした液体に塗れている。
着替えたい。
でも着替えれば、この欲望の証は彼女の眼にとまり、あるいは匂いまで彼女の気品のある鼻で匂いを嗅がれることになる。
彼女は軽蔑するだろうか。
優しい彼女のことだからに気がつかないふりをするだろうか?それとも案外さばけた性格の奈緒子さんはからかう様に指摘するか?そんなことを思いながらも湧き出る湯に身を委ねていると、先ほどまで同じように一日の汚れを流していた女のことを思い起こし、再び性器がググッと鎌首をあげた。
まだ皮被りの性器だが、勃起すると亀頭がお目見えし湯圧の快感で血管が浮かび上がるほど膨張を続けている。
(こ、ここでやっちゃおうか・・・)
僕は包皮と性器の間に指を滑らせる。
ボディソープが潤滑油となり、指で摩擦をするたびに快感が増幅し、勃起も勢いを増す。
「な…奈緒子さん」
愛する想い人の名を口にした僕は、イキそうになった。
しかし、その時だ。何かが割れるような音が響いた。
取り立てて大きな音ではなかった。しかし、僕には何か不吉な予感がした。
何かが・・・災いが起こる様な・・・。
その予感は的中した。

回想 避暑地の夜の出来事 その3

第3章

午後、涼しい風の吹きぬけるテニスコートで僕は白いテニスウエアを身につけた奈緒子さんに心奪われていた。
テニスの経験のない僕はボールの打ち方すら知らない。
そんな僕が戸惑っていると、奈緒子さんは僕の後ろに立ち、ストローク・スピンの手ほどきをしてくれた。彼女の白く品の良い手が、僕のラケットを持つ手を優しく攫む。
「ボールを飛ばしたい方向をちゃんと見て・・・ そしてラケットを下から上の方向に振るの」
奈緒子さんの温もりを感じながら、僕はラケットを握る手に力を込める。
少年と呼ばれる年齢でも、男として憧れの女性の前でカッコ良い姿を見せたい、という感情は当然あった。
サーブがうまく決まると、奈緒子さんは拍手をしながら僕に声援を送る。
「わあ、さすが男の子ね!カッコいいゾ」
「僕が本気を出せばざっとこんなもんだよ 奈緒子さん、勝負しよう」
僕はテレながらも憧れの人に勝負を挑んだ。
「よし!望むところだッ うふふ」
奈緒子さんは微笑みながら反対側のコートに立つ。
僕の「男としての感情」が別の意味で爆発したのは次の瞬間だった。僕に合わせてくれるようにゆるい打ち合いを続ける彼女の華奢な身体が左右に動くたび、テニスウエアの短いスカートの裾から太腿の付け根がチラリと見える。僕の胸は鼓動が高まる。
「きゃッ!」
突然、僕のレシーブについていけなくなった奈緒子さんがコートに膝をついた。
「すごいなぁ、裕太君! お姉さんついていけないよお」
小柄で細身の彼女はそれほど、運動が得意というわけではなかった。
息を切らして倒れこんだ奈緒子さんは追い切れなかったボールの行方を追う様に膝をついたまま僕に背を向けた。
そのスカートの裾から、細く華奢だがとても形の良い太腿、そして小ぶりな臀部を覆い隠す白いアンダースコートが覗いている。
その下着は激しい運動により、2つの尻の間に食い込んでいたのを僕ははっきりと記憶している。

夕暮れ時、遊び疲れてコテージに戻った僕に奈緒子さんはシャワーを浴びるように勧めた。
「汗かいたでしょ? 男の子も汗臭いとモテナイぞ」
奈緒子さんは清潔そうな匂いが香る、バスタオルをはいっ、と差し出す。
「い、いいよ、奈緒子さん先にどうぞ」
僕にはシャワーを浴び辛い理由があった。
奈緒子さんの姿がバスルームに消えると、僕はすぐにトイレに駆け込む。
ジーンズの半ズボンのボタンを外し、白いブリーフを下げる。
「ああ・・・やっぱり・・・」
真新しいブリーフの股間部分に、僕の幼い性器から滲み出たであろう、カウパー液がねばついている。告白しよう。
僕はかなりのマセガキだったと思う。
8歳のころにはオナニーという言葉を知っていたし、精通現象を自覚したのも9歳の時だ。
5年生に進級してからはいつの間にか、オナニーが日課となり、2度の射精を経験することも少なくなかった。
その、興奮を呼び起こす妄想の対象はTVのアイドルであったり、Hな漫画のキャラクターであったり、父親の買う週刊誌のAV広告に掲載された女優であったりしたわけだが、無論のこと伊東奈緒子もその対象だった。
その憧れの女性に昨日から、何度胸をときめかせたことか。それは心臓を高鳴らせるだけでなく、目覚めきった性的な欲望を否応なく開花させていた。我慢しなくては・・・。そう思っても初めて目にする憧れの女性の艶めかしい香りに触れる度、僕のペニスは勃起をこらえきれず、我慢汁を吹き出す結果となったわけだ。



回想 避暑地の夜の出来事 その2

第2章

「いい? じゃ、次の問題・・・  x=5 4×(x)= これをやってみて」
奈緒子さんは僕の傍らで問題集を片手に僕をコーチングしている。
母親からの言いつけどおり、僕のお目付け役でもある奈緒子さんはまず、再来年に迫った僕の中学受験に備え、算数の家庭教師をしてくれた。
N女子大で日本文学を学ぶ才媛だ。専門外のはずの理数系もかなり優秀なようだ。
「ほらそこ、間違ってる・・・Xをカッコに代入して・・・ね」
算数の苦手な僕は簡単な代入式にも苦労する。
しかし、僕の頭が悪いだけが理由ではない。
憧れの美女がその華奢な肉体を密着させんがばかりの距離に腰をかけ、甘い吐息を吹きかける様に家庭教師の口調で語りかけてくるのだ。
健全な「男の子」であれば最優先事項はおのずと勉強以外のことになるのは無理からぬことだ。
ガラス状のテーブルから透ける足もとに横目をずらすと、品よく揃えられ、僕と反対側に伸びる白い素足に目が釘付けになった。
華奢な身体つき同様、カモシカのように細い脚首を見るだけで、半ズボンの下でペニスが白いブリーフを押し上げる感触が僕を戸惑わせた。
「コラ、裕太君! どこをみている?」
おもわず、白い美脚に心奪われていた僕はコツコツと問題集を爪の先で叩く奈緒子さんの言葉で我に帰った僕は、自分の邪な心を彼女に知られたのではと押し黙る。
「ふふふ、まだお勉強に集中できないか 今日来たばっかりだもんね まあ、よろしい!時間はたくさんあるし よっし、ちょっと休憩入れるゾ!」
上品な素振りとは裏腹に、彼女はユーモアを解するし、ボーイッシュな言葉遣いをしてみせる。
それも、一人東京から長旅をしてきた弟とも言えるほど年下の少年に対する配慮であることは、幼い僕にも理解できた。
「あっ、そうだ 裕太君、お夕食は何が食べたい? お姉さん、頑張って作っちゃうから」
文字通りニッコリ、という表情を作った彼女に僕は言いようもない胸苦しさを覚えるのだった。

翌日。軽井沢は教会が多い。
著名な宣教師で知られる礼拝堂で朝の祈りを捧げる奈緒子さんの姿を目の当たりにした僕は、天使を見る思いだった。
黒目がちの瞳を閉じ、長い睫毛を物思いに震わせ、ステンドグラスから差し込む鮮やかな光に白い肌を染め、細い手を胸の前で握りしめる。
まるでこの世の業をすべて自分で背負いこむように跪く彼女は美しいという言葉では言い表せない神々しさを放っていたのを記憶している。
ささかな献金を終えた彼女は僕を促すと、神父様と言葉を交わし、教会を後にする。
森を歩きながら、奈緒子さんはごく自然な素振りで僕の手の先を軽く握ってきた。
女の子と手を握る。
僕はどきりとした。
同年代の女の子とはとてもできないスキンシップだが、10歳年の離れた奈緒子さんとならば、違和感を覚えないと思うのは間違いだ。
彼女は僕を年の離れたボーイフレンドと思うわけもなく、面倒を見ている男の子の手を引いてあげている、という程度の感覚だろう。
しかし、憧れの存在として奈緒子さんを認識している僕にはくすぐったくもあり、嬉しくもあり、また悔しくもある。
思わず、握られた手に伝わる柔らかい感触に気恥ずかしさを覚え、それを悟られまいと照れ隠しに言葉を見つけ出す。
「ねえ、奈緒子・・・さん・・・」
「なぁに?」
奈緒子さんと呼ぶのにまだ慣れていなかった。
しかし、お姉ちゃん、などと呼ぶのは厭だった。
「何をお祈りしたの?」
「いろいろ・・・でも、今日は裕太君が一日元気に過ごせますように、かな?」
奈緒子さんは聖母のように微笑んだ。






回想 避暑地の夜の出来事 その1

『回想 ~USバージョン~ 避暑地の夜の出来事』

第1章
昭和が終わり、平成の世を迎えた初めての夏休みの事。
僕は忘れ難い体験をした。
囚われた・・・そして囚われるという恥辱に心奪われるきっかけとなった忘れ難い物語である。

僕、佐々木裕太は信州の避暑地として知られる軽井沢に来ていた。
透き通るように美しい池の畔のコテージ。
そのテラスに佇む一人の美女は僕の姿を認めると、微笑みながらわあっというこぼれるような笑みを浮かべ、歩み寄ってきた。
白いワンピースドレスを身につけた彼女は、「清楚」という言葉で表現するにふさわしい姿だった。
その女性の名は伊東奈緒子。
「いらっしゃい、裕太君・・・ 電車に迷わなかった? お母さんが恋しくならなかったかな?」
少しからかうような口調だったが、母性に満ちたその言葉に僕は少し反芻の気持ちを抱いた。
それは無論、彼女に対する反発ではなく、明らかに女性として意識している奈緒子さんに子供扱いされたことに対して、である。
「大丈夫です! もう子供じゃないんだから・・・ 今日から三日間よろしくお願いします」
僕は言葉とは裏腹に、思春期を間近に控えた少年特有の生意気な口調で言い返した後、急に姿勢を正し、ペコリと彼女に頭を下げた。
「あらあら、いつもの元気はどうしたんだぁ~? いつもどおりでいいよ、裕太君」
初めての一人旅行、しかも、お泊りとあって緊張しきった僕の心に沁みわたる様な爽やかな笑みをたたえた奈緒子さんは、僕の肩を優しき抱き寄せ、コテージへと促した。

「はい、どうぞ・・・」
サイダーの注がれたグラスをまだ、落ち着かない様子でテーブルに着いた僕の前に静かに置いた。
「あ、ありがとうございます」
僕はかしこまった様子で礼を述べる。
「ほらほら、どうしたの? まるで借りてきた猫みたいじゃない?裕太君」
奈緒子さんは丸い盆を白い手で抱きかかえたまま、僕を見つめる。
美しい令嬢と少年、そんな小説さながらの取り合わせで、3泊の旅行が実現したのには理由がある。
この軽井沢で僕と夏休みを過ごすはずだった叔母一家が、夫の急な出張で避暑をキャンセルせざるを得なくなった。
その事情を知った避暑中の伊東家は僕の母と昵懇の仲ということもあり、裕太君を3日間あずからせてもらいたい、と申し出てくれたのだ。
ところが、伊東家も多忙な一家で教育者である彼女の父君の都合でこのコテージに残ったのは女子大生の奈緒子嬢一人となった。
もし、僕がもう二歳、あるいは一歳年が上ならば、こんな組み合わせの宿泊旅行は実現しなかっただろう。
12歳、小学6年生の少年と言えば、性にも目覚める一方、その欲望をコントロールしかねるちょうど成長の過渡期だからだ。
そんな「男」である僕と大切な愛娘である当時20歳の奈緒子さんを2人っきりにはしないだろう。
教育者であるが故の知識に基づいた判断だったのだろうが、実際の少年の感情はそんな教育論で割り切れるものではなかった。

奈緒子さんと出会ったのは彼女が高校一年生の時だ。
名門女子校に通う彼女の制服姿は神々しかった。
一見したところ、地味にも見える容姿だが、セミロングの黒い髪は輝くように綺麗で、クリッとした大きな瞳は理知的で、その顔立ちは小顔で気品のある端正なつくりだった。
中でも、微笑むとクーッと頬の膨らみに比例する様に優しげに形を変える口は、彼女の美貌を引き立てていた。
母親同士が友人ということで、時折顔は合わせていたが、逢うたびに綺麗になる彼女を直視できずにいた。
それでも、10歳近く年の離れた僕の幼い仕草を包み込む母性溢れる態度で接してくれた彼女に、僕は恋をしていたと言って差し支えないだろう。
その彼女と2夜を共にし、昼日中とはいえこれから、一緒の時を過ごすのだ。
戸惑わないわけがない。

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