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Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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波止場の乙女 挿絵

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鼻猿好男様から頂いた波止場の乙女のイラストを間違って消去してしまいました。
復旧出来ませんでしたので、あらためて名画を3枚纏めて掲示します。
ファンの皆さん、申し訳ありませんでした。
鼻猿好男様、申し訳ありませんでした。
あらためてお詫び致します。

波止場の乙女 あとがき

あとがき
この小説の時代背景を昭和35年としたのは、そのころ少年だった筆者が映画館でよく見たアクション映画に、麻薬Gメンが組織に潜入して、危険な目にあいながら組織を壊滅させるという物語があったからです。また舞台が神戸港というのも、東京や横浜と並んで神戸を舞台にしたお話しを見た記憶があったからです。
そういうお話では、主人公の恋人、妻、妹などが麻薬密売組織に人質として誘拐され、あわやというところで警察が突入してきたり、もう一人囮操作で潜入している仲間がいて、危機一髪で助かるというのが定番だったと思います。
今回の物語のように麻薬の代金代わりに、娘を要求するようなストーリーは多分なかったと思います。あえてこんなストーリーにしたのは、同時期の時代劇では、よく抜け荷の一味が、かどわかしてきた数人の娘たちを異国人に抜け荷の品物と交換に渡したり、あるいは娘そのものを売り渡すというストーリーがありましたので、麻薬Gメンものと、時代劇とを合わせたようなストーリーにしてみました。
最近は現代劇でも、時代劇でもこのようなDIDシーンはほとんどお目にかかることが無くなってしまい、つい、こんなお話をテレビや映画でやってくれたらいいなあと思いながら書き上げた次第です。
なお、このお話はフィクションですので、登場人物や会社名、団体名、学校名等はすべて架空のものです。


管理人(ベスト)より
鼻猿好男様より、もう一枚イラストをいただいておりましたが、小生のミスで掲載出来ておりませんでした。第2章の文章の時に掲載するべきイラストです。
本日掲載致します。



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波止場の乙女 その4

第4章

しばらくして、港にいる社員から電話がかかってきました。
陳蛟龍の船が到着し今から車で連れていくとのことです。
陳蛟龍が二人の部下にヘロインの入ったかばんを待たせてやって来ました。
「陳さん、よくいらっしゃいました。お望みの日本人の無垢なお嬢さま二人、このようにして用意してお待ちしておりました。どうぞ、よくご覧になってください。」
陳蛟龍は娘たちの方に近づき、まず真由美の顎に手をかけて上向かせます。
次に陽子にも同じようにして二人の顔を眺め、体全体をじっくりと観察していきます。
「渡辺さん、私はこの二人の日本のお嬢さん、大いに気に入りました。今日持ってきたヘロイン、すべてあなたにお任せします。これからも、仲よくやりましょう。お嬢さん、私と香港に行きましょう。あなたたちにぴったりのきれいなチャイナドレスや日本の着物も作ってあげますよ。」
「いやです。私たちはだまされて無理矢理連れてこられたんです。香港なんかに行きたくありません。今すぐ帰してください。」
娘たちが必死で訴えるのを無視して社長が陳に話しかけます。
「陳さん、きっと気に入っていただけると思っていました。これからもよろしくお願いします。それでは今回の取引はこれで成立しましたので、ヘロインはこちらにいただいて、この娘たちはトランクにつめこんで、お船に積み込みますんでその準備にかからせてもらいます。おい、鉄、健、頼んだぜ。」 
「へい、お任せください。」もう一度、娘たちに猿轡を噛ませようとしたそのときです。入口の方から、怒鳴り声と大勢の足音が聞こえてきて、この会議室に何人かの男が入ってきました。
「兵庫県警麻薬取締特別本部の者だ。みなその場を動くな、麻薬密輸入容疑、並びに婦女誘拐容疑で全員現行犯逮捕する。陳蛟龍、お前の船には、海上保安庁と警察、それに神戸税関の関係者が乗り込んで密輸品と関係書類を押収している。香港警察にも連絡している。おとなしく我々に同行してもらおう。」
なんと警察が突入してきたのです。
警官隊は私服数名を先頭に全員拳銃を構えて一味の者に狙いを定めています。
「お、お、女を人質にしろ。おい、それ以上近づくとこの娘たちの命はないぞ。」
社長や陳、その他幹部のものたちは縛った真由美と陽子を立たせて前に並べ、拳銃を突きつけて人質にして逃走しようとしているのです。
そのときです、縛られていた真由美が突然縄をはらりと解くと、自分を抑えていた社長の手を振り払い、陽子を抑えていた鉄にも体当たりをくわせて陽子を奪い返したのです。
そして、健はというと、同時に陳の構えた拳銃を横から叩き落としました。
それと同時に警官隊が突入し一味の者全員を逮捕したのです。
真由美は陽子の縄を解いてやっています。
「真由美、よくやった、おい、社長、鉄兄い、俺は厚生省麻薬取締官・通称麻薬Gメンの福田健二というものだ。お前らと陳蛟龍一味を一網打尽にするためにおとり捜査で潜り込んでいたのよ。おかげで取引の現場を押さえて文字通り一網打尽にできた訳だ。そして、この真由美は俺の妹で、兵庫県警の婦人警官をやっている。足立ではなくて福田真由美だ。年は21だが割と童顔なので18歳ということにしておいたのさ。この計画にすぐに賛成してくれて、陽子さんにも事情を説明し協力してもらった。真由美は縄抜けも会得しているが、縛るときに、すぐほどけるように工夫をして縛っといたのさ。抱きすくめたときには、解けなかったときのために小型の折り畳みナイフも手に握らせておいた。それに妹は合気道二段、柔道二段の腕前だから、少々の男なら投げ飛ばせる腕をもっているぜ。陽子さんも県警の新人婦人警官なのさ。こちらは正真正銘の18歳、高校を出て配属されたばかりだが、よく協力してくれた。鉄兄いが胸をさわりはじめたときには少しハラハラしたがな。俺は抱きすくめるふりをして、強くは揉まなかったよ。あとが怖いからな。妹にちょっかいを出すと、さっきの社長のどつきよりも、もっとおそろしいことがおきるからな。」
一味の者が全員逮捕され連行されたあと、福田健二は真由美と陽子の肩をやさしく抱き寄せ三人で夜の街の闇に消えて行きました。

この物語には後日談があります。
6年の月日が経ち、刑期を終えた鉄兄いが出所してきて、真由美が帰宅するときに目の前に現れたのです。
真由美はさてはあのときのことを恨んで、お礼参りに現れたかと警戒して身構えていますと、鉄兄いが
「真由美さん、あのときあなたが動けないことをいいことに、体を触ってしまったことをまずあやまります。しかし刑務所に服役してからは、あなたを触った時のあの感触が忘れられず、毎夜あなたのことが夢の中に現れて抱きすくめる夢ばかり見ていました。こんなやくざな男だから、あなたは鼻にもひっかけないかもしれないが、今日ここに来たのは恥を忍んで、あなたにつきあってほしいということを言うためなんです。いやならもちろん断ってくれれば、すっぱりと諦めて二度とあなたの前には現れません。それとやくざからは足を洗って、なんとか堅気の土建会社に就職もできて真面目に勤めてもいます。なんとか俺の純粋な気持ちに答えてください。お願いします。」といって真由美に深々と頭を下げるのでした。
それを聞いた真由美は鉄兄いに近づくと、そのほっぺたを、ぱちんと一発ひっぱたきました。
「鉄さん、今のは6年前の仕返しよ。それから今のお話だけど、いいわ、付き合ったげる。実を言うと私はあのとき鉄さんに胸を触られて、この人このまま私を誘拐してほしい。もっといじめられたいと思っていたの。そして鉄さんと同じようにあの時の触られた感触が忘れられなくなってしまったのよ。だから、そう言って来るのを本当は待っていたの。ねえ、今から喫茶店でも言ってお話ししましょう。」
それを聞いた鉄兄いは「真由美さんありがとう。夢のようだぜ。じゃあ一緒に喫茶店へいきましょうか。」
二人はその日から付き合いを始め、なんと二か月後には結婚したのです。
これには兄の健二もびっくりです。
そして夜毎の営みでは鉄兄いが真由美を後ろ手に縛り上げ、猿轡を噛ませて胸や尻を触っていって感情をたかぶらせます。
このとき真由美はワンピース、ブラウスにスカート、浴衣あるいは婦人警官の制服を着て縛られていました。
そして次には真由美が縄抜けして反撃し、今度は鉄兄いを裸にして後ろ手にきつく縛りあげて鉄の下半身を弄ぶのです。
最後は二人が抱き合って歓喜の頂に達するのです。

さて、もう一人の主役である健二のほうはというと、麻薬Gメンの職務は解かれ現在は厚生省の大阪地方局で事務の内勤をしています。
こちらは相変わらず独身で、恋人もいないようです。
あのとき真由美とともに協力してくれた陽子さんとは、恋愛状況に発展することもなく、あれから4年ほど経ったときに銀行員とお見合いをして、仕事も辞めて結婚し、専業主婦になったということです。
そんな訳で健二は今日も一人で三宮の飲み屋で一杯飲んだ後、福原方面へ電車に乗って行くのでした。
終り



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波止場の乙女 その3

第3章

9時少し前になると会社からやってきた男たちが大きなトランクを二つ持って来ました。縛った娘を一人ずつトランクの中へ押し込んで鍵を閉め、二人がかりで二台の車に積み込むと波止場町の関西交易まで車を走らせます。
関西交易に到着すると、社員の男たち数人が出てきてみんなでトランクを事務所の会議室へ運び込みます。
そこで鍵を開けると娘たち二人を外へ出し、縛ったまま椅子に座らせます。
猿轡も噛ませたままです。
先ほどの一軒家から車に積んできた娘たちの靴をだし、はかせてやります。
このとき両足を縛っていた縄は解かれました。社長が部屋に入ってきました。
「鉄と健、ご苦労だったな。どれ、お嬢さま方を拝見しようか。可愛そうにまずは猿轡をはずしてやれ。ここなら大きな声を出しても外に漏れる心配はないからな。」
二人の娘たちの猿轡がやっとはずされていきます。
最後に口に詰め込まれていた布きれを取ってやると、真由美が叫びます。
「あなたが社長さんですか。どうして私たちをこんなひどい目に合わせるのです。それにあなたの子分たちは、私たちが身動きできないのをいいことに、胸やお尻を触りまわったんですよ。社長さんはぜったいに手をつけるなと命令してたんじゃあないんですか。本当に卑劣な男たちです。お願いですからうちに帰してください。あなたたちのことは誰にも言いませんから。お願いです。助けてください。香港なんかへ行きたくはありません。」
陽子も同じように「お願いです。帰してください。助けてください。」
「うーん、こいつは上等だ。鉄、健、よくやったと言いたいところだが、このお嬢さんが言うように、てめえら二人お嬢さん方に失礼なことをしやがったんだな。おい、ちょっとこっちへ来てそこへ二人並んで立て。」
「社長すいません。あんまりお嬢さん方がかわいいもんで。ついむらむらと、でも、服の上からほんのちょっとさわっただけで、それ以上のことは絶対にやっておりやせん。勘弁してください。」
「罰は受けてもらわんといかんな。これでもくらえ」
社長は二人の頬に二回往復ビンタを食らわせ、最後に一発ボディブローを見舞います。
二人は腹を押さえてうずくまります。
「お前ら今回はお嬢さん方をちゃんと連れてきたことでもあるから、これでかんべんしてやるが、二度と命令に逆らうんじゃあねえぞ。」
「へい、わかりやした。」
社長は再び娘たちのほうを見ると、「お嬢さん方、こんぐらいじゃあ済まないとは思うが、これで勘弁してくれ。それはそれとして、このお嬢さんたちなら陳さんもさぞ満足されることだろうぜ。お嬢さんたちには悪いが、これは俺たちの商売のためなんだ。なにせこれまでにないヤクの大商いなんだ。香港の陳さんは女性には優しい人だから、そんなに心配することはないんだよ。」
社長は真由美の肩に手を置いてできるだけやさしく語りかけます。
「でもこんなひどいことをして私たちを誘拐したんでしょう。あんまりです。今すぐ帰してください。」
「残念だがそれはできない。もうすぐ陳さんも来ることだから、悪いがそれまでそのままで待っといてくれ。」
娘たちはあきらめたようなため息をついてお互い顔を見合わせてうなだれてしまいます。

波止場の乙女 その2

第2章

そして今日は5月17日です。
午後3時からヤマハ音楽教室のピアノの発表会が神戸国際会館の小ホールで開催されました。
鉄と健の二人は紳士っぽく装って客席で演奏を聴いています。
ラスト近く、まず北村陽子のピアノ演奏が始まります。
「健兄い、この子が北村陽子です。可愛い子でしょう。」
北村陽子はフリルのついた赤いワンピース姿です。
襟は清潔感のある純白です。
いかにもお嬢さまという雰囲気です。
次に演奏を始めたのが足立真由美です。
こちらもお嬢さまらしくピンクのワンピースに首筋には真珠のネックレスをしています。二人ともお嬢さまという言葉がぴったりあてはまります。
「うん、これは素晴らしい。この二人なら香港のボスも大満足だろうよ。しかし、いかに二億円のヤクのためとはいえ、中国人にこんな可愛い日本人の女の子を差し出すのはもったいない気もするな。」
「まったくその通りでやすよ。本当にもったいない話ですぜ。あ、そろそろ演奏会も終りやすね。出口のほうへ行って待っときましょう。兄いは車を回しておいてください。」
「オッケー、オッケー。」
出口で待っていると、足立真由美と北村陽子が連れだって出てきました。
二人とも演奏会のときのワンピーススタイルのままで、楽譜の入った手提げかばんを持っています。
「真由美ちゃん演奏会よかったよ。もちろん陽子ちゃんもよかった。さあ、出張所へ案内するよ。大阪支店長が車で来てくれているんだ。それと、真由美ちゃんのママも演奏会は仕事の都合で来れなかったけど、芸能プロの話は聞いておきたいと言って、7時過ぎには出張所に来てくれることになってるんだよ。あ、車が来た。」
「えっ、ママが来てくれるの、そしたら安心だわ。陽子ちゃんも安心してお話を聞けるわね。」
「そうね、真由美ちゃんのお母様も来られるのなら本当に安心だわ。」
「さあ、車に乗ってよ。運転してるのが大阪支社長の田中鉄三さんだよ。」
「お嬢さんたち、初めまして、渡辺プロの大阪支社長田中です。二人ともピアノもお上手ですね。今日は私どものことを詳しく説明させてもらいますよ。」
二人の娘と健が車に乗り込むと、車は東のほうを向いて走りだし、ほんの1キロほどのところの二階建ての一軒家の前で止まりました。
「さあ、ここが神戸出張所だよ、入ってください。」
「えっ、ビルの中かと思ったらこんな一軒家なんですか。」
「ああ、ちょうどいい部屋が空いてなくて三宮の近くを探していたら、この一軒家が見つかったのでとりあえずここを借りたんですよ。まあ、どうぞ。」
そこはまったく普通の家なのです。
玄関のドアを開け、靴を脱いで応接間のような部屋に案内されました。
その部屋には窓はなく床にカーペットが敷いてあるだけの何も置いてない部屋でした。
片隅には麻縄の束や白っぽい布きれが何枚か畳んで置いてあります。
反対側の隅には電話が一台これも床の上においてあります。
部屋を見回した娘二人は「ここが本当に神戸出張所なんですか。ママは本当にここに来るんですか。」
「心配しなくていい。君たちはこれからいい所に行くんだよ。そのためにちょっとおとなしくなるようにしてあげるからね。ほら、この縄は君たちを縛るために置いてあるんだよ。さあ、おとなしくしてもらおうか。」
男たち二人はそれぞれ麻縄を手にして、支社長と言った方は北村陽子を、もう一人の健は足立真由美を床にうつ伏せに押し倒して馬乗りになり、両腕を背後に捻じ曲げて麻縄で両手首を一つに縛り上げてしまいます。
「きゃあー、助けて。いやいや、やめて。」
娘たちは口ぐちに叫びます。
「ふふふ、この部屋はな、窓をふさいであるから声は外へは漏れないんだ。しかしあまり騒いでもらっても困るから、猿轡はさせてもらうからな。」
健はハンカチくらいの布きれを一つつかむと真由美の口の中へ無理矢理布きれを詰め込みます。
それを吐き出せないように、真ん中に結び瘤をつくった長めの白い布を、上下の歯の間に噛ませて頬がくびれるほどきつく猿轡を噛ませます。
「くくくう、くううう。」もちろん陽子には鉄兄いが、同じように口に布きれを押し込んで猿轡を噛ましています。
男たちは後ろ手に縛った縄の余りで、娘の胸のふくらみの上下をそれぞれ二~三重に巻きつけて背後で手首を縛った縄にくくり付けて高手小手の後ろ手縛りを完成させます。
そして両足も一つにして縛ってしまいます。
「おい、健、念のためにもう一枚猿轡を噛ましとけ。」
鉄は健に声をかけると、もう一枚長めの白い布で陽子の鼻口を覆って猿轡を噛ませます。健も同じように真由美の口を覆うように猿轡を噛ませます。
「さあ、これで準備完了だ。お嬢さん方、もうしばらくはここに居てもらって9時前になったら迎えが来るから、港近くの俺たちの会社に連れてってやるよ。そこで、お嬢さんたちは香港から来るボスにお渡しすることになってるんだ。二億円のヤクと引き換えにな。香港行きの船に乗るまでは窮屈だろうが縛ったままでいてもらうことになるからな。悪く思わんでくれよ。ああ、それから真由美ちゃんのママが来るといったのはもちろん嘘っぱちさ。ママはきょうも仕事で10時くらいまでは帰れないみたいだぜ。」
その言葉を聞くと娘たちは肩を震わせて呻きます。「くくく、うううう、ううん」
鉄は部屋の片隅にある電話をとるとダイヤルを回して話し始めます。
「ああ、社長ですかい。万事うまくいきやした。娘たちは縛り上げて猿轡を噛ませてありやす。9時前に迎えをお願いいたしやす。へえ、わかっておりやす。娘たちには一切手はつけやせん。健にも言っておきやすよ。ご安心なさってくだせえ。へい、じゃあ、よろしくお願いしやす。」
電話を切ると、鉄は健に話しかけます。
「なあ健よ、社長には固くとめられてるから、傷物にすることはもちろんできねえが、こんな可愛い娘たちが目の前で縛られてるっていうのに、何もできねえなんてえのはとても我慢ができねえな。どうだい、服の上からならちょっとくらい触ってもいいんじゃねえかなと思うんだ。」
「まったくでやすね。無垢のお嬢さまのままでお渡しするんでしょうが、まあ、服の上からなら問題ねえと思いますね。」
まず、鉄が縛られた陽子の肩に手をかけ、もう一方の手で胸のあたりをワンピースの上から撫で回します。これを見た健も真由美を背後から抱きすくめ、胸の上下を縛った縄のためにもっこりふくらんだ乳房を揉みしごくのです。
「くうう、くくく、ぐうぐぐぐ」
娘たちは猿轡の下で呻き声を出しながらなんとか逃れようと必死に抵抗しますが、後ろ手に縛られた不自由な身で、強い男たちに押さえつけられていては逃れることはできません。
「兄い、やっぱり無垢のお嬢さまは最高ですぜ。これ以上のことは我慢しやすが、この感触はこたえられやせんぜ。」
「まったくだ、これ以上のことができねえのは残念だが、服の上からでもたっぷりといい感触を味わわせてもらおうかい。」
二人の男たちはオオカミが子羊を弄ぶように娘たちを交換しては抱きすくめるのです。いつか娘たちの目からは涙が流れ出てきます。

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鼻猿好男様投稿小説 波止場の乙女 その1

第1章

この物語の舞台は昭和35年の神戸市です。
神戸港近くの波止場町に関西交易株式会社というコーヒー豆を輸入している貿易会社があります。
コーヒー豆の輸入というのは表向きのことで、裏では本業として覚醒剤、主にヘロインの密輸入と販売を行っている暴力団系の会社なのです。
その会社の会議室では、社長以下幹部組員と、末端で売人として働いている下っ端の組員も含めて8人の男たちが集まって話し合っています。
社長の渡辺玄冶が皆に話し始めます。
「いいか、一週間後に香港からの船で入ってくるのは末端価格で二億円以上のヘロインだ。この船では香港のシンジケートのボスである陳蛟龍(ちん・こうりゅう)が乗ってくる。これまでは仕入れ価格を払って日本人の女がほしいというので、商売女を言い含めて送り込んだりしてきた。ところが今度は、金は一切いらない、その代りに商売女でなく、素人の17、8歳の無垢の乙女を二人ほしいと言ってきている。二人とも正真正銘の無垢のお嬢さまで、きれいなドレスを着た娘という希望だ。商売女ならなんとかなるが、お嬢さまとなると、言い含めて連れてくるというのはとても無理だと思う。そうなると誘拐してくるしか方法はないが、難しいから他の条件はないのかと聞くと、いくらでも他に取引したいという組織があるんだから、それでもいいのかと言ってきた。もともと、俺たちはもともな商売をやっているのではない。女の子を誘拐するというやばい一件ではあるが、その代り仕入れ金が一切不要というのも魅力のあるところだと思う。そこでこの条件を受け入れることにした。お前らにしてほしいのはまずそれなりの娘を二人物色して、その誘拐を実行することだ。おい、近藤この仕事はだれにやらせるのが一番いいと思う。」
社長から言われた近藤というのは、この会社の副社長をしている近藤照夫です。
「社長、これは本当にやばい仕事になりますな。まあ誰にやらせるかというと若い女の子をたらしこむのには定評のある、営業課長の鉄兄いと、新入りではありやすが男前の福原の健が適任だと思いやすね。」
「なるほど、それじゃあ、鉄と健、船が着いてボスからヤクを受け取るのは一週間後の5月18日午前0時だ。それまでに目標の娘を決めておいて、17日の夜9時頃までにここに連れてくるんだ。なあに、陳さんの船に乗せて出港してしまえば、ばれることもねえだろうぜ。みんなこの方針で行くから、みんなで二人に協力して娘をかどわかして、二億円分のヤクを手に入れるんだ。いいな。」「へい。わかりやした。」

この日から鉄兄いと、福原の健の二人はお嬢さまタイプの娘二人を物色し始めます。
5月15日の午前中福原の健が、鉄兄いに「兄い、やっと見つけましたぜ、海星女子短大の1年生で正真正銘のお嬢さま、二人ともピアノを一緒に習っていて、17日にはその発表会があるんでやすよ。その発表会が夕方6時に終わりやすから、その帰りに誘拐すればきれいなワンピースも着たままでかどわかすことができやすよ。」
「それはいいな。名前はなんというんだ。」
「足立真由美と北村陽子といいやす。もうお友達になってますんで、兄いもその日ピアノの発表会を見に来てください。それと車を一台お願いしやす。発表会のあと、車で送るという約束までしてありやすんで。車に乗せてしまえばこっちのもんでやすよ。」
「相変わらず女の子に関しては手回しのいい野郎だぜ。よし車の手配は俺に任せておけ。社長の車をまわしてもらおう。で、どういう段取りでいくんだい。」
「へい、じつは足立真由美のほうが歌手志望でもありましてね。あっしは渡辺プロのスカウトマンになりすましてまして、兄いは渡辺プロの大阪支店長ということにしてありやす。発表会のあと、送っていく前に一時間ほど話をしようということにしてあるんでやすよ。」
「なるほどな、さすがは健だぜ。でどこへ連れ込もうとしとるんだい。」
「へい、三宮から1キロほど東にあっしが借りている一軒家がありやすんで、そこが神戸出張所といって連れ込んだら、二人をふん縛って、猿轡を噛ませて9時前に会社へ連れて行こうという段取りでやすよ。そんために縄やら手拭いやらちゃんと用意しときやすよ。」
「よし、それならうまくいきそうだ。社長には俺から話をして車も借りておくよ。」
「じゃあ、兄いよろしくお願いしやす。その日はネクタイをしといてくださいよ。」
「オッケー、オッケー、17日が楽しみだぜ。うまくやろうぜ。」

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