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Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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範子の危機 その3

第3章

「ふふふ、呻け呻け、その呻き声が俺は好きなんだよ。お嬢ちゃん、本当にかわいいおっぱいだぜ。さぞかしいい味がすることだろうぜ。」
男はマスクをはずして、範子の乳首を舌でぺろぺろとなめ始めます。
「くくう、うううう」
範子は男の舌が乳首をなめまわすのがいやでいやでたまりません。
なんとか逃げようとしても柱にきつく縛り付けられたうえ、男が腰のあたりを押さえつけているのでどうすることもできないのです。
男はしばらくの間範子の乳首をなめまわしたあと、
「へへへ、たまらねえな。こうなりゃあ、お嬢ちゃん、ほれ、袴も脱がしてやろう。」
男は範子の袴の紐に手をかけ結び目を解きにかかります。

その時です。小屋の扉が開き三人の男たちが飛び込んできました。
そのうちの一人は範子の兄で麹町警察署で刑事をしている賢一です。
「動くな、貴様、婦女誘拐不法監禁で現行犯逮捕する。」
驚いた男は逃げ出そうとしますが賢一ら二人に取り押さえられ素早く手錠をかけられます。賢一は縛られた範子の縄を解き、猿轡もとってやります。
「間に合ってよかった、範子、こわかっただろう。もう安心だよ。」
賢一は範子をやさしく抱き寄せます。
「ああ、お兄様、本当に怖かった。心配かけてごめんなさい。でもどうしてここがわかったの?」
「ああ、そのことか。実は麹町署で給仕をしている山本君が署長の使いで本庁に行った帰りに、お前が男のあとをつけているのを見かけて、また誰か怪しい奴をつけているんだろうと思って、そのあとをつけて行ったんだよ。そしたらこの小屋にお前が引っ張り込まれるのを見て、山本君は一人じゃあかなわないから、一丁ほど行ったところにある公衆電話のところまで走って行って、署に電話で知らせてくれたのさ。そのあと彼は小屋の前で見張っていてくれた。我々が駆け付けたとき、人力車を引っ張ってきた男も逮捕して、そのあとここへ踏み込んだというわけさ。こいつらは金持ちの子供をかどわかして、身代金をせしめようと計画していたらしいし、ときには娘をかどわかして人買いの支那人に売り飛ばしたりもしていたみたいだ。まあ、範子は知らせてくれた山本君にまずお礼を言って、これからはあまり探偵気取りで尾行なんかしないことだな。」
賢一は範子を山本のほうへ向かせます。
「ああ、山本さん本当にありがとうございます。山本さんが気づいてくれなかったら、私どうなっていたかわかりません。上海まで連れて行かれて、なぐさみものにされていたかもしれません。本当に助かりました。ありがとうございました。」
範子は山本に向かって深々と頭を下げました。
このお話はこれでおしまいです。範子はこのあと深く反省して、探偵の真似事をすることは二度となく、無事女学校を卒業したあと女子高等師範に進学し、その後母校の教師になったということです。
おしまい
                                                あとがき
前作「高校時代の思い出」では現代の高校女子の制服姿を描きましたが、今回は朝ドラ「ごちそうさん」に出てくる、明治から大正時代にかけての桜子や希子の袴の女学生姿に魅せられてしまい、またまたこんな短編小説と挿絵を書いてしまいました。私は長編小説は書けませんが、これからも時々縛り絵を描いてはその絵を挿絵にできるような短編小説を書いていきたいと思っています。

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範子の危機 その2

第2章

マスクの男はもみあいのときに落とした範子のかばんを持ってきて中を探り、生徒手帳を取り出します。
「ほう、お嬢ちゃんは麻布高女の女学生かい。名前は長谷川範子か。こんな探偵さんみたいな真似をするから危ない目にあうんだよ。おや、住所も書いてるな、麹町に住んでるのか。こりゃあお金持ちのお嬢さまだろうな。あのあたりはえらい官吏さんや、丸の内の会社の社長さんなんかがたくさん住んでるっていうからな。おい、隆二、こうなりゃ予定変更だ。呉服屋の息子のかどわかしはやめて、自分から飛び込んできてくれたこのお嬢さんの親父さんから身代金を取ってやろうじゃあないか。」
隆二と呼ばれた男は「兄貴、そりゃあいい考えでやんすが、ただ、麻布高女で長谷川範子という名前は前に新聞に出てた、麻布の女学生探偵と言われてる娘だと思うんでやんすよ。そうするとこの娘の親父はたしか警視庁の警視監をしていると書いてありやしたから、この娘の親父から身代金をせしめようというのはやばいんじゃあねえですかね。」
「なんだと、そいつは確かにやばいな。しかし今更この娘を帰すわけにもいかねえな。こうなったら身代金はあきらめて、この娘は人買いの支那人に売り飛ばすことにするしかねえな。そしたら隆二お前はこの娘を運ぶ人力車を借りてこい。品川まで運ばなきゃあならねえからな。」
「へい兄貴わかりやした。ひとっ走り行ってまいりやす。」

二人の男たちが相談している間、柱に縛り付けられた範子は何とか縛めを解こうと体を動かしますが、厳重に縛られていて緩むこともできそうにありません。
範子は自分の浅はかさに後悔しています。これまで麻布の女学生探偵などと呼ばれていい気になり、また、これまであまり危ない目にあったこともなかったのでつい油断をしていたのです。
警察官である父や兄にも大変な迷惑をかけてしまうと思うと、なんとか縄を解いて逃げようと思いますが厳重に縛られているためどうすることもできないのです。
助けを呼ぼうとしても、厳重に噛まされた猿轡のために呻き声を漏らすことしかできないのです。
隆二が出て行ったあと、兄貴分のマスクの男が範子のほうに近づいてきます。「おいお嬢ちゃん、あんたは警視監さまのお嬢さんなんだってな。お聞きの通りあんたを帰すわけにはいかねえから、品川まで運んで行って人買いの支那人に売り飛ばしてやるよ。そしたら船に乗せられて上海あたりへ連れて行ってくれるから、そこで毛唐に抱かれる商売をすることになるんだぜ。日本の娘は毛唐には大層人気があるってえ話を聞くから、お前みたいにいい器量なら高く売れることだろうよ。まあ折角来てくれたんだから売り飛ばす前にちょっくら俺が可愛がってやろうかな。」
男は柱に縛り付けられて身動きできない範子の着物の衿をつかみ、両肩を引っ張り下ろして胸の乳房を引き出します。
範子の乳房はまだそれほど大きくはないのですが、上下を縄で縛られているためもっこりと盛り上がっていて、それを見た男は舌なめずりをしながら乳房に手をかけて揉み始めるのです。
「ううう、くうう、ううう」
範子は大声で叫びますが、厳しく噛まされた猿轡のため呻き声にしかなりません。

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範子の危機 その1

第1章

この物語の舞台は明治時代末期の東京です。
主人公は長谷川範子、数え年18歳、麻布高等女学校に通っています。
範子の父は会津藩出身の士族で明治維新のあと、一時下北の斗南に追いやられていましたが、東京に出て警視庁に奉職し認められて、今では警視監になり警視総監を補佐する立場にいるのです。
また6歳上の兄も警視庁に採用され、麹町警察署に勤務しています。
こういった家族環境から範子も時折探偵の真似事をしていて、これまでにもコソ泥や、スリを捕まえるのに一役買ったりしていて、誰言うとはなく麻布の女学生探偵と呼ばれているのでした。
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その日範子は女学校からの帰り道、不審な行動をする男を見つけました。
範子はなにか怪しいにおいのする犯罪者を見つけることにかけては天才的な才能を持っていて、その能力を発揮してこれまでも何人かの犯罪者を見つけることができたのです。
その男は日本橋の大きな呉服屋の店の前を行ったり来たりしたあと、裏の方へまわり、今度は裏口のあたりに立って中の様子を窺ったりしているのです。服装は縞の着物を着流しに着て、顔には黒いビロードのマスクをつけています。しばらくそうして不審な動きをしたあと、男は浅草の方に歩きだしました。
範子は男のあとをつけてみようと思い、気づかれないようについて行きます。
一里近くも歩いたころ、男は空き地の奥にあるなにか作業所のような小屋の入口の所へ行き、あたりをはばかるようにして中に入っていきます。
やはりなにか悪いことをたくらんでいるようだと思った範子は、その作業所の入口に近づき中の様子を窺おうとしたその時です。
いきなり入口の戸が開き、あっという間もなく範子はさっきの男の大きな手で口をふさがれもう一人の男も加わって、作業所の中へ引っ張り込まれてしまったのです。

「ううう、くくう」範子は呻きます。
「おい、早いとこ猿轡を噛ましちまえ。」
範子を引っ張り込んだ男が言うと、もう一人の鳥打帽をかぶった男が範子の口に、無理矢理ハンカチのような布きれを丸めて詰め込んでしまいます。
「お嬢ちゃんおとなしくしな。」
男は手拭いで範子の口をふさぐように猿轡を噛ませうなじのところで固く結びます。
「ようし、縛り上げろ。」
男たちは範子の腕を背後に捩じ上げて後ろ手に縛り上げてしまいます。
「お嬢ちゃん、気が付いていないと思ったのかい。あんたがあとをつけているのは最初からわかっていたよ。まあ、せっかく来てもらったんだから歓迎するよ。さあ、ここに立ってもらおうかな。」
男たちは縛った範子を、柱を背にして立たせ胸のところと太ももの二か所を縄で後ろの柱に縛り付けます。
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