
今日は1枚の絵を掲載します。
8年ほど前、インターネットを始めたころ、あるサイトで発見した物です。
実は、今から35年以上前に、SM雑誌で同じ絵をみたような記憶があります。
一人の美女が、結びコブ首ブラ猿をして、電話ににじり寄って助けを求めようとしている絵でした。
はっきりしたことは言えませんが、35年前にSM雑誌で見た絵は、この絵だっと思います。正直、SM雑誌でこの絵を見た瞬間、何かすごい電流が走った記憶があります。
もちろん、35年前の私は、「女性の口に猿轡が噛まされている状態」にしか魅力を感じない。別の言い方をすれば、噛まされていれば、何でもOK的なマニアでしたから、この絵に物凄い不満を持ったと思います。
「なんで噛ませた状態の顔を描かないんだよ~」という思いです。
でも、反面、この女性の顔や表情、そしてファッションにもすごい魅力を感じたはずです。
SMとは違う、DIDの世界ですよね。
今思えば、私は、SM雑誌を買い漁りながら、心の中にSMとは違う趣向を持っていることを感じていました。
まだ、当時DIDやボンデージという言葉、世界はまったく知らない時代です。
この絵を見て、物凄く惹かれるものを感じました。
「俺が実は魅力を感じるのは、こんなシーンなんだよ。着衣での拘束、必死に助けを美しい女性の姿に、ドキドキしてしまう。」
このことに気が付いたように思います。
当時DIDという概念は知りませんでしたが、SMの疑問を感じた最初なのかもしれません。
そんな意味では、自分の趣向に気づくきっかけになった絵かもしれません。
もちろん、その時のSM雑誌は処分してしまい、長い間、漠然としたイメージだけが、頭の中に残っていました。
そして、8年前にインターネット上で再会しました。
絵として見た時は、首ブラ猿には結びコブがあるようにみるのですが、拡大して見ると
コブの存在は微妙ですね。
そして、英語が解らない私ですから不確かな話で恐縮ですが、私なりに調べたところ、この絵の制作年は、1944年(昭和19年)のようなのです。
1944年と言えば、第二次大戦中です。
戦時中にこんな絵が発表されるなんて、にわかに信じられない話ですが、もし、本当なら
アメリカという国は凄い国だと改めて思います。
(反米意識の強い私ですが、ことDIDの世界には憧れと尊敬の念を持っています)