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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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尚子と由香の神隠し その3

4月3日 PM11:59
あと1分すれば、日付が変わり4月4日になります。
この日は、男と女の過去からの愛憎が交じり合い、古来より魔界と繋がっている日だと信じられてきたオカマの節句の日なのです。

そして、シンデレラ城の大時計が、午前0時の鐘を鳴らし始めました。
もちろん、この時間、東京ディズニーランドには誰も残ってはいません。
全ての従業員もこの日だけは、リゾート内全ての照明を落とし、
必ず11時前に退社することが義務づけられていたのでした。

そんな中、一箇所だけ、灯かりが洩れているアトラクションがあったのです。
「ウエスタンリバー鉄道」の駅構内に停車中の、蒸気機関車からです。
営業で使われるオープンウインドウ式の座席付きの客車ではなく、
外からは中を窺うことの出来ない古い木造で幌のついた貨物車両が、いくつも連結され、
出発の時を今か今かと待っているのです。

突然「ポォーー」と大きな汽笛を鳴らし、本物の石炭を焚きながら、蒸気機関車が動き出しました。
この汽車こそ、19世紀後半のアメリカ西部開拓時代と、今の東京ディズニーランドを結ぶ夢のタイムスリップ列車なのです。

貨物列車の中には、丸太で作られた大きなテーブルと椅子があり、中には4人の男たちが、
これから向うインディアンたちの集落の話で、早くも酒を酌み交わしながら大きな声を上げていました。
一番大きな立派な椅子には、ジョン・ウェイン似の保安官風の男。
その右には、クリント・イーストウッド似のガンマン風の男。
そして、その両隣には、ジョニー・デップとブラット・ピットに
うり2つの若い開拓者の男が座っています。

ガンマン風のクリントが話し始めました。
「ねえ、ジョン、今から行く集落には、どんなインディアンがいるんです。」
「ああ、今度の場所は、良いとこだぜ。何せあいつら、砂金をたっぷり溜め込んでいやがる。あの女たちを持っていけば、たっぷり砂金と交換出来るぜ。」
すでに、列車は、タイムスリップを終え、1870年の西部の荒野ひたすら西へと走っています。


男たち4人のすぐ隣には、大きな木の箱が2つ並んで置かれています。
中からは、時折、コツコツと小さな音が聞こえてきますが、男たちは気にも留めようとはしません。

箱の中には、シンデレラと白雪姫姿の真っ白なドレスを着た2人の美女が入っていたのです。
2人とも、後ろ手に縛られ、足首と太ももも縛られ、そして、背中というより腰の後ろ辺りで、手首と足首の縄尻を結び合わされるホッグタイにされて木箱に閉じ込められていたのでした。
2人は、ジャングルクルーズの滝つぼを通るとき、2人の男に口を塞がれて東京ディズニーランドの魔界に引きずり込まれたのです。
男たちは、ジョニーとブラットだったのです。
ジョニーとブラッドは、2月に雄二と3人で来場した時から、尚子と由香に眼をつけ、
この日が来るのを待ち焦がれていたのでした。
2人は、オカマの節句に、西部に帰るとき、花嫁として連れ帰ろうと決心していたのです。
ジョニーとブラッドは、2人を魔界に引きずり込むと、真っ先に自分が履いていた西洋フンドシを外し、尚子と由香の口にねじ込んだのです。

今も、木箱の中の2人の口には、そのフンドシが噛まされたままでした。異臭を放つ黄ばんだフンドシの真ん中には、大きな結びコブが作られ、逆海老に反り返った2人の口奥までしっかりと食い込むように嵌め込まれていたのでした。

木箱の中の美女は、何十万人という、膨大な東京ディズニーランドの来場者の中から、ジョニーとブラットが選び抜いた2人の格別の美女です。
今日の2人は、シンデレラと白雪姫姿が特別に際立ち、表現出来ないくらいに美しいのです。
その可憐で、ふっくらした真っ白な頬を、無粋にも真っ二つに上下に割るように猿轡は噛まされているのです。
大きな結びコブをしっかりと噛まされ、銜え込んだ尚子と由香は、声を出すことも悲しくて泣くことも、また悲観して舌を噛んで死ぬことも出来ず、ただ可愛い呻き声をかすかに上げることしか出来ないのでした。
ただ、時折身体をくねらせ、わずかに動かせる手首の先で木箱を叩いて助けを求めているだけなのです。

「しかしよ、ジョニー。今日、おめえたちが生け捕りにしたメス豚は、また随分な上玉じゃねえか? ええ、ふふふ、きっとインディアンたちも喜ぶぜ!」
一党の頭格のジョンが、酒で真っ赤になった顔で嬉しそうにジョニーに話しかけます。
ジョニーとブラットは、顔を見合わせた後、兄貴格のクリントに合図を送った後、ブラットが思い切って口を開きました。
「あの、ジョンおじさん。その事で話したいことがあるんだ。実は、今日生け捕りにした娘たちは、俺たちがもらおうと思っているんだ。ええ~と、つまり」
「なんだと~~。それじゃ、おめえたち、今日のインディアンとの交換品はどうするんでえ! まさか、手ぶらで、砂金を買い付けようなんていうんじゃねえだろうな!」
ジョンが、気色ばみながら、血相を変えて喚き出しました。
「ちょっと、待ってくださいよ。僕たち、ちゃんと結婚したいんです。
だから、そんなに怒らないで下さい。2人とも凄く気に入ってるんです」
と今度はジョニーが、必死に説得し始めました。

可愛い甥っ子たちが、身を固めるということで、それはそれで、我が事のように嬉しいジョンですが、肝心の取引材料がなくなったら、何の為に、命がけでインディアンに合いに行くのかわかりません。
納得出来ない顔のジョンに、ブラットが、ふたたび話しかけました。
「それなら、ジョンおじさん、心配しないで下さい。いいものがあるんです。」
そういうと、2人は壁際に干していた真っ白な布の束を手に持ってきたのです。
「おじさん、これが何かわかりますか? へへへ、あの2人が身に付けてたものですよ。
こっちが、未来の女が身に付ける乳バンド、それからこっちの小さい三角巾が、股隠しです。」
とジョニーが手に示しながら説明を始めたのです。
「これを持っていけば、インディアンの酋長の女房や娘たちが大喜びするんですよ。働きの悪い生きた女なんかより、よっぽど高価で、たくさんの砂金と交換出来るってもっぱらの評判なんです」
そういうと、ジョニーとブラットは、尚子と由香から縛り上げる前に剥ぎ取った、真っ白なブラジャーとショーツをテーブルの上に置いたのです。

横で黙って聞いてたクラントが、にやけた顔で、ブラジャーを手に取り、匂いをかぎながら話し始めました。
「おやじさん、こんないいもんがあるんだったら、この2人に獲物を分け与えましょうや。2人も凄くあの女たちを気にいってるみたいですし。へへへ。」
それから、ジョニーとブラットの方を向いて話だしたのです。
「なあ、どっちの女が、ジョニーので、どっちがブラットのスケなんだ!」

話が丸く収まったと感じ取って安堵したジョニーが、きついウイスキーをぐいっ
と,ひと飲みして、思いっきり渋く言いました。
「胸のデカイ方の女を俺がもらうことにしたぜ!」

尚子と由香の2人は、箱の中で、まったく緩まない厳しい猿轡を口いっぱいに噛み締めながら、部屋の中の話を聞くしかなかったのです。
(お願い!雄二助けて! 私が駄々さえこねなければ・・・・・・・こんな事には・・・クスン。)


そう思った時、尚子は目が覚めました。夢だったのです。
隣には、雄二が気持ちよさそうに眠ってます。
(なあ~~んだ 夢か! あ~怖かった。・・・・・・・でも、リアルな感じの夢だったわ。
・・・・・・・・・でも、・・・どうせ夢なら、もう少し続きが見たかったな。ふふ。ブラピと新婚初夜なんか経験したかったわ)
現金なもので、そう思って、大きな欠伸をした時でした。
隣でパジャマ姿で眠っていた雄二が寝返りを打って、うつ伏せになったのです。
(ふふふ、また、駄々をこねると、今度はもっと怖い夢をみさせますよ。尚子ちゃん!
でも、尚子ったら、今日が5月5日の端午の節句の朝だって知ったらどんな顔するんだろ!)
そう思いながら、狸寝入りを続けたのです。

                         完

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