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Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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江戸を斬る 遠山桜狂い咲き7

7章

そして、土蔵が開き2人の男が入ってきた。
一人は、遠山家に半年前から出入りしていた次郎吉であり、もう一人は、同じ頃から出入りし始めた小間物の行商人に由蔵という男だった。
次郎吉こそ、今世を騒がず、ねずみ小僧一味の頭領であり、由蔵が、謎の美人画絵師の北州斎写楽だったのだ。
「奥様、いい格好じゃございませんか!へへへ」
次郎吉が下衆な目で瞳を舐めるように見回した。
「へへへ、奥様、毎度ご贔屓に。小間物屋の由蔵でございますよ。いつか奥様を描きたいと思い、次郎吉親分の命令で半年前から遠山家に出入りさせていただいておりやした。へへへ。」
大奥を初め、大名、旗本屋敷や江戸の大店に出入りして内部の見取りを調べるのが、由蔵の仕事である。
そして、そこで見かける美人を描いて売っていたのだ。
「ひと目奥様をお屋敷で見たときから、雷に打たれたような気分になりましてございますよ。噂に聞いちゃいましたが、これほどの美人がこの世のいるのかと我が目を疑いましたよ。将に天女様でございますね! 早く描きたくたまらなかったのでございますよ。へへへ、それも今度は縛られてなぶられる奥様の春画が描けるなんざ、極楽に昇るような気分でございますよ! へへへ、もう下絵は出来ているんですぜ。目を瞑ると奥様のそのお綺麗な姿が浮かんでくるくらい懸想しておりましたよ。」
おおよそのデッサンは出来ているらしく、数十枚の下絵を床において見せたのだ。
一刻も早く描き上げて、江戸市中にばら撒きたいのだ。
下絵はどれも、すぐに瞳だとわかるほどデッサン力を由蔵は持っていた。
さすが、江戸一番と評判の絵師である。

「さあ、早速始めましょうや、絵里様、その姫泣かせの媚薬を奥様の秘め場所にたっぷり塗りこんでくださいまし。奥に塗り込むのはまだですぜ。へへへ、最初は、ほんの手始めに塗ってから段々と燃えていく瞳様を描きたいもんでしてね。」
「奥様、いかがでございます。あっしらのような行商人と中間のような下衆な野郎からおもちゃにされるご気分は。へへへ、それにしてもいい格好ですぜ。絵里様もひでえ縛り方されるもんですぜ。これじゃ、言うこと聞かねえ女郎に折檻するのと同じじゃございませんか?」
「ふふふ、そうさ、足抜けしようとした女郎は、みんなこうやって亀甲縛りの上、座禅転がしにされて、徹底的になぶられるのさ。ふふふ。・・・・今、奥様が口に噛み締めているのは、その時に使う猿轡ですよ。あたしもそいつを10日間も噛まされ続けて折檻されたことがあるんですよ。そりゃもう、辛くて辛くたまりませんでしたわ。・・・・・・奥様。ふふふ。折檻の辛さに負けて舌を噛んで死ぬ女郎がたくさん居ましてね。観念してしまうまでは、決して猿轡は外さないんですよ。・・・・顎が痺れてどんなに泣き喚いてもその桜木の猿轡は外してもらえないのですわ。私は、年季が終わって遊郭を出る時、そっと盗み出してきたんですよ。いつか、この猿轡を瞳奥様の口に噛ませてやろうと誓っていましたのさ。」
「それじゃ、絵里様も本望って訳だ。へへへ。いかがです、奥様、女郎の猿轡のお味は?
はははは。」
「それじゃ、次郎吉親分、早速親分から、その肥後ずいきで楽しませてやっておくなさいまし」

瞳は長襦袢姿のまま、罪人にかけられるような亀甲の縛りを施されたまま、足首を交差するように胡坐をかいた状態で縛られていた。
次郎吉の手で、胸元が開かされ、真っ白な形の良いふくよかな両の乳房が縄目の間から顔を出した。
ツンと上を向いた乳首と静脈が青く浮いた白い乳房が縄によって変形させらている。
次郎吉は、片手で絵筆を持ち、その乳首を撫でるように弄びながら、もう片手にはこけしのような肥後ずいきを持ち、瞳の秘め場所をゆっくりと押したり引いたり廻したりして奥へ奥へと攻め込んでいっている。
その中間姿の下郎風情に弄ばれている武家髷を結い上げた旗本の奥方の姿を由蔵が描いていく。
瞳は、武士の妻として、呻き声すら出すまいと、必死に堪えている。
こんな卑しい人間に、こんな形で屈服してしまうことは、絶対にプライドが許さないのだ。
猿轡を噛み締め、思いっきり憎悪の眼差しで、3人を睨みつけていく。
その武士の妻の矜持を保とうとする姿が、次郎吉と由蔵には堪らない魅力なのだ。
決して手の届かないと思っていた高嶺の花の北町奉行の妻、それも江戸随一の美貌と言われ、遠山桜とまで言われた瞳を、ねっとりと責め抜ける喜びは何物にも代えられぬ幸せだった。
絵里は、手酌で酒を飲みながら、3人の姿態を薄ら笑いを浮かべながら眺めていた。

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