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Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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女装の麗人 その2

1章

菜々子は、朦朧とする意識の中で、自分が車に運び子ばれているのを、大きな箱の中で感じていた。
あれから、どれくらい時間が経っただろう?
おそらく24時間以上は経ったのではないだろうか?
昨日からの出来事を菜々子は思い出していた。

昨日、思いっきりお洒落して天神の繁華街を歩いていたとき、声をかけられたのだ。
女は「会釈由美子」と言う名前の雑誌のカメラマンだと名乗った。
フリーペーパーの表紙のモデルになって欲しいと、名刺を差し出しながら話しかけてきた。
ショートヘアーの似合うスポーティな感じのキュートな美女だった。
男であることを、悟られないように、遠慮して立ち去ろうとしても、しつこく声をかけてきた。
「貴女みたいな綺麗な女性を探していたんです。・・・・」
とにかく、スタイルが素晴らしくて天神の街でも滅多にこんな美人はいないわ!と歯の浮くようなお世辞を言いながら、1枚だけでも写真を撮らせて欲しいと哀願されるうちに、とうとう彼女のスタジオまでついていってしまったのだ。
褒められまくるうちに、やっぱり心がうっとりしてしまったのだと思う。
そして、そこで、出されたウーロン茶を飲んだ後、意識が朦朧とし始めたのだ。
どれ位、眠ったのだろう?窓の外には昼間の明るさがあったから、数時間程度だったのかもしれない。

おそらくしびれ薬が、お茶に入れられていたのだ。
意識は朦朧としながらも、人の会話は聞き取れるのだ。
でも、首から下の感触が麻酔をかけられたように自分の意思ではまったく言うこと効かない。そんな状態なのである。
ぼんやりと見える視線の先には、2人の女性が、楽しそうに会話をしながら、私に話しかけてくるのだが、全く舌が動かずに、ただ、「ううう・・・」と言いながら、わずかに身体を動かしていただけだったのだ。

「うまくいったわね」
「ええ、こんなに上手くはまるとはね。さすが由美子ちゃん役者だわ・・・・ふふふ」
「私も一枚乗せてくれるなんて、さすがに涼子ママね」
「当たり前じゃないの、2人で素敵な高級クラブを経営することが私たち夢じゃないの?
こんなビッグチャンス逃がす訳にはいかないわ!」
「そうよね・・・・・・でも、凄い美人ね!・・・・・これで、おチンチンがあるなんて信じられないわ。」
「そうよね、私もびっくりだわ、ホント嫉妬したいくらい綺麗だわ。・・・その分、いじめ甲斐があるってもんよ。ふふふふ・・・・・でも、これで、ベスト先生からは高額の謝礼は間違いないし、この「娘」が横領したお金も、私たちで横取り出来たら最高だわ。先生から払い下げてもらったら、私たちのペットになる訳だし、・・・・・・・高級マンションで檻でも買って、飼いましょう。言うことなしだわ。ほほほ・・・・・もちろん、その時は、オスのペットとして飼うのよ、ほほほ」

2人の女性の会話を聞きながら、服を脱がされて、新しい衣装に着替えさせられている感触はあるのだが、一体何をされているのか、全くわからない。
自分の身体であって、自分の体ではないのだ。
「ねえ、菜々子ちゃん、よく聞くのよ。あなたは捕らえられて、これから人身御供になるの。
でも安心して、殺されたりはしないわ。絵のモデルになるのよ。とっても有名な先生だから、本名は教えられないけど、私たちのお店では、「ベスト先生」というあだ名で通っている方よ。世界的な洋画の大先生なの。・・・・・・少し変わった先生だけど(クスクス)・・・・・・・。福岡でアトリエを構えて、お父様から受け継いだ莫大な遺産と一緒に、古い大きなお屋敷にお一人で住んでいらっしゃるの。その先生の絵のモデルになれるのよ。女装した男性、それも飛びっきりの美女をモデルにして絵を描くのが先生の夢なの。とっても好みがうるさい方なの。これから、先生好み通りに変身してもらうわね。・・・さあ、今度はお化粧しましょうね!・・・」

その後、腕に注射を打たれると、深い眠りに入っていった。

再び眼が覚めたとき、菜々子は、全く違う女にさせられ、将に大きな木箱に詰められようとしていた。
涼子と呼ばれる美女と、声をかけてきた由美子というカメラマンと、この前ホストクラブで出会い、しつこく携帯に電話を掛けてデートを誘った准一とかいうホストの3人が、菜々子を抱きかかえ、木箱に詰め込んでいたのである。

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