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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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古代への誘い~9

9章 歪な再会

指示されたカフェの個室に居たのは、さっき福岡空港で別れたはずの、大日本テレビの美人アナウンサーの武下景子だったのだ。
テーブルの上にノートパソコンを広げて、何かを見ている。
「・・・・・どうして、武下さんが、ココに???・・・・・」
「ちょっと、由美子さん、ココでは、大きな声はご法度ですよ。ふふふ。まあ、そこに座ってお話しましょうよ。・・・・・・お待ちしてましたわ。」
「でも、私は、友人と待ち合わせなんです。」
「その友人は、ここにはいらっしゃいませんよ、西尾さんのことでしょう?ふふ」
「・・・・・・・・・・・」
「とにかく、もうしばらくしたら、面白いものをお見せしますわ」
そう言って、にやりと微笑する武下景子には、ぞっとするほどの冷徹な香りが漂っている。
いつも温和で柔和な笑みをたたえ、心優しい母親のような雰囲気を持ち、会っているだけで心が和むような普段の武下景子とは、まったくの別人である。
微かに落ち着いたジャズのBGMが流れる薄暗い部屋の中で、武下景子は心の奥底まで氷で出来ているかと思わせるような鋭い眼で、由美子を見ているのだ。
「由美子さん、このレストランはね。この博多では特別なお店なのよ。政界、財界のお偉いさんや芸能人がどうしても話の内容を他人に知られたくない、・・・・会ったことさえ、マスコミに漏れないようにしたいとき利用するお店なの。全席個室の予約制よ。お店の中には一切カメラの類はないし、隣の部屋にも声は絶対に聞こえないわ。裏口から出れば、地下の通路を通って、国際ホテル横の地下駐車場に出られるわ。・・・・・それと、呼ばない限りお店の人間は絶対に顔を出さない。それが、戦前からこの店のシキタリなの。・・・・・・・ですから、安心してお話が出来るし、どんな密会も出来るの。まあ、ゆっくりお茶でもお飲みにならない?」
「武下さんは、西尾さんのことをご存知なのですか? 西尾さんは今どこにいらっしゃるのですか?」
ゆっくり紅茶グラスを傾けた景子が、ノートパソコンの画面を由美子に見せた。
「さあ、これをご覧になってくださいな! でも、決して大きな声を上げないでね。
騒ぎになると西尾さんのお命がなくなりますよ。」

パソコンに映し出された動画を見て、由美子は驚愕してしまった。
ホテルのような部屋のベッドに西尾由里佳が座らされているのだ。
服を脱がされて、白いショーツと白いハーフカップのブラジャー姿のまま、足を揃えて縛られ、手を後ろ手に回しているのだ。
色白でスレンダーで、抜群のプロポーションの持ち主だった由里佳が、下着だけにされて、ベットの縁に座り、身悶えしている。
おそらく後ろ手に縛られているのだろう。
そして、口には全く顎が動かせないような大きな赤いボールギャグが頑丈に噛まされているのだ。
ミス・トンジョに選ばれたほどの美形の由里佳の端正な顔に黒革のストラップが残酷に食い込み、頬が歪み瓢箪のように括れている。
顔は変形していても、額の髪の生え際や目や耳の形から間違いなく由里佳である。
涙目になりながら、カメラの方を向いて、何かを訴えようとしている。
「ああ!!!・・・・・・・・・・・・・・・・」
大きな声を上げそうになった由美子は必死に理性で声を飲み込んだ。
「いかがかしら?ふふふ」
「いったい、なんてことを。武下さん、これは・・・・・・あなたは一体何者なんです?」

動画の中の由里佳のそばに立っているのは、何と番組アシスタントの松多佳子である。
{あの闊達な美人の松多佳子さんがどうして???}

その松多佳子が、楽しそうに笑いながら、由里佳の傍に腰を下ろすと、カメラの方に満面の笑みを浮かべながら、右手で由里佳の乳房をブラジャーの上から揉み出したのだ。

あまりの屈辱に松多佳子を睨みつけ、猿轡を外すような仕草で顔を振る西尾由里佳。
映像がアップになり、西尾由里佳の顔が大きく映った。
ルージュをひいた唇が左右に広がるように赤いボールギャグが、口にすっぽりと嵌め込まれていて、呑み込めない涎が、タラリと糸を引いて垂れ落ちている。
かなり厳しくストラップを引き絞られているらしく、残酷なほど頬が歪んでいる。

音声は聞こえないようにボリュームは絞られていて、呻き声も聞こえない。
しかし、多佳子を睨む眼差しには口惜しさがにじみ出ている。

そして、アシスタントの松多佳子が、由里佳のブラジャーのホックを外したのだ。
白くて形の良い両方の乳房が顔をポロリと顔を出した。
ブラジャーで締め付けられていた辺りに赤いブラ痕がくっきりと残っている。
とうとう由里佳は目から大粒の涙を流しながら泣き出した。
その傍らでは、相変わらず松多佳子がご機嫌そうに大笑いしているのだ。
いつもの清潔で上品なお嬢様の雰囲気が漂う松多佳子とは、別人のような冷酷でサディスティックな眼をしている。
多佳子は、猿轡を頑丈に口に噛まされ顔が変形した由里佳の顎をグイと持ち上げて、
笑いながら話しかけている。
何か厳しい口調で泣く由里佳を叱っているように見える。
「多佳子ちゃんは、ああやって生け捕りにした女性を調教するプロフェッショナルなのよ・・・・・。これから、西尾さんは、多佳子ちゃんからきっちり折檻されることでしょうよ!」
部屋の中の調度品やベッドバー、それに由里佳の後ろにある壁に掛けられたマリリン・モンローの写真から、そこが、さっきまで、由美子が居た福岡国際ホテルの一室だとわかった。
モンローの写真が見えることから、5階のフロアである。

すでに松多佳子は、更に西尾由里佳のほほを平手で張り倒し、調教を始めている。
そこまで映し出した時、武下景子はパソコンの画面を閉じた。

「さあ、由美子さん、これでわかったでしょう! 私たちは本気なの。いまから言うこと大人しく聞いてくださらないと、あなたばかりか西尾由里佳さんにも危害が加わるわよ。」
「そんな・・・・・・」
「さっき、西尾さんはあなたと会うために福岡国際ホテルに行ったのよ。私たちの罠とも知らずにね。ふふふ。・・・・・そこで、私たちが捕らえてあなたの部屋に監禁しているわ。・・・・電話ひとつで彼女を殺せるのよ。」
由美子は、由里佳の捕らえられた姿を見せられて、これは脅しではなく本気なのだと悟らずにいられなかった。

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