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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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ギャグフェイスコレクション2 その7

第7章

「いひやん!!」
雌犬が悲鳴をあげたような声で、滝沢がうずくまる。
状況から察するに百合子嬢の股間蹴りが滝沢にさく裂したようだ。
あまりの作家の痛がり方に唖然とする俺。
でもそんなことを考える間もなく、即座に百合子嬢の傍らにいたクロコダイルのメンバーの一人が、百合子嬢の縛られた肉体を自由にした。
百合子嬢は苦しそうにギャグボールを吐き出すと険しい表情で蹲る滝沢の髪をわしづかむと聞きずり起こした。
「貴方の想像力を掻き立てるお手伝いはもう存分にして差し上げたでしょ? よ・く・ばっ・ちゃ・・・だぁ~~めッ!!」
百合子嬢は優し~~く滝沢の肩を抱き寄せる様に立たせると、息の根を止めるがごとく強烈な股間蹴りを再度、お見舞い。
さらに格闘家を思わせる素早い動きで回し蹴りを滝沢先生の顎にお見舞いした。
唖然茫然愕然の俺のペニスは恐怖でしぼんじまった。
百合子嬢を助けた男ともう一人の男は俺をいたぶっていたゲイ三人を蹴散らした。
これはいったい?

かくしてクロコダイルの三人のゲイは床に伸された。
その横でまだ怒り冷めやらぬ百合子嬢は息を切らしながら、ツンとした顔で男2人を叱りつけていた。
「もう、助けるタイミングが遅いわ! もうちょっとでこの変態さんの餌食にされるところだったじゃない」
「ゆ、百合子室長 これはどういうこと、ですか?」
情けないところを助けられた俺はズボンを上げながらバツが悪そうに、マドンナ上司に訊ねた。
「あらかじめ、うちのスタッフをクロコダイルに潜入させておいたの」
「じゃあ、あの格闘シーンも?」
「ええ、織り込み済みのお芝居です いくら私でも大男5人をやっつけられると思います? この細くか弱い腕で」
百合子嬢はわざとらしく白い腕をさすりながら俺を観た。
その余裕に俺はなんだか騙された、という思いが沸き起こってきた。
それにしても、「チェンジ」という組織はいったいどういう会社なのだ?
「でもボスとの戦いはガチンコだろ?」
「がちんこ・・・?ああ・・・本気だったってこと・・・?まぁ、そりゃあ必死でしたもの」
百合子嬢は半乳半ケツでの戦いを思い出してわれながら恥ずかしくなったのだろう。
ポッと頬を赤らめる。
「先生に騙されたのも、ひょっとして」
「うふふ、わたくし、それほどお人好しじゃありません 部下には優しいですけれど!」
百合子嬢ははるかに年下のくせに、お姉さまぶった微笑みを浮かべると、僕の頬を人差し指でぐっと押しつける小生意気な仕草をして見せた。
「最初から先生の陰謀はお見通しでした 先生は超がつく変態です でも、才能はある方だわ それを伸ばすためには私が虜になる必要があると思った お仕事のためなら、危険も厭わず、が私のポリシーですもの」
「わざと捕まったわけ?」
百合子嬢はコックリした。
「さてと、もうすこし、滝沢先生を可愛がって上げようかしら クス!」
百合子嬢は小悪魔的に笑うと、床に横たわる先生を眺める様にしゃがみこんだ。
先生は再びブリーフ一貫に今度はM字開脚姿で後ろ手に縛られていた。
そして…。
「どうですぅ?先生 ご自分が注文されたメイドインUSAの猿轡は? 私の使用済みで、ごめんなさいね~~ 唾液の味がするかなぁ? じっくり愉しい時間を過ごしてわが社のために最高の作品をお願いしますわ」
弄ぶように滝沢を言葉で苛めるとナマ美脚を惜しげもなく見せつける様に立ちあがり、作家の頭を爪先で小馬鹿にするように小突く。
「あんぐうううぅぅ~~」
滝沢先生は悶絶する様に痙攣している。
羨ましくも同じギャグボールを共有し、マドンナ上司と間接キスまで体験することができた彼のブリーフには先走り液が滲み出ている。
もうマグマが溢れ出る寸前という状況だ。
「くふふふふ」
百合子嬢は心底おかしそうに、それでいて男のサガを嘲笑う様に声を立てた。

一カ月後、滝沢准一作の我が社「轡の館」の広告ページを観た俺は息を呑んだ。
それは妖艶な美女が縛られ猿轡をかまされた裸の男の顎に手をかけ、女王様のような表情で眺めている生唾モノの劇画だった。
すでに雑誌の編集部にも問い合わせが殺到し、うちの会社の製品も発注が相次いでいる。
(すげえ・・・)
俺は股間の興奮もそのままに百合子室長のドアをノックした。
「室長、すごいじゃないですか 滝沢准一の絵!!」
俺は興奮冷めやらぬ表情でまくし立てた。
けれど、当の室長サマはまるで初めて性教育を受けた女子中学生のように赤面している。
「お願いだから、その絵は私に見せないでくださぁ~~い」
美顔を真っ赤に染めあげて、両手で恥ずかしそうにその表情を隠しながら首を振るその仕草は、古風な女の子そのものだ。
今回の事件以降、男にいたぶられるも何も感じていないような態度と言い、逆に男を嬲り者にするしぐさと言いちょっぴり、彼女のことが怖くなっていた俺だが、そんな考えは吹っ飛んでしまい、この可愛い上司を苛めてやることにした。
「そんなこと言わないで、よお~~く見てくださいよ 一緒に苦労して書いてもらった秘密絵じゃないですあ」
「嫌ですよぉ~~私はそんなに悪女じゃないも~~ん!」
百合子嬢は身を捩る様にして恥ずかしがる。
なぜなら、滝沢作の女王様は誰がどう見ても、百合子室長だったからだ。
この魔性の愛らしい美人上司の下で、俺はますます仕事が愉しくなってくるのを実感するのだった。 (続く)

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