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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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怪兵と亜美 その13

第13章

次の週末がやってきました。
宿泊先は箱根です。
先週と代わって今日の亜美はジーンズのラフな格好ですが、お洒落で、とてもスタイルが良くて最高にいい女であることにかわりはありません。
それに比べて私の車の安っぽいこと。
庶民向けの低燃費車です。彼女を載せるのは不似合極まりません。
その事を言い訳がましく言いますと、「別に車なんて。動けば何でも同じよ!」と。
こんなところがまたまた私の心の奥底の琴線に触れてくるのです。
きっといい女を極めるとそんなことはどうでもいいのでしょう。

工場に出勤するときは、相変わらず顔に赤い痣を付け、ブスになりきっている彼女とのあまりのギャップを見ると、絶対に裏があるとしか思えないのです。
通勤の時も野暮ったい服装のままです。
まったく何の為の変装なのか?もしかしたら彼女はどこかの国の工作員ではないのか?
もしかしたら指名手配中の犯人?
数々の空想が頭の中を過ります。
そう思った方が自然なほど彼女の言動は不自然極まりないのです。
そう思う反面、私と一緒に居る時の彼女は、驚くほどお洒落で、ひときわ目立つファッション・存在感なのです。
とても指名手配中の人間や身を隠している人間の言動ではありません。
{でも、スパイなんかは昔から大胆で社会の表舞台で活躍している人が多いと聞くし、やっぱり亜美は欧州あたりの某国の諜報員なんかじゃないのかな?}
そんな想像ばかり思い返す毎日なのです。
そして、今日ドライブの先には、とんでもない罠が待っているのではないか?なんて想像したりもしました。
でも、亜美という女性の美しさと妖しげな魅力の前では、「もしそうなっても構わないさ!
それで殺されても人生に悔いはないよ!」と思えるのです。
もう、私は完全に覚悟が出来ていて、彼女なら殺されて構わないくらいの気持ちになっていました。

車の中でも亜美は、本当にクールな女そのものです。
ジャズを流し、黙って聞いています。
私が話しかけも会話が続きません。
でも、邪険では決してありませんし、不機嫌でもありません。
本人は楽しいそうなのですが、笑顔も見せず、おしゃべりもしません。
彼女の横顔は本当に端正です。
透き通るくらいに真っ白な滑らかな綺麗な肌です。
車の中には香水の甘酸っぱい魅惑な薫りが漂っています。
でも、眼の奥にはこれから嬉しいことに出会える喜びを湛えているのがわかるのです。

富士山の見える展望台の駐車場で休憩した時でした。
今日泊まる旅館のパンフレットを私に見せ、ここが離れよ!素敵なお部屋でしょう!誰にも邪魔されずゆっくり出来るわ!と言いながら、顔を寄せてきたのです。
柑橘系の甘酸っぱい香りが鼻腔に入ってきて、もうウズウズしていました。

そして、後部座席に置いたボストンバックの中身を広げて見せたのです。
中には何本もの日本手拭や腰巻の紐が入っていました。
私の左腕を掴み、胸に押し当て、クスっと笑いながら、上目使いに私の顔を意味深な眼差しで見詰めたのです。
彼女の胸の膨らみとブラジャーのカップの感触が腕に伝わってきます。
{怪兵さんって女を縛ったことってないのよね。だから今日は和服の腰紐を用意したわ。}
実は、私は女性を縛った経験がなく、緊縛技術なんてゼロなのです。
そのことはブログの中で何回も書いてきました。
亜美はそのことを気にして、緊縛用に和服のしごきをたくさん用意してきたのです。
私は、亜美が用意した日本手拭を見た瞬間、股間が勃起して制御出来ないほどのマグマが身体中からこみあげてきました。
本当にこれは夢じゃないのか?!と。
そんな私の動揺を見透かしたかのように、亜美が小声で呟いたのです。
「やっぱり和装の手拭を噛まされるのが一番燃えるわ!」
そんな台詞を聞くだけで、妄想が広がり、もう心臓は破裂しそうでした。

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