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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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奇人四十面相 恐怖の緊縛の館 今宵の招待客は帝都警察刑事局長のご令嬢 三嶋紀子

第2章

自室の前で待ち受けていた執事の楠が紀子嬢を呼び止めました。
「紀子さま、帝都修学院女子大から知らせが届きまして、英国皇太子妃歓迎レセプションにぜひご出席くださいますようにとのことです」
「まぁ、爺、ほんとう!? 紀子、嬉しいわぁッ!!」
弾ける笑顔で、両手を胸の前でぎゅうっと握りしめ感激するご令嬢。
「しかし、紀子さま 最近、少々お転婆が過ぎますぞ」
「まぁ、爺までそんなことを言うの? わたくし、女ですけれど、正義感は人一倍のつもりよ 学校を卒業したら、帝都…いいえ、日本国の発展のために働きたいの 歓迎レセプションで奇人四十面相が現れたら、お父様よりも先に四十面相を捕まえてみせるわ」
紀子はチャーミングな笑みの中にも、勝気な正義感を湛えた瞳を光らせます。
「お嬢さま、歓迎レセプションに間に合うよう、いつも通り白木屋がお召し物を持参しております」
「まぁ、そうなの? お母様は、何もおっしゃっていなかったけれど…」
楠に導かれ、洋装の自室に何のためらいもなく入る紀子です。

庶民の住宅一棟分はあろうかという広く美しい部屋の中には誰もいません。
「爺、誰もいないけれど…?」
怪訝な表情で振り返った紀子嬢の前に立っていたのは、金色の鉄仮面の男、そう奇人四十面相にほかなりません。
「ああッ!! あなたは…」
驚きに口をパクパクさせる紀子嬢、言葉が続きません。
「ククク…お嬢さん あなたを歓迎レセプションにエスコートするのはこの私、奇人四十面相だ」
鉄仮面は手にしていた黒い鞭で厚地の絨毯を一打ちしてから、紀子嬢に迫ります。
「だ、誰かッ! 助けてぇッ あうぅッ!」
助けを求めようとした令嬢の首に、後ろから鞭が絡みつきます。
「逃げたり助けを求めたりするなんて、三嶋刑事局長のご令嬢らしからぬ行為だ 私を捕まえると豪語していたではないか?」
嬲るような言葉遣いで手にした鞭を起用に操り、紀子嬢の首をマメに締め上げます。
「く、苦しい…苦しいわッ」
愛らしい顔を激しく歪める紀子嬢。
しかし、奇人は情け容赦なく令嬢をいたぶり始めます。
クイックイっと徐々にきつく鞭を締め付け、紀子嬢の呼吸を止めにかかったかと思うと、彼女が白目を剥き始め意識を失いかけた途端蘇生させ、再度首を締め上げる、それを繰り返すのです。
名家の娘のたしなみも喪失しかかり、口から泡を吹き発狂した様にもだえ苦しむ様に、サディストの奇人もさすがにやりすぎを感じたのか、残酷な鞭責めから紀子を解放します。
「あううッ!!」
どっと床に崩れ落ちる紀子嬢。
しかし、残酷な鉄仮面が憎き帝都警察幹部のご令嬢を許すはずはありません。
「さぁ、歓迎レセプションまではまだ日がある それまでは私の館でたっぷりと準備をするとしましょうか、紀子嬢?」
「わ、わたくしを…どうなさるおつもり?」
息も絶え絶えの紀子嬢が絞り出すような声で問い質すと、鉄仮面はそのマスクの下で薄ら笑いを浮かべながら答えます。
「私の屋敷の秘密の部屋で、徹底的に調教して差し上げる いいじゃないか、我が宿敵、帝都警察晋刑事局長の愛娘が父親のいる自宅からみすみす連れ去られ、重罪人の手中に堕ちる… 最高のシチュエーションだとは思わないかね?」
奇人四十面相は自己陶酔したような口調で囁きます。
「い、いやッ! お願い助けてッ!」
床を這って逃れようとする紀子嬢。
しかし、その白いブラウスに包まれた背中を残酷な鞭が一閃しました。引きちぎられてゆくご令嬢のお召し物…。

凄まじい轟音とともに豪邸の窓ガラスが大破します。
警察官僚の威厳も忘れ、慌てて私邸の外に飛び出し、漆黒の闇に包まれる上空を見上げた三嶋刑事局長が見た物は…。
巨大なヘリコプターにチェーンで吊り下げられた星形の磔台。
そこには一人の美しい娘が逆さに掛けられているではありませんか。
それは誰あろう、最愛の娘、紀子嬢です。
愛娘はほとんど裸、シルク地の小花をあしらった純白のブラジャーとパンティ姿です。
呆然とする父上に奇人四十面相は拡声器を使って、凶行を宣言します。
「いかがかね、三嶋刑事局長!! 最愛のご令嬢を目の前で連れ去られる気分は!? 英国皇太子妃を我が手中に収めるまで、紀子嬢はこの四十面相がお預かりする 言っておくが私は仇敵の娘を来賓として手厚く扱う様な紳士ではない 貴公を屈服させるため、ありとあらゆる辱めを加え、責め苛む予定であることを申し添えておく 精々キャメロン妃の警備に注力したまえ まぁ、可愛い娘をみすみす目前でかどわかされる男に何ができるか、疑問だがね ハハハハハハ~~!!」
逆さに大の字に磔に処された令嬢は徐々に上空高く引き上げられてゆきます。
「のりこぉッ! のりこおおおおぉぉぉ~~ッ!!」
咆哮する三嶋刑事局長、しかし帝都警察の権力を掌握するおかたにも、紀子嬢を救うことはできないのでした。

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