FC2ブログ

プロフィール

ベスト

Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


FC2カウンター


ギャグフェイスコレクション外伝 嗚呼、僕は変態です ミッションは愛しの令夫人のランジェリー?

――――Ⅰ――――

僕、兵頭はじめは変態です。
前科七犯。
それも全て窃盗。
その盗み取ったものと言えば…女モノの…。
あとは御想像ください。
しかも僕はフェチです。
高貴な御方ばかりに勃起する…。
ヌード写真やエロ動画などにはまるで反応しません。
御公家様や貴族、古くから続く老舗のご令嬢など、その御尊顔を拝するだけで、汚れた地面に這いつくばりたい気持ちと、面罵されたい歪んだ欲望が頭をもたげ、しかも勃起してしまうのです。

やや長かった‘お勤め’を終えた僕は半分ホームレス化しておりました。
そこで都内S区をふらついているうちに、S教会の神父さまに「生き方」をご教授いただく機会に恵まれました。
神父さまはお優しい方でした。
いつ訊ねても、前科のある僕を厭な顔一つせずに、教え導いてくださいます。嗚呼、僕もようやっと真人間に慣れるのかな、イエス様の教えを戴いているうち、そんな気持ちを抱き始めました。
しかし、僕のイケない性癖がまた頭をもたげる、悪魔のささやきの様な出来事が起こったのです。

S教会でも毎週日曜日の朝、礼拝が行われます。
皆様、それぞれの罪を悔い、神に許しを乞い、真剣にお祈りを奉げます。
そんな敬虔な場に、毎回お邪魔している僕でしたが、そんな神様の御前で僕の邪な欲望はまた目を覚ましたのです。

そのお方はあまりにお綺麗でした。
肩にかかる程度になびく、栗色の髪。大きな瞳。
純日本人らしい大和撫子と呼ぶにふさわしい小顔。その表情は美しさの中に知性を秘めたとでも申しましょうか、少なくとも僕のコレまでの人生ではお目にかかったこと記憶がないほどの気品と美貌を兼ね備えたお方です。

彼女も決してお若くはないでしょう。
三十代の半ばくらいでしょうか。
周囲にはもっと若く弾けるような女性信徒も数多くいます。
ですが、彼女の周囲だけ、空気が違うのです。
いや嘘ではありません。
また欲目でもなければ、盲目に陥っているわけでもありません。
人というのはオーラを発するものなのですね。
そのお方は必ず、礼拝が始まる少し前に姿を現します。
そして決まりきったように、三人の我が子を慈しむような仕草で促しながら、教会の最前の席に身を沈めます。
そして絵に描いた様な幸せな家庭を築いた母親、そして古風な言い方ですが令夫人の言葉がふさわしい、雅な微笑みを浮かべ、神に祈り十字を切るのです。三人の子供を持っているとは思えぬ、たおやかさ、そして生活臭の無さはどんな女優とて敵いますまい。
昨今、外見の美貌ばかりがもてはやされる世間の風潮がありますが、げに美しきお方というものは表舞台になど現れないものなのですね。

神父様にお話を聞いていただいた際に、それとなく僕は水を向けました。
「ああ、あの人は特権階級のお方だから」
どこか皮肉めいた口調でしたが、その時の僕には、彼女の話題に触れることが出来ただけで有頂天でした。
そのお方の御主人が著名な大学教授であることを知りました。
その名は伊集院小夜子様。
ネットカフェで調べたところ、そのお方自身も、やんごとなき貴族の血を引くお方とのことです。
お父上は国立大学の名誉職にあられる文字通りのご令嬢です。
世が世ならば、お姫様。僕など口を利くことはおろか、御尊顔を拝する事すら許されない雲の上のお方でしょう。
嗚呼、やはり僕の直観は当たりました。
小夜子様は僕の奇癖、性癖にマッチした御方なのです。

一目会った時から、激震を覚えた僕は彼女に恋以上のものを感じたと言えましょう。
毎度毎度お会いすることから、彼女も時折、視線が合うたびに会釈を返して下さったり、柔和な笑みを浮かべてくださるようになったのです。
とはいえ、中学を卒業以来、生真面目に女性と言葉を交わした記憶のない僕に気の利いた言葉など言える筈はないのです。
あるときの事。
彼女の真後ろに陣取った僕は勇気を振り絞りました。
「あ、あの…献金はどのくらいの額を、いれれば良いのでしょう?」
礼拝の最期のささやかな寄付行為を口実に、おずおずと話しかける僕。
顔見知りになった程度の変な中年男の愚問にも、小夜子様は一瞬大きな瞳を広げて意外そうな表情をお見せになったものの、すぐにあの雅な笑みを湛えられ、諭すように澄んだ声を発せられます。
「それはお気持ちですので、いくらでもよろしいのよ。額の大小は関係ありませんわ」
僕とさして年齢の変わらない彼女ですが、まるで憧れの先生や映画に出てくる美しき母親の様に僕を教え導いてくださいます。
嗚呼、その麗しさたるや…。
僕は、小夜子様の母性に甘えて、生い立ちや苦しい生活を吐露しました。
彼女はこう導いてくださいました。
「イエス様はわたくしたちの苦しみを受け入れてくださいます。同時に過去の罪も・・・。大丈夫、必ず貴方様にも神の御加護がありますよう・・・」
そう言ってくださって僕に十字を切ってくれた小夜子様は、まるで女神尿にお美しいのです。
でも、僕あこの時の小夜子様の御顔に勃起しました。
高貴な御方に性的欲望を抱くなど、あってはならぬことです。
しかし、生憎と僕は小夜子様の様な女性にしか興奮できない変態野郎なのです。嗚呼、神様お許しください。


 | BLOG TOP |  NEXT»»