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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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黒い羊様投稿 世界のどこかで



しばらくして、美織さんがお風呂から上がったようでした。

美織さんは一糸纏わぬ姿で片手にカゴをぶら下げていました。「それじゃあ皆んな、お待ちかね時間よ。」

美織さんの掛け声とともに男達はいっせいに目を閉じました。美織さんは男達に近づくと耳元でこう囁くのでした。

「あなたにはマスクよ、今週ずっと着けていたから少しくさいかもしれないわ。でも、あなたにはその方がいいのよね。」

「あなたにはストッキング、足のにおいってくせになるでしょう。うふふ。つま先の部分が鼻の下に来るように縛ってあげる。」

「あなたには、ブラジャー、優しい匂いがするかしら、今夜は良く眠れそうね。」

「あなたには、とっておきのもの。楽しみにしていてね。」

美織さんはそれらを順々に男達の鼻と口にあてがい、その上から優しくくちづけするのでした。

男達は眉を寄せながら美織さんの匂いを嗅ぎ取っています。中でもとりわけ苦悶の表情を浮かべていたのが、とっておきのものをプレゼントされた男でした。それは遠目から見てもはっきりとわかるように黄色いシミの付いた美織さんの下着でした。彼は必死で正座を崩すまいとしていますが、上半身は小刻みに震え今にも倒れ込みそうな勢いです。

「この子達、すごく寂しがりやなの。私が家を空けると寂しくてシクシク泣いてしまうのよ。でも、こうやって常にわたしの匂いに包まれていたら、離れていても寂しくないわ。ねえ。うふふ。」

「ところで、あなたにもちゃんと用意してあるのよ。ほら。」

美織さんが差し出したのは表面が白くシワくちゃの何かの固まりでした。私にはそれが何なのか俄かにはわからなかったのです。

「さっきは取り乱してしまってごめんなさい。そう、今日は、そういうことなの。でも、あなたも私のいちばん強い匂いが嗅げて嬉しいでしょう。」

その言葉を聞いた瞬間、私は自分の額から、じっとりとしたあぶら汗が流れ落ちるのを感じました。美織さんはあろうことか彼女の使用済みナプキンを私に嗅がせようというのです。
私はそれだけは避けたいという思いから、力の限り抵抗したのです。しかし、両手が括られたままではどうしようもありませんでした。すぐに取り押さえられた私は、美織さんの手によって鼻と口に彼女の使用済みナプキンをあてがわれてしまったのです。
そのナプキンは、若く美しい女性が身につけていたものとは到底思えない程、おぞましい汚臭を発していたのです。私は呼吸をする度に鼻に纏わりつく淀んだ悪臭に吐き気を催しました。それと同時に美織さんに対する激しい憎しみの感情が湧き起こったのです。

「どう?悔しい?うふふ。」

「それはそれは悔しいでしょうね。女の手によって縛られて猿ぐつわ噛まされて、くさくて汚らわしいナプキンのにおいまで嗅がされているんですもの。」

「その上、悔しくても、モノも言えないで、ただ眉を吊り上げていることだけしか出来ないの。うふふ。きっとナプキンの下では可愛いお鼻を膨らまして怒った顔をしているのでしょうね。でも、そんなにお鼻を膨らましたら、ますますくさい思いをするだけなのよ。」

私は堪えようのない怒りの感情に思わず全身が震え上がりました。もっとも怒りを表現する術を持たない私は、じっと美織さんを睨みつけていたのです。

しかし、それも束の間、心の弱い私のような人間では感情を自分の内に閉じ込めることは出来なかったのです。怒りの感情は溢れ出る涙として私の両頬をつたいました。

「やだ、泣かないで。そんなに可愛い姿を見せられたら抱き締めたくなっちゃうじゃない。本当は、これからあなたをじっくり責め上げようと思っていたのに。」

「でも、あなたのその生き生きとした眼は好きよ。そういう眼をした子が欲しいと思っていたの。あなたは私と同じ目線で物事を見ていると思っているのでしょう。でもね、それは全く違うのだということをこれからあなたにわかってもらうの。長い時間がかかってもいいわ。じっくりわたしとあなたの関係を理解し合いましょう。いつか、わたしがすごく遠くにいると感じても、わたしの匂いがあれば、あなたは安らぎを得られるようになるの。だから、安心していいのよ。」

「あなたと過ごすこれからが本当に楽しみだわ・・・。」 るん。

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