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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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時代劇「亜美と怪兵」の脇道話

7章

東映映画「尼僧残酷物語」

時は戦国時代。攻め滅ぼされた中国地方のさる大名。
主や子息らは、全員切腹。
女たちは助命され、仏門に入ることで許されるのです。
しかし、奥方は、後を追って自害。
そして中国地方随一の美貌と評判だった吉永小百合さん演じるお姫様のみが出家され生き永らえるのです。

彼女の名前は桐花様。
彼女の美貌は、遠く大坂にいる秀吉の耳にまで入ります。
新しく領主になった大名が、その桐花様に眼をつけるのです。
この大名が、桐花様の家を攻め滅ぼしたのでした。
新領主は、美貌の彼女を我が物にし、更には、天下人の秀吉に差し出そうと。

それを知った桐花様は、きっぱりと拒絶されます。
決して権力者の思うがままにはならぬと!!

そしてその危難を知った滅亡した旧家の遺臣の待女が寺に忍び込み、、隙を見て、桐花様を連れ出し逃亡しようとしますが、あえなく見つかり、待女は、斬り死に、桐花様だけが囚われてしまうのです。
尼寺の一室に囚われ縛られた桐花様。
尼寺の住職である庵主さん役の女優が監禁部屋にやってきます。
庵主さまの役は、山田五十鈴さん。いいやここは、淡島千景さんが、似合うような。

監禁部屋の広間の中央に正座した姿で後ろ手に厳しく縛り上げられ、口には千鳥柄の手拭で結び玉猿轡をしっかり噛まされた桐花様が。

猿轡に驚いた淡島千景さんが、見張り役の待女に尋ねます。
「これは何としたことじゃ、仮にも先ごろまではご領主だった吉永様のお姫様ぞ!!」
「舌を噛もうとなされましたので!!」
{だから、私が、咄嗟に手拭で猿轡を噛ませたんです。ちゃんと詰め物も噛ませてますよ。
機転が利いたでしょう。自害しようとする女に猿轡噛ませるのは常識で知ってますよ!
すこし手こずりましたが、ほら、この通り、舌が噛めないように、結び玉作って「しっかりきっちり」仕事しまたわ}
としたり顔の若い待女。

{まああ、なんと憎憎しいお姫様だこと!!}とムッたした表情をして部屋を出て行く淡島さん。

ここから、長い時間、カメラは猿轡を噛み締める吉永小百合さん演じる桐花様の姿を捉えるのです。
後ろからのアングルでは、高手小手に厳しく縛められた手首の姿。
背筋をピンと伸ばした綺麗な姿勢。
もちろん本当に剃髪して役作りをしています。
何といっても時代劇黄金時代ですから、いくら売り出し中の美人女優でもカツラではなく、
本当に頭を丸めて撮影に臨んでいます。
真横からのアングルのアップ画では、吉永さんの口奥にまでしっかりと食い込んだ結び玉が写り、口がコの字型になっています。
顔の産毛まで見えるようなアップ画像で、囚われの元お姫様の運命の過酷さ、人生の悲哀を表現しているのです。
眼には屈服しないという、芯の通った光が宿っています。
長時間猿轡を噛まされていたことが判るように口に食い込んだ手拭には、唾液が染み出しています。
そして手拭を無地や豆絞りではなく、千鳥柄にしたことで、最初の淡島千景さんが入室してきたときも口の結び玉の図柄とアップ画で、鮮明に噛まされ顔を映し出したシーンでの千鳥柄の図柄の位置が変わっていることがわかるのです。
「ああ、吉永さんんは、このシーンの撮影で何度も猿轡を噛まされ直されたんですね」と我々マニアは長年話題になるのです。
「大奥マル秘物語」の佐久間良子さんのシーンのバージョンアップ版とお考えください。


まあ、物語はここで終わりにします。
いくら妄想の世界にこれ以上の筋書きは不要ですからね(笑)
最後は、吉永さんが、仇の大名に差し出された後、隙を見て、親の仇の大名を短刀で刺し、見事に復讐に成功する物語です。仇討ち後、家臣たちから斬り殺され最期を遂げる悲しい戦国女性の物語で映画は終わります。

1960年代の時代劇映画全盛期なら、こんなシーンがあっても不思議ではなかったのではないでしょうか?
60年代をリアルに生きた方からのご意見も伺いたいものです。
いくら何でもその時代、そんな見事な噛ませは不可能だったはずとか!
でも、私は、彼女のこんなシーンが昔あったらどんなに良かっただろうと勝手に妄想してます。
現代女優では、何かこのシーンはツボに嵌らないのですよね。
尼僧姿での美しさや清楚や気品、そして女優としての格が、現代女優では無理なような。
これで脇道話を終わります。

では、将来掲載予定の時代劇小説をご期待ください。

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