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US様投稿小説 美人報道キャスター雅子・事件危機録 

第七章:残酷すぎる処刑!! 雅子の命は風前の灯!!

「君とこんな形でお別れとは残念だよ、君の肉体を愉しみたかったのだがねぇ。君の恋人はよほど美人キャスター殿に執心のようで、早く助けに来てくれるそうだ。ココで失礼するよ」
ここは深夜の東京湾埠頭。
今、雅子は残酷な処刑に処せられようとしている。
一糸纏わぬ雅子は、愛車トヨタのプリウスの後部座席に座らされている。
両手はそれぞれ縄で縛られ、後部座席上の手すりにその縄尻を結び付けられている。
口にはまだ、恋人との会話を阻んだ残酷な猿轡が噛まされたままだ。
「準備できました。これで高見が現れて女を助けようとすれば・・・」
残酷すぎる処刑方法だった。
室内のミラーにはなんとロシア製実弾入り拳銃が、後部座席に銃口を向けた状態で結び付けられている。
その引き金にも細い紐が結び付けられている。
その紐はこの車のすべてのドアの部に結ばれており、いずれかドアを開けばそれが引かれ、銃が発砲する仕組みだ。
後部座席中央にいる者の頭蓋骨を貫通することはほぼ間違いない。

海老原は、高見に雅子の引き渡し条件を提示した。
それは、高見が今後自分の周囲を嗅ぎ回らぬこと、という信じられないほど甘い条件だ。
はっきり言えば、提示した方もされた方も、その約束を反故にすることは言うまでもないことは容易に想像がつく。
にもかかわらず、高見の回答を取り付けた海老原は、雅子の監禁場所を教え、救出に来るよう命じたのだ。
それが、この埠頭に停泊する雅子の愛車というわけだ。
しかし、この車には前述の仕掛けがある。
つまり、高見が雅子を救出しようとした時点で、彼自身が最愛の女、雅子を処刑することになるわけなのだ。
「ン、ンン…」
観念した様に項垂れる雅子。
まるで磔のようなポーズで緊縛を受け、愛車の中で処刑を待つばかりの身・・・。
「では、美人キャスターくん、グッドラック!! いや、グッドナイト!!」
高笑いを残し、立ち去る海老原を悔しげに睨む雅子・・・。

(きょ、恭平さんッ、やっぱり来てくれたのね!!)
雅子はフロントガラス越しに見える恋人の姿に涙した。
彼は気が付かぬだろう、この車に恐ろしい仕掛けが施されていることは。
だが、それでもよかった。
彼の手で命を絶たれるのならば・・・。
雅子は猿轡を噛み締め覚悟を決め、恋人の行動にすべてを委ねた。
だが、恭平は雅子に気障なウインクを送ると、雅子が縛られている後部座席ではなく、運転席のサイドガラスを手にしていた工具で叩き割った。
そして、内部に手を挿し入れると手早くロシア製の銃を取り払う。
そして、すぐさま後部座席を開け、雅子の手を縛る縄を断ち切った。
(な、なぜ、この残酷な処刑の方法に気が付いたの!?)
雅子は猿轡の下で、歓喜の悲鳴を上げた。

喉の奥深くに捻じ込まれていた瘻付きの猿轡を、抜き取られると雅子は恋人の名を呼ぶ。
「恭平さん」
「雅子」
愛し合う二人は抱き合って再会を喜ぶ。
「ちょっと、お二人とも。僕の活躍も忘れないでくださいよ」
全裸の女体にジャンパーをかけてもらう雅子が目にしたのは、微笑む李の姿だ。
「実は、雅子さんが心配で今日はずっと尾行していましてね。さしずめ、美人キャスターの冒険をスクープしたってわけ」
「それで、私が捕まっていたことも知っていたのね。でも・・・もうちょっと早く助けに来てくれてもよかったわ」
微かに不服そうな雅子。

「いいじゃないか、お前を守るナイトは俺ってことで・・・」
「ごめんなさい、勝手なことをして・・・」
潮らしく詫びる雅子に、上司の顏で恭平が言う。
「報道局長には内緒にしておく。そして、俺ももう逃げも隠れもしないぜ、君が活躍してくれたおかげで、確かな裏も取れたってわけさ」
「これで、海老原と帝電の癒着も報道出来ますね」
李も誇らしげに笑う。
「私も一緒に闘わせて頂戴!」
「おいおい、あんな危ない目に遭ったっていうのに、相変わらずのお転婆ぶりだなぁ」
芯の強さを持った美人キャスターの恋人に、力強く微笑む恭平だった。  【第一話完】


メールは当分つながりません。すみません。
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