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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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奇人四十面相緊縛の館 鉄仮面VS少年少女探偵団 第二幕:令嬢警視の巻

第四幕:姫警視、罠に嵌る!! そして屈辱的な誘拐劇…


中の様子は暗くて見えません。さすがの桂子警視も恐る恐るという足取りで室内に踏み入ったその時です。背後でガシャンッと大きな音を立てて鉄扉が閉められたのです。
「はッ、しまった!! 閉じ込められてしまったわッ、は、はぐぅッ!!」
監禁されたことに気が付いた桂子の首に、ぎゅうっと麻ひもが巻き付き、グイグイと締め上げ始めたのです。手にしていた銃が床に乾いた音を立てて落下しました。

「あ、あぁッ…ああぁぁ~~ッ…」
白いストッキングに覆われた桂子の踵から、革のヒール靴が脱げ落ち、素足の爪先がレンガ造りの床を掻き毟ります。絞首刑の要領で天井から吊られた麻縄に、見事なまでにその首を捕えられた桂子は、苦悶にその理知的で聡明な美貌を歪め、身悶えます。暗がりの中にぼうっと蝋燭の火がともされ、そこに偽江戸川探偵が姿を見せました。そんな彼は纏っていたスーツで一度身を隠すようのポーズをとります。すると、あら不思議、黄金の仮面に黒装束の奇人紫綬面相に姿を変えたではありませんか。
「ようこそ、お姫様警視くん。私のメッセージの真意に気が付いてくれたことは賞賛に値するが、こんな原始的な罠に捕まるようでは、未来の帝都警察幹部としては頼りないねぇ」
「あ、あうぅ…」
「だが、このまま絞殺するなんて芸の無いふるまいをするつもりはありませんよ、桂子姫」
なおも苦しむ桂子警視を言葉で詰る奇人四十面相です。

従えていた部下たちに、桂子の紺色の制服を引き裂かせ、そして役職を拝命した時に送られた帝都警察バッチを剥ぎ取らせる四十面相です。
「なかなか、豊満なお嬢さんだ…」
純粋無垢で高貴な者が身につけると言われる、純白一色のブラジャーとパンティだけに剥かれてしまった桂子。絞首の苦しみから解放されたとはいえ、なお激しくせき込みながら、跪いてその肉体を庇うように掌で覆い隠し、奇人たちを睨みつけます。その様子を愉しげに眺める稀代の大悪党。
「ふふふふ、高慢で小生意気な帝都警察幹部も、こうしてしまえば普通の女の子じゃあないか?」
鉄仮面は己の性的趣向を吐露しつつ、桂子警視ににじり寄ります。
「わたしはね、君の様な魅力的な若い娘が大好きなのだよ。これまでも、帝都の高貴な令嬢たちを幾度となく誘拐して折檻をくわえてきた。それが愉しくて愉しくてやめられない。今回の騒動も、帝都貴族の江頭家の眉目秀麗な一人娘桂子を生け捕りにするのが目的なのだからね」

しかし、弁の立つ桂子も反論します。
「き、稀代の大悪党が…予告を反故にするようなことをなさるつもり?」
「フフフ、麗雲閣爆破を止めるとは言っていないよ。君というチャーミングなレディを誘拐し、帝都警察や上流階級の者どもに赤恥をかかせ、そして震え上がらせてから、注意をそらしたうえで爆破事件を起こす。私の犯行予告にも、本日事件を起こすとは書いたが、今日爆破を実行するとは言っていないだろう、クククク」
「ひ、卑怯者ッ。か、簡単に誘拐などされるものですか!! 必ずや、この場であなた達を逮捕しますわッ」
桂子嬢は唇をわなわな震わせながら言い返します。
「フヒヒヒ、本当に可愛いお嬢さんだ。可憐で勝気で生意気で、それでいて純粋な正義感を持っている。頭の悪い部下たちは、まだ下の階をのんびりと捜査しているよ、麗しの女上司がこんな危機に陥ってるとは知らずにねぇ」
悔しくてたまらない令嬢警視ですが、成す術はありません。

嗚呼、無情ッ、おいたわしや姫警視はシルク地のパンティ一丁にひん剥かれてしまいました。そして小さな檻の中に頭上で手首を縛められて結ばれ、ムチリとした両足も股を広げた形で、足首を左右の鉄格子に結わかれました。悔しさに、その不自由な半裸体を悔しげに、そして悩ましげに捩ります。
「それにしても滑稽じゃあないか。悪者を取り締るはずの警察幹部のリーダーが、こんな年端もいかないお嬢さんで、その娘が多数の部下の取り囲む中、その稀代の悪党に誘拐されるなんてねぇ?」
「い、いやッ」
生きて虜囚の辱めを受けずを教訓とする、帝都警察の思想を信じる桂子にとって自らが誘拐されてしまうなどという事は想像を絶する屈辱なのです。
「あらかじめ予告をしておくよ、桂子姫。君は私のアジトに誘拐され、そこで拷問を受けることになる。裸にして鞭で打って…いやいや、そんなことでは済まさない。君ほどの権力を持ったお嬢さんならば、想像を絶するほど辛い思いをさせてあげなくてはねぇ、恐ろしいことだよ、フフフフ…」
あまりの恐怖に桂子は、その美貌を強張らせ、血の気をなくすのでした。
「さぁ、君は少し弁舌が上手すぎる。私の手に堕ちた女たちは皆これを咥えこむのだよ」
四十面相が手にしたのは、黒革のバンド式のギャグボールです。ボールは鉄製で髑髏のイニシャルが刻み込まれています。
「あぁッ、い、いやよッ、いやぁ~~ッ、あっ、あぁむぅ…」
「ほぉ~~らほら、往生際良く咥えたまえ。この轡玉をね」
「あはぁッ…ンン~~ッ…」
八重歯で鉄球を受け止めた桂子の頬肉に革バンドが食い込みます。ぷくりと艶めかしい唇の間で、銀髑髏が輝くのでした。囚われの令嬢警視の拘束を完了した四十面相は、捕虜を捕えた檻の前面の蓋をガシャリと閉じ、低く嗤い声を立てます…。

その数分後。麗雲閣頂上付近に現れた謎の気球に帝都警察の面々、そして通行人たちは皆唖然とします。徐々に浮き上がる気球から吊るされる小さな鉄檻。その中には虜となった美女の姿が。僅かな下着だけを身に着けたその女の人は、誰あろう帝都警察警視の、江頭桂子嬢。まるで女神のような神々しさと、奴隷の惨めさを醸し出した美女は、鉄玉に口を塞がれたまま、運び去られてゆくのでした。


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