FC2ブログ

プロフィール

ベスト

Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


FC2カウンター


ギャグフェイスコレクション外伝 洋助の回想録 我が愛しの百合子嬢篇

第10章

「ふん、間違えても抵抗しない方がいいぜ、お嬢さん。この銃は露助から仕入れた本物だ。こういうこともあるかと工場長が用意していたんだよ」
コイツラはマジだ。俺は体の芯から震えが来た。
「待って、宇佐美さんは私を助けようとしただけで、チェンジの計画に賛同しているわけでは無いわ。お願いですから、彼はここで下してあげて」
百合子嬢は、日頃の経営哲学とは相反してどこまでも部下に優しい。
「ハイエナのくせにうだつの上がらねぇ男庇うなんて、割に合わねぇことをするねぇ、お嬢さん。悪いけど、こいつを降ろすとなれば、ロシアからヤバメの薬を仕入れていたっていうことがばれて、拳銃自殺したってことにさせてもらう、そういう筋書きもできているんだぜ」
大久保工場長はかなり本格的に黒い社会に通じているらしい。
「こんなことして、警察に逮捕されるのがおちだろッ」
俺は声を震わせつつ、抗弁する。
「ヘン、どうせ俺は傷害でネンショにはいったこともあるし、再就職なんて出来ねぇよ。榎本社長や大久保さんが香港に高飛びさせてくれる手筈も整ってるから、後悔はねぇよ」
いや、コイツがネンショに入ったことは知っているが、傷害ではなく、傷害致死だともっぱらの噂だ。
「さぁ、一緒に奥多摩まで行って仲良くゴミに埋もれて死ぬのがいいか、ここでコイツの頭を打ち抜く様を間近で見るのがいいか、選びな、お嬢様!?」
百合子嬢は、観念した様子で俺に詫びると、奥多摩まで車をこのまま運転するように頼んだ。
「おい、早くもう一度この女を後ろ手に縛り上げろ。」
俺は仕方なく百合子社長の手首を後ろ手に縛る。
百合子社長は珍しく後ろ手に縛められた腕を交差させ、じりじりと悶えた。
相当口惜しいのだろう。
俺に彼女を守ってやる術はない。俺の脱出劇はやっぱり最悪の形で終焉を告げようとしていた・・・。

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://besuto.blog104.fc2.com/tb.php/1013-48813958

 | BLOG TOP |