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Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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老・女盗賊の悲劇

5章

「ところで、智子さん、私は、あるコミニティを持っていましてね。男女5人の仲間でよくパーティをやるのですよ。夜が明けたら、その仲間の何人かがこの家に遊びにくるんですよ」
「・・・・・・・・・・・」
「その仲間の中には、智子さんがご存じの人間もいますよ。そいつも昔から智子さんの大ファンだったらしいのですが、ある会合で意気投合して話す内に、昔から小島智子さんが大好きだったということがわかりましてね。帝国テレビの宇佐美洋介というプロデューサですよ。ご存知ですよね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ、宇佐美さんなら存じ上げていますわ・・・・・・・??????」
宇佐美洋介は、30代後半の男で、智子は大の苦手の男である。
彼が、裏窓怪兵と同じように、若い頃から自分のファンであったことは知っている。
そのことを何度もテレビ局で話しかけてきたことも憶えている。
知的で端正な顔立ちのナイスガイなのだが、智子には、とこか粘着質な感じのするする男で、とても親しくする気になれない男なのだ。
仕事柄、邪険には出来ないが、時折、厭らしそうな目で見つめられると、鳥肌が立つような気持ち悪さを感じるのだ。
それは彼が、憧れの女性を見つめているだけなのだが、智子にはそうは見えず、相性が悪いのだ。
「でも、裏窓怪兵さんと宇佐美さんが????・・・どういうコミニティなんです???」
「ええ、実は「えんけん会」という会を持っていましてね。そうそう、この前みんなで北海道旅行に行った時の写真があります。・・・・・・・これですよ。・・・・みんな楽しそうでしょう?」
男女5人(男性3名・女性2名)が、ホテルの一室で楽しそうに笑っている。
その中には、裏窓怪兵と宇佐美も居る。
5人全員の身なりから裕福そうな男女の集まりであることがわかる。

女性2人は、20代後半と50代前半くらいのかなりの美人である。
「ここに写っている若い背の高い女性が、林亜美ですよ。昨晩パーティで挨拶したでしょう。」
「まあ、そうですわ。あの特別お綺麗なまるでモデルのような方ね。麻布のリン画廊の女性オーナーですわよね。裏窓さんとはお親しいと伺っていますわ。・・・・ほんと羨ましいですわ」
「もう一人のこの女性はわかりますか?・・・・・元女優の田坂令子さんですよ」
「・・・・・・・・・」
「ご存知ですよね」
「・・・・ええ、存じ上げていますわ。でも・・・もう何十年もお会いしていませんけど」
「ふふふ・・・・昔、恋人を巡って因縁がお有りだとか!」
「・・・・・・・・・・・」

「実はこの会は、えんけん会と言いましてね。数年前、亜美と私以外はネットで知り合いになり、お互い顔を合わせるようになったのですよ。みんな共通の趣味がありましてね。・・・・職業も社会的地位もバラバラなんですが、偶然、皆この東京に住んでいましてね。それでよくホテルやお互いの家に集まってパーティを開くのですよ。」
「まあ、素敵な集まり・・・・・なんですね・・・・・・そのえんけん会って、どういう言う意味なんですか???」
智子は、どうしてそんな話をするのか怪訝な気持ちを感じながら、顔が一層引き攣るのを自覚していた。
「えんけん会とは、猿の研究会という言葉を略したもので、猿研会という字を書くんでよ。」「猿の研究ですか??????・・・・まあ、面白い研究会なんですね・・・・・」
智子は、田坂令子の顔を思い出しながら不愉快になりながらも、えんけん会に不気味なものを感じ、もう一度メンバーの写真を見直した。
後の男性1人は、50歳くらいのハーフのような男性で身なりもしっかりしている。
猿を研究する趣味があるようには見えない。
「その方たちをお呼びになったのですね。」
「はい、明日のお昼には全員集まりますよ。智子さんにもご紹介いたしますよ。」
智子の引き攣った作り笑顔を裏窓怪兵は、ほくそ笑みながら見つめていた。



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