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Author:ベスト
ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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老・女盗賊の悲劇

8章

目が覚めたとき、智子は、大きな部屋の真ん中でYの字の形に吊るされていることに気が付いた。
両腕を頭上から手を広げた形で縛られていたのだ。
服は脱がされておらず、侵入した時の黒いレザーのキャットスーツのまま、黒のロングブーツもそのままだ。
昨日の猿轡は頑丈に口に噛まされたまま、もう夜が明けてAM8:00のチャイムが鳴っていた。

「おや、お目覚めですか???・・・・思ったより早い朝なんですね。歳を取るとお互い目覚めが早くなりますね。・・・・・ははは」
智子の前には、裏窓怪兵が、満面の笑みを浮かべて笑っている。

「朝が早いので、まだ私だけですよ。宇佐美さんは、一刻も早く小島さんに会いたいといって、出張先の仙台から始発でこっちに向かっておられますか、追っ付け来られるでしょう。・・・・あとの3人は、その後で揃います。・・・・・そうそう、昨晩、田坂令子さんに、家に泥棒猫が忍び込んで、見事に罠に掛かり、生け捕りにしたと連絡したら、ずいぶん喜んでいらっしゃいましたよ。やっぱりそっちが泥棒猫だったといってね。ははは。・・・・
そうそう、さっきこんなスケッチを描いて送ってくださいましたよ。・・・・・田坂令子さんが描いた絵ですよ。あとでこんな姿にさと子さんをして記念写真を撮るって楽しそうでしたよ。あはははは・・・・・・」

怪兵は大きなタブレットの写真を智子に見せた。
そこに描かれているのは、令子が巧みに描いたスケッチだった。
素人絵とは思えないほど巧緻なタッチのイラストである。
一匹のイノシシくらいの大きさの三毛猫が捕らえられ、両手両足を前手で縛られ、その間に一本の棒に通されたケモノ縛りにされている。
生け捕りにしたケモノを搬送する際に、よく見かける棒に吊るされたケモノ縛りの姿である。
大きな三毛猫の口には猿轡が噛まされ、メス猫とわかるようにブラジャーをはめ、ブラの背中のバックベルトが弛んだ背中に食い込んでいる。
傍らで田坂令子らしきスレンダーな女の子が、巨大な電動こけしを持って、大笑いしながら股間にこけしを挿入しようとしている絵なのだ。
目を剝き、悶絶しそうな三毛猫。
三毛猫の下には、今から釜茹でにするらしく、大きな煮えた釜と焚き木が燃え盛っている。
まさに生け捕りにしたケモノの釜茹でのスケッチなのである。
そして、大きな表題が書いてある。
「老婆の泥棒猫、舌も噛めずに 生き地獄」

「どうです・・・・令子さんってユーモアのセンスありますよね。可笑しいでしょう?
智子さんも笑って下さいよ。・・・・・でも、必ず令子さんは必ずこれと同じ構図の写真を撮られますよ。・・・・どうです。昔の恋仇からこんな目に合わされる今のお気持ちは!!!
・・・・・・口惜しいでしょう?・・・その時は思いっきり口惜しそうな目で令子さんを睨んで下さいね。きっと痺れるような色気でしょうねえ。私なんか興奮で卒倒するかもしれませんよ。その写真は私の宝物にしますよ。はははは。そうそう、あと一人の中年の男性が、カノン庄次さんと言いましてね、有名な画家なんですよ。描いていただきましょうよ。」

「うぐぐぐぐ・・・・・・」
小島智子は、顔が血膨れするような憤怒の表情で睨み返していた。
女として最悪の痴態であることは間違いない。
これほどまでに屈辱的な仕打ちはないはず。
こんな醜い姿をあの田坂令子から物笑いにされるなんて・・・・。

そして、チャイムがなった。
「おお。もう、宇佐美さんが、見えたようですね。さあ、2人揃ったら、前祝にパーティを始めましょうか!!」





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