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ここは、自分のこだわりを書き綴った場にしたいと思ってます。小説はすべて私の頭の中の妄想・空想を書き綴っています。


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時代劇体験ツアー

序章2
「暴れ十庵」の出演オファーが知らされたとき、優子は少し不安になった。
ご存じの通りの人気アイドルグループでは、愛嬌ある明るいキャラクターと小柄に似合わない色気有るバスト、そしてキレのあるダンスやトーク番組での機転など断トツの評価と人気だったのだが、独立してからは今一つ映画もドラマもパッとせず最近は露出度も減りつつあった。
だから人気女優の田坂令子が主役ではあるがレギュラー共演でのゴールデンタイム時代劇という誘いは願ってもない挽回のチャンスである。
「私ってどんな役柄なんですか?」マネージャーに尋ねる優子。
「優子ちゃんはおきゃんな江戸っ子娘でぴったりだと思うわ。主演の令子さん演じる当時のお医者様を支える助手なのよ。診療所のある地名にちなんで深川小町って呼ばれるほどの評判の娘なの。ほとんど毎週登場シーンが有るから優子ちゃんの新しい魅力がお茶の間にも届いて、そのうちに主役の話にもつながると思うわ」
「そうですね。田坂令子さんとのコンビで時代劇に出演させていただけるなんてチャンスですね。でも・・・」
「どうしたの優子ちゃん?」
「時代劇って女優さんが危ない目にあったりするお話って多くないですか?例えばお姫様がお家争いに巻き込まれて誘拐されちゃったり・・・なんて」
「この番組はどちらかと言えば江戸の街の人情を描いたお話だからそういうストーリーにはなりにくいと思うわ。優子ちゃんの役は先生の助手だから狙われる理由も考えにくいわ」
「そうですね…考えすぎでした。よ~し頑張って令子さんを食っちゃうくらいの存在感をだしたいな」
「そうよ、優子ちゃん!頑張ってね」

優子の不安は時代劇につきものの「かどあかし」から後ろ手に縛りあげられて猿轡もしっかり噛まされた先輩女優を何人も見ていたからだった。
「全国に流れるテレビ放送の画面で私が縛られたシーンが大写しになってしまうなんて恥ずかしいな・・・」
仕事だから、演技だからと先輩女優のように割り切れないほど優子は縛られるシーンを演じるのを恐れていた。
アイドルグループに入る以前の子役の時から何故かそういう場面やシーンを見ると胸の高まりを感じてしまうことを自覚していたのである。
「あっ・・・お姫様!・・・ダメそっちにいっちゃ!悪い人のワナで誘拐されちゃうわ!」なんて感情移入してしまっていたのである。優子が予想したストーリー通りにお姫様が誘拐され後ろ手に縛られて籠で運ばれていく場面では頭の中がボーッとしてまるでお姫様の役柄になってしまったような気持ちで何ともいえない奇妙な心地よさに酔ってしまった幼いころの記憶がよみがえる。

第一話は登場人物紹介のようなストーリーで令子演じる女医と評判の小町である優子を中心にして今後のドラマが展開することを視聴者に理解させるような内容であった。
収録も思いのほか楽しく話が進むにつれて優子と恋心を通じさせるイケメン若手俳優との伏線的な出会いの場面も設定された。
収録の合間に可愛いかんざしをあしらえた日本髪での着物姿でセットの街並みを歩いているとタイムスリップして江戸時代に居るような気分になる。
鏡を見て「私、この時代でもアイドルになれたかも」なんていい気な気分になっている優子に第二話の台本が届いた。ルンルン気分で手にとって読んでいくうちに優子の表情が見る見るうちに曇っていく・・・。

「えっ・・・これって私が人質にされちゃうの?・・・いやん・・ほとんど縛られたままで直ぐに猿轡までされてしまう~・・・お話の最初から終わりまでずっとこの場面ってことなの?」
不安げな表情ではあるが優子は胸の高まりを抑えることができない。収録はもう数日後のスケジュールだ。

第二話の撮影が始まりお昼の休息時間、優子は午前中のシーンを思い浮かべていた。
令子演じる千鶴先生と助手の深川小町ことお千代が悪党どもに拉致されてしまい、親玉の
「先生にはこれからたっぷりと仕事をお願いしなきゃなんねえが、その小娘は先生がいい子になってもらうための大事な人質だ。縛り上げて騒がれないよう猿轡かませておけ」
のセリフで手早く縛りあげられて茶色の布を噛まされたところでカットになったのだ。
といっても男どもは麻縄を町娘姿の優子のバストの上下に何重にも回して締め上げてはいくのだが肝心の手首は後ろに回しただけであった。
最後に縄尻を握らされあたかも後ろ手胸縄に厳しく縛りあげられているように見えるのだが優子が背後で交差させた拳で握って解けないように見せているのである。
猿轡も頬を押さえられて無理やり口を開かされ瘤を噛まされてはいるが、さほどうなじでは締め上げられてはおらず優子が口を開けて左右に首を振れば簡単に落ちてしまうほどのものだった。
しかし映像画面では悪党どもに腕を背後にねじあげられ縛られていく間の優子の
「あっ・・・何をするの、やめて!先生!助けて」
と叫びながら身をよじらせて縄目に落ちていく姿は決して不自然ではなく、猿轡もしっかりと噛みしめて「うぐっ・・・うん・・うん・・・ううん・・・・ううっ」と呻き声を出して恨めしそうな目つきで令子を見上げる表情は素晴らしい演技だった。
首を左右に振って激しく抵抗していたものの最後には観念したようにうなじを垂れてかすかにかぶりを振る優子のシーンがアップになってカットが入ったのである。
「優子ちゃん午後も頑張ろうね。とっても可愛かったよ」
「あっ令子さん!午後はほとんど一緒のシーンですね。ドキドキして緊張しちゃいます」
「そういえば優子ちゃん、お手洗いは行っておいた方がいいわよ」
「えっ?どうしてですか?」
「午後はずっと縛られたままだから・・・。もちろんどうしてもってなったら行かせてくれるけど、一度ほどかなければならないでしょう。スチール写真を撮って縛りなおすときは縄の重なり方を出来るだけ忠実に再現するんだけど結構大変で監督が機嫌悪くなってしまったら優子ちゃん日付が変わるくらいまで縛られたままになっちゃうかもしれないわよ」
「えっ?じゃあ午前中は私が縄尻を握っていたのは?」
「あれは直ぐにカットになる場面だったからよ。午後から撮影の監禁シーンが今回のヤマなんだから頑張らなきゃね」
「そうだったんですか!私、てっきり時代劇の撮影って実際には縛らないんだって思っちゃいました・・・」
優子は午前中に少し落胆した気持ちが再び妖しくうずきだすのを感じていた。
何しろ昨夜は期待感と恥ずかしさで胸が締め付けられる切なさを感じてよく眠れなかったのだ。
「さあ、優子ちゃんは一足お先に準備をしていらしゃいね。ADの人が優しくお化粧と着付けも直して準備をしてくれるのよ」
「はい。行ってきます」
優子はADが待つ小道具部屋に向かった。

ADの待つ小道具部屋に行くと長身の綺麗な女性が待っていた。
「景子です。優子さんお待ちしていましたわ。さあどうぞ」
名札には「喜多川景子」と書かれている。
「優子です。お世話になります」
優子が大きな鏡の前で椅子に腰かけると景子は手際よく乱れた日本髪のカツラを整え可愛いかんざしを付け直してくれた。
午前中のカット前の撮影で荒々しく縛られていった際に乱れた着物の襟や、布を咥えさせられていくときに首を左右に振ったため剝げかけた頬のファンデーションや口紅も綺麗に整えてくれた。

「私、実は優子さんが所属していたDKB48ユニットの初期オーデションに応募して合格寸前までいったことがあるんですよ」
「えっ!そうなんですか?じゃあ大先輩なんですね」
DKB48とは優子がアイドル時代に所属し国民的アイドルと呼ばれた少女ユニットである。素人っぽくて綺麗系より可愛い系少女たちが決して上手とはいえないダンスや歌、舞台公演を展開し身近なアイドルとして空前のブームを引き起こしたのだ。
「ええ、落選の理由が身長が高すぎるのと、綺麗系で愛嬌に欠けるからオタクをターゲットにしたDKBのコンセプトに合わないらしかったの。でもTVの仕事がしたかったから今はこういうお手伝いをしていますの」
「景子さんほどお綺麗ならきっといきなり女優でも十分通用すると思います」
「ありがとう。さあお化粧直しは終わったから午後の撮影準備に入りますね」
「???。撮影準備って?」
「さっきのカットでTV番組ではCMに入るように編集するんだけど、CMが終わったら優子さんの捉われの身になった姿がだんだんアップになるカメラワークで始まるの。廃屋の敗れ障子から覗くような感じでまず優子さんの背後から縛られた手首がショットに入り、舐めるような感じで正面へ、そしてバストまわりを1周してお顔がアップになるって聞いているわ。だから午前中の最後に使った同じ麻縄で綺麗にしっかりと縛ってから連れてきてって監督のオーダーなんです」
「じゃあ、ここで景子さんに縛られてしまうんですか?」
「そうよ。だって役者さんたちはカメラに耐えられるような気遣いで縛りあげていくって無理ですもの。午前中のようにその瞬間を演ずるのはお手のものなんでしょうけど。さあ優子さん、腰かけたままで鏡を正面にみて手を後ろに回しなさい」

優子は胸の高まりを感じて言われるままに手を後ろに回した。
景子は長さ8m太さ6mmの麻縄を二つ折りにして優子の手首を縛り始めた。
「あっ・・・・・・」思わず声を出してしまった優子・・・。
「痛かったの?ごめんね。大丈夫よ。跡が残らないけど逃げられないように手首は少し余裕を持って輪を作るわ。腕の力を抜いて手首が下がるとぎちぎちに縛られているように見えるけど少し浮かせると手首は縄で締まらなくなるのよ」
優子は試しに腕に力を入れてみる。確かに手首の締め付けが楽になった。
「そうなんですか!コツが有るんですね」
「ええ、女優さんは大事な商品だから傷付けたら大変なことになるわ。それより私、握手会で貴女に会いにいったのよ。大ファンだったの」
「それって光栄です。嬉しいです」
「優子ちゃんは女性から見ても可愛くて可愛がってあげたくなりますもの。私もこのお仕事していて今日は本当に良かったと思うの。だって憧れの優子ちゃんをギシギシに縛りあげることが出来るんですもの」
急に景子の口調が甘ったるくなった。呼び方も優子さんから優子ちゃんに変わっている。
「優子ちゃんはもう捉われの身・・・可哀想にね・・誰も助けになんてこないわ」
バスト上に胸縄を回しながら景子が囁く。優子はだんだん不安になってきたが縄が回されていくたびに縛りあげられていく感触が心地よく、こみ上げる切なさで文字通り胸が締め付けられる思いと葛藤している。
「景子さんって・・・いったい・・・」
バスト上を3巻きして縄尻を背中で収めると景子は次の縄でバスト下に胸縄を掛けだしていく。
この景子さんって誰? 何者なの?




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